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魔法少女達と冒険するスレ 12thシーズン

1 :魔法少女 ◆7O/3IU/E7M :2008/07/15(火) 22:35:24 0
死者の王、毒の魔女、そしてリバース自体の崩壊の危機!
それぞれの思いを胸に、戦いはさらなる佳境へと突き進む!

果たして、魔法少女達に最後に待ち受けるものとは!?
                               


――――   魔法少女達と冒険するスレ 12thシーズン   ――――


 


2 :魔法少女 ◆7O/3IU/E7M :2008/07/15(火) 22:35:56 0
【スレのお約束】
・決定リール&変換受けありです。
(用語については、なな板TRPGまとめサイト「千夜万夜」参照)
・コテ付き参加大歓迎。途中参加も初心者も悪役さんももちろん大大大歓迎!
・名無しさんネタ投下ももちろん大歓迎。
・拾えるネタは極力拾います。ただし自治、荒らし、ストーリーの破壊を狙うような投下は華麗にスルーです。
・好きな時に好きなように投下してOKです。ただしチャット状態はついていけない場合があるので自重して下さい。
・魔法学園が舞台ですが、参加資格は生徒、学校関係者限定というわけではありません。
・版権キャラで登場する場合は、可能ならファンタジーテイストにアレンジして下さい。(原典があれば教えてね)
 なお最強クラスのキャラで参加しても、必ずしも周りが最強認識してくれるとは限らないかも・・・です。
・大切なのはスレを楽しむ気持ち、コテならなりきりとしてなりたっていることです。
・もし何かわからない事があったら、避難所でお気軽にどうぞ。

【過去ログ】
魔法少女達と冒険するスレ 11thシーズン(前スレ)
http://etc7.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1212635529/
魔法少女達と冒険するスレ 10thシーズン
http://etc7.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1209637627/
魔法少女達と冒険するスレ 9thシーズン
http://etc7.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1206966015/
魔法少女達と冒険するスレ 8thシーズン
http://etc7.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1205039545/
魔法少女達と冒険するスレ 7thシーズン
http://etc7.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1203680942/
魔法少女達と冒険するスレ 6thシーズン
http://etc7.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1198207423/
魔法少女達と冒険するスレ 5thシーズン
http://etc7.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1190890101/
魔法少女と冒険するスレ 4thシーズン
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1185104132/
魔法少女達と冒険するスレ 3rdシーズン
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1181023531/
魔法少女達と冒険するスレ 2ndシーズン
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1173987357/
魔法少女と冒険するスレ
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1167716362/

【みんなの憩いの場(質問、打ち合わせ等はこちらでどうぞ) 】
魔法少女達と冒険するスレ 第4避難所(現行)
http://etc7.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1209995600
魔法少女達と冒険するスレ 第3避難所(前スレ)
http://etc7.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1205030171
魔法少女達と冒険するスレ 第2避難所
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1190274484
魔法少女と冒険するスレ避難所
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1171556198
(旧避難所跡)
http://yy32.kakiko.com/test/read.cgi/trpg/1119683611

各キャラクターのプロフィールやTRPに関する用語の確認はこちらでどうぞ
千夜万夜
PC:http://verger.sakura.ne.jp/
携帯:http://verger.sakura.ne.jp/top/top.htm
(アクセス規制の巻き添え等、書き込めない時の代理投稿依頼スレもあります。
 自分で書き込めない場合は、代理投稿スレで代行をお願いしてみましょう)

3 :魔法少女 ◆7O/3IU/E7M :2008/07/15(火) 22:38:06 0
【イベントについての説明】

今回のイベントは、亜空間魔本『リバース』の中が舞台です。
参加者達は魔本の中で戦い、相手が持つペンダントを奪い合います。
ある一定の数のペンダントををごみ箱に捨てることが出来た者の前には、宝箱へ至る道が示されます。 
誰かが宝箱をあけ外の世界への鍵を手に入れた時点でゲームは終了し、現実世界に帰還できます。
上位3名までが表彰されます。

本来は生徒及び教師達の交流・レクリエーションが目的であるイベントです。
しかし今回は、とある女子生徒を巡っての争奪戦も兼ねているらしいです。
(秋のバレンタインで彼女が配ったチョコを食べた人間が、全員彼女に惚れてしまったらしいです。
媚薬の治療薬入手には時間がかかるため、
事態の収拾案として今回のイベントの優勝者に彼女を進呈するという条件が出されました。
参加者の一部が無駄に気合が入りまくっているのは、おそらくそれが原因かと思われます。

4 :魔法少女 ◆7O/3IU/E7M :2008/07/15(火) 22:38:57 0
テンプレはこちらです。

名前・
性別・
年齢・
髪型・
瞳色・
容姿・
備考・
(以下は任意解答欄)
得意技・
好きな食べ物・
好きな偉人・
好きな生物・
嫌いな食べ物・
嫌いな金属・
今一番欲しい生物の毛・
保険に入りますか?・

【備考】
全部埋める必要はありません。
テンプレはあくまでキャラのイメージを掴みやすくしたりするものです。
また使える技や魔法も、物語をより楽しむためのエッセンスです。
余り悩まず、気楽に行きましょう。
ただ、今は学園が舞台なので、知り合いの度合いにあわせてある程度データを明かして下さると嬉しいです。
(たとえばクラスメートなのに、どんな人なのか全く知らないのでは変ですから)
それ以外の、たとえばキャラの過去などは、レスの中で徐々に明かして下さいね。

※パラメーター遊び(任意)ご希望の方は、避難所でお知らせくださいね。

5 :魔法少女 ◆7O/3IU/E7M :2008/07/15(火) 22:39:45 0
【魔本『リバース』への参加ルール】

@勝負は仮想現実の世界で行われる。つまり死んでも死にきれない。

A各プレイヤーには、自分そっくりの小さな人形がついたペンダントが渡される。
 ペンダントは自分が持っていてもいいし、どこかに隠してもいい。
 誰かに預けるのも自由である。 ただし、ペンダント自体に細工はできないし、魔法もかけられない。
 微弱ながらオーラが出ているので、隠すことは出来ても所在がばれる可能性がある
 自分の能力で異空間等に隠した場合、死亡した場所にペンダントは残される。

Bフィールドには魔法のゴミ箱が設置される。
 プレイヤーは自分のペンダントをゴミ箱に投下されると負け、その世界におけるゴーストになる。
 広さに比例してごみ箱が出現している。
 校舎なら1フロアに1個、寮などの施設なら1箇所につき1〜2箇所個ごみ箱が設置されている。
 具体的な場所は書いたもの勝ち。
 ちなみに中庭にも一個。森の中には数個配置されているもよう。

Cプレイヤーが他のプレイヤーに倒された場合、
 そのプレイヤーはゴミ箱の前で復活する。
 そのプレイヤーが持っていた人形つきペンダント(自分の物も含む)だけはその場に残る。
 自分のペンダントが残ってさえいれば、何度でも復活できる。
 ただし復活の際、ペナルティとして残存体力および魔力は半分になる。

Dゴーストは戦いやペンダントには干渉できないが、偵察等の協力はできる。
 誰に協力するかは自由である。

E他人のペンダントを奪ったり、待ち伏せすることが出来る。
 ただし幻術などでペンダントの偽造は不可。似た波動で罠を張るのも不可。

Fペンダントは破壊しても自己復元する。また、教師のペンダントは生徒3人分の価値だが、手に入れること自体が名誉である。

G戦闘中リアル事情で3日以上動けない場合、避難所で連絡すること。
 本スレ内で対処するのが望ましいが、無理なら「逃亡した」「敗退した」という具合に退場方法を連絡すること。
 連絡無しで3日経過した場合、対戦相手は決定リールで相手を倒せる。

Hメ欄か文章の最後に、収集アイテムの所持or管理数、ごみ箱に投下した個数を記入。

I魔本の中でアイテム獲得は可能だが、効力は本来の1/3程度。必要なものはあらかじめ持参すること。
  開始時に学園からアイテムの箱が支給される。中身はあけてのお楽しみらしい。

J基本的に全員参加イベントのため、職員もそのままリバースの中にいる。
 ただし職員の場合、積極的にバトルに干渉するかどうかは個人差がある。
 生徒から勝負を吹っかけられない限り、食堂のおばちゃんは料理を、図書館管理人は図書館で通常業務を行っているらしい。

K予定ではリバース内時間で2日間行われる予定。フィールドチェンジも可能。

L上位3名まで表彰。副賞もあり。(リリアーナは優勝者のみに進呈)
ただし、副賞に何が贈られるかは知らされていない。噂では「すごくいいもの」らしい。


6 :魔法少女 ◆7O/3IU/E7M :2008/07/15(火) 23:38:14 0
【魔本【リバース】内の状況】
(簡単な説明)
魔本『リバース』の中でイベント続行中。
リバース内でのイベント期間は、予定では二日間。現在一日目深夜。
学園内外では激しいバトルが展開。
生徒の一人がバトルロワイヤルを仕掛けたため、生き残った生徒同士が殺しあう凄惨な状況になりつつある。

【現時点で出現中のボスキャラ】
(嫦娥6号)
現在地:校舎付近
ベアトリーチェが蠱毒により生み出し、魔の森の毒を吸い続け育った蝦蟇蛙。
同じように育った蚯蚓を喰らい誕生した六脚蝦蟇。
体長100m級
六本の足を持ち、怪力巨大質量による攻撃をする。
また、下顎を膨らまし超音波攻撃も可能。
下は太く粘着質で、かなりの距離まで伸びる。
身体には10cm厚の粘液の幕を纏っており、分厚い皮もあり物理攻撃は効きにくい。
体内に100を越えるペンダントを含んでいる。

(死王)
現在地:地下図書館深部 死王のテリトリー
特異点を破壊された事で生じた空間の綻びは、ヘタな刺激が与えられないよう教頭の手で地下図書館に移動していた。
だが空間の綻びは何者かによって操作されたため、影響でリバース内にアンデットが襲来する事になった。
死王は地下図書館からリバースに現れたアンデット達を統べている。
死王達はペンダントの収拾はしていないため、倒してもペンダント獲得は出来ない。
 だが、何らかの手を打たないと際限なくアンデットがリバースに溢れ出ることになる)

【ゴミ箱について】
広さに比例してペンダントを投下するごみ箱が設置されている。
(校舎なら1フロアに1個、寮などの施設なら1箇所につき1〜2箇所)

【天候について】
とある生徒が広範囲魔法を発動。学園校舎敷地内には酸性雨が降っている。
他の地域の雨は止んだらしい。

【腐海の状況】
現在学園裏の森は砂漠化している。毒はなく清浄な環境に変化。雨は止んでいる。

(湿原とベアトリーチェの毒庭園について)
森の奥に湿原地帯があり、その中央にベアトリーチェの毒庭園がある。
庭園の地下 にはベアトリーチェ所有の秘密の実験室が存在するらしいが、目撃したものは少ない。

7 :魔法少女 ◆7O/3IU/E7M :2008/07/15(火) 23:39:07 0
【校舎について】
嫦娥6号に破壊された。現在校舎全体が炎上中。。

【女子寮】
8階建て。 4階の階段以降は罠の祭典スペシャルになる可能性が高い。
とある生徒の仕掛けたトラップで、外壁はもとより中も凍り付いている。
中に撒かれた水は全てエミューとつながっている。
照明装置はつかず、真っ暗な状態だが、6階だけは明かりがついている

大半の地面と壁は、何者かが憑依する氷と化している。屋上には儀式の跡あり
(ただし屋上の儀式魔法陣内に行かない限り不可視、魔力検知も困難)
階段も殆どが氷で封鎖(窓から強引に入ってくるのは4階以下の階層なら容易、それ以上は結構困難)

【男子寮】
入り口、及び寮内にはスフィンクスが配置されていて、問題を解かない限り中に入る事が出来ない。
男子寮の壁に嫦娥6号の唾液が広範囲にわたって付着。
猛毒と濃酸のブレンドされた唾が男子寮の壁を溶かし、有毒ガスを発生させている。

【ラヴスポットについて】
魔法を使うと危険な場所のため、戦闘が行われない安全地帯。
万一中で魔法を使った場合【特異点破綻】となる。破綻〜破綻後の影響は以下のとおり

○魔力が高まったり発動準備すると室内が揺らぎ始める。
○発動すると、ラヴスポットが消滅し、全員ランダムで島内に放り出される。
○中の人間だけでなく、発動した魔法もどこかに脈絡もなく発動。
○準備もしていない時空間移動の影響で10歳若返るもしくは10歳年を取る。
○破壊の影響で、空間に綻びが生じる

どのタイミングで空間破綻するかは各自にお任せ。
どこにテレポートアウトするか、若返るか年を取るかは各自の判断。
発動魔法は魔法を放った人が好きにどこかに発動。 まさに当て逃げアタック!
特異点が破壊されたのと、空間のゆがみに何者かが干渉したため、リバース全体に空間のひずみが広がっている。

【図書館】
特異点を破壊された事で生じた空間の綻びは、ヘタな刺激が与えられないよう教頭の手で地下図書館に移動していた。
だが空間の綻びは何者かによって操作されたため、影響でリバース内にアンデットが襲来する事になった。
【地下図書館と地下図書館から現れたアンデットについて】
図書館の床には穴が開き、地下2層あたりまでは戦闘の痕跡が残っている。
現在図書館の奥深く、死王のテリトリーでは空間のひずみがあり、そこからアンデットが湧き出ている。

(D階層について)
D階層入口には、人間には見慣れない魔性の霧が立ち込めている。
それ以外を除けばまだまだ普通の図書館ではあるが、手入れがなされていないのでかなり埃っぽい。
先に進もうとするとイタズラ好きのゴースト共がいて邪魔しにくるらしい。
奥に進むにつれてだんだんと霧が濃くなっていき、伸ばした手が霞んでしまうぐらいの視界の悪さになるらしい。
地下図書館D階層には吸血鬼の家があるらしいが、ターナーか吸血鬼自らの道案内でもない限りたどり着くのは困難。

【転移装置】
広すぎる学園内を楽に移動するため、所々に設置された移動手段。

【アンジェリーナの実験室】
薬草学教師の実験室。学園で二番目に高い場所にある。
現在破壊されており、侵入は困難。

【薬物学課実験棟・食堂】
薬物学科実験棟は校舎に併設された4階建ての建物。
現在薬物学科実験棟、食堂共に完全に破壊されている。
残る瓦礫も核爆魔法らしきもので吹き飛ばされた跡がある。
(付近には僅かながらチョコや瓦礫などが散乱している)

8 :魔法少女 ◆7O/3IU/E7M :2008/07/15(火) 23:40:52 0
(※参考資料)
【学園についての説明】
※魔本【リバース】の中では鏡に映ったように全ての配置が左右反転しています。

・舞台はファンタジー世界。フィジル島にある魔法学園が主な舞台です.。
 フィジル島は「魔海域」と呼ばれる、法則を無視した魔の海域の中にあります。
 (魔海域は、「法則を無視した潮流、乱気流」「突然の魔法無効旋風」
 「召喚生物強制送還地帯」などが特に有名です)
・一度学園に入学したら卒業(三等課程合格)まで島を出ることは叶いません。
・学園は全寮制、男女共学です。
・魔法学園の施設は西洋のお城のような外観をしています。
・女子寮、男子寮は校舎と同じ敷地内にあります。カフェテリア等一部の施設は男女共通です。
・女子寮内外には侵入者避けのトラップがあります。要注意。
・校舎には校庭があります。
・校舎の裏手には霧のかかった森があります。 森の奥深くには強力な魔物や貴重な生物が住んでいるという噂です。
・森の奥深くには庭園があり、近くにはかつて新魔法研究の為に使われていたらしい施設があります。
 施設の中には何に使うのか分からない装置が置いてあります。
・描写されていない施設等に関しては、整合性さえ保っていれば好きに設定投下してOKです。

(図書館およびDレベル階層について)
・学園地下には広大な図書館があります。管理人はオルビア・ターナー先生です。
・薄暗く本を読む時は上に持っていく、またはランプを貸してもらうという珍しい図書館です。
・置いてある本は古今東西から集められたもので膨大です。
・なお、一般生徒立ち入り禁止区域であるDレベル以下の階層には危険な本が多く保管されています。
 地下にどれだけ広がっているのか不明の階層で、そこに在るのは全て魔本です。
 本から漏れ出たモンスター、怪異現象が巻き起こっている世界でもあります。
D階層入口には、人間には見慣れない魔性の霧が立ち込めています。
それ以外を除けばまだまだ普通の図書館ではあるが、手入れがなされていないのでかなり埃っぽいです。
先に進もうとするとイタズラ好きのゴースト共がいて邪魔しにくるらしいです。
奥に進むにつれてだんだんと霧が濃くなっていき、伸ばした手が霞んでしまうぐらいの視界の悪さ。
地下図書館D階層には吸血鬼の家があるらしいです。
ただしターナーか吸血鬼自らの道案内でもない限りたどり着くのは困難。

(吸血鬼の邸宅)
巨大な本棚が四方に立ち並ぶ広大な面積の先に、二階建ての普通の家が建っている。
家の周りには花壇があり、魔界のいろとりどりの花が植えられている。
家から漏れる明かりと玄関前に立てられた外灯のランプが少ない来客を迎えてくれるらしい。
「木造建築で風呂トイレ別のちゃんとキッチンも備えられていて、生活するうえでは何不自由することはない最高の場所」


9 :リリアーナ ◆7O/3IU/E7M :2008/07/15(火) 23:41:44 0
【アンジェリーナの実験室】
薬草学教師の実験室。学園で二番目に高い場所。
アンジェリーナとエルザが暮らしている。殺風景。

【薬物学課実験棟】
校舎に併設された4階建ての建物。

【学園生徒関連】
・男子寮、女子寮は鏡像対象のつくりになっています。
・女子寮には、生徒で結成された白百合騎士団という自警団がいます。
・男子寮では、 隠密魔法戦隊というグループが人知れず暗躍しています。
・三等過程合格者には指輪が与えられ、学園内の立ち入り禁止区画に出入り可能となります。
 また、「ゲート」を使用し街へ出られるなど、一般生徒より優遇されます。
・寮部屋に関しても一般生徒は大部屋ですが、三等課程卒業者以上になると個室が与えられます。
・ただしカップルなど、当事者同士の間で合意があれば、特例として相部屋も認められます。
・生徒での参加者は、基本的に三等過程卒業者以上とさせていただきます

【カリキュラムについて】
卒業までには幾つか試験があります。
最初の試験(卒業試験という名称)に合格すると、三等課程合格という事になります。(第一部参照)
・次に各分野を広く浅く学ぶ二等課程へ進学します。二等過程卒業すると、一等課程へ進学。
・一等課程は二等課程で選択した分野を使った応用編。より実践的な分野を深く学びます。
・なお、二等課程からは月一の割合で課題や指令が出されます。

10 :魔法少女 ◆7O/3IU/E7M :2008/07/15(火) 23:43:22 0
(参考資料)
※一般生徒、教師用に発表された説明を基にしているため、事実と異なる部分があります
 真実を知りたい方は過去ログ参照。

【第一部】
念願の試験にみんなで合格しました!
これで卒業と喜んだのもつかの間・・・なんと私達、卒業までに受ける試験のうち一番最初の試験にパスしただけでした。
学ぶべき事も、覚えなくてはならないことも山積み。
卒業までの道のりは、まだまだ遠く険しいみたいです・・・。

【第二部】
闇の魔法使いマリアベルによる、学園襲撃事件の顛末です。

幾つもの人格を持つマリアベルは、ある生徒に成りすまし学園内に侵入しました。
マリアベルの人格のうちの一人は、学園内に大量の悪魔を召喚し、混乱に乗じて建物を破壊し塔へと再構築させました。
襲撃の際殆どの生徒たちは転移ゲートから島の外へ避難しましたが、学園に残った生徒や教師もゼロではありませんでした。
彼らは協力し、悪魔やマリアベルに戦いを挑みました。
激戦の末、マリアベルは退けられ学園に平和が戻りました。

事件直後にはさまざまな憶測が流れていました。
マリアベルは何らかの儀式を学園で行おうとしたとも、何かを探していたとも囁かれていましたが、
何れも噂の域を出ることはありませんでした。
そうこうするうちに夏期休暇に突入したため、事件は徐々に人々の記憶から薄れつつあるようです。

【第三部】
魔法学園の日常編。
夏休み明けの始業式の朝。なぜか猫化した女子生徒を人間に戻すべく奔走した友達&巻き添えを食らった方々のお話。

この日に関する噂話一覧
・転入生がやってきた。 また、新しい非常勤の女医は美人。中庭に野人出現
・朝、食堂に悪臭が立ち込めた。その後100匹の猫が現れ、招き猫広場まで暴走後、解散。
・男子生徒が女子寮に侵入しトラブルになったが、実は寮生のリリアーナが、ロックを自室に招き入れたらしい。
 (しかもそのときリリアーナは服を着ていなかった)
・その後食堂でリリアーナとロックが口論。リリアーナとフリージアはロックが偽者だと糾弾。
・直後、ロックの死体が出現。すぐに人形だと判明したが、混乱に乗じて偽ロック(?)は逃走。
・リリアーナの視覚的に刺激的かつ衝撃的な告白(!)シーンが、食堂で大々的に上映される。           orz
・男子寮のロックの部屋に、謎の美少女出現。しかもトップレスだった。
・ずっと元気が無かったレイド先生が復活したらしい。

【第四部】
始業式の翌日、ロック・ウィルは無断欠席をしました。
お見舞いや成り行きでロックの部屋を訪ねた一同が見たのは、ロックではなく記憶をなくした見知らぬ少女でした。
残された手がかりは、部屋に残されたメッセージと、少女が持っている一本の杖だけです・・・・。
はたして少女の記憶は戻るのでしょうか? そして私達は、行方不明のロックを無事に見つけ出す事ができるのでしょうか?

(この日に起きた事件、および関連する噂話一覧)
・ロックが女の子を連れこんでいた。その日爆発騒ぎが起きたが、なぜか修理費はレイド先生持ち。
・食堂でロックがバトルをした。
・ロックに婚約者がいたと知ったリリアーナが、食堂にいた彼にシャンデリアを落とした挙句婚約者をひっぱたいた。
・シャンデリアを落とされたロックは実は偽者だった。金色の液体と化した偽者はキキが回収していった。
・森の奥で誰かが魔法実験を行ったらしい。結果、森が破壊された原因を探るべく、学園関係者が様子を見に行った。
・人間時計のように規則正しい生活のアルナワーズが、この日の夕食にもお風呂にも来なかった。
・夜、食堂に食料泥棒が入ったらしい。
・ロックがかわいい女の子と二人、箒で空を飛んでいた。
・レイド先生に隠し子がいたらしい。
・吸血鬼がショタ化していた。
・夏なのにフード+手袋+マフラー姿の怪しい大男が校内をうろついていた。


11 :魔法少女 ◆7O/3IU/E7M :2008/07/15(火) 23:44:24 0


テンプレは以上です。




・・・・・・では、引き続き魔本「リバース」をお楽しみください。

12 :レイド ◆M07.CI9OF2 :2008/07/16(水) 20:30:48 O
>228>「結構結構!
 こんなもので終わってしまってはつまらない。
 とことん遊びに付き合おう。
 それこそ死ぬまでな!」
とことんうざったい野郎だ…。
さっさと消してやりたいが、奴の攻略にはまだ時間がかかりそうだ。
>「やはり死人相手の相手は厄介ですねぇ…。」
「うわっ、びっくりした。」
突如背後からエース先生の声が聞こえる。
非常に心臓に悪い。
「生きてたんだ。良かった。」
>「そう簡単に死にませんよ。」
意外と頑丈だもんね、エース先生は。
>219「!?おいっ、この光は…」
>「なかなか強力な光魔法ですね…」
突然白い光が地下図書館を照らす。
その衝撃は死王をもバラバラに吹き飛ばす。

13 :レイド ◆M07.CI9OF2 :2008/07/16(水) 20:31:43 O
>「大した威力ですね…ん…ラルヴァ…?」
煙が晴れた所に火傷を負ったラルヴァが現れる。
「んにゃろ…クソ骨め…」
致命傷じゃないにしても痛みは相当な筈だろう…。
>「ラルヴァの回復は僕に任せて下さい。」
「悪い…任せた。」
>「(前略)すでに死んでる者をどうやって殺すことができるというのだ?」
首だけの頭蓋骨がほざいてやがる。
「そうだなぁ…。まず手始めにお前の頭蓋骨を粉々にしt」
指をポキポキ鳴らしながら頭蓋骨に近づこうとするが…
「…今度はなんだぁ!?地震か!?」
地下図書館の床が揺れる。
地震…かと思ったが…どうやら違うみたいだ。
音が近付いて来ている。
「ちっ…今度は何が出てくんだよ…」
頭蓋骨の少し奥に紅い光が二つ見える。
それがブレた次の瞬間、闇から火炎が噴き出される。
「んだよっ!!くそっ!」
突然すぎて回避が遅れた!
「あつつっ!」
少しでも威力を軽減させる為に体の周りに薄くバリアを張るが、やはり防ぎきれない。
「こうなりゃ強行突破!!
おらぁ!!」
無理矢理火炎から脱出し、巨大な骨の竜へ向かい走る。
「砕けろボケがぁぁ!!」
ジャンプして竜の頭に全力で拳を叩き込んだ。

14 :ランドアンド ◆4itHF4b6fw :2008/07/17(木) 00:49:03 0
前>237
声の主がだれかさっきまで下にいた人間の中から思い当ってみていると
遠くに銀色でコーティングされているエルザの姿が見える。
さっき勢いよく出ていったというのにどうしたんだろうか。
そのままエルザはリリアーナとアンドの前までやってくる。
そしてバツの悪そう顔をして二人に言う。
>「…私一人じゃミルクの所に行けないわ。」
エルザの言葉に顔を見合わせるリリアーナとアンド。
>「ミルクがどこにいるかわからないもん…」
しばらくリリアーナとアンドはエルザを無表情で見つめる。
その視線が辛く感じたのかエルザは恥ずかしそうだ。
おそらく体を鉱物化していなかった顔は真っ赤に違いない。
>「うう…何よ、笑いたかったら笑えばいいじゃない…」
「・・・・・・ぷっ・・・・・・くくく・・・はははっはははは!」
我慢の限界が来たのかアンドは噴き出し大声で笑い始める。
「はははははっ!!勇ましく出て行ってこれかよ!
 くくく・・・・・・いやぁーいいんじゃねえの?そのくらい阿呆の方が可愛げがあってよ!
 はははっはははははは!!」
どうやら失敗をしたのがエルザというのがまた楽しくたまらないようだ。
エルザから鉄拳が飛んできてもおかしくはないのだがどうやら
素でミスしたのがよほど恥ずかしいのらしく黙ってしまう。
「本当にお前は手がかかる奴だぜ。しゃあねえなぁ。ほらついてこい。誘導してやるよ・・・・・・ぷぷっ!」
あとに続くしかないエルザに好機と言わんばかりに言葉で攻め続ける。
結構なプライドを持っているエルザにとっては屈辱だろう。


>「そういえばさっき、下からベアトリーチェの声が聞こえたわ。」
>「でも、なんて言っていたのかよく聞き取れなかったわ。」
リリアーナは自分を拒絶したといったが、特にそこまで毛嫌いしているようにも見えない。
だいたいエルザはあそこまでリリアーナを慕っていたというのに・・・・・・
リリアーナの言うとおり娘が親離れをしたのか、それともリリアーナの方に何か原因あるのか。
エルザを見ながらアンドが考えているとふと目が合う。
>「ん?どうしたのアンディ、何か私に言いたいことでもあるわけ?」
「・・・いやなに。たださっきのお前の間抜けぶりを思い出していただけだぜ。
 あの様子じゃあまだまだリリアーナのお守が必要なんじゃないかってね。」
アンドはそういいエルザの反応を待つ。返ってくる反応で少しは何かが分かるかもしれないと思ったからだ。


15 :フリージア ◆cOOmSNbyw6 :2008/07/17(木) 10:10:47 P
前>222>230>231>236
>「大丈夫?フリージア。」
「え?」
どうやら彼が助けてくれたようである
>「ごめん、君一人に無理をさせたね。」
>「びっくりしたよ、君が空中で爆発したから。急いで駆け付けて良かった。」
「ちょ・・・ちょっと顔が近いですわ!!」
真っ赤になるフリージア
負けるな!君はちょっとニコッとされたぐらいでポッとなるような少女ではないはずだ!!
>「立てるかい、フリージア?」
そう言い上着をかけるケオス
「当然ですわ!」
力いっぱい返事をするフリージア
>「女王様、無事で何よりだったのですわ〜。――――でもっ・・・・・・!」
>「女王様を助けるのはよしとしても、それ以上密着するのはこのルズが許しませんわ〜。
 むかつくのですわーにやけてないでさっさと離れるのですわー離れなさいったら離れなさ・・・・・・フ

ギャー!!」

「もう!何やってますのルズさん!!」
ルズを引っこ抜くフリージア
今のフリージアは生身だから投げ飛ばされる心配は無いようだ

そこに響き渡るベアトリーチェの声
>「こ(ry」

>「フリージア、あんな事言っているけど、どう思う?僕はどちらにしてもやる事は変えるつもりは

ないけど」
「オ〜ホッホッホッホ!あんなものまるっとすべて大嘘に決まってますわ!!」
ベアトリーチェが言ったことを嘘だと決め付けるフリージア
「それにもし本当だったとしても石になった後なら金の針とヘンルーダ草で何とかなりますわ」
そしてもし万が一の時でも何とかする方法をケオスに語るフリージア
石化呪文を解除したのだから毒も大丈夫だろうそう思ったのだろう自信満々である

>「何を爽やかに喋ってやがるのですケオスとやら、わたくしは誤魔化されませんわよ〜
 さっき、女王様の柔肌をしっかりばっちりご覧になりましたわね〜っ?!
 ふふふ、後でわたくしがあなたの記憶から抹消して差し上げますわ〜。首を洗って待ってやがれで

すわ〜ヒーヒヒヒヒ!!」
「・・・・・・・」
>「ああんフリージア女王様ぁ〜。女王様、安心してくださいましねー。
 ルズはぁ、女王様にどこまでもついて行くのですわ〜ん!女王様のあるところルズあり!なのです

わ〜。うふふっ」
「・・・・・・・・・・」
あまりの不気味さにちょっと引いてしまうフリージア





16 :フリージア ◆cOOmSNbyw6 :2008/07/17(木) 10:29:27 P
>「それにしてもちょっと気になる事があるのですわ〜。
 皆様、なんだか音の聞こえ方がおかしくありません〜?
 今のベアトリーチェ様の演説、遮蔽物が無いはずのに、音がまっすぐ届いてないのですわ〜。
 途中で音が途切れたかと思うと全然違う場所から反響しはじめたりとか〜」

「どうせそこら辺に音を発生させるマジックアイテムでも隠してあるんじゃなくて?」
声を広範囲に広げるためにねと続けるフリージア

>「まあそんな事はどうでもいいのですわ!早く元の場所に戻って巨大カエルにリベンジするのです
わ〜!!」
>「す、砂がさらさらして走りにくいのですわ〜!めり込むのですわ〜誰か助けるのですわ〜!!」
「何やってますのよ!」
またもやルズを引っこ抜くフリージア

果たしてフリージアたちはカエルの元に帰る・・・・げほん
もとい舞い戻りリベンジを果たせるのだろうか?


ペンダント自前1 所持3 投下1 魔力回復薬(青汁風味)






(その頃のギズモ)
「ついに念願の擬人化の魔道書を手に入れたぞ!!」
自分も魔物だと気が付いたギズモの行動はきわめてすばやく
女の子にちやほやされるという己の欲望を満たさんと図書館を探索
ついに念願の魔道書を見つけるのであった

17 :マオ ◆wYjEoXUBzo :2008/07/17(木) 18:27:39 0
>231 >>238
>「待て…。
>あわてるな、これはベアトリーチェの罠だ」
>「マオ、本当に解毒剤があると思うのか?
>ここはリバースの中だろう。
>奴の言う通りに殺し合いをしても最後の一人には絶対なれない。
>これは殺し合いを高みの見物しようとしている奴の罠と考えるべきだ。」
た、確かにベアトリーチェの言葉に惑わされずに冷静に考えれば
クリスとヴァンエレンの言うとおりだな。でもお前たち冷静すぎじゃないのか!?
もうちょっとこう葛藤みたいなのがあってもいいじゃないか。
これじゃあなんか必至に心の中で戦っていた僕が莫迦みたいだ!
「む、むろん分かっていたさ!ただ僕はもしあいつが本当のことを言っているとしても
 決して仲間を裏切らないという心構えをだな……」
>「もし解毒剤が一つだけ存在していたのなら、その時はマオが使ってくれ。」
僕がかなり苦しい弁解をしているとクリスがベアトリーチェに向かって走っていく。
な、なんなんだこのクールさは……そういう役回りは本来エリートである僕の立ち位置のはず……
いや、思えば僕は図書館でも痛み分け、その後貧血になりクリスにおぶってもらって保健室。
そして骸骨の攻撃は骸骨を呼んできた元凶ミルクに助けられるという情けなさ。
おまけに校舎内のペンダント集めはヴァンエレンの使い魔によって終了……
そして今さっきはベアトリーチェの言葉に惑わされて二人を攻撃しようかとも思った……
もしかして……もしかして……僕はエース先生との大嵐攻撃からあまり活躍していない!?
>「やれやれ、クリスに先を越されてしまったな」
なんということだ、そして今回もクリスに先を越されてしまった。
このままでは僕のプライドが……エリートという肩書が!
とにかく今はクリスに追いつかなければ、するとヴァンが馬に変化する。
そうだ、そうだった。ヴァンにはマオスーパーサンダー一号という真の名があるんだった。
>「さぁ、乗るがよい我らが御大将!
>私はマオスーパーサンダー一号。
>地の果てでも駆け抜けようぞ!」
そういったヴァンエレンの背中に僕は飛び乗る。
「よし!いくぞスーパーサンダー一号!」
僕の言葉に勇ましく走るヴァンエレン!クリスが戦っているベアトリーチェの元へと距離を縮めていく。

だが僕一人の魔力ではあの巨体を倒すのは少しばかし無理があるな。
……よし、空も雷雲唸るいい天気だことだし。力を貸してもらおうか!
「天の雷よ……僕の意思の元一つに集え!!招来!!」
僕が手をかざすと上からいくつもの稲妻が落ちる!
だが黒こげになったわけではない。僕は落ちてきた雷を瞬時に右手に送る。
右手は図書館で使ったあの時とは比べものにならないほどの激しい光を放ち。
行き場をなくした電気はアースである地面に少しずつバチバチと流れている。
「ぐぅっ……」
僕は右手の激しい痛みに顔をしかめる。
さすがに雷の耐性が高い僕とあってもかなり無理があるのは当たり前だ。
だがまだこれでは十分とは言えない……まだこの状態では……
あのカエルの魔力すら侵していく毒に力を削がれていってしまう。
「ここからが本番だ!
 ――万雷を束ね一刃と成し―――万象一切を塵へと帰す――」
僕は左手で右手から流れ出ている雷を抑えさらに魔力を使い
逃がさないよう密度を高くし雷を巨大な刃の形へと形を変えていく。

「刃馬一体!!」
できたのは僕の身の丈すら軽く超す刃、あまりの高熱とエネルギーにより赤く発光している。
おそらくこれならミスリルでさえも焼き切ることができる!
「駆けろサンダー一号!その稲妻の名の如く!!」

18 :エルザ ◆jWBUJ7IJ6Y :2008/07/17(木) 19:50:20 0
>14
> 「・・・いやなに。たださっきのお前の間抜けぶりを思い出していただけだぜ。
>  あの様子じゃあまだまだリリアーナのお守が必要なんじゃないかってね。」
「…お守り?」
エルザは視線をリリアーナに向けた。さっきの話を忘れてなどいない。
リリアーナの話によれば、リリアーナは自分を娘のように感じているらしい。
そして、ロックもまた自分を娘のように感じているとリリアーナは話した。
「お 生 憎 様!」
エルザはアンディに怒ってそう言った。
ただでさえ、この男にはさっきから笑われてばかりなのだ。
気持ちのいいはずが無かった。
エルザの矛先はリリアーナにも向いた。
「ねえ、“ママ”。“パパ”は一体どこに行ったのかしら?」
エルザの皮肉に含まれている“パパ”とはロックの事である。
エルザはまた胸が苦しくなった。これが2回目である以上、偶然ではなさそうだ。
どうしてこうも、ロックがらみの事を考えると胸が苦しいのだろうか?

エルザは急に元気をなくした。
もしかしたら、ロックの事を考えて胸が苦しくなるのは、
彼にやましさを感じているからではないだろうか?
考えてみれば、ロックはエルザに住む場所と、面倒を見てくれる人を紹介してくれた。
調子はどうなのだ?と部屋に様子を見に来ることもしょっちゅうだった。
しかし、自分はそれに報いようとした事は一度もなかった。
それどころか、リリアーナに夢中だったあの頃の自分はロックを疎ましく思い、
それ相応の態度しかとったことがなかった。

エルザは急に恥ずかしくなった。
ロックを疎み、蔑み、虐げ、裏切ってきた自分が、
ロックの母親の生まれ変わりだと、“勝手に思って”舞い上がっていた事が、どうしようもなく恥ずかしくなった。
結局、私は自分さえ良ければそれでいい人間なんだわ…
「お守りなんかいらない…私、最低だから。」
エルザは小声でそうつぶやき、再びアンディの後ろに続いた。


その頃、ロックもまた胸が苦しくなっていた。

19 :ロックなのだ! ◆jWBUJ7IJ6Y :2008/07/17(木) 19:59:21 0
少し休みなさい。そう言われたロックは軽い眠りに落ちていた。
そして、ロックは目を覚ました。胸にのしかかる重さによって。
「う〜んう〜ん、苦しい……はっ!なんじゃこりゃー!?」
ロックの目に最初に飛び込んだのは、自分の上に乗っているスフィンクスだった。
次に目に飛び込んだのもスフィンクスだった。
天井に目をやると、やっぱりスフィンクスだった。
なんと、ロックの部屋に大量のスフィンクスが入ってきているのだ。

これにはロックも驚いた。今ならきっと、新聞の一面記事までスフィンクスに違いない。
「こら!俺の部屋に入ってくるな!ベッドに乗るな!鼻息を吹きかけるな!
 さっきから俺の耳を噛んでいるのは誰なのだー!?」
>>「落ち着きなさい、彼女達は味方よ。」
「あっ、アンジェリーナ!?」
ロックはアンジェリーナがライオンの着ぐるみを着ているせいで、
スフィンクス達の中から彼女を見つけるのにずいぶん苦労した。
>>「ロック、私はここにいるわ。」
「もう、アンジェリーナ!そんな格好ではスフィンクスと見分けがつきにくいのだ。
 そもそもなんでライオンの着ぐるみなんか着ているのだ?」
>>「私はただ、詩人が愛でるようなタンポポのつぼみになりたかっただけよ。」
「…は?」

>>「それよりも、何があったかをあなたに教えてあげるわ。」
アンジェリーナは、使い魔としてポンデという名前のスフィンクスを使役している事、
ポンデと彼女の娘達に、アンデッドから男子寮を守らせていた事、
そして、先程ポンデと交わしたテレパシーの内容をロックに話した。
>>「そういうわけだからロック、あなたの部屋の入り口に魔法障壁を張るわ。」
アンジェリーナはドアの前に立ち、そっと手で触れた。
ドアに赤い六角形を重ねたような光が浮かび上がった。
どうやらそれが魔法障壁で、これで毒ガスからこの部屋を守るらしい。
>>「あなたは何も心配しなくていい。私が守るから、あなたはもっと休みなさい。」
「なあ、アンジェリーナ?こういう場合って、逃げ遅れたスフィンクスが一匹ぐらいいるのがお約束じゃないか?」
ロックがそう聞いても、アンジェリーナは何も答えなかった。

20 :クリス ◆zuDFbGiSHI :2008/07/17(木) 20:59:12 0
>前232-233 >前238 >17
左前脚を薙ぐとその勢いのまま巨大生物の後方へ向って駆ける。
その間血の付着した風の刃は嫌な音を立てている。
まさか魔力まで腐食するのか?!

そのままにすると剣本体まで腐食されそうなので、
十分距離を取ったらその場で反転しつつ剣の機能を停止させる。
毒血のついた風の刃は反転した勢いを残したままどこかへ飛んでいった。

そして機能を再起動させていると、落雷と巨大な雷の刃が見えた。
マオと吸血鬼も接近戦を仕掛けるのだろうか?
だが、あの大きさであれば威力は絶大だろうが長くはもたないだろう。
そうなると確実に当たるように注意をこちらに向けさせた方が良さそうだ。

そこで誰が言ったかわからないが、
>「わかりましたわ!カエルさんあなたの弱点はお尻ですわね!!」
と言う言葉を思い出した。
その言葉を信じるとすれば、風の刃をあそこに突っ込むだけで気がそれる訳である。

すぐに思いつくこともないので、いちかばちか信じてみることにした。

21 :ラルヴァ ◆sy1IQNBWp6 :2008/07/17(木) 21:44:00 0
前すれ>228 >12-13
「やっぱり・・・こんなんじゃダメか・・・!」
一撃を見舞っては見たものの、何の痛痒も感じていなさそうな死王に
ラルヴァは焦りの表情を隠せない。

>「いやはや少しはやるようじゃねぇか。
> だが、やはり貴様たちでは死の象徴たる俺は絶対に倒せやしない。
> すでに死んでる者をどうやって殺すことができるというのだ?」
「死んでいて、死なせられないのなら消滅させる位しか手は僕には思いつかないけどね・・・・・・うっ?!」

突然襲った振動にラルヴァの体勢が崩れる。片膝をついた体勢のまま見たのは骨の竜・・・・・・
「・・・・・・え?いや、まさか!」
>「ラルヴァの回復は僕に任せて下さい。」

「エース先生、離れてください!」
白い翼の少女を引っ込めたラルヴァがその台詞を放った直後に炎のブレスに包まれる。
「ぐ・・・・・・あああああァァアァァッ!!」
いくら炎に強い鎧に包まれていようとも、全身を凄まじい炎で覆われてはどうしようもない。
暗闇の中で躍る炎の中で踊るようにもがく影が映る。

「し、仕方無い・・・本当、こういうのはあまりやりたくないんだけど・・・・・・《石針の胞衣》」
地面にうつぶせに倒れたラルヴァを、自身が生み出した石の針が次々と突き刺し、破壊していく。
炎が止んだ時、そこにあるのは真っ黒に黒焦げたラルヴァの亡骸とそのまわりを満たす夥しい血、血、血だった・・・・・・

22 :ベアトリーチェ ◆DOKU7MAWbk :2008/07/17(木) 23:00:23 0
前>239
「あーっはっはっは!潰れやがった!
大人しく殺しあっていれば可能性もあったのに!!
奇麗事言って死んでりゃ世話ねえんだよっ!」
無数の瓦礫に埋もれたミルクのいた場所を見ながらベアトリーチェは高笑いしていた。
そう、殺しあってさえいれば助かる可能性だってあったのだ。
それを無謀な特攻など愚の骨頂でしかない。
ベアトリーチェは自分の考えの証左が出来たと笑っていた。

ひとしきり笑うと、ゆっくりと振り向く。
「さぁて、もう一人、世の中わかってねえアホがいたなあ!」
勿論それはクリスのことである。
自分の価値観を揺るがす者を消さなければならない。
ミルクやクリスの様な行動をとる者がいてはいけないのだ。
嫦娥6号もジワリと向きを変えようとした時、雷が落ちた。

>17
最初はバトルロワイヤル中の雷撃招来かと思ったが、その考えは直ぐに打ち消された。
雷は落ちたまま留まって近づいてきているからだ。
そう、確実に自分へと向かってきている。
確固たる敵意を持って!
>「ここからが本番だ!
> ――万雷を束ね一刃と成し―――万象一切を塵へと帰す――」
「マオ!お前もかっっ!!!」
驚きと共に声を上げる。

普段は間抜けで忘れがちだが、今ここにはっきりと思い出していた。
マオの実力は正真正銘二等学課でトップクラスだという事を。

巨大な雷の刃はその電熱により赤く光っている。
この攻撃の危険性を即座に見抜いてた。
ある意味天敵のような攻撃といえる。
その高密度で巨大な刃は嫦娥6号の体をやすやすと切り裂くだろう。
しかも高温は通常の刃を滑らせる粘液を蒸発させるだけでなく、傷口を瞬時に炭化させ血肉の毒が効果を現せない。

「だが・・・!お前には狡さがねえんだよっ!!」
確かに驚異的な攻撃ではあるが、それをやすやすと喰らう程、あくの美学を持っているわけではない。
未だミルクに破られた咽喉が再生しきっていないので舌や唾によるロングレンジ攻撃は出来ない。
かといってある程度再生はしてしまっているので毒血の雨を降らせることも出来ない。
だが、それでも!
いくら稲妻のように駆ける馬に乗っているとはいえ、攻撃レンジは圧倒的にこちらの方が上!

ミドルレンジになるが二本の右前足をゆっくりと持ち上げる。
巨大な前足による迎撃。
たとえ一本躱されても、回避した方向に即座に対応できるもう一本がある。
前足二本を犠牲にしてもマオを叩き潰す!

23 :ベアトリーチェ ◆DOKU7MAWbk :2008/07/17(木) 23:00:32 0
筈だった・・・

>20
迎撃の前足を繰り出そうとした瞬間、嫦娥6号が三度の叫び声を上げ仰け反るのであった。
「あーーーーーーーー!!!」
クリスの風の刃が傷ついた【そこ】を切り裂いたのだ。
傷の痛み以上に、トラウマになった【そこ】への攻撃に過剰反応してしまった。
嫦娥6号も驚いたが、それを頭上に位置して確認したベアトリーチェも驚いていた。
地上のクリスを睨め付け、思わず口を開かざるえなかった。

「んでだよ!?お前ら!なんでなんだよ!!
生き残るのは一人なんだぞ!優勝するのもっ!!!
どうせ裏切るか殺しあうしかねえのにっ!!!なんでだあああ!!!」
もはや悲痛な叫びだった。
全く理解できないミルクやクリス、そしてマオ(+ヴァンエレン)の行動に理解できなかったのだ。

嫦娥6号の状態は起き上がり、無防備な腹を晒している。
迎撃の機を逸してもはや間に合わないのは誰の目で見ても明らかだろう。

もはや完全にマオの間合いになった時、嫦娥6号の背中に無数の疣が出現する。
ケオスとの戦いのときに出現した疣である。
しかし今回は背中一面を覆い尽くす疣。数が違いすぎる。
その疣の一つ一つから黄色い毒液が飛び出した。
まるで流星雨のように嫦娥6号周辺に万遍名悪降り注ぐのであった。

24 :リリアーナ ◆7O/3IU/E7M :2008/07/18(金) 10:12:37 0
下界から聞こえてくる声に耳を澄ませてはみたものの、残念ながら何について話しているかは聞き取れなかった。
リリアーナは残念そうに肩をすくめたものの、気を取り直してアンディに話し掛けた。

前>241
「信頼とは無縁ってこと無いでしょ?だってアンディ、口は悪いけどすごくいい人だもの。
 でもアンディはランディといつも一緒だから、私なんかと違っていろんな意味で苦労してるのかもしれないね」
リリアーナは少し遠い目をした。
「きっと色々不便だったりするんだろうけど・・・・・一人じゃないのって、ちょっと羨ましいな」

前>237 >14
少し先に、銀色の人物が見えた。啖呵を切って一人先行したエルザだ。
エルザはばつの悪そうな顔で、ミルクの居場所がわからないため一人では行けないと言う。
アンディの後ろに続くエルザを見て爆笑するアンディ。
「もう、アンディったら。いくらなんでも笑いすぎよ!」
リリアーナが小声で窘めるものの、アンディは全く自重する気は無さそうだ。
勝気なエルザにこの仕打ちはさぞ堪えるだろう。

>「そういえばさっき、下からベアトリーチェの声が聞こえたわ。」
>「でも、なんて言っていたのかよく聞き取れなかったわ。」
いい感じで話が逸れたので、リリアーナは二人の会話に加わろうとした。
だが、口を開こうとした瞬間、リリアーナの心臓が「ドクン」と波打った。
「――――??」
突然の動悸にリリアーナは胸を押さえた。少し遅れて、体がバラバラにされるような痛み。
この感覚には覚えがあった。
(そっか・・・ミュータントポーションの効果が・・・そろそろ・・・切れ・・・)
リリアーナは震える手でコートのフードを掴み、すっぽりと頭からかぶった。
ミュータントポーションの効力が切れる時にも、羽が生えた時と同様の体調の変化がおきる。
苦痛を悟られるのも嫌だし、その件で色々聞かれるのも避けたい。

黙り込むリリアーナをよそに、エルザとアンディの会話は続く。
> 「・・・いやなに。たださっきのお前の間抜けぶりを思い出していただけだぜ。
>  あの様子じゃあまだまだリリアーナのお守が必要なんじゃないかってね。」
エルザがたいそう憤慨しているのは顔を見なくても分かった。

「う・・・・・・」
リリアーナは低くうめいた。
彼女の背中が波うち、コートの下に残っていた羽がぎちぎちと体の中に戻っていく。
もっとも、服の下で起こっていることなら二人に気づかれる心配はないだろう。
>「ねえ、“ママ”。“パパ”は一体どこに行ったのかしら?」
リリアーナははっとした。今ここで返事をしなければ、きっとエルザは変に思うに違いない。
こめかみから冷たい汗が伝い落ちた。

奇妙な間の後、リリアーナはエルザの方を見ないまま口を開いた。
「・・・・・ロックなら、確か、男子寮、に、エルザを探しにい、行くって」
これで何とか誤魔化せただろうか。

さっきまで怒っていたエルザだったが、突然元気を無くした。
「お守りなんかいらない…私、最低だから。」
「・・・・・・どうして?」
リリアーナは何とか一言だけ返した後、アンディの腕をつかんで彼の注意を引いた。
そしてエルザを振り返り、再びアンディに咎めるような視線を向ける。
どうやらエルザのフォローをと頼んでいるようだ。

もうじき雲が切れる。地上まであと少しだ。
遠く下界からは爆発音らしき音やおぞましい叫び声が聞こえてくる。
いったい今何が起きているのだろうか。

25 :死王 ◆u1rU/e.jL2 :2008/07/18(金) 18:41:13 0
>13>21
頭部のみで転がってしまっている死王を潰そうと前へ出るレイドだが、骨竜という死王の次の一手によって阻止されることになる。
>「ぐ・・・・・・あああああァァアァァッ!!」
ラルヴァはモロに炎のブレスを受けてしまって、体を焼かれる痛みが絶叫によって現れる。
>「し、仕方無い・・・本当、こういうのはあまりやりたくないんだけど・・・・・・《石針の胞衣》」
死王とのによっていくつもの火傷を負っていると思われるラルヴァはなにを思ったのか、石の針を発生させて自身を傷つけはじめたではないか?
これは一体なにを意味するのだろう…決して狂ってしまった様子ではなかったし、あきらめて自害をしてしまったのだろうか?
さきほど光で眼を眩ましていた猫がゆっくりと警戒しながら歩みよってきて、ラルヴァの生死を確かめようとしている。

火炎によってまたしても身を焦がすことになったが、強行突破で今度は骨竜に攻撃を加えようと拳を振り上げた…。
一人の力まかせの拳によって簡単に骨が砕けようものなら、竜などはここまで人に恐れられる存在になどなりはしない。
当然のごとくレイドの拳ははじかれてちょっとした衝撃で骨を揺らすことしかできなかった。
赤い眼でじろりとレイドを睨みつけると鼻を鳴らして「ぐるる」と唸り始めた骨竜。
…どうやら怒らせてしまったようだ。

頭を下げることによって態勢を低くし、一歩レイドから下がるとそのまま勢いをつけてレイドめがけて体当たりを繰り出した。
固い骨を武器にして力任せに突撃をするのは、生前の威力を誇ることはないにしても受ける衝撃は並外れてはいない。

26 :エルザ ◆jWBUJ7IJ6Y :2008/07/18(金) 22:00:47 0
>24
> 「・・・・・・どうして?」
「…本当、どうしてかしらね。」
エルザにはわからなかった。

ロックに報いようとしない事を、心のどこかで正当化していた自分が。
本当は生きている意味など無いのに、それをずっと探して足掻いている自分が。
そして何より、裏切られた(と感じた)リリアーナを芯から嫌いになりきれない自分が。

「どうして私は生まれてきたのかしら…生きていたって、誰かを傷つける事しかできないのに…
 “壊し足りない”自分が嫌い…私はいつも、誰かを傷つけていい口実を探しているんだわ…
 さっきね、虎の女の子に会ったの。彼女は私に優しかったけど、私は彼女が疎ましかった。
 本当どうでもいいことだったのに、私は彼女を蔑んだ。彼女が悪いのよ。
 だって、彼女は私に似ていたから…私は一番私が嫌い…大嫌い!」

ロックの事を考えても、もう胸が苦しくなくなったのも不思議だった。
ただふと、明日の新聞の一面はスフィンクスかもしれない…などと馬鹿らしい考えが脳裏をよぎった。

「きっ、気持ち悪っ!何よアレ!?」
降下中のエルザ達に嫌でも目に付いたのは、
燃え盛る校舎の光に照らされた、巨大生物だった。
そう、嫦娥6号である。
「アンディ、あのカエルもどき、ミルクが怪我をした事と何か関係があるの?」
エルザは、できればアンディにNOと言って欲しかった。
「あんなのには私、近づきたくないわ!」

27 :ランドアンド ◆4itHF4b6fw :2008/07/19(土) 00:13:21 0
>18 >24

>「お 生 憎 様!」
エルザがアンドに叫ぶ、どうやら地雷か何かを踏んでしまったようだ。
だがむしろこの反応でやはり何かあったことをアンドは理解した。
しまいにはリリアーナに皮肉すら言い始める。
皮肉をまともに受け取ってつらいのか妙な沈黙が続き、
リリアーナはエルザの方を見もせずに口を開いた。
>「・・・・・ロックなら、確か、男子寮、にエルザを探しにい、行くって」
リリアーナ達の会話をアンドはただ黙って聞いている。
(リリアーナがママでパパはロック?なるほどねぇ・・・・・・なんとなしに
 リリアーナがエルザを娘だと思う理由が分かってきたような気がするぜ。
 しかし、なんでロックがパパになってくるんだ?パパになるには無邪気すぎねえか?)
しかし、エルザがロックのことを特別視していたのもアンドは分かっていた。
仲が悪いのかと思ったがこの前の鼓膜の件では異常なまでに動揺していた。
性格や性質的には真逆といっていいほどなのに・・・・・・
その時アンドはあることに気付く。エルザとロックにはどこか欠落した部分があるということ。
馬鹿馬鹿しいとは思いつつもアンドは一つの仮説を立てていた。
(ロックとエルザは魂の片割れ?オレやランドと同じように・・・
 だったらさっきリリアーナが言っていたことともつながってくる。)

その会話のあとエルザは急に元気をなくした。
(やれやれ急にキレたりいきなり沈み込んだりよくわからねえやつだぜ。)
>「お守りなんかいらない…私、最低だから。」
>「・・・・・・どうして?」
自分を最低だといったエルザにリリアーナがどうしてと聞き返し、
アンドの腕を掴み注意を引きエルザの方をむく。
フォローでもしろというのか?それに対しアンドはしばらく何も言わない。
それもそのはず、アンドは傷ついている人間を慰めたりするのには向いていない。
だいたいが傷つける側なのだ。だれかを助けたりするような人間ではない。
そのことは本人が一番自覚している。
今回のミルクのこともさっきのエルザのこともリリアーナが助けにいこうと言ったからにすぎない。
もちろんリリアーナの言葉を聴くのも悪い印象を与えては後々面倒になると思ってのことだ。

28 :ランドアンド ◆4itHF4b6fw :2008/07/19(土) 00:14:28 0
>26
>「どうして私は生まれてきたのかしら…生きていたって、誰かを傷つける事しかできないのに…
>“壊し足りない”自分が嫌い…私はいつも、誰かを傷つけていい口実を探しているんだわ…
>さっきね、虎の女の子に会ったの。彼女は私に優しかったけど、私は彼女が疎ましかった。
>本当どうでもいいことだったのに、私は彼女を蔑んだ。彼女が悪いのよ。
>だって、彼女は私に似ていたから…私は一番私が嫌い…大嫌い!」
エルザの悲惨ともいえる叫びにアンドは振り返る。普段なら他人の嘆きなど
放っておくところだがエルザの言葉が気にかかった。
「生きる意味も生まれた意味も最初から決まるもんじゃねえ。
 お前は自分自身が嫌いだから生まれた意味なんてない≠チて決めたいだけだ。
 その方が楽だから・・・・・・誰かを傷つけることしかできないのは自分自身が嫌いだからだ。」
アンドにはエルザが自分と少しかぶって見えた。
望まれていなかった生。作られた存在。エルザに少しだけ自分と同じ匂いを感じ、
アンドは自分自身が生まれた時のことを思いだしていた。

視線を逸らすエルザの目をアンドは見つめ続ける。
「人は最初から人なんじゃねえ。自分自身で人になっていくもんだ。
 ここまで言ってもまだ自分を壊したい≠ネら本当に消えちまえ。
 消えたほうがお前にとっても幸せだ。
 じゃねえとオレみたいに相手に憎まれることで自分自身の存在を確認するような歪んだやつになっちまうかもしれないぜ?」

その後大鷲は校舎跡が見えるぐらいに降下していく。
どうやらまだケオス達は蒲蛙を倒すことができてないようだ。
グロテスクな蛙に思わずエルザが反射的に気持ち悪いと叫ぶ。
>「アンディ、あのカエルもどき、ミルクが怪我をした事と何か関係があるの?」
「関係おおあり。むしろあいつ以外にどいつが居るってのよ?
 むしろあいつの周辺にミルクがいると思えばラッキーじゃねえか。」
アンドはそうエルザに切り返しながら下を伺う。
下では生徒達が魔法を使いあい殺しあっている。
「あのヒス女がなんかしやがったな?」
>「あんなのには私、近づきたくないわ!」
「お前さっきの龍に対しては強気なのになんで蛙はダメなんだ?
 気色悪いってか?・・・ったく・・・・・・これだから女は面倒くせえんだよ。」
騒いでいるエルザに呆れた表情を浮かべたあとアンドは大鷲に蛙周辺をとびミルクを探すよう命令を下す。
「嫌がるなよ?お前が助けにいけっつったんだからな。」

29 :リリアーナ ◆7O/3IU/E7M :2008/07/19(土) 19:24:37 0
>26 >28
「良かったねエルザ、自分の嫌いな部分を知ることができて。
 それはね、エルザが成長したって事なの。それはとてもすばらしいことなのよ?
 だって、自覚しないと何も始まらないでしょう?」
アンディの話が終わったあと、リリアーナはとりなすように口を開いた。
フードからかろうじて覗く口元がかすかに微笑んでいる。ようやくミュータントポーションの反動が抜けたようだ。
「自分の事が嫌いなら、好きになれるよう変われば良いのよ。
 私も自分のいやなところが一杯あるわよ?ダメなところとか・・・偽善者っぽいところとか?
 どう頑張っても変えられない部分だってある」
リリアーナは目を伏せ、自分の姿を見下ろした。
「でも、自分を嫌ったりしないわ。自分自身ですら見放すものを、人に愛して欲しいなんて虫が良すぎるでしょう?
 自分を知って、嫌いになって落ち込んで、そのあとどうするか?ここでどう動くかはエルザ次第よ。
 誰もエルザの人生を代わってあげられないし、誰にも本当の意味でエルザの苦しみを理解できないわ。
 ――――でもね、代わってあげられなくても、傍にいて、力になりたいと思う人があなたの周りに何人もいるわ。
 エルザは一人じゃないんだから、少しは頼って欲しいな」

リリアーナはアンディの袖をひくと、そっと耳打ちした。
「今のはエルザだけじゃなくアンディにも言ったのよ?」


下界に下りてまず目に付いたのは、崩壊し派手に燃え上がる校舎と嫦娥6号だった。
エルザは嫦娥6号を見て悲鳴をあげた。
>「アンディ、あのカエルもどき、ミルクが怪我をした事と何か関係があるの?」
>「関係おおあり。むしろあいつ以外にどいつが居るってのよ?」
>下では生徒達が魔法を使いあい殺しあっている。
リリアーナは言葉をなくした。傍にいるもの同士が片っ端から殺しあっている。
これでは戦略も何もあったものじゃないだろう。
「あのヒス女がなんかしやがったな?」
「なんか・・・・・気持ち悪・・・・・・空気が淀んでて・・・まるで変な儀式に迷い込んだみたい」
リリアーナは思わず口元を押さえた。

>「あんなのには私、近づきたくないわ!」
>騒いでいるエルザに呆れた表情を浮かべたあとアンドは大鷲に蛙周辺をとびミルクを探すよう命令を下す。
>「嫌がるなよ?お前が助けにいけっつったんだからな。」
「でもアンディ、ミルクは校舎近くにいたんでしょう?この火の勢いでは・・・・・・。
 治療もこなせるケオスさんとうまく合流出来ていると良いんだけど。
 ねえ、ミルクだけじゃなく他の皆も探しましょう。
 特にフリージアは氷のスーツを着てるから、きっと目立つと思うのよ」


30 :アルナワーズ=アル=アジフ ◆O.bcTAp6QI :2008/07/19(土) 23:50:05 0
フィジル島全体で激しい戦いが繰り広げられる中、アルナワーズは相変わらず時空の狭間で寛いでいた。
とはいえ、この場所も少々様変わりしていた。
ミシミシと軋むような音が鳴り続いている。
リバース世界より空間のひずみやヒビの影響が顕在化が大きいのだ。
「相も変らず高見の見物か?」
軋みを気にせず幾多の画像を見入るアルナワーズだが、その声には反応し、ゆっくりと後ろを向く。

「あらぁん、教頭先生。ご機嫌麗しゅう。
私のようなか弱い女は見ているだけで精一杯ですものぉん。
それより、教頭先生こそ焼き出されたにしては随分と綺麗なままで。」
背後に立っていたのは教頭だった。
にっこりと微笑みながら一礼。
その様子に少々顔をしかめるが、アルナワーズは気にした様子はない。

「今のところ見所は校舎と図書館ですわよぉん。
ちょっとノイズが酷いけど。
ベアトリーチェは粛々と儀式を進めているし、死者の王は・・・
死の象徴も死の無い世界では退屈でしょうねぇん。」
そう指し示す二つの画像は時折乱れ、断片的なものとなっていた。
それぞれの地点に集中する魔力が大きく、力場が歪み映像として察知しきれないのだ。

そんなアルナワーズの様子に教頭は小さく息をつき背を向ける。
「あらぁん、一緒に見ていかれませんの?」
去っていく教頭の背に声をかけるがそれが止まる事は無かった。
「馬鹿モン。のんびり見ていられるか。
管理者にはそれなりの仕事があるんじゃ!」
アルナワーズの言葉をぴしゃりと遮り姿を消した教頭。

「あらあら。お仕事お疲れさまぁ〜。」
みしみしと軋む時空の狭間にてアルナワーズは既に消えた教頭へ小さく手を振るのであった。

31 :エルザ ◆jWBUJ7IJ6Y :2008/07/20(日) 08:15:52 O
>23>28>29
>「嫌がるなよ?お前が助けにいけっつったんだからな。」
「わかってるわよ!うるさいわね!」
>「でもアンディ、ミルクは校舎近くにいたんでしょう?この火の勢いでは・・・・・・。
> 治療もこなせるケオスさんとうまく合流出来ていると良いんだけど。
> ねえ、ミルクだけじゃなく他の皆も探しましょう。
> 特にフリージアは氷のスーツを着てるから、きっと目立つと思うのよ」
「ねえ、ちょっと待って!ほら、あそこ!ベアトリーチェ!
 ベアトリーチェがカエルの頭に乗っているわ!」
エルザは怪訝そうな顔をしてアンディを見た。
「カエルがミルクを傷つけたの?でも、なんでそのカエルにベアトリーチェが…?」
エルザはまだ、ベアトリーチェがこちらの味方だと思っていた。
「よくわからないけど、私、彼女と話してくるわ。
 だって彼女なら、みんながどうしたのか知ってそうだもの。」
エルザはそう言うと、上空からカエルの頭上に近づいた。
しかし、カエルが何か液体を噴き出しているのを見て、エルザは止まった。
理由は簡単である。気持ち悪いからだ。
「もう、だから爬虫類って嫌いなのよ。」
エルザがベアトリーチェに接触するのは、きっと毒液が止んでからになるだろうが、
ミルクが現在怪我をしているなら、あまりゆっくりもできない。
カエルがずっと気持ち悪いままなら、エルザは遠くから大声で彼女に呼びかけることになるだろう。

32 :黒猫ルズ ◆7O/3IU/E7M :2008/07/20(日) 09:45:03 0
>15
>「何やってますのよ!」
>またもやルズを引っこ抜くフリージア
「ああ、死ぬかと思いましたわ〜フリージア女王様、ありがとうございます!
 女王様はルズの命の恩人なのですわ〜」
ルズはごろごろと喉を鳴らすと、小さな頭をフリージアに擦り付けた。
「さあ、気を取り直して巨大カエルの元にかえるのですわ〜!!」

ぴゅ〜と冷たい風が吹きぬけた。


「わたくし思うのですけれど、使い魔カプセルの中に誰かが入っているのを外から見分けるのは難しいのですわ〜。
 ということは、気配を完全に絶てるということですのよ〜。
 『○○○!君に決めた!』とか大声で叫ばなければ、奇襲を仕掛けるのにはもってこいのアイテムだと思いませんこと〜?
 これを使って何かうまい作戦を立てられませんかしら〜」

そんなことを話しながら、砂漠と学園校舎の境目まで戻ってきたルズ。
そこで目の当たりにしたのは、生徒達によるバトル・ロワイヤルであった。
「ベアトリーチェ様・・・いいえ、ベアトリーチェの言葉を真に受けてしまったようですわ〜!
 お二人とも〜やめるのですわ〜」
ルズは殺しあっている女子生徒達に輪って入ろうとしたが、あっさり吹き飛ばされた。
「うう、ダメなのですわ〜。白百合騎士団同士で争いあうなんて・・・・・・あんまりなのですわ〜」

ルズは鳴きながらケオスの頭によじ登り、大きく息を吸い込んだ!
「ベアトリーチェ!障壁を貫通する石化毒を流したとデマを流してよくも生徒達を潰しあいさせましたわね!
 最後に残った一人に解毒剤もペンダントも全部やるなんて大嘘までついて!!
 そのような悪逆非道、天が許してもこのルズが許しませんわ!」
びしい!とベアトリーチェを指差すが、おそらくルズではなくケオスが喋っているようにしか見えないだろう。
「その使い魔もおかわいそうに!そこまで大きくなっては現実世界で生きるのは無理でしょうよ。
 悪い主人を持ったばかりに、道具のように使い捨てされて!」
まだまだ言い足りないようであるが、そんな事をしている状況ではなさそうだ。





 でも今は生徒達を止めるより、ベアトリーチェ様を何とかする方が優先ですわね〜」
ルズは半べそをかきながら戻って来た。

33 :ヴァンエレン・ブランカート ◆u1rU/e.jL2 :2008/07/20(日) 20:24:54 0
>17
>「天の雷よ……僕の意思の元一つに集え!!招来!!」
マオが天高く手を上げて荒ぶる天に向けると、まるで応えるかのようにかざした手に集まってくる雷たち。
>「ぐぅっ……」
何本もの雷がまとまってできた強力でそれを制御しているマオも感電はしてないものの、制御しているのは辛そうだ。
苦しそうなマオだがまだこれだけでは終わらずにさらに電気に変化を加えようと魔力を込めはじめた。
>「ここからが本番だ!
>――万雷を束ね一刃と成し―――万象一切を塵へと帰す――」
バチバチと音を立てて形などないものは刃と化して、敵を穿つ巨大な刃へと変形した。

>「刃馬一体!!」
「刃馬一体!!」
二人の声が重なる。
意図したわけではないが確かにこの時、二人の心はひとつとなったのだ。
>「駆けろサンダー一号!その稲妻の名の如く!!」
ヴァンは前を見据えながら無言で頷くと、さらに速度を上げていき神速の勢いで巨大蛙に接近していった。

>22>20
ベアトリーチェは雷の力を得たマオの存在に気がつき、即座に危険性を理解して迎撃の体勢にうつったようだ。
>「だが・・・!お前には狡さがねえんだよっ!!」
やはりこのまま素直に斬られてやる気はないようで、前足両方を使っての二段構えで蛙は待ち受ける。
>「あーーーーーーーー!!!」
痔だったのかそれとも浣腸嫌いだったのか…ともかくすごい効き目でクリスの尻への攻撃に対してひるんで大きな隙ができる。
>「んでだよ!?お前ら!なんでなんだよ!!
>生き残るのは一人なんだぞ!優勝するのもっ!!!
>どうせ裏切るか殺しあうしかねえのにっ!!!なんでだあああ!!!」
「…どうしてだろうな。
 私にもわからん」
マオにもクリスにも…ましてやベアトリーチェにも聞こえぬようにほんの小さな声で言うヴァンの呟きは風に溶けていった。

人馬は蛙の懐にもぐりこんでいって、攻撃の体勢に入り接近戦に持ち込む。
これだけの図体なのだからはずれることはまずありえない。
一撃で仕留めるためには大振りでかつ深く損傷させる必殺である必要があった。
マオが放ついかずちの刃の強烈な一撃は豪快に蛙の腹を裂いて傷口を焦がして、致命傷なのは間違いないだろう。
>その疣の一つ一つから黄色い毒液が飛び出した。
>まるで流星雨のように嫦娥6号周辺に万遍名悪降り注ぐのであった。
「あの女はまだあきらめてはいないようだな。
 上空にいる奴はすぐにどこかへ避難しろ!」
使い魔に最初に支給された魔法の本を持ってこさせて、馬の姿のまま魔法を詠唱する。
「人を創るに最良なる言葉 人の根源にある心を開き 平安を齎し神霊達の魂を 今呼び起す!」
北のほうからひとつの風が来た。
やがて恐ろしいほど強い突風となり、葉や蛙から発生した毒液を風に乗せてかなたへと飛ばしていく。
しばらくして風がやんだ頃には毒液は一滴も地面にはこぼれておらず、静寂だけが残されていった。
「…終わったか?」

34 :フリージア ◆cOOmSNbyw6 :2008/07/20(日) 20:45:36 P
>32
>「わたくし思うのですけれど、使い魔カプセルの中に誰かが入っているのを外から見分けるのは難しいのです

わ〜。
 ということは、気配を完全に絶てるということですのよ〜。
 『○○○!君に決めた!』とか大声で叫ばなければ、奇襲を仕掛けるのにはもってこいのアイテムだと思い

ませんこと〜?
 これを使って何かうまい作戦を立てられませんかしら〜」

「なるほど・・・・」
フリージアは考え込む

「ただ・・・確かこの中では外より早く時間が進むのよねえ」
それは中の人間は外の人間より早く年を取ってしまうという
女性にとっては重大な問題を抱えているという事だ

「でも詠唱に時間が掛かる強力な呪文を短期間で完成させるのにぴったりですし」
つまりフリージアはフリージングディストラクションの準備をこの中ですればすぐにでも発射できると言って

いるのだ

「でも年を取っちゃうのは嫌ですわ」
どうしようかと悩むフリージア

「・・・・・決めましたわ!私、中に入ってフリージング・ディストラクションの準備をいたしますわ!!」
ようやく年を取る覚悟を決めたフリージア

多分イベントが終わったらみんなこの世界に入る前の状態に戻ると思うのだがフリージアはその事をすっかり

忘れているようである

「そして隙を見て一発カエルさんにかまして差し上げますわ!!」お嬢様らしくないセリフと共に決意を表

すフリージアであった


目の前では白百合騎士団の女性徒達が闘っている
それを止めようとするルズ

だが簡単に吹っ飛ばされる・・・・
「白百合騎士団の結束とか何処にいっちゃったのかしら?」
フリージアは誘われるままに白百合騎士団に入らなくて本当に良かったと思った

「止めるんだったらスリープクラウドとかスタンとかチャームとか相手を傷つけずに止める魔法をって
 ・・・・このメンバーで使える人居ませんでしたわね」


何で攻撃魔法ばかり覚えてしまったのだろうか?フリージアはちょっぴり後悔した




ペンダント自前1 所持3 投下1 魔力回復薬(青汁風味)

35 :ベアトリーチェ ◆DOKU7MAWbk :2008/07/20(日) 23:13:31 0
>33
反り返り嫦娥6号の脇を神速で駆け抜ける人馬は一閃の刃と化す。
巨大な雷の刃は巨大な腹を切り裂いていく。
粘液を蒸発させ傷口を焼くだけでは飽き足らず、刃から迸る雷は内部から焼き斬っていく。
「グガガギャギャアアアアアア!!!!」
この世のものと思えない叫びはヴァンエレンの呼んだ一陣の風が飛び散る毒液と共に吹き飛ばされる。

ズズン・・・と地響きを立てて嫦娥6号の巨体は崩れ落ちた。
その光景は校舎で戦う生徒達の動きを止めるに十分だった。
いや、一種の放心状態といっていい。
広がる静寂にただ異臭が立ち込めはじめている。

>31>32
その静寂を最初に破ったのは空からのエルザ。
エルザが見たベアトリーチェは先程までとは違い妙に穏やかな表情をしていた。
マオの雷の刃は恐ろしく強力で、嫦娥6号に致命傷を与える事に成功した。
しかし、その巨体と炎属性の体が故に全体を感電させ焼き尽くすには至らなかったのだ。
そう、ベアトリーチェ自身には殆ど攻撃は届いていなかったのだ。

エルザに気付くと、ベアトリーチェは不適に笑いかける。
まるで嫦娥6号を倒されたというこの状況を全く意に介していないかのように。
「よう、裏切り者が何の用だ?いや、別に責める訳じゃねえよ。
自分の為に信頼してペンダントを託した人間を裏切る。
全く以って誰よりも人間らしいよ。
そういうお前の事、好きだぜ?
お陰で私もやりやすくなったからねえ。
良心の呵責も無くリリアーナ以外を皆殺しにすればいいってなったんだから。
死んでしまえば裏切れないだろう?
だからフリージアもミルクも殺してやったよ。
勿論お前もこれから殺すから。」
嘲笑と共に宣言すると、次は地上から声が届く。

> 悪い主人を持ったばかりに、道具のように使い捨てされて!」
「黙れルズ!てめえの物差しで勝手に計ってんじゃねえ!」
ギロリと睨む先にはケオスが。
しかし、前の台詞で堂々と「このルズが許しませんわ!」と宣言してしまっているので意味がない。
とはいえ、ルズもケオスも今のベアトリーチェには殺す対象として全く違いがないので名乗らなくとも変わらないのだが・・・
「使い捨て?生きられない?その言葉を軽々しく吐くなっ!この子は私の娘だっ!!!」
絶叫と共に膨れ上がるベアトリーチェ。
体内薬物調合により、極限まで肉体を強化していく。
そして振り下ろされる拳。

***バキャ!!***
それは嫦娥6号の頭蓋が叩き割られる音だった。
それからの不快な音が続く。
何度も何度も拳を振り下ろし、嫦娥6号の頭を叩き割りベアトリーチェは沈んでいく。
ベアトリーチェの体が殆ど嫦娥6号の頭に埋没しても音は続く。

頭を叩き割られた嫦娥6号は、既に致命傷を与えられたというのに突然痙攣するように暴れだした。
ところかまず手足をバタつかせ・・・否、もはや痙攣に近いだろう。
それでも巨体である、それだけで単純な痙攣は周囲に甚大な被害をもたらす。
不規則な巨大な手足の動きだけでなく、それによる瓦礫の飛散も馬鹿にならないのだ。

更に恐ろしい事に、嫦娥6号はメスだったようだ。
50センチほどのオタマジャクシが無数に中を舞い、動く者全てに体当たりをし、噛み付き、削り取る。

36 :クリス ◆zuDFbGiSHI :2008/07/21(月) 01:11:47 0
>23>31>32>33>35
剣を水平に構え、巨大生物の後ろに向かって走る。
そしてその勢いのまま思いっきり【そこ】に突き刺した。
>「あーーーーーーーー!!!」
「本当に効いてる…」
半信半疑で特攻したので、あまりの効果にびっくりする。
・・・実際はフリージアのおかげなのだが。

このままでは剣の本体まで腐食してしまうので、風の刃だけを残して【そこ】から抜いていると、
ベアトリーチェが叫んだ。
>「んでだよ!?お前ら!なんでなんだよ!!
 生き残るのは一人なんだぞ!優勝するのもっ!!!
 どうせ裏切るか殺しあうしかねえのにっ!!!なんでだあああ!!!」

ちょうど風の刃を三度出した頃、巨大生物の背中から無数の疣が出現し、一つ一つから黄色い毒液が飛び出してきた。
正直言って今のクリスにこの攻撃を切り抜ける術はない。
移動力強化はついさっき効果切れしたのだ。
>「グガガギャギャアアアアアア!!!!」
>「あの女はまだあきらめてはいないようだな。
 上空にいる奴はすぐにどこかへ避難しろ!」
>「人を創るに最良なる言葉 人の根源にある心を開き 平安を齎し神霊達の魂を 今呼び起す!」
だが、吸血鬼が北風を呼び起こし、毒液を一滴も残さず巨大生物の叫びとともに上空へ吹き上げた。

>「…終わったか?」
できれば終わっていてほしい。
だがその希望も空しく、ベアトリーチェは上空に向かって話し始めた。
>「よう、裏切り者が何の用だ?いや、別に責める訳じゃねえよ。
 (中略)
 勿論お前もこれから殺すから。」
さらに皆殺し宣言までしてくれる。
あの巨大生物の他にもまだ手段が残っているのだろうか?
魔力がもつか心配なので、今のうちに霊酒を1本飲んでおこう。
ついでにマオと吸血鬼に合流しておくことにした。

>「ベアトリーチェ!障壁を貫通する石化毒を流したとデマを流してよくも生徒達を潰しあいさせましたわね!
 最後に残った一人に解毒剤もペンダントも全部やるなんて大嘘までついて!!
 そのような悪逆非道、天が許してもこのルズが許しませんわ!」
>「その使い魔もおかわいそうに!そこまで大きくなっては現実世界で生きるのは無理でしょうよ。
 悪い主人を持ったばかりに、道具のように使い捨てされて!」
>「黙れルズ!てめえの物差しで勝手に計ってんじゃねえ!」
>「使い捨て?生きられない?その言葉を軽々しく吐くなっ!この子は私の娘だっ!!!」
霊酒を飲み終わって、ベアトリーチェの方を向くと、嫌な音を立てながら巨大生物の中へともぐっていった。

しばらくすると致命傷を負い動けないはずの巨大生物は痙攣を始め、50センチほどのオタマジャクシのようなものが無数に中を舞い始めた。
「あれから出てきたってことは毒持ち…だよな?」
巨大生物から距離をとりつつ、近くにいるマオと吸血鬼に確認を取る。
毒持ちならば燃やした方が速そうだ。

飛んでくる瓦礫や巨大生物の足に注意しつつ左手に魔銃を持って火の魔力を溜める。
そして大量の火の弾をオタマジャクシに向かって撃ちだす。
こっちに突っ込んできたオタマジャクシのほとんどは火の弾に当たり、燃えていった。

37 :マオ ◆wYjEoXUBzo :2008/07/21(月) 01:42:55 0
>33

>「だが・・・!お前には狡さがねえんだよっ!!」
僕たちを迎撃しようと両前足をゆっくりと持ち上げる。
「確かに僕に狡さはないさ……だが……」
>「あーーーーーーーー!!!」
「お前と違って僕には仲間がいるのさ。
 それにどっちみち僕は狡い手なんて使う必要なんてない!」
クリスの攻撃を食らいのけ反り倒れるカエルを見て僕は言う。
驚きはしなかった。クリスが足止めしてくれると僕は信じていた。


>「んでだよ!?お前ら!なんでなんだよ!!
>生き残るのは一人なんだぞ!優勝するのもっ!!!
>どうせ裏切るか殺しあうしかねえのにっ!!!なんでだあああ!!!」
最後の負け惜しみかベアトリーチェが大声で叫ぶ。
「知りたかったら僕に土下座でもするんだな。そしたら教えるのを考えてやってもいい!!」
そして僕とサンダー一号はカエルに向かって全速前進!!
風を切り正に稲妻の如く駆け、僕も雷の刃を構え必殺の一撃を解き放つ!!
「チェストォォォォォォオオオオ!!」
今僕たちは駆け抜ける一閃の刃となりカエルの腹を切り裂く!!
雷の刃はカエルの粘液を蒸発させ内部の細胞を焼き尽くし、
魔力すら蝕む毒だろうとお構いなしに全てを焼き切っていく!
>「グガガギャギャアアアアアア!!!!」
カエルの断末魔……それもヴァンの起こした風に毒と共に乗り掻き消えていく。
「―――我らに―――断てぬ者無し―――」
地響きを立て崩れ落ちるこの巨体……
役目を終えた雷の刃はまるで光の粒子のように空へと散っていく。
生徒達の争う音も消え、そしてあたりに静寂が訪れる。

>「よう、裏切り者が何の用だ?いや、別に責める訳じゃねえよ。
「なに!?莫迦な!!」
振り向くとそこにはベアトリーチェ……まさか今のでやられていないのか?
……そうか、あのカエルが大きすぎたんだ。おそらくあいつにまで電流など達していなかった。
少しばかし見積もりが甘かったか……
だがまあいい。とりあえず一番の脅威はつぶすことができた。
環境の整っていないベアトリーチェごとき、エリートの僕ならば十分に倒せる。

そう考えているとベアトリーチェがおぞましいことをしはじめる。
巨大カエルの頭を自分の手でつぶし中にもぐっていっている。
「どうしたんだあいつ?ショックでおかしくなっちゃったのか?」
元からキテてるとは思ってたけどここにきて真性になっちゃったかと思っていると
いきなりカエルが痙攣をしはじめる。うわぁ……その気持ち悪さに思わず身を引く僕。
すると今度はまたすさまじく大きいオタマジャクシが無数に飛び出て宙を舞う。
>「あれから出てきたってことは毒持ち…だよな?」
「ていうか登場の仕方からいって毒持ちで決定……」
クリスが魔銃でオタマジャクシを駆除していく……
しかし、これ正直どこぞのスプラッター映画よりもよっぽど気持ち悪いし怖いぞ。

そんなことを考えているとクリスが捌ききれなかったオタマジャクシがこっちに向かってくる。
「―――Grasp magnetic―――!!」
僕は咄嗟に磁力系の魔法を唱えオタマジャクシを+、地面を−に変える。
もちろんオタマジャクシは下へ向う磁力によって落ちる。
「やれやれ……最後の最後まで面倒な……」




38 :リリアーナ ◆7O/3IU/E7M :2008/07/21(月) 07:50:43 0
>31
>「よくわからないけど、私、彼女と話してくるわ。
> だって彼女なら、みんながどうしたのか知ってそうだもの。」
「待って!ダメよ、ベアトリーチェちゃんは私以外を皆殺しにする気なのよ!・・・戻ってってば!」
リリアーナは大声で叫んだが、あっという間に飛び去ったエルザの耳には届かなかったようだ。
「どうしようアンディ、エルザ、ベアトリーチェちゃんが危険だって知らないのよ!」

何人かの生徒が嫦娥6号と交戦中のようだ。嫦娥6号が押されている。
あの巨体に果敢に挑む様子に目を凝らすものの、戦っている生徒達の中にフリージア達の姿は見えない。
「皆、一体どうしたのかな・・・・・・」
リリアーナの心にヒタヒタと絶望感が満ちてきた。

その下界から突如恐ろしいほど強い突風が吹きつけてきた。
それは嫦娥6号が噴出した毒液をすべて空のかなたへと吹き飛すために起こされた風のようだ。
だがだが間が悪い事に、毒を含んだ風はリリアーナ達がいる方角へと飛来してきた。
「わー!アンディ何とかして〜!!」
リリアーナはアンディをがくがく揺さぶった。


39 :エルザ ◆jWBUJ7IJ6Y :2008/07/21(月) 19:31:59 0
>33>35
「げーっ!げーっ!…最悪…口の中に入ったわ…」
避難しろと言われても(そもそも誰が言ったのかもわからないが)、
エルザにとって簡単に非難できるものではなかった。
毒液を含んだ風を、もろに受けてしまったのだ。
しかし、エルザは人形であるし、今は全身鋼でもある。
毒液は、精神的なものを除けばエルザに害は無かった。

さて、エルザがベアトリーチェに近づくと、すぐ彼女の方から気づいてくれた。
> 「よう、裏切り者が何の用だ?いや、別に責める訳じゃねえよ。
> 自分の為に信頼してペンダントを託した人間を裏切る。
> 全く以って誰よりも人間らしいよ。
> そういうお前の事、好きだぜ?
> お陰で私もやりやすくなったからねえ。
> 良心の呵責も無くリリアーナ以外を皆殺しにすればいいってなったんだから。
> 死んでしまえば裏切れないだろう?
> だからフリージアもミルクも殺してやったよ。
> 勿論お前もこれから殺すから。」
思いがけない彼女の言葉に、エルザは頭の中が疑問の言葉で一杯になってしまった。
裏切り者?私?フリージアとミルクが死んだって、ベアトリーチェが?
でも、どうして?ベアトリーチェは味方じゃないの?裏切り者って、自分の事?
私を殺すですって?私、ちゃんと返ってきたのに?

ようやくプチパニックから回復したのは、ベアトリーチェがカエルの頭を割ったショックからだった。
おかげで、ルズやケオスたちの存在に気づけなかったし、
頭の中はまだごちゃごちゃしたままであった。
それでもハッキリとわかっていたのは、彼女を何とかしなければいけないという事だ。
やや混乱した頭のまま、エルザは叫んだ。
「お前こそ、私が好きになってやる!」
さて、失言というものはたいていは頭の中がたくさんの言葉でこんがらがって、
その中で一番出口に近かった言葉が溢れて起こるものである。
エルザの叫びはまさにそういった意味での失言だった。
しかし、エルザは自分が意味不明な言葉を口にしたことさえ気づかず、
嫦娥6号の頭上まで再び飛ぶと、埋もれつつあるベアトリーチェに両掌を向けた。
頭にかじりついてきたオタマジャクシさえ、今のエルザは気づいていないようだった。
「ヘクト・プレッシャー!!」
エルザは真下にいるベアトリーチェに圧力波を放った。
カエルの肉と圧力波の板ばさみでつぶれてしまうか、
カエルの肉を突き破って下の地面に叩きつけられるか、
エルザにはどうなるのか見当がつかなかった。
ただし、もしもベアトリーチェが回避ではなく防御で圧力波を防ごうとしたなら、
エルザは即座に衝撃波を重ねて発射し、その防御ごと破壊するつもりだ。

40 :リリアーナ ◆7O/3IU/E7M :2008/07/22(火) 19:16:59 0
>34-35 >39
エルザは毒液を被ったようだが、効果がないようだ。
リリアーナはほっとしたが、すぐにキッとした表情で叫んだ
「勝手にエルザを裏切り者呼ばわりしないでよ!!それにミルクとフリージアを殺したってどういうことよ!!」

リリアーナは硬い表情でアンディに話し掛けた。
「アンディ、今のベアトリーチェちゃんの話本当だと思う?
 ミルクとフリージアを殺したって言ってたわ。でも、復活するとしたら一番近いゴミ箱ってあそこでしょう?」
リリアーナは燃え盛る校舎を指差し、絶望的な表情を浮かべた。 
「どうしよう、あれではとても復活できないわ!!」

> 悪い主人を持ったばかりに、道具のように使い捨てされて!」
>「黙れルズ!てめえの物差しで勝手に計ってんじゃねえ!」
「アンディ、あそこ見て!」
リリアーナは遠くに見える人影を指差した。
やはりフリージアとミルクの姿は無い。リリアーナは気持ちを奮い立たせて、言った。
「ルズと・・・・・・多分ケオスさんだわ!!あの二人なら何があったか知ってるかも!!」

>「使い捨て?生きられない?その言葉を軽々しく吐くなっ!この子は私の娘だっ!!!」
>絶叫と共に膨れ上がるベアトリーチェ。 そして振り下ろされる拳。
バキャッと身の毛がよだつようなおぞましい音が響いた。
おそらく今のは、嫦娥6号の頭蓋骨が叩き割られた音だろう。
「ベアトリーチェちゃん、あなたって人は・・・・・!」
その音は何度も何度も続いた。
「なぜ殺すのよ!嫦娥6号が戦えないなら使い魔カプセルに入れれば済む話でしょう?!」
リリアーナは激昂し感情のままに叫んだ。
「体が大きすぎるなら小さくすれば良いじゃない!
 その使い魔を娘と呼ぶのなら、どうして大事にしないの!どうして愛さないのよ!
 娘と呼べばその命さえ親の好きにしてもいいでもと思ってるわけ?そんなの間違ってるわ!!」

瀕死の嫦娥6号は突然痙攣するように暴れだした。
だがその力はいまだ衰えず、校舎の破片はリリアーナ達の場所まで飛んできた。
破片だけでなく、嫦娥6号から生まれた大量の巨大オタマジャクシも宙を舞う。
当然、地上は蜂の巣をつついたような騒ぎになった。

「ルズ!ケオスさん!」
リリアーナはケオスとルズの名前を呼んだ。
>「お前こそ、私が好きになってやる!」
どこをどうやったらそうなるのか理解不能だが、リリアーナはとりあえず棚上げし、叫んだ。
>「エルザ危ない!そのカエルは毒を持ってるしオタマジャクシは肉食――――・・・」
だがリリアーナの警告の言葉は尻すぼみになった。
エルザはオタマジャクシに思いっきり齧られているようだが、怪我はおろか気づいてすらいないからだ。
(でも、エルザのスーパーハードニングは無敵って訳じゃないんだよね)
リリアーナは、ロックバスターでエルザのオタマジャクシを撃ち落した。
それを皮切りに、瓦礫やオタマジャクシの進路を変えてエルザと自分たちの身を守ろうとする。

「わっ・・・わわわわっ?!」
足元がぐらりと揺れた。援護に夢中になっていたリリアーナは思いっきりバランスを崩した。
もう羽は無い。
このまま地面へと転落すれば、ただではすまないだろう。

41 :レイド ◆M07.CI9OF2 :2008/07/22(火) 21:15:06 O
>25「うげっ!かてぇ!」
俺の予想以上に竜の骨は硬かった。
砕くどころかヒビすら入らない。
たかが骨の分際で生意気な野郎だ。
…あれ?っていうかもしかして…その眼は…ご立腹ですか…?
竜は一歩退がり俺にめがけて体当たりを仕掛けてきた。
こうなったら負けじと受け止めるしかねぇだろ。
「かかってこいやぁぁあ!…げふぁ!!」
あ…甘かった…俺の考えが甘すぎた…。
肋骨2、3本もっていかれたな…。
だが、それでも俺は竜を放さなかった。
「今だあぁぁ!誰でも良いから仕留めろー!!
ゲホッ、ゴホッ…っていうか早く仕留めてくれー!!」

42 :ベアトリーチェ ◆DOKU7MAWbk :2008/07/22(火) 23:00:18 0
>39>40
放心状態のままオタマジャクシの攻撃を受け倒れる生徒達。
いち早く正気に戻り、迎撃をする生徒達。
静寂に包まれていた校舎周辺は瞬く間に怒号と喧騒の渦巻く乱戦へと戻る。
その中でベアトリーチェに叫びかけるリリアーナとエルザだが、それに対する返事はない。

混乱の最中、エルザが嫦娥6号の頭上まで飛び両掌を向ける。
放たれるのはヘクト・プレッシャー!
かつ手間の森でクレーターを作った事もある、威力は折り紙つきである。
が、あまりにも周囲に気を配らなさ過ぎた。

圧力波を放つ瞬間、一匹のオタマジャクシがエルザの手首に体当たりをしたのだ。
それまで動く者全てに無作為に攻撃を仕掛けるオタマジャクシであったが、この時だけはまるで意思を持ったかのように!
全身鋼鉄と化し、更にはヘクトプレッシャーを放つ掌の直ぐ側への体当たり。
当然のように砕け散ったのだが、圧力波の方向を変えるには十分であった。
意思のある攻撃はこれだけに留まらなかった。
更にもう一匹のオタマジャクシがエルザの顎を掠めたのだ。

結果的にはエルザの圧力波は嫦娥6号の顔半分を押し潰し、地面にクレーターを作るのに留まる事になる。
しかし、反撃はまだ続く。
確実に致命傷を負ったはずの嫦娥6号が立ち上がったのだ。
大きく腹を切り裂かれ、内部を破壊され、ついには顔半分が潰れた状態で。

「好きになる?私を?・・・なってみろ!なれるものならっ!!」
驚くべき事に嫦娥6号の口から発せられるのはベアトリーチェの声だった。
その言葉と共に、5m程の火球が吐き出される。
校舎を燃やしたモノに比べればスケールダウンしているが、その性質は変っていない。
まともに喰らえばタールのように全身に纏わりつき、燃え続けることになるだろう。

火球を吐いた後、嫦娥6号はよたよたと動くが、もはや覇気も危険性も感じられないだろう。
蝋燭の火が消えるとき、最後に一際明るく輝くというが、今のが【それ】だったと感じられるからだ。
嫦娥6号の皮膚の色が急速に色褪せていき、瞳から光が失われていく。
オタマジャクシが飛び交う中、ただグチャグチャと何かをかき混ぜるような音だけが微かに鳴っている。


43 :◆2oDQ1hu.hw :2008/07/22(火) 23:44:26 0
平方根w

44 :名無しになりきれ:2008/07/23(水) 17:13:12 0
「親方 そ 空から女の子が…!」

なんとヴァンエレン達の頭上にリリアーナが落ちてきた!

45 :ヴァンエレン・ブランカート ◆u1rU/e.jL2 :2008/07/23(水) 18:14:50 0
>35
>「使い捨て?生きられない?その言葉を軽々しく吐くなっ!この子は私の娘だっ!!!」
バキャ ズガン メキョッ!
ひとつ振り下ろされるごとに頭が変形していき、骨が割れる音が聞こえてくる。
ベアトリーチェのこの行動にどんな意味があるのか…理解が及ばぬヴァンはただ顔を驚愕に染めてその光景を見ることしかできない。

>36>37
脳を破壊されて痙攣しながらも巨大な蛙は自らの散り際に大量のおたまじゃくしを飛散させてきた。
>「あれから出てきたってことは毒持ち…だよな?」
>「ていうか登場の仕方からいって毒持ちで決定……」
親が毒持ちならばその子も毒持ちであると思われるので、クリスの言い分に同意してひとつ頷くことで応える。
「真の狙いは果たしてこれなのだろうか?」
なるべく距離をおきつつ迫ってくるおたまじゃくしをクリスが銃をかまえておたまじゃくしを撃ち、次々と燃やしていく。
しかしそれでも狙撃手は一人なのでどうしても撃ち漏らしが発生してしまう。
まだ未知なるものだがここは接近戦も止む無しか、とすかさず迎撃の体勢をとるがマオに制止された。
>「―――Grasp magnetic―――!!」
おたまじゃくしを磁石にかえて地面にバタバタと落ちていって難を逃れた。
>「やれやれ……最後の最後まで面倒な……」
「同感だな。
 それよりまだベアトリーチェが何をしようとしているかも気になる…」

>「好きになる?私を?・・・なってみろ!なれるものならっ!!」
ベアトリーチェが巨大蛙を使ってしゃべっているのか、はたまた巨大蛙がベアトリーチェの声でしゃべっているのか…。
頭部を半分以上損傷しているはずの蛙が再び動き出して、どこかへ向けて火球を吐き出している。
「二人とも…これはベアトリーチェがする悪あがきだと思うか?」
瀕死寸前であることは間違いないと思われるのだが、蛙はまだ動いておたまじゃくしを排出している。
いつ死ぬやもわからない蛙の頭部にいまだに居続けるベアトリーチェだが、ここはなにかあると考えて然るべきだろう。
「気持ち悪くてあまり関わりあいたくはないのだが…そうもいかぬだろうな。
 まさか蛙を改造してメカ巨大蛙を作っているのではあるまいか!?」
そんな馬鹿な。

>44
そのときそらから女子がふってきた。
ご丁寧にマオを乗せたヴァンの真上から…。
「たわばぁっ!」
二人の下敷きにされてしまい、予想外の敵襲?に変身が解かれてもとの吸血鬼の姿に戻ってしまった。
「あの蒼空、極みはいずこであろうのう…」
その言葉を残してヴァンは気絶してしまった。
ああ、ヴァンエレン…死んでしまうとは情けない。

46 :エルザ ◆jWBUJ7IJ6Y :2008/07/23(水) 19:50:30 0
>42
「邪魔しないでよー!もー!」
エルザはヒステリックに叫びながら、先程自分を邪魔してきたオタマジャクシ達に向かって、
小さな衝撃波を連射した。ちなみに、直接エルザを邪魔したオタマは既に潰れているので、
今エルザに襲われているオタマにとっては八つ当たりに他ならなかったりする。

> 「好きになる?私を?・・・なってみろ!なれるものならっ!!」
気持ち悪いとしか言いようが無い容姿の嫦娥6号が立ち上がってそんな事を言ったものだから、
エルザはやっぱりヒステリックに叫び返すのであった。
「誰があんたなんかを好きになるのよ!?お馬鹿さん!お馬鹿さん!本当にお馬鹿さん!」
もともとエルザが言った言葉が発端なのだから、あまりといえばあまりの回答である。
まさに“言葉のキャッチボール”ならぬ“言葉のドッジボール”だが、
エルザがまだ自分の意味不明な失言に気づいてないのだから仕方が無い。

エルザは続けて『自分の姿を鏡で見てみなさいよ!』と叫ぼうとしたが、叫べなかった。
かわりにエルザの口から出たのは、悲鳴だった。
「ほわっちゃっちゃっちゃっちゃ!!?」
エルザに、嫦娥6号から吐き出された火球が直撃したのだ。
エルザは地面に落ち、全身を炎に包まれたままそこら中を走り回った。
地面に足をつけている面々は、炎に包まれたエルザにぶつかられないように注意する必要があるだろう。

47 :名無しになりきれ:2008/07/23(水) 20:11:49 0
リリタンがエルザを援護してたらしいが結局どんな援護だったんだ?

48 :ベアトリーチェ ◆DOKU7MAWbk :2008/07/23(水) 23:13:59 0
ベアトリーチェ・・・
今でこそ脅威の毒体質ではあるが、生まれた時は全くの普通の女児であった。
毒どころか、特別に魔力が強かったわけではない。
どこにでもいる一人の人間だった。
赤ん坊のうちに買い取られ、毒姫として育てられる。
日常的に少しずつ毒物を与えられ、徐々に毒体質になっていったのだ。
それでも、現在のような強力な毒体質ではなかった。
暗殺目的の毒は強すぎても役に立たないのだから。
転機が訪れたのは12歳の時。
狂気の老魔術師の魔法実験。
100人の毒姫が互いに喰らいあい、その毒を蓄積していく蠱毒。
儀式を生き抜いた一人の少女は脅威の毒体質となり、ベアトリーチェとなった。

その時の記憶は厳重に封印されており、ベアトリーチェがそれを思い出すことはない。

・・・記憶は封印されていても、儀式はその身に刻み込まれていた。
意識してやったわけではない。
しかし、今このリバースでベアトリーチェが行った事は実体験が礎となった再現劇なのだ。

校舎で引き起こされた互いに殺しあう、地獄の釜の底のような狂気渦巻く空間。
澱んだ空気、裏切り、苦痛、殺伐、ほの暗い歓喜。
魔の森の毒物を一手にかき集め、凝縮した嫦娥6号。
ベアトリーチェも嫦娥6号も含め、一心不乱に殺しあうその様は・・・
まさに蠱毒そのものであった。

計らずもリリアーナの感じた「まるで変な儀式に迷い込んだみたい」という言葉は正鵠を射ていたのだ。

その中で嫦娥6号は常に苦痛を隣に置いていた。
体を維持するだけの毒素の無い世界。
氷に、核熱に、刃に、雷に、そして圧力波に身を晒されながら。
逃れられえぬ苦痛に嫦娥6号は大量の脳内物質を分泌していた。
あらゆる毒の結晶ともいえる毒。

それを今、ベアトリーチェは喰っているのだ。
グチャグチャとかき混ぜるような音。
それはまさに脳を掻き分け、より強い毒を咀嚼する音だったのだ。

ベアトリーチェの体験した蠱毒は、最後にベアトリーチェという最強の毒姫を産んだ。
その再現劇たるこの場では・・・

#####################################

目の光を失い、足取りのおぼつかない嫦娥6号に変化が現われた。
ボロボロになったからだが急速に膨らみ始めたのだ。
大きくなっているというレベルではない。
まるで風船のように膨らみ、そしてその限界は直ぐにやってくる。

****パアアアアアン!!!****

それが嫦娥6号の最後だった。
限界まで膨れ上がった体は弾け飛び、粉々になって飛び散った。
当たり一帯に振りまかれる血・肉片。
血煙の中、その中心にベアトリーチェは立っていた。

49 :ベアトリーチェ ◆DOKU7MAWbk :2008/07/23(水) 23:14:07 0
派手な登場の割には何をするわけでもなく、じっと自分の手を見つめている。
病的なまでに白かった身体だが、今は身体全体に細い線で書かれたような紋様が浮かび上がっていた。
変化といえばそれだけなのだが、ベアトリーチェはその意味を悟っていた。
「そうか・・・これが私の限界か・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・上等!!!」
ポツリと呟き、しばしの沈黙。
血煙が晴れるほどになり、漸く顔を上げる。
これこそ、ベアトリーチェの成果。
魔の森を腐海にした事も、娘同然の蚯蚓とカエルを殺し合わせたことも。
校舎エリアを狂気の坩堝に落としたことも、そして今、嫦娥6号を喰らった事も。
全てはこの為に!

更に強力な毒体質となったベアトリーチェだったが、その周辺に毒を撒き散らすわけでもなかった。
あくまで毒を内包し無駄な発散はしていない。
「三乗蠱毒の儀式は成った!私は世界を侵す毒!真毒棲ベアトリーチェ参上!!」
気勢を上げ吼えるベアトリーチェ。
それと同時に世界に亀裂が走った。

ベアトリーチェは元々限界まで高められた毒体質。
今、更に限界を超えて更なる毒の高みに上ったのだ。
その結果得た強力な毒の力場に細かくヒビの入っていた世界は耐え切れなかったのだ。
空間の歪は限界に達し、ベアトリーチェを中心に無数のヒビが顕在化した。
まさに世界を侵す毒そのものになったのだった。

校舎一帯に入った空間のヒビは触れても・・・いや、触れることも出来ない。
視覚的にそこに【在る】だけなのだが、その影響は確実に現われていた。
地震、否、空間全体が揺れ始めている。
リバース世界が崩壊を始めようとしているのだ。

一方、校舎全体に血飛沫がかかったのだが、意外とそれほど強い毒気はなかった。
嫦娥6号が命尽きるそのときまで、体内の毒を生命維持に使っていたからなのだが・・・
例外はある。
内臓系は強い毒を保ったままそこかしこに毒沼を形成していた。
中でも最大のもの、それは胃である。
大量のペンダントを含んだ胃は校舎の一角に落ちた。
それを察知し、いち早く駆け寄った生徒達は後悔する事になるだろう。
強力な毒と胃酸は大地と空気を腐らせ、深い深い沼となっていたのだから。
不用意に近づいた生徒達がなす術もなく侵され腐り落ちていく。

50 :クリス ◆zuDFbGiSHI :2008/07/24(木) 00:11:33 0
>37>40>44>45>46>48-49
次々とオタマジャクシを撃ち落としていくが、数が多過ぎる為に何体かを撃ち漏らしてしまった。
>「―――Grasp magnetic―――!!」
だが、残りは全てマオが片付けてくれたようだ。
>「やれやれ……最後の最後まで面倒な……」
>「同感だな。
 それよりまだベアトリーチェが何をしようとしているかも気になる…」
「確かに、
 何がやりたいのか予想がつかないからな。」

>「好きになる?私を?・・・なってみろ!なれるものならっ!!」
巨大生物からベアトリーチェの声が響いてくる。
ってさっきの会話からどうやったらそんな話題になるんだよ!!
そして巨大生物はこれまた巨大な火球を吐き出すとすっかり力を出し尽くしたのかよたよたと動き始めた。

>「二人とも…これはベアトリーチェがする悪あがきだと思うか?」
「…たぶん、時間稼ぎか何かじゃないのか?」
未だ向かってくるオタマジャクシを撃ち落としながら吸血鬼に返事をする。
>「気持ち悪くてあまり関わりあいたくはないのだが…そうもいかぬだろうな。
 まさか蛙を改造してメカ巨大蛙を作っているのではあるまいか!?」
吸血鬼は中で機械化させてると思っているらしい。
もしそうだったら俺が分解するけどな。

>「たわばぁっ!」
その時突然吸血鬼が謎の叫び声をあげる。
軽く目を向けると変身の解けた吸血鬼がマオと女生徒の下敷きになっているのが見えた。
>「あの蒼空、極みはいずこであろうのう…」
またも謎の言葉を残し吸血鬼は動かなくなる。
…消えないから死んではいないようだな。

>「ほわっちゃっちゃっちゃっちゃ!!?」
それに続いて今度は火だるまなっている生徒が降ってくる。
ってこっちに突っ込んでくるなよ!!
上空にはまだオタマジャクシが数匹残っているのに…

仕方ない、恨むなら火をつけた奴を恨めよ。
「大気を成すすべての元素よ
 残らず動きて
 真なる空を作り出せ」

「バキュームスラッグ」

そして火だるまになっている生徒に向かって真空弾を放つ。
うまくいけば酸素不足で燃焼もおさまるだろう。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
異変は突如起こった。
>パアアアアアン!!!
巨大生物が破裂したのだ。
あたり一面に血・肉片がばらまかれ、一部では毒沼が形成される。
そして巨大生物が破裂した場所から声が響いてきた。
>「三乗蠱毒の儀式は成った!私は世界を侵す毒!真毒棲ベアトリーチェ参上!!」
同時にベアトリーチェを起点として世界に無数の亀裂が入る。
だが異変は亀裂だけに留まらず地震、いや、空間自体が揺れ始めた。

「…かなりやばくないか?」
実際に空間に影響を及ぼすとはかなりの力があるはずだ。
こうなったら賭けを気にする余裕など無くなってしまった。
「マオ、ヴァンエレン
 できるだけ周りと同時に仕掛けるぞ。」

51 :黒猫ルズ ◆7O/3IU/E7M :2008/07/24(木) 12:24:14 0
>34
>「でも詠唱に時間が掛かる強力な呪文を短期間で完成させるのにぴったりですし」
>「でも年を取っちゃうのは嫌ですわ」
「ご心配には及びませんわ〜大人な女王様もきっとお美しいですわ〜」
ルズは太鼓判を押した。
使い魔カプセルに入った対象の治療や体力回復が終わった場合、時間の流れは外に比べてゆっくり進むのだが・・・・・。
ルズがその辺をちゃんと分かって喋っているかどうかは謎である。
>「・・・・・決めましたわ!私、中に入ってフリージング・ディストラクションの準備をいたしますわ!!」
>「そして隙を見て一発カエルさんにかまして差し上げますわ!!」
「かますのですわ〜!!れっつごーですわ〜!!」

>35 >39-40
>「黙れルズ!てめえの物差しで勝手に計ってんじゃねえ!」
ベアトリーチェが睨みつけてきた。ルズが僅かにひるむが、どうにか踏みとどまった。
>「使い捨て?生きられない?その言葉を軽々しく吐くなっ!この子は私の娘だっ!!!」
そう叫んだベアトリーチェは、巨大ガエルの頭部に肉体強化した拳を叩き込んだ。
「なっ・・・・ななななな・・・・・!!」
ルズの全身の毛が逆立った。あまりのおぞましさに、ケオスの頭の上で思わず爪を立てた。
「ぎゃ――――!!壊れたっ!女王様、ベアトリーチェが壊れましたわ〜!!!
 ベアトリーチェは自分で自分の使い魔カエルにとどめをさしているのですわ〜!!
 信じられませんわ・・・・・何であんなひどい事が出来るのか・・・・・わ、わたくしには理解できませんわ〜!」
ルズは目の前のショッキングな光景にショックを受けたようだ。
目に一杯涙をためて、ケオスの肩で小さく震えている。

その時、空から女子生徒の声が聞こえてきた。
>「なぜ殺すのよ!嫦娥6号が戦えないなら使い魔カプセルに入れれば済む話でしょう?!」
ルズは空を見上げ、歓声を上げた。
「女王様あれを!!鳥に乗ってるのはアンディとやらとリリアーナですわ!!・・・あっ、エルザ様も!」
ルズは何を思ったのか、べしべしっと自分の横っ面に猫パンチを叩き込んだ。
「さあケオス、きりきり急ぐのですわ〜今こそわたくし達は皆と合流を果たすのですわ〜!!」
肩に乗ったままのルズはケオスを急かした。
いつもの調子に戻ったようだが、態度はちょっぴり高飛車である。
だがケオスと目が合うと、とたんに落ち着きを無くしてしまう。
「ななな何ですのよ、ここここっち見んな!ですわ〜」
どうもさっきへこんでいたのをケオスに見られたのが恥ずかしかったようだ。

嫦娥6号は瀕死で戦闘は終わったかに思えたが、世の中そう甘くは無かった。
嫦娥6号の中から飛び出した無数のオタマジャクシや瓦礫の山を回避しなくてはならなかったからだ。
オタマジャクシはルズよりも大きい。
しかも群れともなれば、ルズにとっては脅威以外のなにものでもなかった。
「フギャー!!わたくしオタマジャクシに食べられるのだけは勘弁ですわ〜!!」

52 :フリージア ◆cOOmSNbyw6 :2008/07/24(木) 14:27:41 P
>49>51
>「ぎゃ――――!!壊れたっ!女王様、ベアトリーチェが壊れましたわ〜!!!
 ベアトリーチェは自分で自分の使い魔カエルにとどめをさしているのですわ〜!!
 信じられませんわ・・・・・何であんなひどい事が出来るのか・・・・・わ、わたくしには理解できませんわ〜!」
「落ち着きなさい!ベアトリーチェさんが壊れてるのは元からですわ!!」
何気にひどいことを言うフリージア
ある意味壊れてるのはフリージアも同じである

「それにしてもひどい・・・・・いったい使い魔を・・・・命を何だと思ってるのかしら?」
そんな事を言っているフリージアもギズモを投げて投擲武器にしたり
ご飯をあげるのを忘れたりと結構、使い魔をひどい扱いしているので人の事は言えやしないのだが
そんなギズモ本人(本グレ?)は毎日フリージアと一緒にお風呂に入ったり
いっしょに寝てたりするのである意味幸せなのかもしれない

>「フギャー!!わたくしオタマジャクシに食べられるのだけは勘弁ですわ〜!!」
「私もですわ!だから全力で避けなさいな!!」

そして世界に皹が入る
「空に皹が!?」
別に割れて中からバキ○ムは出てこないだろうが
そうとしか表現できない現象が今、起こったのであった

>「三乗蠱毒の儀式は成った!私は世界を侵す毒!真毒棲ベアトリーチェ参上!!」
「なんだかよくわからないけどパワーアップして浮かれてるみたいですわね」
このままだとリバース世界が破壊されてしまうかもしれない
そうなればこの世界からあの毒の塊が現実世界に出てしまい
本当の死者が大量に発生してしまう可能性がある
だがフリージアにはそんなの関係なかった
(今がチャンスですわ!)
フリージアは黙って使い魔カプセルから飛び出すとベアトリーチェに向かって”無言”で
自らの最強奥義フリージングディストラクションを発射した
どうやらいつも技名を叫んでいたのは”かっこいいから”のようである

「お母様が言ってた・・・奇襲するのに声をかける馬鹿は居ないって
 ルズさん!もう一度私を使い魔カプセルの中に!!早く!!!」
フリージアは二発目を準備すべくルズに声をかけるのであった



ペンダント自前1 所持3 投下1 魔力回復薬(青汁風味)

53 :ラルヴァ ◆sy1IQNBWp6 :2008/07/24(木) 18:02:42 0
>25>41
>眼を眩ましていた猫がゆっくりと警戒しながら歩みよってきて、ラルヴァの生死を確かめようとしている
猫がラルヴァのかなり近くまで近寄り、その呼吸でも確かめようとした途端。

シュルルッ

まさにそんな音を立てて周囲の血溜りが猫へ襲い掛かる!
猫に絡みつかんとしたそれは、ゆっくりと何か右腕のようなモノを形作る。
よく見れば、ラルヴァの周囲に満ちた血が脈動し、ラルヴァの体を包み込んでゆく。

「おカしいと・・・・・・思ったんだ。なンであレだけ攻撃を受けて少しも痛痒を感じてないのかってね。
 それはつまり・・・・・・『本体は別にある』んじゃナいのかな・・・・・・?」
炭と化した体はボロボロと崩れ去り血に呑まれ、血の中から異形がゆっくりと立ち上がる。
それは一言で言えば『鬼』と形容する他はない。全身は真紅の血が変じた鱗に覆われ
砂色の髪は乱雑に延び、指先の爪は槍のように鋭い。元のラルヴァから鑑みても二周りは大きい。

「とりあえず、キミから確かめよう。ボクは今、あまり慈悲深くはない。」
余剰の血が鋭い切っ先を作り、猫へと殺到する!
が、その動きは猫に触れる寸前で停止する。

>「今だあぁぁ!誰でも良いから仕留めろー!!
>ゲホッ、ゴホッ…っていうか早く仕留めてくれー!!」
「レイド先生・・・!生まれざる刃よ、宿れ!」
咄嗟にすぐそばに落ちていた大剣を手に取ると、魔法を付与しまるでナイフを扱うようなな勢いで竜へと投げる!
付与された魔法はヴァンエレンが片手を失ったのと同じ魔法。傷をつけたならばその相手を切り刻む魔法剣だ。

54 :エルザ ◆jWBUJ7IJ6Y :2008/07/24(木) 19:31:15 0
>50
クリスが放った真空弾は、見事にエルザについた火を消した。
しかし、エルザの口からクリスに対する感謝の言葉は発せられることはなかった。
エルザは体の火が消えたとたん、地面にうつ伏せに倒れて動かなくなったからだ。
炎で包まれていた時間が長かったからか、倒れているエルザはすっかり黒焦げになっていた。

一見すると、エルザは死んでいるようにしか見えない。
しかし、もし死んだのならば死体は消えるはずである。
つまり、エルザはまだ生きているとも判断できる。
ただし、エルザは人間ではなく、人形である。
そのためこの状況においても、“死んだ”と判定されなかった可能性もある。
エルザの正体を知る人間ほど、エルザの生死判定は難しかった。
なにしろ、今のエルザは脈拍も呼吸もないが、ただ気絶しただけでもエルザはそうなるのだ。

ただ、事実だけを並べるならば、エルザは黒焦げになって地面に倒れて動かない。
ということだった。

55 :リリアーナ ◆7O/3IU/E7M :2008/07/24(木) 23:33:02 0
>44-45 >50
バランスを崩したリリアーナは鳥の背中から転落した。
落ちる視界の隅で、嫦娥6号がエルザに向かって火の玉を放ったのが見えた気がする。

リリアーナは落下を続けた。ぐんぐん接近してくる地面。
このままでは激突死するのは避けられないだろう。
「うわあああああああ!!どいてどいてどいて!!」
リリアーナは落ちるまでの間、地面に向けて何発もロックバスターを撃った。
撃った時の反動を利用して、少しでも墜落の衝撃を減らそうと考えたのだろう。
だが彼女の真下に位置していたヴァンエレン達にとっては迷惑千万な話だった。

「キャ――――!!」
>「たわばぁっ!」

ごーん!・・・と、とてもいい音がした。
変身が解かれてもとの吸血鬼の姿に戻ったヴァンエレンに折り重なるようにしてリリアーナが倒れていた。
リリアーナの頭には大きなこぶが出來、右腕はありえない方向へ曲がっている。
>「あの蒼空、極みはいずこであろうのう…」
「こ・・・こーめー・・・さま・・・・・・」
意味不明な言葉を残し、リリアーナは意識を失った。
それでも体がここに残っていると言う事は、まだ息はあるのだろう。

ただ、命があるから幸運とは言い切れない事情があった。
先程も書いたとおり、リリアーナは落下の衝撃を和らげるためにロックバスターを使った。
言い方を変えるなら、真下に居たマオとヴァンエレンに向かって何発もロックバスターを撃った事になる。
悪気は無かったとはいえ、この状況をマオやクリス、ヴァンエレンはどのように受け止めるのだろうか。


56 :ランドアンド ◆4itHF4b6fw :2008/07/25(金) 00:24:33 0
>その下界から突如恐ろしいほど強い突風が吹きつけてきた。
どうやらその強風は毒を含んでいるようでこっちの方向に向かってきている。
それも嫦娥6号の噴出した毒だとすれば魔法障壁で防げるかどうかは怪しい。
さてどうやろうか考えているとリリアーナがアンドを激しく揺さぶる
>「わー!アンディ何とかして〜!!」
「落ち着け!!そういう風にパニくんのが一番やべえんだよ!!」
とはいってもリリアーナは全く訊かずに何とかしてくれとアンドを揺さぶり続ける。
「揺らすんじゃねえ・・・っ!!何とかするから離せってんだよ!!
 ふー・・・やれやれ、ほらさっさとあんなの吹き飛ばしちまいな。」
混乱しているリリアーナの手を振りほどき大鷲に適当に言い放つ。
一回大きく空に大鷲の鳴き声が響きその大きい翼をバサバサと激しく羽ばたかせる。
するとこっちに来る突風の勢いが少しずつ弱くなり毒が拡散していく。

人安心していると今度はリリアーナがアンドに話しかけてくる。
>「アンディ、今のベアトリーチェちゃんの話本当だと思う?
>ミルクとフリージアを殺したって言ってたわ。でも、復活するとしたら一番近いゴミ箱ってあそこでしょう?」
「はったりかもしれねえし始末したと思い込んでいるのかもしれねえ。
 だが死んでた場合復活地点に一番近いゴミ箱は・・・・・・」
アンドは目ですでに面影すらなくなった燃え盛る校舎を見つめる。
その視線を追っていきリリアーナもすぐにわかったのか絶望的な表情を浮かべた。
>「どうしよう、あれではとても復活できないわ!!」
「まあ待て、死んだってまだ決まってるわけじゃねえんだぜ?」

>「アンディ、あそこ見て!」
リリアーナが言ったとおりに指さした所を見ると
ケオスの姿が遠目でだが確認できる使い魔のルズも一緒のようだ。
>「ルズと・・・・・・多分ケオスさんだわ!!あの二人なら何があったか知ってるかも!!」
大鷲にあの一人と一匹の元に行くようにアンドが命令する

丁度ケオス達の元へ向かっているときだった。
何か固いものを粉砕したような音が聞こえアンドが振り向くと
ベアトリーチェが自らの使い魔の頭蓋骨を自らで叩き割っている。
リリアーナはその様子を見ていて許せなかったのか叫ぶ。



57 :ランドアンド ◆4itHF4b6fw :2008/07/25(金) 00:26:03 0
その後瀕死の嫦娥6からオタマジャクシが飛び出す。
>リリアーナは、ロックバスターでエルザのオタマジャクシを撃ち落した。
>「わっ・・・わわわわっ?」
「おいあぶねえ・・・・・あーあーまたかよ。なんだってお前は余計なことすんだ・・・・・・」
バランスを崩し下へと落ちていくリリアーナに対し呆れてくるアンド。
自分の身を守るのでも怪しいというのにこうも他人をかばおうとするリリアーナの性質が本気で理解できない。
その時大鷲が悲鳴を上げる。どうやらリリアーナを見ている隙に飛び上ってきたオタマジャクシに食いつかれたらしい。
まるでピラニアの大軍のように次々に噛みつき大鷲をそぎ取っていき今にも墜落するだろう。
「潮時か。ま、気が向いたらまた再生してやるから安心して食われな。」
非情な言葉を放ちアンドは下へと飛び降りる。あっという間に地面が迫りそして着地。
この高さから落ちたら足の二本折れてもおかしくはないほどの衝撃はくらうだろう。
それはアンドも例外ではない・・・・・・かと思ったが特にアンドに怪我などは一切なく、
ただ自分の下に衝撃を吸収し波立ち波紋が広がっている円状の影があるだけである。

だが安心するのはまだ早い。獲物を嗅ぎ付けてかなりのオタマジャクシが集まってくる。
更に大鷲を始末したのか上からも無数に降ってきて完全に囲まれる。
「けッ、またぞろ集まってきやがって!・・・・・・」
これだけの数となると一人で相手するのは面倒。
そう思ったアンドは自分の影の範囲を広げていく。
「考え方によっちゃあ丁度いい。今回手に入った新しい手駒のテストでもしておくか。」
そして黒い影から次々に現れる骨の骸たち。その数は十数人を超えている。
そう、あの時チョコレートを影の中に取り込んだのはこのためでもあった。
死王の命令はリセットされたのか何をするわけでもなくただたたずんでいる
その様子を見てニヤリと笑うアンド。
「お前たちの新しい主はオレだ!逆らった奴や命令を聞かない奴は容赦なく消す!」
反抗するものはいなかった。おそらく思考能力が低いスケルトンにとって上に立つものなどどうでもいいのかもしれない。
逆らえば無を与えるのが死王からアンドに映ったにすぎないのだ。
スケルトン達はただ静かにアンドの言葉を待っている。
「・・・よし、逆らう馬鹿はいないみたいだな。それともお頭が空っぽだから分からねえってか?
 ま、どっちでもかまわねえ。とにかく今出す命令はただ一つだ。回りにいる奴らを殺せ!!」
影から出た黒い霧のようなものがまとわりつき黒い鎧とさまざまな武器を構築していく。
「武器と防具は特製のものをオマケでつけといてやる。よし、さあ行け!」
その言葉とともにスケルトン達が一斉にオタマジャクシに向かっていく。
オタマジャクシも噛みつくか全身鎧に固められているスケルトン達にはなかなかその牙も届かない。
「刺殺しろ!絞殺しろ!殴殺しろ!斬殺し惨殺し殲滅しろ!!」
言葉通り与えられた武器で突き刺し、砕き、切り刻んでいくスケルトン達。
数十匹も居たオタマジャクシが次々に動かない肉の塊になっていく。
全てを殲滅するのに時間というものはあまりかからなかった。
「くくく・・・・・・こいつはいいぜ。魔物を集めておくのも一つの手だな。」

>「三乗蠱毒の儀式は成った!私は世界を侵す毒!真毒棲ベアトリーチェ参上!!」 
スケルトン達に満足していると嫦娥6号が爆発し中からベアトリーチェが出てくる。
体に謎の文様が浮かび上がり何やら自らの成功を喜んでいるようだ。
そして起こる異変。いきなり世界に亀裂が入り始める。
比喩ではない。本当に空間に亀裂が走ったのだ。触れはしないが確かに空間≠ニいうものに亀裂が入っている。
「まさか本気で壊れるとはなぁ・・・・・・さあてどうするか。」



58 :死王 ◆u1rU/e.jL2 :2008/07/25(金) 18:12:36 0
>41
>「かかってこいやぁぁあ!…げふぁ!!」
無謀にも骨竜の突撃を受け止めようとしたレイドは衝撃でふっとばされそうになるのだが、しっかりと掴んで手を離さなかった。
しかしあれだけの衝撃を生身で抑えたのだから当然無事ではすまなかった。
受けたダメージは大きく、痛みに耐えるレイドの表情はまさに必死だった。

>53
非常に可愛くない猫がラルヴァの生死を確かめようとしたときに異変は起こった。
ラルヴァが流した血が形を成して、歩みよってきた猫を掴もうと動きはじめたのだ。
いつでも笑いを絶やさなかった猫だったが、このときばかりは大慌てで逃げようとするのだが尻尾をつかまれてしまう。
>「おカしいと・・・・・・思ったんだ。なンであレだけ攻撃を受けて少しも痛痒を感じてないのかってね。
>それはつまり・・・・・・『本体は別にある』んじゃナいのかな・・・・・・?」
ラルヴァと思われていた物はボロボロに崩れていって、地面に流れている大量の血から新たに現れたのが本物のラルヴァだった。
しかしその様相は鬼と呼ばれる化け物となんら変わりはなく、人間と呼ぶにはおよそふさわしくない姿だった。
「げぎゃ!げ、げぇ!」
>「とりあえず、キミから確かめよう。ボクは今、あまり慈悲深くはない。」
無理やりにでも脱出しようともがくのだが、決して離されることはなかった。
ラルヴァのもう片方の手か伸びる爪が猫を殺めようと切っ先を向けてくる。
>「今だあぁぁ!誰でも良いから仕留めろー!!
>ゲホッ、ゴホッ…っていうか早く仕留めてくれー!!」
爪はレイドの声によって寸前で踏みとどまり、猫は九死に一生を得た。
>「レイド先生・・・!生まれざる刃よ、宿れ!」
ラルヴァは軽々と拾った大剣に魔法を付加して、骨竜へ向けて投げつける。
骨竜はそのまま壁にレイドをぶつけようと助走をつけた瞬間にラルヴァが投げた剣が顔をかすめて少しの傷がつけられてしまった。
魔法が発動する条件は成った…しかし、予想外に骨竜の魔法耐性が高くて傷の進行があまりに遅い。
雄たけびをあげる骨竜はヒビの進行にひるみもせずに突進をはじめた。
壁のすぐそばまで迫ったとき駆け出していたエースが飛び骨竜の頭部に強烈な蹴りを入れた。
衝撃により骨竜は横転してしまい、レイドは埃まみれの床を転がっていく。
倒れてしまった骨竜の頭部のヒビはやっと顔全体におよび、頭蓋骨は粉々になって崩れてしまって骨竜は沈黙した。

ラルヴァは猫への攻撃を一旦やめて教師と骨竜へ意識を向けてしまった。
その一瞬の隙はあまりに大きく、あまりに危険だった。
「なんでそこで止めちゃうかねぇ…」
…尻尾を握られたニタニタ笑いのチェシャ猫から死王の声が聞こえてきた。
振り上げられし腕は引き金であり、振り下ろし腕により撃鉄は下ろされた。
ラルヴァの真上に巨大な魔方陣が出現して、そこに数多の黒い光が収束して…放たれた。
それは圧倒的な熱量にして邪悪で巨大な黒いレーザー。
地獄の業火を具現したかのような強力な黒はラルヴァのすべてを焼き尽くそうと迫る。

59 :ロックなのだ! ◆jWBUJ7IJ6Y :2008/07/25(金) 19:45:17 0
>「知らないです。」
>「見てないです。」
>「それってどんな人ですか?」
「黒い髪の毛で…いや、もしかしたら全身銀色かも。
 俺と同じぐらいの歳の女の子で、ゴスロリの服で…」
ロックは一生懸命スフィンクス達にエルザの容姿を説明していた。
もしもエルザが男子寮に来たならば、
男子寮を見回っていたスフィンクス達が彼女を見たに違いない。そう考えたからだ。
>「“生きている”女の子は見ませんでしたよ。一人も。」
残念ながら、スフィンクス達はエルザを見ていないようだった。
つまり、エルザは男子寮には訪れていないということだ。

>>「そんなに彼女の事が気になるの?」
今までずっと黙っていたアンジェリーナがやっと口を開いた。
>>「そんなにあなたがエルザを気にかける必要があるの?」
「あるよ。」
ロックが答えた。
>>「どうして?」
「俺が彼女を好きだからだ。」
ロックはこともなげに言った。
アンジェリーナはドアに魔法障壁を張っていたのでロックに背を向けていたが、
その言葉を聞いてついに振り向いた。
アンジェリーナは、まるで分別のつかない子供を諭すように、ゆっくりとロックに言った。
>>「ロック、まだ気づいていないのなら教えてあげる。
>> あなたがあの子に好意を抱いているのは、彼女があなたの心をむしり取った存在だから。
>> あなたは無意識に、彼女からその心を取り戻そうとしているの。
>> あなたの彼女に対する好意はそういうものなのよ。」
「そうかもしれないのだ。でも、そうじゃないかもしれないのだ。」
>>「あなたは一体、彼女に何を期待しているの?」
「きっとエルザは俺に教えてくれると思うのだ。母というものが、どういうものかを。」

60 :ロックなのだ! ◆jWBUJ7IJ6Y :2008/07/25(金) 19:46:00 0
少しの間沈黙が流れた。スフィンクス達までも、すっかりおしゃべりをやめてしまった。
>>「あなたとエルザは、ずっと一緒にはいられないのよ?
>> あなた達の魂はお互いに不完全なものだから、
>> その補完のためにどちらかが消えなければいけない日が来る。必ず。」
「でも、それはきっと今日ではないのだ。」
ロックはそう言い終えた後、ベランダに出た。
男子寮に毒ガスが撒かれているなら、出口はここしかない。
飛び降りることになるが、ロックの体なら大丈夫だ。
>>「もしかしたら、明日がその日になるかもしれないわ。」
ロックは背中に聞こえてきたアンジェリーナの言葉を、聞こえないふりをして飛び降りた。

>>「…ポンデ。」
ロックがベランダから飛び降りたことを確認すると、アンジェリーナはスフィンクスのリーダーに呼びかけた。
スフィンクスのリーダーであるポンデは、これから自分が何をするべきかすぐにわかった。
ポンデはベランダに出ると、下で既に着地しているロックに呼びかけた。
>「ロック様!」
女の人から(人外も含めて)様付けで呼ばれた事など無かったロックは、びっくりして上を見上げた。
それがよくなかった。
「あイタ!」
ロックはポンデが投げたレンガのようなものを、思いきり顔で受けてしまった。
>「「「ロック様〜!」」」
ロックにレンガのようなものを投げつけたのはポンデだけではなかった。
部屋にいたスフィンクス達もベランダに殺到し、どこからか取り出したレンガのようなものを、
雨あられとばかりにロックに投げつけてきたのだ。
「イタ!イタ!アタタ!」
ロックはたまらず男子寮から走って避難した。

>>「…ポンデ。」
アンジェリーナは顔を傾けながらポンデに言った。
>>「ちょっと、やりすぎかもしれないわ。」
>「えっ、そうだったでしょうか?」
ポンデは意外そうな顔をした。
>>「…ありがとう、ポンデ。」
アンジェリーナは心からの感謝の気持ちを伝えた。

61 :ベアトリーチェ ◆DOKU7MAWbk :2008/07/25(金) 23:39:55 0
覚醒を果たし佇むベアトリーチェにフリージングディスラクションが放たれる。
それを皮切りに、校舎エリアで生き残っていた生徒達から一斉攻撃が始まった。
一斉攻撃が始まってから到達するまでの刹那の間。
しかし薬物作用により極限まで研ぎ澄まされたベアトリーチェにとっては十分すぎる間であった。
まるで手に取るかのようにその一つ一つの攻撃を察知していたのだ。

レオとの障害ナンバーワンにして殺すリスト筆頭のフリージア。
憎いからこそ、フリージアの事は研究し尽くしていた。
その最大の必殺技、フリージングディスラクションもだ。

フリージングディスラクションは氷雪系、いや、攻撃系屈指の威力を誇る。
だが、その命中率は低く、等身大の相手に当たる事はまずないといっていい。
これは【命中率が悪い】という仕様な訳ではないとベアトリーチェは考える。
命中率が低いのは高すぎる威力の為。
すなわち、発射台であるフリージアが高出力のフリージングディスラクションを御し切れていないから、と。
だから下手に回避行動をするより、動かなければまず当たりはしない。

が・・・ベアトリーチェは動いていた。
「フリーーーージア!生きたやがったか!
少しは頭使ったようだがぬるいわっ!
今の私にこんなもんが効くかっ!」
技名を叫ばずともこれだけ高出力の術ならば察知できぬはずはない。
向き返ると数歩移動し、迫り来るフリージングディスラクションに両手を向ける。
動かなければ当たらなかったにも拘らず、受けに回ったのだ。

嫦娥6号を喰らったベアトリーチェは、嫦娥6号の経験もその身に取り込んでいるのだ。
研究だけでなく、実体験としてもフリージングディスラクションを知っている状態なのだから。
そして何より、三乗蠱毒を経たベアトリーチェはこれを受けきる自身があった。

押し寄せる冷気と青白い光線を両手を持って防ぐ。
ベアトリーチェの毒気とフリージングディスラクションが鬩ぎ合い、青白い色と赤黒い色が拮抗する光球と化していた。
それはまるでタペストリーの柄のような光景であったが、ほんの一瞬の事。
「利用させてもらうぞ!!ぬるらぁああああ!!!」
正面から受け止めいていたベアトリーチェの気勢と共に身体を捻り、フリージングディスラクションの軌道を強引に捻じ曲げながら青白い光を拡散させていく。
その結果、フリージングディスラクションはその収束を解かれ辺り一体に冷気をばら撒く事になる。

拡散したとはいえその威力は凄まじく、ベアトリーチェを中心に冷気が渦巻きダイヤモンドダストを巻き起こす。
丁度冷気の渦がベアトリーチェを覆うバリアーの如き役割をし、校舎方面から放たれた火の玉や石の槍、雷撃を防ぐのだった。
渦が治まった後、大地を凍らせ冷気は消えていく。
拡散された冷気は黒焦げになっているエルザやクリスのいる場所にまで及んだ。

その中心でベアトリーチェは赤黒い眼光を光らせたっていた。
ドレスの裾や袖が凍りつきバラバラになって砕けていても、ダメージはなさそうだった。
「フリージア!これでお前の勝ち目はなくなったな!
後でじっくり殺すから震えながらお祈りでもしてろ!」
そう宣言した直後、ベアトリーチェが消えた。

62 :ベアトリーチェ ◆DOKU7MAWbk :2008/07/25(金) 23:40:01 0
次に現われたのは未だ炎の残る校舎。
四名の生徒達の背後だった。
加速剤を体内調合し、一瞬にして移動したのだ。
一斉攻撃を仕掛けた内で二番目に高威力の攻撃を仕掛けた生徒達の背後に。
合体魔法を放ったのであろう。
一斉攻撃を凌ぎきられ動揺している四人にもう一度フォーメーションを組む余裕はなかった。
固まっていた四人に手を回し抱きつくベアトリーチェ。
それはまさに死の抱擁。
即座に四人の肌の色はダークグリーンに染まり死ぬことも出来ずその場で倒れ落ちる。

そんな四人を見下ろすベアトリーチェの背後から襲いかかる巨躯の影。
生徒の一人が作ったストーンゴーレムが巨大な石の拳を振り下ろす。
回避不能のタイミングで繰り出された一撃をベアトリーチェは片手で受け止めた。
巨大な拳を受け止める細腕、通常ならありえないことだが、完全に受け止められ掴まれる。
これは即ち防御でありながら攻撃と同義であった。
爪先からにじみ出た毒は、ストーンゴーレムを動かす魔力の流れを狂わしただの石クレへと変えていく。
「ふふふふ・・・あははは!皆殺しよ!」
気の狂ったように笑い、ベアトリーチェはまた消えた。

次々に消えていく校舎エリアの気配。
恐るべき薬物による強化とありえないほどの毒が校舎内に残っていた生徒達を次々に侵していく。
殆どの気配が消えた後、ベアトリーチェはゆっくりと炎の残る校舎から現われる。
「邪魔者はあらかた片付いた。
フリージア、マオ、奇麗事ほざいた馬鹿はどれだけ残ってる?
小便は済ませたか?神様にお祈りは?私の足元でガタガタ震えて命乞いをする心の準備は?」
周囲の空間を歪ませながら戻ってきたベアトリーチェ。
その身体の紋様が太くなっていた。

63 :黒猫ルズ ◆7O/3IU/E7M :2008/07/26(土) 06:10:42 0
>49 >52
「フギャ――――!!巨大カエルが爆発したのですわ――――!!
 これでは中に居たベアトリーチェもひとたまりも・・・・・・・・」
>血煙の中、その中心にベアトリーチェは立っていた。
(お、思ったより元気そうですわね・・・・・・何ですの?あのボディペインティングは)

>「空に皹が!?」
>「三乗蠱毒の儀式は成った!私は世界を侵す毒!真毒棲ベアトリーチェ参上!!」
「まずいですわ女王様ー。ベアトリーチェの毒の力場が強すぎて空間に歪みが出ているのですわ〜。
 リバースが壊れる前にさっさと抜け出ないと大変な事になるのですわ〜」
>「なんだかよくわからないけどパワーアップして浮かれてるみたいですわね」
「にゃ?!」
かみ合わない会話の最中、使い魔カプセルからフリージアが飛び出す!!
>フリージアは黙って使い魔カプセルから飛び出すとベアトリーチェに向かって”無言”で
>自らの最強奥義フリージングディストラクションを発射した
>「フリーーーージア!生きたやがったか!
>少しは頭使ったようだがぬるいわっ!
>今の私にこんなもんが効くかっ!」
「まあ!だったらお手並み拝見なのですわ〜」
ルズは腹を立てた。
> ルズさん!もう一度私を使い魔カプセルの中に!!早く!!!」
「にゃにゃにゃ・・・・・りょうかいですわ〜!!」
ルズはフリージアを使い魔カプセルに収納した。

>「利用させてもらうぞ!!ぬるらぁああああ!!!」
>正面から受け止めいていたベアトリーチェの気勢と共に身体を捻り、フリージングディスラクションの軌道を
>強引に捻じ曲げながら青白い光を拡散させていく。
>その結果、フリージングディスラクションはその収束を解かれ辺り一体に冷気をばら撒く事になる。
ルズはその瞬間をしっかり目に焼き付けていた。
「あ・・・あの女、女王様の冷気を利用しやがりましたわ・・・・・・言うだけのことはありますわね・・・。」


64 :黒猫ルズ&リリアーナ ◆7O/3IU/E7M :2008/07/26(土) 06:17:19 0
>57
>「まさか本気で壊れるとはなぁ・・・・・・さあてどうするか。」
「皆と合流するに決まってるのですわ〜!!あそこの生き残りと合流して策を練るのですわ〜!!
 さあアンディとやら、ちゃっちゃと走るのですわ〜!!」
そう言ってアンディの足元に体当たりをかましたが、ふと周りを見て仰天した。
「にゃにゃっ?!いつの間にスケルトンを手懐けましたの〜!!」

皆と合流するため走っている間も、ルズの高性能な耳は校舎内の声を捕らえ続けていた。
>「ふふふふ・・・あははは!皆殺しよ!」
生徒達の混乱、悲鳴、怒号。絶望、断末魔の叫び。
「女王様、ベアトリーチェの暴挙を必ずや阻止するのですわ〜!!」

「リリアーナ!吸血鬼!!寝ている場合ではないのですわ〜!!ちゃっちゃと起きるのですわ〜!!」
 ・・・・・・あら?こちらの方は『才媛』マオさまではありませんこと〜?
 吸血鬼と行動を共にするほど仲がいいなんて初耳なのですわ〜」
ルズはひとしきり驚いた後、倒れているリリアーナとヴァンエレンの上に飛び乗り猫パンチを繰り出した。
気絶していたリリアーナの顔が歪む。
>「ルズ、傷に響くからやめて・・・・・・痛っ!」
起き上がろうとしたリリアーナは右肩を押さえた。だらりと垂れた腕は関節が外れているようだ。
「吸血鬼?!それにマオさんと・・・・・あなたは?」
成績上位のマオは知っていたものの、もう一人の男子生徒の名前をリリアーナは知らなかった。

「見ず知らずの私を助けてくれるなんて、三人ともなんていい人なの・・・ありがとう、本当にありがとう」
息を吐きながらそろそろと起き上がったリリアーナは、周りの様子を見て絶句した。
>「空間が・・・・・・ねえ、一体何があったの?
> あ!ルズにケオスさん!!ねえ、他の皆は?ミルクやエルザがどうなったか知ってる?
> ミルクは大怪我をしてたらし石、エルザは嫦娥6号の火の玉攻撃を受けていた気がするの・・・・・・」
立ち上がろうとしたリリアーナは、頭の痛みに顔を顰めた。
頭を強打した正で、周りの様子がうまく認識できていないのだ。
リリアーナは震える手でポーチから薬草を取り出すと、吐き気を堪えながら口に押し込んだ。

ルズはリリアーナの質問には答えなかった。
かわりに、校舎内から聞こえてきた声でわかる情報をこの場にいる全員に知らせた。
ベアトリーチェと接触した生徒の肌が緑色になって倒れたこと。
ストーンゴーレムの拳を受けきったこと、また、毒でゴーレムに魔力干渉し、元の石くれに戻ったこと。
嫦娥6号が体内に持っていたペンダントは、協力な酸と毒の沼に沈んでいること、などだ。
「どうもベアトリーチェの能力は、毒体質と肉体強化、毒の力場がメインのようですわ〜。
 わたくし、フリージングディスラクションを破った瞬間も見ましたのよ〜。
 あれは、防御魔法と言うよりは毒の力場の力が大きかったと思うのですわ〜。
 もしかしたらベアトリーチェは、魔法は不得意なのやもしれませんわ〜」

65 :リリアーナ ◆7O/3IU/E7M :2008/07/26(土) 07:31:38 0
>54
>「接近戦はリスクが高い、魔法なんかの遠距離攻撃も毒の力場にじゃまされる、か。
> でも、ベアトリーチェちゃんの毒の力場はフリージアの攻撃を完全に無効化は出来なかったのよね?
> となると、まだ打つ手はあると思う・・・・・・」
リリアーナが脂汗を流しながら、外れた肩を元に戻した。
足を引き摺りながらリリアーナは立ち上がった。
そのままふらふらと黒焦げの生徒に近寄っていく。
「エルザ・・・・・・」
リリアーナはその場にかがみこみ、うつ伏せに倒れていたエルザを苦労して抱き起こした。
(既に冷気で冷やされたため、リリアーナが触れても火傷を負うようなことは無かった)
「エルザ、お願いだから目を覚ましてよ・・・・・・・ねえ、自分のために優勝するんでしょう?」
反応は無い。
脈や呼吸を確認するが、両方とも感じる事が出来なかった。
これはどう判断すればいいのだろう?リリアーナは困惑した。

>一見すると、エルザは死んでいるようにしか見えない。
>しかし、もし死んだのならば死体は消えるはずである。
>つまり、エルザはまだ生きているとも判断できる。
>ただし、エルザは人間ではなく、人形である。
>そのためこの状況においても、“死んだ”と判定されなかった可能性もある。

そしてエルザの傷は、カドゥケウスを持ってしてもどうすることもできない。
「どんなにすごい力があっても、大事な人ひとり助ける事も出来ないなんて・・・・・・」
黒焦げの体の上にぽたぽたと雫が落ちた。

もしも体へのダメージの影響で、人形の体から魂が遊離してしまったとしたら?
そんな恐ろしい考えを振り払うように、リリアーナは黒焦げの体をかき抱いた。
「エルザ、お願いだから目を開けてよ。私のこと大嫌いで良いから、消えたりしないで・・・・・・!」

66 :クリス ◆zuDFbGiSHI :2008/07/26(土) 22:31:06 0
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
>54
真空弾は火だるまの生徒に直撃し、火を消すことができた。
しかし、消えることもなく、黒焦げの状態でうつ伏せに倒れたまま動かなかった。
生きているのか確かめに行きたかったが、近くに強大な敵がいる為、倒すことを優先にする。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
>52>54>61-62>64-65
マオと吸血鬼に声をかけるが、返事は返ってこなかった。
気になって振り返ってみるとまだ生徒の下敷きになって伸びていた。
その間に毒によってはじかれた冷気が大地を凍りつかせていく。

まだ伸びているのをほっとくわけにもいかないので、声をかけに行こうとすると、別のところから声が掛かってきた
>「リリアーナ!吸血鬼!!寝ている場合ではないのですわ〜!!ちゃっちゃと起きるのですわ〜!!」
 ・・・・・・あら?こちらの方は『才媛』マオさまではありませんこと〜?
 吸血鬼と行動を共にするほど仲がいいなんて初耳なのですわ〜」
そして吸血鬼と、リリアーナと呼ばれた生徒の上に猫が飛び乗ってきた。
もしかしてこの生徒が地下図書館で戦った男や、ミルクの言っていたリリアーナなのだろうか?

>「ルズ、傷に響くからやめて・・・・・・痛っ!」
リリアーナは起き上がろうとして右肩を押さえる。
>「吸血鬼?!それにマオさんと・・・・・あなたは?」
>「見ず知らずの私を助けてくれるなんて、三人ともなんていい人なの・・・ありがとう、本当にありがとう」
あの二人が助けたかどうかは知らないが、たぶん盛大な勘違いをしていると思う。

>「空間が・・・・・・ねえ、一体何があったの?
 あ!ルズにケオスさん!!ねえ、他の皆は?ミルクやエルザがどうなったか知ってる?
 ミルクは大怪我をしてたらし石、エルザは嫦娥6号の火の玉攻撃を受けていた気がするの・・・・・・」
どうやらミルクと関係はあるようだ。
また、エルザとはさっき火ダルマになっていた生徒だろう。

ルズと呼ばれた猫が校舎内から聞こえてきた情報を説明する。
>「どうもベアトリーチェの能力は、毒体質と肉体強化、毒の力場がメインのようですわ〜。
 わたくし、フリージングディスラクションを破った瞬間も見ましたのよ〜。
 あれは、防御魔法と言うよりは毒の力場の力が大きかったと思うのですわ〜。
 もしかしたらベアトリーチェは、魔法は不得意なのやもしれませんわ〜」
「ようは力づくで魔法をはじいた訳だな。」

>「接近戦はリスクが高い、魔法なんかの遠距離攻撃も毒の力場にじゃまされる、か。
 でも、ベアトリーチェちゃんの毒の力場はフリージアの攻撃を完全に無効化は出来なかったのよね?
 となると、まだ打つ手はあると思う・・・・・・」
そう言った後、黒焦げになった生徒に近づいていく。
>「エルザ・・・・・・」
リリアーナはその場にかがみこんで、黒焦げの生徒を抱き起した。
その時、微妙に黒光りしているのが見えた。
>「エルザ、お願いだから目を覚ましてよ・・・・・・・ねえ、自分のために優勝するんでしょう?」
>「どんなにすごい力があっても、大事な人ひとり助ける事も出来ないなんて・・・・・・」
思いっきりリリアーナが生徒を抱きしめるが、まったく焦げた部分が崩れ落ちる様子もない。
そこで一つの可能性が浮かび上がる。
もし全身金属化していたのであれば、黒焦げではなく、焼入れと同じ状態になったのではないのだろうか?と。
火が消えても高温状態であったため、先ほどの冷気でさらに固くなっていたとしてもおかしくはない。

>「エルザ、お願いだから目を開けてよ。私のこと大嫌いで良いから、消えたりしないで・・・・・・!」
だがそんな状況にもかかわらず、校舎の中からベアトリーチェが姿を現した。
>「邪魔者はあらかた片付いた。
 フリージア、マオ、奇麗事ほざいた馬鹿はどれだけ残ってる?
 小便は済ませたか?神様にお祈りは?私の足元でガタガタ震えて命乞いをする心の準備は?」
相変わらず周囲の空間を歪ませている。
ルズの情報によれば、かなりの高威力魔法か、毒を浄化しないと攻撃が通用しないと思われる。
「…誰か毒を浄化する魔法は使えるか?」
今近くにいる全員に尋ねてみた。

67 :マオ ◆wYjEoXUBzo :2008/07/27(日) 01:07:33 0
>>55
どうやらベアトリーチェはまだまだ力を隠し持っていたらしい。
やばいな……クリスは一緒にしかけようと言うが……
うかつに攻撃して毒に侵されでもしたらどうしようもない。
>「うわあああああああ!!どいてどいてどいて」
「ん……なんだこの声……」
僕は上を見ると何かエネルギー弾のようなものが降り注いでくる。
「上から!だが狙いも定めず撃ったっt」
しかし不幸にエネルギー弾の一発が僕に直撃する!
しかも撃っていてた本人も落ちてきてヴァンと僕にのしかかる。
「ぎにゃあああ!!」

>64-65
ヴァンエレンは変身が解かれ僕とリリアーナを支えきれずに地面へと潰れる。
「くっ……なぜだ……さっきまで僕はあんなに輝いていたっていうのに
 なんでいきなりこんな情けない役回りがすぐに回ってくるんだ……おかしい。
 間違っている。僕は名誉あるミゼット家の長女なんだぞ。期待されてるんだ……」
そうだ、今日は厄日なんだ。そうに決まっている。運命の神が仕組んだんだ。
>「リリアーナ!吸血鬼!!寝ている場合ではないのですわ〜!!ちゃっちゃと起きるのですわ〜!!」
>・・・・・・あら?こちらの方は『才媛』マオさまではありませんこと〜?
>吸血鬼と行動を共にするほど仲がいいなんて初耳なのですわ〜」
そうだそのとおり僕は才媛だ。容姿端麗で成績優秀なんだ。
僕を妬んで今日を厄日にした運命の神に屈してたまるか!!
あとヴァンエレンと仲がいいのではなくてヴァンエレンは僕の愛馬なんだ。そこを勘違いしてもらってはこまる。
「……ところでお前だれだ?」
立ち上がった後ヴァンエレンの上に乗っかって伸びている女に僕は問う。

>「吸血鬼?!それにマオさんと・・・・・あなたは?」
くっ……僕の言葉を無視するとは。
どうやらこいつも人の話を聞かない一人のようだ。
「質問しているのはこっちだ!なんで攻撃して……」
>「見ず知らずの私を助けてくれるなんて、三人ともなんていい人なの・・・ありがとう、本当にありがとう」
駄目だこいつ……もう会話にすらなんない。
ん……まてよ?この顔どこかで見たことが……
「リリアーナ!!」
そうだ思い出した。ベアトリーチェの標的だったリリアーナだ。
くそう。よりにもよって一番厄介な奴と出会っちゃったな。

溜息をついているとさっき僕を才媛と呼んだなかなか見どころがある猫が情報を提供してくる。
どうやらペンダントは強力な毒と酸の沼に沈んでいるらしい……
どうやって手に入れようか……ヴァンに行かせる?
いやダメだダメだ。いくらあいつが吸血鬼でも危険だ。
それにあのベアトリーチェをまずは倒さないとダメか。

しかし猫いわく強力な毒の力場による魔法の耐性。
そして毒体質と肉体強化による接近戦への特化。
弱点らしい弱点が見つからないな。
だいたいただ近寄るだけで相手を倒すこともできるなんて悪質すぎるぞ!



68 :マオ ◆wYjEoXUBzo :2008/07/27(日) 01:08:10 0
>66
>「邪魔者はあらかた片付いた。
>フリージア、マオ、奇麗事ほざいた馬鹿はどれだけ残ってる?
>小便は済ませたか?神様にお祈りは?私の足元でガタガタ震えて命乞いをする心の準備は?」
来たか………肉眼で見るとあの猫が言っていた毒の力場がはっきりわかる。
なにせすでに空間をゆがませているんだからな。
>「…誰か毒を浄化する魔法は使えるか?」
「残念ながら僕は無理だ。解毒する魔法は難しすぎる。」
他の奴らを顔ぶれを僕は見回してみる…この中で使えるのはケオスぐらいか……
しかしそれもあの力場ではちょっと期待できそうにもない。
ここは火力で無理やり毒の力場を突き破るしかないか……
幸いなことにさっきの雷の件は自然から引き出したものを使ったため僕の魔力にはまだ余裕が結構ある。

「―――勝利をもたらすものよ――わが手に宿り灼熱によって敵を死に至らしめよ―――」
とりあえずあの力場の強さを正確に把握するためにも一点集中型の上級魔法を放とう。
「―――BRIONAC!―――」
僕の両腕から放たれた極限まで細く鋭い槍……成功だ。脆く折れそうにも見えるがこれでいい。
なぜならこのBRIONACはさっきの雷の剣以上に魔力を圧縮し密度を高めた槍……
ベアトリーチェが毒の力場によって攻撃を防いでいたという情報が正しければ
この『貫く』ことに特化させた槍で貫けないわけはない。いくら力場が強かろうと……だ!!
「ベアトリーチェ!お前がどんなに強くなろうが関係ない!
 僕は負けるわけにはいかない!なぜなら僕はエリートだからだ!!」

69 :フリージア ◆cOOmSNbyw6 :2008/07/27(日) 11:49:17 P
>64
>「女王様、ベアトリーチェの暴挙を必ずや阻止するのですわ〜!!」
「当然ですわ!」
とフリージア
もうすでに二発目に必要な踊りは完了しているようだ
一発、無効化されたぐらいではへこたれない

>「どうもベアトリーチェの能力は、毒体質と肉体強化、毒の力場がメインのようですわ〜。
  わたくし、フリージングディスラクションを破った瞬間も見ましたのよ〜。
  あれは、防御魔法と言うよりは毒の力場の力が大きかったと思うのですわ〜。
  もしかしたらベアトリーチェは、魔法は不得意なのやもしれませんわ〜」

>「接近戦はリスクが高い、魔法なんかの遠距離攻撃も毒の力場にじゃまされる、か。
  でも、ベアトリーチェちゃんの毒の力場はフリージアの攻撃を完全に無効化は出来なかったのよね?
  となると、まだ打つ手はあると思う・・・・・・」

 「それはフリージング・ディストラクション以上の威力の呪文をぶつけるってことかしら?」
そんなものはまだ学生であるフリージアに使えるはずもない
フリージング・ディストラクション自体、学生レベルをぶっちぎってる攻撃魔法と言う説もあるが・・・まあフリージアだし


>66>65>68
>「…誰か毒を浄化する魔法は使えるか?」
>「残念ながら僕は無理だ。解毒する魔法は難しすぎる。」
「なるほど毒を浄化してしまえばベアトリーチェさんの肉体強化もフィールドも使えなくなるかもしれませんわね
 私にも無理だけれどリリアーナさんなら・・・・・」
とリリアーナを見るフリージア

リリアーナは真っ黒になったエルザを見て涙を流している
「リリアーナさん・・・・」
どう考えても今は声をかけることの出来るような状況ではない



そうこうしているうちにマオが貫属性の攻撃呪文を放ったようだ
>「ベアトリーチェ!お前がどんなに強くなろうが関係ない!
 僕は負けるわけにはいかない!なぜなら僕はエリートだからだ!!」

「穴が開いたらそこにフリージング・ディストラクションをぶち込みますわ
 それが終わったタイミングで誰かもう一発強力なの・・・出来れば雷属性のを頼みますわよ!!」
属性の関係上、同時に放てば対消滅してしまう
そう考えたフリージアはマオの攻撃が止んだタイミングでフリージング・ディストラクションを放つ算段のようだ
そして相手が凍り付けば電気が良く通るはずである

「お母様が言ってた・・・人間は元々集団で狩りをする生き物だと!!
 数の暴力・・・・もとい仲間同士の絆を思い知りなさいな!!」
はて?マオとフリージアは初対面のはずなのだが・・・・絆なんてあるのか?

ペンダント自前1 所持3 投下1 魔力回復薬(青汁風味)

70 :ロックなのだ! ◆jWBUJ7IJ6Y :2008/07/27(日) 19:25:49 0
ロックは、じっとレンガのようなものを眺めていた。
このレンガのようなものは、先程スフィンクス達がロックに投げつけたものの一つだ。
その赤茶けたブロック状のそれは、ちょうどロックの手に持ちやすいサイズで、
表面は少しざらざらしていた。指で擦ると、指の先が赤茶色になった。
「ああ!そうか!」
ロックはやっと、このレンガのようなものの正体に気づいた。
ロックは背中から、少し錆びた剣を取り出した。

この剣は、雪原で出会ったスケルトンの剣士が“親切にも”ロックにプレゼントしたものだ。
残念ながら鞘まではもらえなかったので、ロックはこの剣を物体操作の呪文で、
背中にぴったりと貼り付けていた。ちなみに、ロックに会った友人達がこの剣について言及しなかったのは、
ロックが着ていたレインコートがこの剣を隠していたからである。

ロックはその剣にレンガのようなそれを押し付けると、シャコシャコと擦りつけ始めた。
「やっぱりなのだ!」
ロックは表側が終わると、今度は剣の裏側も同様にこすり付けた。
「これは砥石なのだ!」
砥石(といし)とは、鍛冶屋が刃物等を研ぐために使う道具である。
表面が硬いざらざらになっており、このざらざらが金属の表面を削り落とす役割をするのだ。
「このためにスフィンクス達は砥石を投げたのか?愛されているって嬉しいな!」
ロックの手にある剣はすっかり錆を擦り落とされた。今ロックの手にある剣は、ただの剣である。
ロックはその剣を再び背中に貼り付けた。

「さてと、あんまりのんびりもしてられなかったな、そういえば。」
ロックが視線を上げた先には、校舎が炎をあげて燃えていた。
たしか、ミルクとリリアーナは校舎の方へエルザを探しに行った筈である。
「ミルク達…一体何があったというのだ?…んあ!」
ロックはびっくりして、自分の真上を見上げた。
今、何かが自分の頭を真上から叩いたような気がしたからだ。
しかし、空に胸糞の悪い色をした雷雲が見えるだけで、何かがロックの頭を叩いたようには見えなかった。。
「気のせいか。」
ロックは校舎に向かって走り出した。その頭の上に、彼のペットフクロウのアウルが乗っているとも気づかずに…

71 :ベアトリーチェ ◆DOKU7MAWbk :2008/07/28(月) 00:02:41 0
>54>65>64>66
「そ〜こ〜か〜ぁ〜!まとめて死にてえか!」
ルズがベアトリーチェの能力を考察し、クリスが浄化能力者を募っている姿をベアトリーチェは発見した。
少し向こうには黒焦げの何かに涙するリリアーナ。
その姿を見てベアトリーチェのコメカミに青筋が浮かび上がる。
「なに泣いてやがるっ!何で闘わねえ!」
吐き捨てるような叫びに応えるのはリリアーナではなくマオであった。

>68>69
>「ベアトリーチェ!お前がどんなに強くなろうが関係ない!
> 僕は負けるわけにはいかない!なぜなら僕はエリートだからだ!!」
「はぁ?」
ギロリと睨むベアトリーチェの目に映ったのはマオと、光の点。
放たれた槍はあまりにも細く、正面から見た時、もはやそれを槍と認識する事は出来なかった。
その槍は瞬時にベアトリーチェまで突き進む。

ベアトリーチェの纏う毒の力場は単なる壁ではない。
魔力すら侵し、その流れを狂わせる毒の絶対防壁。
全体の防御力を見ればマオの攻撃を防ぎきる事が出来ただろう。
しかし極限まで細く鋭い槍は毒の力場に触れる点を限りなく少ない。
その鋭さ故に、その密度故に、雷の槍は障壁を貫きベアトリーチェに迫っていく。
「な・ん・だ・とおおおお!!!」
とっさに左手を前に出し槍の進行を防ぐが、それでも止まらない。
ベアトリーチェの手を貫き、その鼻先まで数センチのところで漸く止まった。
が、槍もまたただの槍ではなく、雷の槍であった。
貫いただけではなく、感電という二次効果を発揮する事になる。

「ぎゃああああ・・・あひゃはへはははは!
いひひひひ!気持ちいいぜええ?」
雷の槍を手貫かせてまで防いだベアトリーチェの口から愉悦の声が上がる。
確かに雷はベアトリーチェの身体を駆け巡ったのは間違いない。
その証拠に口からは微かに煙まで出ている。
しかし、これは虚勢ではなく、事実である事は直接説明される事になる。

「無駄だぁ!脳内麻薬を操作して今の私は苦痛を快感に感じるんだよぉ!」
貫かれたままぐっと雷の槍を握り締めるベアトリーチェ。
握り締められた雷のやりは徐々にその輝くを失い、赤黒くなっていく。
「知ってるか?
たとえムーア人がバジリスクを殺し、その骸を大地に貼り付けるとも、隠微な毒は槍を通りいつか勝者を殺す!
ってなあ!
マオ!フリージア!お前ら名家の生まれなら知っとけ!
貴族の死因ナンバーワンは毒殺だって事をな!!!」
そのまま槍を投げ返した。
投げ返された雷の槍は魔力の収束が弱まり、無数に分かれてマオたちに向かう。
一本一本の威力は弱まっているが、赤黒く染まった色が示すように毒を帯びた雷の矢となって。

あっさりと投げ返したようだが、マオの目論みは達成されていた。
毒の力場にほんの数センチ。
それも徐々に埋められようとしているが、それでも確かに絶対障壁を穿ち、穴を開けていたのだから。

72 :ヴァンエレン・ブランカート ◆u1rU/e.jL2 :2008/07/28(月) 18:35:00 0
>64
>「リリアーナ!吸血鬼!!寝ている場合ではないのですわ〜!!ちゃっちゃと起きるのですわ〜!!」
リリアーナによる空襲ですっかり気絶してしまったヴァンを猫の拳による目覚ましによって夢の世界から現実へと戻された。
「こ、ここは誰?
 私はどこ!?」
ヴァンはこんらんしている。
>「吸血鬼?!それにマオさんと・・・・・あなたは?」
リリアーナのこの様子からして、ミルクはまだヴァンが魔物を呼んだことを知らせていないということだ。
そのことは
「ぐおぉ…空から恐怖の大王が降ってきた!
 ってこの血の匂いは貧乳…貴様か?」
まだ痛みが走る腹部をさすりながら落ちてきたモノを確認すると、優勝するともらえる?らしいリリアーナその人であった。

>62
新生ベアトリーチェにより偽りの世界に綻びが生じている。
>「邪魔者はあらかた片付いた。
>フリージア、マオ、奇麗事ほざいた馬鹿はどれだけ残ってる?
>小便は済ませたか?神様にお祈りは?私の足元でガタガタ震えて命乞いをする心の準備は?」
気絶をしている間になにが起こったのかまったく状況がつかめないヴァン。
それでも抜き差しなら無い状況で敵対すべき相手は依然ベアトリーチェということだけは瞬時に理解した。

>66>68
>「…誰か毒を浄化する魔法は使えるか?」
>「残念ながら僕は無理だ。解毒する魔法は難しすぎる。」
ヴァンが支給品として最初に手に入れた本を開いて確認してみるのだが、あの如何にも強力ですというような毒には効き目が薄そうだ。
「私もいくらか心当たりを探ってみたのだが、あれに効きそうなのは見当たらなかった…」
パタンと本を閉じて少し考えてみるのだが、やはり効くとは思えないためにクリスの期待には応えられないことを知らせた。

ベアトリーチェに対して有効な手段が確立しないまま、マオは先手をとって魔法を詠唱する。
>「―――BRIONAC!―――」
一見してみればすぐに折れてしまいそうなほど細い槍がベアトリーチェに向けて放たれる。
しかし内側に篭っている魔力はすさまじいものがあり、おそらくマオの全力であることが窺い知れる。
>「ベアトリーチェ!お前がどんなに強くなろうが関係ない!
>僕は負けるわけにはいかない!なぜなら僕はエリートだからだ!!」
強大な毒に立ち向かうのはエリートとしての意地。

>71
槍はベアトリーチェを守る障壁を容易に破っていって、依然として勢いは止まらずに守ろうと突き出した手を貫かれてようやく寸でのところで静止した。
ここまで深い傷を受けたのだから、これで相手も多少なりともひるむはず…。
>「ぎゃああああ・・・あひゃはへはははは!
>いひひひひ!気持ちいいぜええ?」
しかし実際にベアトリーチェの表情は痛みによる苦悶の顔ではなく、まったく逆の愉悦の顔であった。
>「無駄だぁ!脳内麻薬を操作して今の私は苦痛を快感に感じるんだよぉ!」
痛みを感じないとはいってもダメージは通っているのだから、まだまだ対処の仕方はあるはずだ。

そして次はベアトリーチェのターン。
>「知ってるか?
>たとえムーア人がバジリスクを殺し、その骸を大地に貼り付けるとも、隠微な毒は槍を通りいつか勝者を殺す!
>ってなあ!
>マオ!フリージア!お前ら名家の生まれなら知っとけ!
>貴族の死因ナンバーワンは毒殺だって事をな!!!」
刺さっているマオの雷の槍の性質を変えて、毒として槍を投げ返してくると八方に散って広範囲にかけて攻撃を仕掛けてくる。
魔力を消耗しているはずのマオより前に出て毒の槍への迎撃にあたる。
まず一つを鋭く武器と化した爪で落として次の二つを横一閃して同時に消滅させる。
クリスやリリアーナたちの方向にも何本か行っていったが、各々がどうにか対処できたようである。
迎撃した際に毒槍にあたった爪が『シュウゥ』と煙を立てて、毒に侵されているのがわかるがぐっと拳を握って皆に見えないように隠す。

73 :レイド ◆M07.CI9OF2 :2008/07/28(月) 19:50:28 O
>53>58
「な、ナイスだ…二人とも…。」
ラルヴァとエース先生の働きにより骨竜は粉砕された。
しかし俺が受けたダメージは予想以上に大きい。
>「毎度毎度、作戦が無茶過ぎるんですよ。」
「へっ…何せ頭が悪いからよ、体張る方法しか思い浮かばないのさ。
馬鹿ってのは損するなぁ、ほんとに…」
埃まみれの床に伏せながらエース先生に回復してもらう。
「ま、これで一件落着だな…。ようやく休める…」
ある程度回復した俺は仰向けになり煙草に火をつけようとするが…
>「なんでそこで止めちゃうかねぇ…」
さっきの骨野郎の声が聞こえた…。
見れば、チェシャ猫がニタニタ笑いながら腕を上から下に降り下ろしていた。
くそっ!あの猫が本体ってオチかよ!
「逃げろラルヴァ!簡単に防ぎきれるレベルの魔法じゃない!」


74 :黒猫ルズ ◆7O/3IU/E7M :2008/07/28(月) 23:01:14 0
>68-69 >71-72 
>「なるほど毒を浄化してしまえばベアトリーチェさんの肉体強化もフィールドも使えなくなるかもしれませんわね
> 私にも無理だけれどリリアーナさんなら・・・・・」
>リリアーナは真っ黒になったエルザを見て涙を流している
「フリージア女王様、あれは本当にエルザ様なのでしょうか。
 もし戦闘で命を落としても、死体はゴミ箱前で復活するはずではありませんこと?
 誰かの戦闘人形やゴーレムのなれの果てだとしたら、本当に間抜けな話なのですわ〜」

>「穴が開いたらそこにフリージング・ディストラクションをぶち込みますわ
> それが終わったタイミングで誰かもう一発強力なの・・・出来れば雷属性のを頼みますわよ!!」
「女王様!呪文詠唱時間の短縮はルズにお任せあれ!なのですわ〜」
>「お母様が言ってた・・・人間は元々集団で狩りをする生き物だと!!
> 数の暴力・・・・もとい仲間同士の絆を思い知りなさいな!!」
「そのとおりですわ〜!愛と勇気の美少女ヒロインは最後に必ず勝つ!なのですわ〜!」

そして放たれる一条の光。
マオの槍はベアトリーチェの手を貫き、その鼻先まで数センチのところで漸く止まった。
そして貫いただけではなく、感電という二次効果を発揮している。
「やりましたわ!さすがは才媛マオ様ですわ〜!!」
ルズは狂喜した。だが・・・・・・。
>「ぎゃああああ・・・あひゃはへはははは!
>いひひひひ!気持ちいいぜええ?」
>「無駄だぁ!脳内麻薬を操作して今の私は苦痛を快感に感じるんだよぉ!」

ベアトリーチェの馬鹿笑いを聞き、ルズは震え上がった。
「ま・・・・・・真性のドMですわ〜!性格はドSでも身体は正直なのですわ〜!
 このド変態がっ!なのですわ〜!わたくしの知らない秘密の花園なのですわ〜!!」
ルズはタジタジだ。
「でも、痛みを克服していてもダメージは有効なのですわ〜!!」
おそらく他の皆も同じ事を考えていたに違いない。

>「(略)マオ!フリージア!お前ら名家の生まれなら知っとけ!
>貴族の死因ナンバーワンは毒殺だって事をな!!!」
ベアトリーチェはマオの槍を投げ返した。
>投げ返された雷の槍は魔力の収束が弱まり、無数に分かれてマオたちに向かう。
>一本一本の威力は弱まっているが、赤黒く染まった色が示すように毒を帯びた雷の矢となって。
「わ、私は貴族じゃないのですわ〜!!」
ルズはにゃーにゃー必死で逃げ回った。自分の身にかえても使い魔カプセルだけは死守!である。

「フリージア女王様!あれをご覧下さいまし!!」
ルズはベアトリーチェの異変に気づき、鋭く叫んだ。


75 :ロックなのだ! ◆jWBUJ7IJ6Y :2008/07/29(火) 07:39:02 0
>72
「献血のおっさん!」
遠くからロックの声が聞こえてきた。
“献血のおっさん”と呼ばれたヴァンエレンがその声が聞こえた方を向いたなら、
頭に白いフクロウを乗せながら走ってこちらに向かってくるロックが見えるはずだ。
ヴァンエレンがロックの白フクロウのアウルを見るのは初めてであろう。
しかし、それ以上に大きくその容姿と性格を変えたロックを見るのも初めてであろう。だから、
「いや〜、久しぶりなのだ!まさか献血のおっさんまで参加しているとは思わなかったのだ!」
とロックに気さくに話しかけられても、困惑するだけかもしれない。
もっともそれを除いても、ロックのノリが場違いな事には違いない。
「俺だよ、俺!ロックなのだ!」

ロックはヴァンエレンの後ろにいたマオに気づいた。
「んあ?お前も献血のおっさんの知り合いなのか?」
たぶん、向こうも同じことを疑問に思ったに違いない。
ロックはマオの顔をじっと見た。ロックはマオと直接の面識は無かった。
それゆえに疑問に思ったのだ。こいつは男なのか?女なのか?
なにしろキサラやキサカの例があるので、顔を見ただけでは何ともわからない。
そこでロックはマオの股間を触ってみようとした。
「あイタ!?」
しかし、その行動は未遂に終わった。頭に載っていたアウルに、頭をガツンとつつかれたからだ。
ロックは何が自分の頭を叩いたのだろう、と上を見上げたが、
空に胸糞の悪い色をした雷雲が見えるだけで、何かがロックの頭を叩いたようには見えなかった。
当然だが、アウルはロックの頭に張り付いているので、ロックが上を見上げても見えるわけが無い。
アウルは何故かものすごく恐い顔をしていたが、ロックが上を見上げても見えるわけが無い。

ロックはアウルにつつかれたのがよかったらしく、本来の目的を思い出した。
そして、その本来の目的はすぐに見つかった。
「リリアーナ!無事でよかったのだ!」
リリアーナを見つけたロックはすぐに彼女に駆け寄った。
「申し訳ないのだ。アンジェリーナと色々やってて遅くなってしまったのだ。
 エルザは見つかったのか?ミルクはどこにいるのだ?校舎が燃えているけど、一体何があったのだ?」
ロックは近くにクリスの姿を見たので彼にも呼びかけた。
クリスとは何度か同じ授業をとった事があったので、彼の事は知っていた。
「クリス、お前にも教えて欲しいのだ。リリアーナの近くにある、この黒い塊は一体何なのだ?」

76 :リリアーナ ◆7O/3IU/E7M :2008/07/30(水) 00:07:54 0
>71
>「なに泣いてやがるっ!何で闘わねえ!」
ベアトリーチェがそう吼えるが、リリアーナは顔を上げなかった。聞こえなかったのだろうか?

>75
>「リリアーナ!無事でよかったのだ!」
「ロック!」
リリアーナは顔をごしごし擦り、ロックの方を見た。
>「申し訳ないのだ。アンジェリーナと色々やってて遅くなってしまったのだ。」
ロックは頭の上に白いフクロウを乗せていた。
そして服の方は、何かにもみくちゃにされたようにくたびれた印象だ。
リリアーナは曖昧な表情を浮かべ、ロックと頭の上の白いフクロウを交互に見た。
「アンジェリーナ先生と?でも、外から結構すごい音とかしなかった?」

> エルザは見つかったのか?ミルクはどこにいるのだ?校舎が燃えているけど、一体何があったのだ?」
「ミルクがどうなったのかは分からない。でも、最後に目撃された彼女は大怪我してたって・・・・・」
リリアーナは暗い顔で燃えさかる校舎を振り返った。
「こっちの火事はベアトリーチェちゃんとその使い魔がやったの。・・・・・・彼女、皆殺しにするって言ってた。
 ベアトリーチェの毒が空間に作用してる。このままではリバースが崩壊するのは時間の問題よ。
 ねえロック、もしリバースが崩壊しても、私達は無事元の世界に戻れるのかしら?
 それに・・・気づいてる?校舎の中で絶命した生徒もたくさんいるはずなのに、この場に復活した人間が一人も来てない。
 これってどういうこと?まさか・・・・・・リバース内の異変と何か関係があるのかしら?」

リリアーナは時折ベアトリーチェと戦うマオやフリージアの方に視線を向けていた。
「毒の浄化か・・・・・・解毒剤を彼女の口に押し込むより、結界に誘い込む方が可能性があるかも。
 触媒を使えばきっとアンディにもできると思うんだけど・・・・・・」
こう科敵かもなら

>「クリス、お前にも教えて欲しいのだ。リリアーナの近くにある、この黒い塊は一体何なのだ?」   
「エルザよ。かわいそうに、嫦娥6号に焼かれてしまったの」
リリアーナは目を伏せ、目の前の黒い塊をそっと撫でる。
フリージアの奥義の余波で冷却済なので触れても平気なのだ。
「どこか安全な場所に連れて行きたいけれど、信じられないくらい重くて動かせないの。
 ねえロック、あなたならわかるでしょう?エルザは今どうなってるの?
 ここに身体が残ってるって事は生きてるの?それとも・・・・・」

>一本一本の威力は弱まっているが、赤黒く染まった色が示すように毒を帯びた雷の矢となって。
「これ以上あなたの好きにはさせないわ!」
リリアーナはロックバスターを連射し、何とか全部の毒の矢を撃ち落そうと必死だ。
だが右肩を負傷している痛みのせいか、いつもより狙いが甘い。
そして、いくつか撃ち落せなかった矢は、生徒達の身に迫っていた。

77 :破壊神鳳慈 ◆UF04lfeajU :2008/07/30(水) 09:29:06 0
げすスレ認定

78 :フリージア ◆cOOmSNbyw6 :2008/07/30(水) 10:42:42 P
>71>74>76

>「ぎゃああああ・・・あひゃはへはははは!
いひひひひ!気持ちいいぜええ?」

>「無駄だぁ!脳内麻薬を操作して今の私は苦痛を快感に感じるんだよぉ!」
>「ま・・・・・・真性のドMですわ〜!性格はドSでも身体は正直なのですわ〜!
 このド変態がっ!なのですわ〜!わたくしの知らない秘密の花園なのですわ〜!!」
>「でも、痛みを克服していてもダメージは有効なのですわ〜!!」
「そう・・・・あなたも変態ですのね」
フリージアはポツリと呟いた
「この氷結のフリージア、男女差別無く変態には容赦しませんわよ!!」

>「知ってるか?
たとえムーア人がバジリスクを殺し、その骸を大地に貼り付けるとも、隠微な毒は槍を通りいつか勝者

を殺す!
ってなあ!
マオ!フリージア!お前ら名家の生まれなら知っとけ!
貴族の死因ナンバーワンは毒殺だって事をな!!!」

「そんなこと私が知るかぁですわ!!」
とってもストロンガーな返事を返すフリージア
とは言っても別に服のど真ん中にSマークがあるわけではないし
薔薇の刺繍がされているわけでもない

降り注ぐ毒雷の槍
氷属性のため雷属性に弱いフリージア
当たってしまえばすぐにでも戦闘不能状態になるだろう
だが・・・・

「ここで逃げては女が廃りますわ!」
勇気を振り絞り、予定通りの行動を取るフリージア
>「フリージア女王様!あれをご覧下さいまし!!」
「弱点は・・・・・そこですわ!!」
ルズの言葉によってマオの開けた小さな穴を見つけるフリージア
「氷結のフリージア、最大の奥義フリィィィジングディストラクション!!」

伝家の宝刀・・・・・と言うには抜きすぎのような気もしないではないが
とにかくフリージアの最大最強の技がマオの開けた小さな穴をこじ開けようと放たれたのである

はたして障壁の穴を大きくし相手に打撃を与えられるようになったのだろうか?

必死にロックバスターで矢を打ち落とそうとするリリアーナ
だが全ては打ち落としきれない

「雪の結晶よ!盾になりなさい!!」
フリージアは雪の結晶の盾を作り出すと毒雷の槍から身を守る
「早くしないと障壁が閉じてしまいますわ!誰でもいいから今のうちに攻撃を!!」



ペンダント自前1 所持3 投下1 魔力回復薬(青汁風味)


79 :ロックなのだ! ◆jWBUJ7IJ6Y :2008/07/30(水) 20:16:01 0
>76>78
毒雷の矢は、かなり速度にばらつきがあったようだ。
ロックがヴァンエレンに話しかけたとき、彼は毒雷の矢をしのいだ後だった。
ところが今、つまりロックがリリアーナからもろもろの話を聞いた後、
その毒雷の矢が襲い掛かってきたのだ。リリアーナとフリージアがこれを防いだので、
ロックは毒雷の矢をしのぐために、特に何かをする必要は無かった。
しかし、仮にリリアーナとフリージアが防がなかったとしても、ロックはきっと何もしなかっただろう。
ロックは腕を組んで、リリアーナから聞いた話を頭の中で整理していたのだから。

> 「早くしないと障壁が閉じてしまいますわ!誰でもいいから今のうちに攻撃を!!」
ロックはフリージアのその叫びを聞くと、さっと杖を取り出しベアトリーチェに向けた。
まさにジャストタイミングである。しかし…
「…あ、いけない。ついうっかりなのだ。」
ロックはそう言うと、さっさと杖をしまってしまった。
彼はフリージアの叫びを聞いて、ついつい攻撃しそうになったが、彼はベアトリーチェに攻撃をしなかったのだ。
「何で俺がベアトリーチェを攻撃しないといけないのだ?」

ロックはリリアーナのほうに向き直り、リリアーナの質問に対して自分の意見を言うことにした。
「リバースが崩壊したら、たぶん中にいる俺達の魂も消えてしまうんじゃないかな?
 でも、リバースが崩壊しそうになっても、リバースがリバースである限り、
 死んだ人間はルール通り復活すると思うのだ。そのかわり、
 リバースが崩壊しかけているせいで復活するまでに時間がかかっているのかもしれないな。」
ロックはリリアーナの傍にある黒い塊をそっと撫でた。
最初はそれがエルザであると信じられなかったが、その黒い塊から、紛れも無くエルザのペンダントの気配がした。
「エルザが一体どうなったのか、俺もわからない。そういえば、アンジェリーナがさっき言っていたのだ。
 俺もエルザも、魂が不完全な存在だって。俺とエルザ、どちらかが消滅することで、どちらかの魂が補完されるって…」
ロックはすごく困った顔をしていたが、やがて前向きな顔になり、リリアーナにレンガのようなものを手渡した。
「リリアーナ、これは砥石なのだ。これでエルザの“焦げ”を落としてやって欲しいのだ。
 ほら、エルザが目覚めた時、こんな汚れた姿じゃ可愛そうだろ?」
ロックはエルザが何事も無く目覚めるという希望を捨ててはいないのだ。

「それにしても、本物を見るのは初めてだな。幻灯機もあてにならないのだ。さっきはあんな模様は無かったぞ?」
ロックはベアトリーチェを見た。ベアトリーチェを見ながら、リリアーナに話しかけた。
「さてと、ベアトリーチェの毒がリバースを壊しそうで、ベアトリーチェがみんなを殺そうとしている。
 これは大変な事なのだ。だから俺が何とかしなければいけないな。」
ロックはうんうんと一人でうなづいた。
「ベアトリーチェにお願いて、やめてもらうのだぁ!」
そう、ロックにとって今目の前にある問題の解決方法は、
ベアトリーチェを殺す事ではなく、ベアトリーチェを説得する事なのだ。
純粋な心ゆえに選んだ、悲劇とも喜劇ともとれる選択である。しかしロックは、
エルザが何事も無く目覚める事と同じくらい、ベアトリーチェを説得できる希望を捨てるわけがなかった。
「おーい!ベアトリーチェ!一体どうしたのだぁ!?何が気に入らないのかこのロックに話すがいいのだぁ!」
ロックは大声でベアトリーチェに呼びかけた。

80 :ベアトリーチェ ◆DOKU7MAWbk :2008/07/30(水) 22:45:08 0
無数に降り注ぐ毒雷の矢を迎撃するヴァンエレン達。
その中でフリージアが使い魔カプセルから飛び出してフリージングディストラクションを放つ。
「んな所にいやがったか!
馬鹿の一つ覚えを!今度は完全に叩き潰してやんよ!!」
フリージアの出現に眉を吊り上げて両手を挙げるベアトリーチェ。
フリージングディスラクションが奇妙な軌道を描きながらもキッチリとベアトリーチェに向かう。
空間歪曲が進み、本来当たらぬはずの軌道が確実に的に向かっていたのだ。

とはいえ、毒障壁の方が強固である事は実証済み。
今回も毒障壁を収束させ青白い光線をがっちりと受け止めた。
鬩ぎ合う青白い光と赤黒い光。
拮抗状態が続くが徐々に赤黒い光が青白い光を飲み込んでいく。

だが、見た目のように毒が氷を押し潰しているのではない事はベアトリーチェが一番最初にわかっただろう。
押し潰しているのではない。
潜り込んでいるのだ、と。
それはマオの穿った小さな小さな穴。
しかし強固な堤防も蟻の穴から崩れるように、毒の絶対障壁も今、この小さな穴から崩れようとしているのだ。

「んの・・・・腐れドリルが!取り返しのつかねえ事になって後悔しやがれ!!」
必死になって押さえ込んでいるが不利は否めない。
こうなっては全力を持って押し潰し、相殺するしかない。
そしてそれは防御でありながら攻撃にもなるのだから。
このまま行けばフリージングディストラクションを潰せるだろうが、毒の障壁も霧散する。
だが、毒の恐ろしさはそこから始まるのだ。
収束されていた毒が霧散すれば辺り一帯は完全に汚染される。
障壁すら侵し、あらゆる生物を殺すだろう。

「うはははは!死にやがれっっ!!!」
毒の世界に沈む校舎エリアを思い、高笑いしながら障壁を操るベアトリーチェ。
そこに予期せぬ言葉がかけられる。
>「おーい!ベアトリーチェ!一体どうしたのだぁ!?何が気に入らないのかこのロックに話すがいいのだぁ!」
この場この期に及んでまさかの説得。
しかも狙ったわけでなく、ロックの純真ゆえに出た言葉。
そう、純真。
ベアトリーチェには理解できない、想定すらできない行動。
あまりの想定外のロックの行動にベアトリーチェの力がカクッと抜けた。

この拮抗状態で僅かでも力が抜けるのはもはや致命的である。
「こ・・・こんの!夫婦揃って馬鹿なのか!!!」
小さな穴を一気に広げ捺し進むフリージングディストラクションを押し留めるのはもはや不可能だった。
できる事と言えばロックとリリアーナに呪いの言葉を吐くことだけ。
一瞬で毒の障壁は散らされ、青白い光がベアトリーチェを包む。

その刹那、ベアトリーチェは見た。
収束が解かれ拡散する毒の粒子が空間の亀裂に吸い込まれていくのを。
フリージングディストラクションと毒の障壁の激突は空間のヒビを亀裂にまで押し広げていたのだ。
校舎エリアを汚染し、死の世界とするはずの毒が時空の狭間に消えていく。

「うおおおおおお!!!!この程度で三乗蠱毒の私がああ!!」
毒の障壁を失ったベアトリーチェの声が青白い光の中から響くのであった。

81 :ラルヴァ ◆sy1IQNBWp6 :2008/07/31(木) 15:48:20 0
>58>73
骨の竜はエース先生の蹴りによって横転、その動きを止めた。
そこまではよかったのだが、そこから先がラルヴァにとって非常にまずかった。

>「なんでそこで止めちゃうかねぇ…」
「!やっぱr」
猫が手を振り上げた途端自分の頭上に即座に感じられる程集約された魔力。

>「逃げろラルヴァ!簡単に防ぎきれるレベルの魔法じゃない!」
その声が完全に届くよりも早くラルヴァの本能が危険を察知し、回避せんと動く。
反射的に猫を右手に掴んだまま右側へと飛ぶが、逃げ遅れた左腕は黒い光に完全に焼き尽くされる。
強化された身体能力で動くよりもやはり腕を振り下ろす動作の方が早かったのだ。

「(だけど、痛みを気にしてはいられない!)」
床を無様に転がりながらもラルヴァは右手に握っているはずの尻尾により力を入れ、
転がる勢いも利用してチェシャ猫を床面へとたたきつけようと試みる。

82 :黒猫ルズ ◆7O/3IU/E7M :2008/07/31(木) 23:37:47 0
>78
使い魔カプセルから飛び出したフリージアは、フリージングディストラクションを放った。
>「んな所にいやがったか!
>馬鹿の一つ覚えを!今度は完全に叩き潰してやんよ!!」
>フリージアの出現に眉を吊り上げて両手を挙げるベアトリーチェ。
鬩ぎ合う青白い光と赤黒い光。
拮抗状態が続くが徐々に赤黒い光が青白い光を飲み込んでいく。
「――――いえ、効いているのですわ〜っ! 」
まさに蟻の一穴、である。
>「んの・・・・腐れドリルが!取り返しのつかねえ事になって後悔しやがれ!!」
「ほ〜ほっほっほ!ベアトリーチェ、見苦しいのですわ〜!」
フリージアの足元で、なぜがルズが勝ち誇っていた。

> 「早くしないと障壁が閉じてしまいますわ!誰でもいいから今のうちに攻撃を!!」
>ロックはフリージアのその叫びを聞くと、さっと杖を取り出しベアトリーチェに向けた。
おおっ!とルズが目を輝かせた。
「チャ〜ンス!ですわ〜!!」
「…あ、いけない。ついうっかりなのだ。」
>ロックはそう言うと、さっさと杖をしまってしまった。
「ちょ・・・・・あんたバカ?」
ルズがロックを叱り飛ばした。
>「何で俺がベアトリーチェを攻撃しないといけないのだ?」

>80
>「うはははは!死にやがれっっ!!!」
>高笑いしながら障壁を操るベアトリーチェ。
>だが拮抗していた攻撃に割り込んだのは、この場に不釣合いなロックの言葉だった。
>「おーい!ベアトリーチェ!一体どうしたのだぁ!?何が気に入らないのかこのロックに話すがいいのだぁ!」
「…ほんとにバカね、ですわ〜」
>あまりの想定外のロックの行動にベアトリーチェの力がカクッと抜けた。
「ほ〜ほほほ!正義は必ず勝つ!のですわ〜!!
 さあ皆様〜今がチャンスですわ〜ベアトリーチェに正義の鉄拳を食らわせるのですわ〜!!」
そう叫んだ後、ルズはちょっぴり顔を俯かせた。
「こういうことは、思いっきり派手にやっちゃった方がいいのですわ〜。
 ・・・・・・わたくしにはわかるのですわ〜。
 ベアトリーチェは、本当は、自分が間違ってると思い知らされたいのですわ〜。
 でも、無意識のうちに認めたくないとも思ってるのですわ〜。
 ですからロックとやら、説得では無理なのですわ〜。
 信念を覆すには、圧倒的な力で誰かが思いきりぶちのめさないと!!
 これは数の暴力・・・もとい、愛のムチなのですわ〜!ほーほほほ!」
ルズ、相変わらず口だけは達者である。

83 :リリアーナ ◆7O/3IU/E7M :2008/08/01(金) 00:50:29 0
>78-79
「何よこの時間差攻撃?!これも、リバース空間のひずみが影響してるのっ?!」
フリージアの攻撃の後だというのに、何もない場所から突然飛んでくる毒矢にリリアーナがぼやいた。
> 「早くしないと障壁が閉じてしまいますわ!誰でもいいから今のうちに攻撃を!!」
>ロックはフリージアのその叫びを聞くと、さっと杖を取り出しベアトリーチェに向けた。
「…あ、いけない。ついうっかりなのだ。」
>ロックはそう呟くと、なんとさっさと杖をしまってしまった。
「え?ええっ???」
リリアーナが目を白黒させた。
腹を立てたルズが思いきりロックを罵倒している。

>ロックはリリアーナのほうに向き直り、リリアーナの質問に対して自分の意見を述べた。
ロックの説はこうだった。
・リバースが崩壊したら、たぶん中にいる俺達の魂も消えてしまうんじゃないかな?
・だがリバースがリバースがリバースである限り、死んだ人間はルール通り復活する
・ただし、復活するまでに時間がかかっているのかもしれない

「なるほど・・・・・。その仮説が正しければ、ペンダントを集めると出口が出現というルールもまだ有効ね・・・・・・」

>ロックはリリアーナの傍にある黒い塊をそっと撫でた。
>「エルザが一体どうなったのか、俺もわからない。そういえば、アンジェリーナがさっき言っていたのだ。
> 俺もエルザも、魂が不完全な存在だって。俺とエルザ、どちらかが消滅することで、どちらかの魂が補完されるって…」
「そんな!不完全なのはわかるけど、どちらかが消滅っておかしいでしょう!!だって彼女はブラ・・・・・」
リリアーナは慌てて両手で口を噤んだ。
エルザがブランエンの生まれ変わりだという話は、今リリアーナがロックの前で話していいことではないのだ。
「――――それ、本当なの?じゃあ知ってて、あなたは平気なの?」
リリアーナはなぜかロックではなく、もっと上の方に目線を向けていた。

>ロックはすごく困った顔をしていたが、やがて前向きな顔になり、リリアーナにレンガのようなものを手渡した。
>「リリアーナ、これは砥石なのだ。これでエルザの“焦げ”を落としてやって欲しいのだ。
> ほら、エルザが目覚めた時、こんな汚れた姿じゃ可愛そうだろ?」
「・・・・・・・何で砥石なのよ。普通はハンカチとかじゃないの?」
リリアーナは憎まれ口を叩きつつも、砥石を受け取った。

>「さてと、ベアトリーチェの毒がリバースを壊しそうで、ベアトリーチェがみんなを殺そうとしている。
> これは大変な事なのだ。だから俺が何とかしなければいけないな。」
ロックはうんうんと一人でうなずいた。 リリアーナもこくこく頷いている。
もっとも、頷きながらも彼女の手も休まず動いていた。
こんなので擦って痛くないのかな?と不安ではあるが、エルザの顔にこびりついた焦げを優しく落としている。

>「ベアトリーチェにお願いて、やめてもらうのだぁ!」
「うんうん、ベアトリーチェちゃんにお願いして・・・・・ええええ〜?!」
思わず手が止まり、彼女は素っ頓狂な声をあげた。
>「おーい!ベアトリーチェ!一体どうしたのだぁ!?何が気に入らないのかこのロックに話すがいいのだぁ!」
「わーダメよロック!今のベアトリーチェちゃんはいつもと違うの!迂闊に近寄れば殺されちゃうわ!!」
ロックの声を聞いたとたん、ベアトリーチェの身体からがくっと力が抜けた。
リリアーナは目をまん丸にした。思わず砥石を動かす手が止まる。
「すごいわロック、説得作戦大成功じゃない!」
>「こ・・・こんの!夫婦揃って馬鹿なのか!!!」
リリアーナはえっ?と驚き、なぜかロックと頭上の白フクロウを交互に見た。
「そ、そんなこと無い!・・・・・・と、思うわ!」

84 :リリアーナ ◆7O/3IU/E7M :2008/08/01(金) 00:51:45 0
>82
>収束が解かれ拡散する毒の粒子が空間の亀裂に吸い込まれていく。
>フリージングディストラクションと毒の障壁の激突は空間のヒビを亀裂にまで押し広げていたのだ。
>校舎エリアを汚染し、死の世界とするはずの毒が時空の狭間に消えていく。
「まずいわ!空間の亀裂に大量の毒が吸い込まれていっちゃう!!」
あれをまともに喰らえば即死だろうが、空間の亀裂に吸い込まれるのもかなりまずい。
もともと空間の皹が眼に見える形になったのは、ベアトリーチェが取り込んだ毒のせいだ。
毒素が強すぎて、もともとひずんでいた空間にさらに追い討ちをかけることになる。
では、その原因になった毒が空間の亀裂に入り込んだとしたら一体どうなるのだろうか?

勢いづいたルズとは対照的に、リリアーナはどこか思いつめたような表情を浮かべている。


85 :クリス ◆zuDFbGiSHI :2008/08/01(金) 01:19:13 0
>「残念ながら僕は無理だ。解毒する魔法は難しすぎる。」
>「なるほど毒を浄化してしまえばベアトリーチェさんの肉体強化もフィールドも使えなくなるかもしれませんわね
 私にも無理だけれどリリアーナさんなら・・・・・」
>「私もいくらか心当たりを探ってみたのだが、あれに効きそうなのは見当たらなかった…」
これだとつかえそうなのはリリアーナ一人か。
だが肝心のリリアーナも、
>「リリアーナさん・・・・」
今は放っておいた方が良さそうだ。
解毒魔法があれば攻撃に混ぜ込もうと思ったんだけど仕方ないな。

>「―――勝利をもたらすものよ――わが手に宿り灼熱によって敵を死に至らしめよ―――」
強力な一撃で毒を破ろうと思ったのか、マオがさっきの剣よりも強い魔力を圧縮し始める。
>「―――BRIONAC!―――」
そして極限まで細くされた槍がベアトリーチェに向けて放たれる。
>「ベアトリーチェ!お前がどんなに強くなろうが関係ない!
 僕は負けるわけにはいかない!なぜなら僕はエリートだからだ!!」
>「穴が開いたらそこにフリージング・ディストラクションをぶち込みますわ
 それが終わったタイミングで誰かもう一発強力なの・・・出来れば雷属性のを頼みますわよ!!」
マオに続きフリージアが攻撃の予告と援護の要請をする。

>「な・ん・だ・とおおおお!!!」
>「やりましたわ!さすがは才媛マオ様ですわ〜!!」
虚を突かれたのか、マオのベアトリーチェにクリーンヒットした。
しかし、予想外の反応が返ってきた。
>「ぎゃああああ・・・あひゃはへはははは!
いひひひひ!気持ちいいぜええ?」
>「無駄だぁ!脳内麻薬を操作して今の私は苦痛を快感に感じるんだよぉ!」
…ヤク中って、すごく嫌なんだけど。
>「ま・・・・・・真性のドMですわ〜!性格はドSでも身体は正直なのですわ〜!
 このド変態がっ!なのですわ〜!わたくしの知らない秘密の花園なのですわ〜!!」
>「でも、痛みを克服していてもダメージは有効なのですわ〜!!」
確かに痛覚を克服してもダメージは蓄積しているのだろう。
現に痺れていることが証明している。
>「そう・・・・あなたも変態ですのね」
>「この氷結のフリージア、男女差別無く変態には容赦しませんわよ!!」
>「知ってるか?
 (中略)
  貴族の死因ナンバーワンは毒殺だって事をな!!!」
その言葉とともに槍を投げ返す。
密度が低下していたのか、槍は分裂し、矢となって向かってくる。
しかし空間がゆがんでいるため、それぞれ不規則な動きを取り始める。
「近くに来るまで迎撃は不可能、か。」


86 :クリス ◆zuDFbGiSHI :2008/08/01(金) 01:20:31 0
>「献血のおっさん!」
戦闘中の中、場違いな声が響く。
>「いや〜、久しぶりなのだ!まさか献血のおっさんまで参加しているとは思わなかったのだ!」
三等過程の時よく授業が同じだったためよく知った人物のはずなのだが…
>「俺だよ、俺!ロックなのだ!」
…ロック、二等過程に入ってから性格でも変わったのか?
>「んあ?お前も献血のおっさんの知り合いなのか?」
そしてマオに近づいていく。
>「あイタ!?」
何をしようとしたのかはよく分からなかったが、頭の上にいるフクロウがロックの頭を突いて止めた。
だが、以前ロック暗殺計画が立っていたということに何となく納得できてしまった。
>「リリアーナ!無事でよかったのだ!」
次にロックはリリアーナのところに駆け寄っていく。
>「ロック!」
>「申し訳ないのだ。アンジェリーナと色々やってて遅くなってしまったのだ。
>「アンジェリーナ先生と?でも、外から結構すごい音とかしなかった?」
> エルザは見つかったのか?ミルクはどこにいるのだ?校舎が燃えているけど、一体何があったのだ?」
>「ミルクがどうなったのかは分からない。でも、最後に目撃された彼女は大怪我してたって・・・・・」
ああ、たぶんメラルが思いっきりやったんだな。
>「こっちの火事はベアトリーチェちゃんとその使い魔がやったの。・・・・・・彼女、皆殺しにするって言ってた。
 (中略)
 これってどういうこと?まさか・・・・・・リバース内の異変と何か関係があるのかしら?」

>「毒の浄化か・・・・・・解毒剤を彼女の口に押し込むより、結界に誘い込む方が可能性があるかも。
 触媒を使えばきっとアンディにもできると思うんだけど・・・・・・」
>「クリス、お前にも教えて欲しいのだ。リリアーナの近くにある、この黒い塊は一体何なのだ?」
「よくわからないが、たぶん生徒だと思う。
 火を消すまでは騒いでいたからな。」
あまり詳しくわからない為、簡潔に済ませたが、リリアーナが詳しく答えた。
>「エルザよ。かわいそうに、嫦娥6号に焼かれてしまったの」
>「どこか安全な場所に連れて行きたいけれど、信じられないくらい重くて動かせないの。
 ねえロック、あなたならわかるでしょう?エルザは今どうなってるの?
 ここに身体が残ってるって事は生きてるの?それとも・・・・・」
言いかけてリリアーナは銃を構える。
やっと矢がこっちに来たようだ。
>「これ以上あなたの好きにはさせないわ!」
リリアーナが撃ち落とし始めると同時に詠唱を始める。
「大気よ 目前で固まり
 我を守りし盾となれ」
その間にフリージアも盾を作り出して矢を防いでいく。
>「雪の結晶よ!盾になりなさい!!」
「インビジブルシールド」
飛んでいる間に魔力が拡散しきったのか、案外簡単に矢を防ぐことができた。

>「早くしないと障壁が閉じてしまいますわ!誰でもいいから今のうちに攻撃を!!」
>「チャ〜ンス!ですわ〜!!」
いや、俺そんなに強力な攻撃…一つだけあるけど時間足りないって。
反応できずにいるおれと違って、ロックは杖を構えた。が、
>「…あ、いけない。ついうっかりなのだ。」
>「え?ええっ???」
>「ちょ・・・・・あんたバカ?」
「いや、そこでやめるなよ。」
ついルズと一緒に突っ込みを入れる。
>「何で俺がベアトリーチェを攻撃しないといけないのだ?」
…だめだ、何を言っても意味を成しそうにない。

87 :クリス ◆zuDFbGiSHI :2008/08/01(金) 01:21:24 0

>「リバースが崩壊したら、たぶん中にいる俺達の魂も消えてしまうんじゃないかな?
 (中略)
 リバースが崩壊しかけているせいで復活するまでに時間がかかっているのかもしれないな。」
>「なるほど・・・・・。その仮説が正しければ、ペンダントを集めると出口が出現というルールもまだ有効ね・・・・・・」
そしてエルザと呼ばれた生徒をそっと撫でる。
>「エルザが一体どうなったのか、俺もわからない。そういえば、アンジェリーナがさっき言っていたのだ。
 俺もエルザも、魂が不完全な存在だって。俺とエルザ、どちらかが消滅することで、どちらかの魂が補完されるって…」
>「そんな!不完全なのはわかるけど、どちらかが消滅っておかしいでしょう!!だって彼女はブラ・・・・・」
>「――――それ、本当なの?じゃあ知ってて、あなたは平気なの?」
>ロックはすごく困った顔をしていたが、やがて前向きな顔になり、リリアーナにレンガのようなものを手渡した。
>「リリアーナ、これは砥石なのだ。これでエルザの“焦げ”を落としてやって欲しいのだ。
 ほら、エルザが目覚めた時、こんな汚れた姿じゃ可愛そうだろ?」
>「・・・・・・・何で砥石なのよ。普通はハンカチとかじゃないの?」

>「それにしても、本物を見るのは初めてだな。幻灯機もあてにならないのだ。さっきはあんな模様は無かったぞ?」
いつから出てるかよくわからないが、だんだん模様が太くなっているのは確かだ。
たぶんベアトリーチェの言う三乗蠱毒が原因なんだろう。
>「さてと、ベアトリーチェの毒がリバースを壊しそうで、ベアトリーチェがみんなを殺そうとしている。
 これは大変な事なのだ。だから俺が何とかしなければいけないな。」
「ああ、だから倒してとめようt」
>「ベアトリーチェにお願いて、やめてもらうのだぁ!」
>「うんうん、ベアトリーチェちゃんにお願いして・・・・・ええええ〜?!」
ロックに戦うよう言おうとしたが、この言葉に思わず頭をかかえそうになる。
>「おーい!ベアトリーチェ!一体どうしたのだぁ!?何が気に入らないのかこのロックに話すがいいのだぁ!」
>「わーダメよロック!今のベアトリーチェちゃんはいつもと違うの!迂闊に近寄れば殺されちゃうわ!!」
>「…ほんとにバカね、ですわ〜」
「…ああ、大バカだ。」
それでもベアトリーチェにもとって予想外だったのか、冷気を抑えていた力が抜けたようだ。
>「すごいわロック、説得作戦大成功じゃない!」
>「こ・・・こんの!夫婦揃って馬鹿なのか!!!」
>「そ、そんなこと無い!・・・・・・と、思うわ!」
力が抜けたために抑えきることができず、フリージアの攻撃が直撃した。
>「うおおおおおお!!!!この程度で三乗蠱毒の私がああ!!」

今なら強力な一撃が用意できる。
そう思って手頃な瓦礫の上に剣を使って魔法陣を詠唱しながら描き出す。
「大気に漂う魔力よ 陣に集いて力となれ
 魔力を補い 更なる力を与えたまえ
 『魔力増幅』」

これで第一段階は完了、術の発動にはもう少し時間がかかりそうだ。

88 :フリージア ◆cOOmSNbyw6 :2008/08/01(金) 17:36:40 P
>79>80>82
>「んの・・・・腐れドリルが!取り返しのつかねえ事になって後悔しやがれ!!


毒によってフリージングディストラクションを相殺しようとするベアトリーチェ
>「うはははは!死にやがれっっ!!!」
そこにかけられたロックの声
>「おーい!ベアトリーチェ!一体どうしたのだぁ!?何が気に入らないのかこの

ロックに話すがいいのだぁ!」
脱力するベアトリーチェ
>「こ・・・こんの!夫婦揃って馬鹿なのか!!!」
ベアトリーチェを包み込むフリージングディストラクション
>「うおおおおおお!!!!この程度で三乗蠱毒の私がああ!!」
「・・・・・予想外の結果ですわ」
多分まだやられてないとは思うのだが予想外すぎる展開にぽか〜んとなるフリージア

>「ほ〜ほほほ!正義は必ず勝つ!のですわ〜!!
 さあ皆様〜今がチャンスですわ〜ベアトリーチェに正義の鉄拳を食らわせるのですわ〜!!」

>「こういうことは、思いっきり派手にやっちゃった方がいいのですわ〜。
 ・・・・・・わたくしにはわかるのですわ〜。
 ベアトリーチェは、本当は、自分が間違ってると思い知らされたいのですわ〜。
 でも、無意識のうちに認めたくないとも思ってるのですわ〜。
 ですからロックとやら、説得では無理なのですわ〜。
 信念を覆すには、圧倒的な力で誰かが思いきりぶちのめさないと!!
 これは数の暴力・・・もとい、愛のムチなのですわ〜!ほーほほほ」
「属性が違う攻撃同士が相殺しないようにベアトリーチェさんが死なない程度にふるぼっこですわ!!」
気を取り直してこう声をかけるフリージア
なぜ死なない程度か?殺してしまえばゴミ箱で復活してしまう
すなわち逃げられてしまうからである

その間にもますますひどくなる空間のひずみ
だがフリージアはまったく気が付いていないのであった

ペンダント自前1 所持3 投下1 魔力回復薬(青汁風味)

89 :死王 ◆u1rU/e.jL2 :2008/08/01(金) 19:40:05 0
>73>81
>「逃げろラルヴァ!簡単に防ぎきれるレベルの魔法じゃない!」
レイドが危険を察知してラルヴァに向けて叫ぶのだが、もはや完全に避けるのさえ容易ではない状況に陥っていた。
「ぐぎゃぎゃぎゃぎゃ!無駄だ無駄だ。
 そのまま焼かれて死ぬがいい!」
咄嗟にレイドの声に反応して迅速な回避行動をとり、強化されて通常よりも早く行動できるラルヴァの身体能力により被害は左腕のみが犠牲になった。
「!?…尻尾を強く掴むな!!
 ちぎれてしまうだろうが!」
絶対に逃がすまいと尻尾を握る手にさらに力をかけて、チェシャ猫を地面に叩きつけようとする。
が、地面につく直前に転移の魔法陣が展開されて難を逃れる。
出口として設定された魔法陣の場所はラルヴァの背後…そこからチェシャ猫とラルヴァの手が魔法陣から出てきている。
「惜しい惜しい。
 もう少しだったんだがなぁ。
 …この無礼な手を早く離せ」
ぶらぶらと空中にとどまって逆さまのままでは頭に血が上ってしまうため、ラルヴァに手を離すように言うのだがそんなことでは離してもらえぬことなど承知のはず。
ならば実力行使しかない。
闇より現れた配下の骸骨剣士がラルヴァの手のみを狙って剣を横に一閃した。

「貴様らにはこれだ」
いまだにお留守になっているレイドとエースの周囲には無数の人型の骨たち。
手には剣と盾、魔法杖を備えた部隊が二人を取り囲んでいて、一斉に襲い掛かっていった。

90 :ロックなのだ! ◆jWBUJ7IJ6Y :2008/08/01(金) 20:21:59 0
>80>83
> 「こ・・・こんの!夫婦揃って馬鹿なのか!!!」
「ふ〜ん、夫婦って馬鹿なんだぁ。」
夫婦って俺達の事かな?と思ったロックは意味ありげな視線をリリアーナに送った。
> 「そ、そんなこと無い!・・・・・・と、思うわ!」
ロックはそれを聞いてすごくがっかりした。

「それにしても、お前は一体さっきから俺の頭をどうしてそんなに気にするのだ?」
リリアーナは、さっきからちらちらと自分の頭を見ているような気がした。
何か頭に変なものでも付いているのだろうか?と、ロックは何気なく頭の上に手を伸ばした。
>>「ギャッ!」
そんな悲鳴が頭の上から聞こえた。哀れなフクロウのアウルが、主人が伸ばした手にわき腹をつつかれたからだ。
ロックはそのぬいぐるみのような感触に気づくと、すぐにそれを持って頭から降ろした。
「アウル!なんでアウルがここにいるのだ!?」
アウルは首をくるっと回し、飼い主の顔を恨みがましくじっと見た。

>82>88
> 「こういうことは、思いっきり派手にやっちゃった方がいいのですわ〜。(以下略)」
黒猫ルズはロックに、ベアトリーチェの説得は無理だから、“愛のムチ”を使えといった。
「黒猫の言うこともわかるのだ。でも、俺達は魔法使いなのだ。
 魔法使いはその魔法の力で、みんなを笑顔にするのが仕事なのだ。
 だから、俺はみんなが笑顔になれる方法のほうがいいな。」
> 「属性が違う攻撃同士が相殺しないようにベアトリーチェさんが死なない程度にふるぼっこですわ!!」
「みんなが笑顔になれる方法のほうがいいなったら!」
大事なことなので、ロックは二回言った。
「信じたら駄目なのかなぁ?ベアトリーチェは今やっているすごく悪い事と同じくらい、すごく良い事ができると思うのだ。
 今彼女を痛めたら、そのすごく良い事ができなくなるかもしれないのだ。毒ってそんなに悪い事なのかなぁ?」
ロックはそこまで言った後、再び手に持っているアウルに視線を落とした。

>84
> 「まずいわ!空間の亀裂に大量の毒が吸い込まれていっちゃう!!」
リリアーナはどこか思いつめたような表情を浮かべそう言った。
しかし、その言葉はロックの耳に入っていなかった。アウルに“お仕置き”をしていたからだ。
「まったくもう!あれだけ『危ないからリバースに入ってきちゃ駄目なのだ』って言ったのに、なんでお前というフクロウは(以下略)」
ロックはアウルを激しく上下にシェイクしていた。アウルはピーピー悲鳴をあげた。

「おおっ!そうだった、俺はベアトリーチェの説得をするんだった!」
ロックはひとしきりアウルに対する“お仕置き”を終えると、自分がやるべきことを思い出したようだった。
アウルはロックの“お仕置き”のせいで、ぐるぐると目を回している。
「ねぇねぇ!ベアトリーチェの信念ってな〜んな〜のだぁ〜!?黒猫が言ったみたいに、本当は間違ったこ〜とな〜のだぁ〜!?」
ロックはベアトリーチェがいると思われる方向に叫んだ。
「ちなみに、俺の信念は仲間を愛するこ〜とな〜のだぁ〜!」

91 :マオ ◆wYjEoXUBzo :2008/08/01(金) 21:20:53 0
>71
僕の攻撃はベアトリーチェの毒の力場を貫き
手を貫通し鼻先にまで届いた。手の傷も決して浅いとは言えない。
つまり僕の攻撃は大成功と言えるってわけだ!
「やったぁ!どうだエリートの実力を見たか!」
手の傷から広がった感電の痛みを思い知るがいい!
>「ぎゃああああ・・・あひゃはへはははは!
>いひひひひ!気持ちいいぜええ?」
な、なに?そんな馬鹿な!?なんであいつは笑っているんだ?
あれだけの電流が体を走り抜けて気持ちいいなんていえるわけがない
>「無駄だぁ!脳内麻薬を操作して今の私は苦痛を快感に感じるんだよぉ!」
なんだって?つまりマリファナを大量に使ったみたいなものか?
僕がベアトリーチェの覚悟に驚いていると槍を引き抜くベアトリーチェ。
光り輝いていた槍はだんだんと赤黒く毒カしていく。

>「知ってるか?
>たとえムーア人がバジリスクを殺し、その骸を大地に貼り付けるとも、隠微な毒は槍を通りいつか勝者を殺す!
>ってなあ!
>マオ!フリージア!お前ら名家の生まれなら知っとけ!
>貴族の死因ナンバーワンは毒殺だって事をな!!!」
案の定毒化した槍を僕の方に投げてくる……
だが僕はよけなかった。いや、よける必要はなかった。
ヴァンエレンが僕の前に出て攻撃をかばってくれたからだ。
「フッ、僕には守ってくれる騎士がいるんでね。」
だがベアトリーチェの毒も尋常じゃないことは分かっている。
いくら吸血鬼なヴァンエレンだって毒を防いだ手はただではすんでいないはず……
「ありがとうヴァンエレン。いつもいつも助けられてすまないな……」
小声で僕はヴァンに告げる。何度も助けられているんだ。
これぐらい言っておかないとな。

>75
>「献血のおっさん!」
向こうから知らない男が走ってくる。
しかし献血のおっさんって……まさかヴァンエレンのことか?
確かに食堂で献血を求めてくる変なやつがいるって噂は聞いたことがあったが、
まさかヴァンエレンがその献血のおじさんだったとは……
やれやれ、そんな情けない血の集め方するなんて……
>「んあ?お前も献血のおっさんの知り合いなのか?」
ロックのヴァンの呼び方になんとなくムッとくる。
「僕はヴァンエレンは知っているが献血のおっさんなど知らない。」
素っ気無く僕がそういうと今度はなんだか僕の顔を見つめはじめる。
「………なんだよ?なんか言いたいことでもあるのか?」
しかし返事はなく今度はこっちに近寄ってくる……
なにかされるのかと思い僕は身構えると男の頭に乗っている
フクロウが頭をつつきなにやら思い出した様子でリリアーナのところへと男は向かっていく。
「……なんなんだあいつ。気持ち悪いな」



92 :名無しになりきれ:2008/08/01(金) 21:21:25 0
>78>80
そういえばこんなことをしている場合じゃない。
僕が振り返るとちょうどベアトリーチェとは犬猿の仲で有名なフリージアが最大の奥義とやらを放つところだ。
>「氷結のフリージア、最大の奥義フリィィィジングディストラクション!!」
最大の奥義の名に相応しく凄まじい氷結波がベアトリーチェに襲う!
だがやはり一筋縄ではいかない。ベアトリーチェはフリージングデストラクションを受け止める。
僕が穴を空けたのは事実。本来ならば抑え込めるのは無理だ。
だが恐るべきはベアトリーチェ……どうやら全力を持ち相殺する気のようだ。
しかもあの目にはまだ諦めはない。いや。今だに勝つことを確信しているような眼をしている。
駄目だ、フリージングデストラクションだけでは倒せない。
僕が後詰めのために魔力をまた引き出す。その時だった。予想外の声が飛んでくる
>「おーい!ベアトリーチェ!一体どうしたのだぁ!?何が気に入らないのかこのロックに話すがいいのだぁ!」
言ったのはさっき僕をじっと見ていた気持ち悪い男……状況が見えてないのか?
「なんという莫迦なんだ……そんなことを言っている暇があったらお前も攻撃しろ!!」
ロックに叫んでいると後ろでベアトリーチェの叫びが響く。
むきなおすとそこには毒の力場が消え無防備となったベアトリーチェがいた。
……え?どういうことだ。まさか本気で効果あったのか?
>「うおおおおおお!!!!この程度で三乗蠱毒の私がああ!!」
「え、えっと……フッ……フフフフ。勝負あったなベアトリーチェ!!
 ま、所詮エリートの僕と勝負になるはずもなかったけどね!アハハハ!
 恥じることはないお前は強かったよ。ただそれ以上にこのエリートマオ様が強すぎただけだ!」
よく分からないがとりあえず損失感どっぷりなベアトリーチェに強がってみせる。

>82
>「こういうことは、思いっきり派手にやっちゃった方がいいのですわ〜。
>(中略
>これは数の暴力・・・もとい、愛のムチなのですわ〜!ほーほほほ!」
「よーし!もう勝ったも同然だ。クリス!最後はお前に譲ってやる!」
詠唱を始めるクリスの肩をたたき寛大さをアピールする僕。
もっとも実際はさっきの魔法に相当な魔力を費やしたために
これ以上高威力の魔法を使えないだけなんだけど……
なにやらベアトリーチェのまだ説得(?)するため話しかけている莫迦もいるがもはや突っ込むまい何も言うまい…


93 :マオ ◆wYjEoXUBzo :2008/08/01(金) 21:26:16 0
>78>80
そういえばこんなことをしている場合じゃない。
僕が振り返るとちょうどベアトリーチェとは犬猿の仲で有名なフリージアが最大の奥義とやらを放つところだ。
>「氷結のフリージア、最大の奥義フリィィィジングディストラクション!!」
最大の奥義の名に相応しく凄まじい氷結波がベアトリーチェに襲う!
だがやはり一筋縄ではいかない。ベアトリーチェはフリージングデストラクションを受け止める。
僕が穴を空けたのは事実。本来ならば抑え込めるのは無理だ。
だが恐るべきはベアトリーチェ……どうやら全力を持ち相殺する気のようだ。
しかもあの目にはまだ諦めはない。いや。今だに勝つことを確信しているような眼をしている。
駄目だ、フリージングデストラクションだけでは倒せない。
僕が後詰めのために魔力をまた引き出す。その時だった。予想外の声が飛んでくる
>「おーい!ベアトリーチェ!一体どうしたのだぁ!?何が気に入らないのかこのロックに話すがいいのだぁ!」
言ったのはさっき僕をじっと見ていた気持ち悪い男……状況が見えてないのか?
「なんという莫迦なんだ……そんなことを言っている暇があったらお前も攻撃しろ!!」
ロックに叫んでいると後ろでベアトリーチェの叫びが響く。
むきなおすとそこには毒の力場が消え無防備となったベアトリーチェがいた。
……え?どういうことだ。まさか本気で効果あったのか?
>「うおおおおおお!!!!この程度で三乗蠱毒の私がああ!!」
「え、えっと……フッ……フフフフ。勝負あったなベアトリーチェ!!
 ま、所詮エリートの僕と勝負になるはずもなかったけどね!アハハハ!
 恥じることはないお前は強かったよ。ただそれ以上にこのエリートマオ様が強すぎただけだ!」
よく分からないがとりあえず損失感どっぷりなベアトリーチェに強がってみせる。

>82
>「こういうことは、思いっきり派手にやっちゃった方がいいのですわ〜。
>(中略
>これは数の暴力・・・もとい、愛のムチなのですわ〜!ほーほほほ!」
「よーし!もう勝ったも同然だ。クリス!最後はお前に譲ってやる!」
詠唱を始めるクリスの肩をたたき寛大さをアピールする僕。
もっとも実際はさっきの魔法に相当な魔力を費やしたために
これ以上高威力の魔法を使えないだけなんだけど……
>「ちなみに、俺の信念は仲間を愛するこ〜とな〜のだぁ〜!」
なにやらベアトリーチェのまだ説得(?)するため話しかけている莫迦もいるがもはや突っ込むまい何も言うまい…


94 :ベアトリーチェ ◆DOKU7MAWbk :2008/08/01(金) 22:30:52 0
フリージングディストラクションの放出時間が終わり、青白い光は破裂するように散っていく。
周囲にはダイヤモンドダストが舞い靄に包まれる。
その靄の中に人影はあった。
立っている状態で!
当然そこにいるのはベアトリーチェ。
ドレスは氷粉々に砕けているが、隠すべきところは残っている辺りは大宇宙の意思なのだろうか?
ともあれ、随分と露出の増えたベアトリーチェはそこに立っていたのだ。
「ふふふふ・・・あっはっはっは!効かねえって言ったろうが!!」
高笑いと共に宣言する言葉通り、目立った外相は見当たらない。
違いといえば、全身に浮かび上がる紋様が更に太くなっている事だった。
最初はペンで描かれた程度の太さだったのが、今や筆で書かれたほどに太くなっている。
白い肌と黒い紋様の比率は半々までになっていた。

「リリアーナ!嫦娥6号をなぜ殺すと聞いたな!
お前は蠱毒をわかっていない!
蠱毒は殺し合いの儀式じゃない!命の統合の!魂の融合の儀式だ!
嫦娥6号を含め蠱毒に参加した生物の命を!魂を!私は背負っている!
お前達が相手にしているのは私一人じゃねえんだよ!」
マオ、フリージアの二大火力の攻撃を受けきり、勝ち誇ったように言い放つ。
殺さざる得ない状況で全員が助かる為の最後の手段。
命を統合し、魂を融合してきた、自分以外の全ての命を背負う。
それがベアトリーチェの強さの秘密。
見た目は1対多だが、その実は大多対多だったのだ。

勝ち誇った顔で一歩踏み出した瞬間、ベアトリーチェの視界が突如としてぶれる。
踏み出した足は身体を支えきれず、体勢を崩してしまったのだ。
片膝をついたことを理解できず混乱する最中、体内から込み上げてくるものに驚いた。
その驚きは躊躇を許さず、ベアトリーチェは大量の血を吐き出した。
「ゲハァッ!・・・・ま・・・まさ、か・・もう・・・なのか?」

ベアトリーチェは毒体質として生まれてきたわけではない。
特殊な血統でも、高い才能を秘めているわけでもない。
庭園でそうであったように、魔力を暴走させれば力を発揮するどころか身体が粉砕するのみ。

後天的に作られた毒体質。
その後更に儀式によって限界まで高められた蠱毒の毒姫。
ベアトリーチェは既に極限の存在だったのだ。
更に嫦娥6号を喰らい成った三乗蠱毒は文字通り限界を超えていた。
それが身体に浮き出た紋様なのだ。
限界を超えた毒はベアトリーチェ自身の身体も徐々に蝕んでいく。
大きな力を使ったり、大きなダメージを負えば加速的に蝕まれていく。

片膝をつき、肩を上下させて息をするベアトリーチェにロックが問いかける。
その言葉は力尽きかけていたベアトリーチェの眼に光を戻すに足る言葉だった。
垂れていた頭を上げ、そして消えた。

加速剤を使っての超スピード移動。
一気に間合いを詰め、ロックの前に立っていた。
片手にはルズの首根っこを摘んでおり、もう片方の手はロックの手を握っていた。
「ルズ、ありがとう。誰かに止めて欲しかった・・・」

95 :ベアトリーチェ ◆DOKU7MAWbk :2008/08/01(金) 22:30:59 0
顔の高さまで持ち上げて語りかけるが、その言葉とは裏腹に眼光は悪意に満ちている。
堪えきれないような笑みを浮かべて。
「・・・な〜んて三文小説の悪役みたいに改心すると思ったか?
止めて欲しいと自覚があるくらいなら自分で止まるわっ!
わかった風な口聞く奴は先に地獄にいってろ!」
そう言うや否や、ルズを空間の亀裂に投げ捨てた。
その先がまさに地獄だという事をルズは知るだろう。

ルズを投げ捨てた後、ロックに向き直りにっこりと微笑む。
「信念?これはただの証明実験なのよ。あなたが言う愛というものが存在しない、という。
そして実験はまだ続いているわ。
ロック!リリアーナの想われ人。最適な実験台を今、私は手に入れた!」
そう、手に入れたのだ。
薬物強化された力を持って強引にロックの手を振り掲げて見せる。
凄まじい勢いで振ったのだがその手が離れる事は無かった。
たとえロックが手を離そうと思っても離せないだろう。
それは掲げられたロックとベアトリーチェの手が雄弁に物語っている。

手を繋いでいるのではない。
くっついているのでもない。
一つになっているのだ。
継ぎ目も何もなく、元より人繋がりの身体であったかのように。
紋様も同じようにロック側の手に浮かび上がっている。

「全員動くな!これを見て察しはついているだろ?キメラウイルスだ!
・・・リリアーナ、正直感心したよ。
自分は殆ど闘う事無いまま薬も利害も無く、これだけの人間を操る。
だったらこういうのはどうだ?」
キメラウイルス。
キメラはご存知の通り合成魔獣であるが、それと同様に生物同士を合成してしまうウイルス。
ベアトリーチェはこのウイルスを使い、ロックと身体を融合させたのだ。

「人質としては最高だろ?
既に私はロックと同体。私を殺してもこの腕を切り落としても拒絶反応を起こし地獄の苦しみをロックが負うぞ。
そこでだ、定番通り命令するが、リリアーナ、全員殺せ。
たまには自分の手を汚しとくれよ。
そしたらロックは解放してやる。
どうするかは地獄に着くまでに決めてくれや。」
リリアーナに条件を突きつけると、足を高く上げ、地面に叩きつけた。
その一撃は空間を蝕む毒の一撃。
崩壊しかかっていた校舎エリアの空間に止めを刺したのだ。

崩れた空間はそのまま狭間に吸い込まれていく。
落ちているのか上っているのかは判らないが、行き先はわかっている。
ルズを放り込んだ亀裂に見えたのはまさに地獄だったのだから。
それは偶然ではない。
リバース内に走る空間の歪の基点、霊気と死臭の漂い、人型の骨が無数に群がる地獄と呼ぶに相応しいその場所へ!
死王の領域へと!

「ロック。信念が仲間を愛する事って言ったわね。
じゃあ・・・いるだけでその人たちを殺してしまう存在はどうすればいいの?」
落ちていく空間。
眼下に広がる死王の領域。
そこに辿り着くわずかな間、手を握るロックに向かい問いかける。

96 :黒猫ルズ ◆7O/3IU/E7M :2008/08/03(日) 00:51:21 0
>94-95 >90
>「黒猫の言うこともわかるのだ。でも、俺達は魔法使いなのだ。
 魔法使いはその魔法の力で、みんなを笑顔にするのが仕事なのだ。
 だから、俺はみんなが笑顔になれる方法のほうがいいな。」
> 「属性が違う攻撃同士が相殺しないようにベアトリーチェさんが死なない程度にふるぼっこですわ!!」
>「みんなが笑顔になれる方法のほうがいいなったら!」
ルズは明らかに機嫌を損ねた顔でロックを睨みつけた。
先程まではアウルを少し警戒していたようだが、今はそんな様子は見えない。
>「信じたら駄目なのかなぁ?(中略)毒ってそんなに悪い事なのかなぁ?」
「だったら今すぐお前がこの場を丸くおさめてみやがれ!!ですわ〜!!」
ルズは物凄い剣幕でロックを怒鳴りつけた。

「ロックとやら、覚えておきなさい!
 漢には、時に言葉ではなく拳で熱く語らわなくてはならないのですわ〜。
 今がまさにその時なのですわ〜!
 真の漢が放つ拳には、時に万の言葉よりも深く相手の胸に届くのですわ〜。
 なぜなら拳は、真の漢が放つ魂の叫びなのだから!そうですわねっフリージア女王様!!」
なぜかルズはそこでフリージアに同意を求めた。
「――――って!人の話ちゃんと聞いてますのっ?!
 んもう、わたくし今すごくいい話をしてましたのに!」
アウルに「お仕置き」するのに夢中になっているロックの態度に、ルズはキーッとヒステリーを起こした。

そしてフリージングディストラクションの名残である靄が徐々にあけていく。
その靄の中に人影はあった。
>「ふふふふ・・・あっはっはっは!効かねえって言ったろうが!!」
「なんですのあの模様は・・・・・まさか戦いのメイク!とか言い出しませんわよね〜?!」

「はっ!わたくしとってもいいこと思いつきましたわ!
 今ベアトリーチェの凍っている服を攻撃すれば粉々に砕けるのですわっ!
 服が無ければベアトリーチェの攻撃力は半減するに決まってますわっ!
 そうなればあとはこっちのもの・・・・・・ふふふ、完璧な作戦ですわ〜!勝ったも同然ですわ〜!」
その場合味方の動揺も大きく問題ありありなのだろうが、あいにくルズは気づいていなかった。
そして、そんなおバカな事を考えているから天罰てきめん・・・・・もとい、ベアトリーチェに足元を救われるのである。

>加速剤を使っての超スピード移動。
>片手にはルズの首根っこを摘んでおり、もう片方の手はロックの手を握っていた。
>「ルズ、ありがとう。誰かに止めて欲しかった・・・」
「うっそーん!!」
ルズは叫んだ。言葉とは裏腹に、ベアトリーチェの目は改心どころか殺気に満ちている。
どう見てもぶち殺しモードです本当にありがとうございました!

>「・・・な〜んて三文小説の悪役みたいに改心すると思ったか?
>止めて欲しいと自覚があるくらいなら自分で止まるわっ!
>わかった風な口聞く奴は先に地獄にいってろ!」
「にゃ〜ん!やなかんじ〜(キラーン)女王様助けて〜!!」
ルズはドップラー効果を残しつつ、空間の裂け目に落ちていった。
地上にはベアトリーチェに乱暴に扱われた際ルズが落としてしまった使い魔カプセルが残っていた。

97 :黒猫ルズ ◆7O/3IU/E7M :2008/08/03(日) 00:53:37 0

ルズは真っ暗な闇の中を落ちていき、図書館に着地――――はしなかった。
そこはひっきりなしにミシミシと何かが軋むような音が続いている。
ルズは知らなかったが、今彼女が落ちて来たのは「時空の狭間」と呼ばれる場所だった。

ルズの視界に不意に闇以外のものが映った。
暗い空間の中で、なにやら作業をしているらしい女子生徒の姿を。
「そこの生徒!今すぐわたくしを受け止めるのですわ〜!!――――ふぎゃっ!」
べしゃ!と音を立ててルズは地面に激突した。
なんとルズは、下敷きにするはずだった女子生徒の身体をすり抜けてしまったのだ。

「痛いのですわ〜酷いのですわ〜避けるなんて酷いのですわ〜」
ルズは鼻先を押さえながら起き上がり、目の前の生徒を見て仰天した。
「・・・・・え?あ、あなたは・・・・・・・アルナワーズ様じゃありませんの〜こんな場所で何してますの〜!!」

98 :リリアーナ ◆7O/3IU/E7M :2008/08/03(日) 09:29:39 0
フリージングディストラクションの後の靄が晴れてくる。
そこに人影を見つけ、リリアーナは驚愕した。
>「ふふふふ・・・あっはっはっは!効かねえって言ったろうが!!」
「ベアトリーチェちゃん!」
リリアーナは驚愕した。
学年屈指の秀才と、あのフリージア最大奥義を喰らって耐えられる人間がいるなんて。
ベアトリーチェの服こそボロボロになっているものの、普通に立っている。
違いといえば全身に浮かぶ紋様が太くなっている事だろうか。

「リリアーナ!嫦娥6号をなぜ殺すと聞いたな!
お前は蠱毒をわかっていない!
蠱毒は殺し合いの儀式じゃない!命の統合の!魂の融合の儀式だ!
嫦娥6号を含め蠱毒に参加した生物の命を!魂を!私は背負っている!
お前達が相手にしているのは私一人じゃねえんだよ!」
勝ち誇るベアトリーチェの姿に、リリアーナは痛ましそうな表情を浮かべた。

勝ち誇った顔でベアトリーチェが一歩踏み出した瞬間、彼女は体勢を崩した。
片膝をついた彼女は大量の血を吐き出す。
「ベアトリーチェちゃん?!」
>「ゲハァッ!・・・・ま・・・まさ、か・・もう・・・なのか?」
「・・・・・『もう』って?」
リリアーナは少し考えた後、はっとなった。
嫦娥6号から出てきたベアトリーチェの身体に刻まれ、攻撃を受けるたびに太くなってゆく紋様。
「ねえベアトリーチェちゃん、三乗蠱毒って・・・・・もしかして、物凄く身体に負担がかかるんじゃないの?」

ピーピーという切羽詰った悲鳴に、リリアーナはちらりと声のする方を見た。
>ロックはアウルを激しく上下にシェイクしていた。アウルはピーピー悲鳴をあげた。
「ちょ・・・・・・ロック!あなたアn・・・アウル相手になんて恐しいことしてるのよ――――!!」
>「おおっ!そうだった、俺はベアトリーチェの説得をするんだった!」
>「ねぇねぇ!ベアトリーチェの信念ってな〜んな〜のだぁ〜!?黒猫が言ったみたいに、本当は間違ったこ〜とな〜のだぁ〜!?」
>ロックはベアトリーチェがいると思われる方向に叫んだ。
フリージングディストラクションを放った後の靄のため、ベアトリーチェの姿が見えないのだ。
その姿にマオが完全に呆れている。クリスがどう思っているかわからないが、大賛成している風には見えない。
だがリリアーナの方といえば、少しだけ困った笑みを浮かべただけだった。
「ロックって本当に馬鹿よね、エルザだってそう思うでしょう?」

突然、片膝をついていたベアトリーチェの姿が消えた。
次に姿を現した彼女に片手にはルズ、もう片方の手はロックの手を握っている。
ベアトリーチェはルズに一方的に話し掛けた後、ゴミでも捨てるようにそのまま空間の亀裂に投げ捨ててしまった。
「ルズ!!何てことするのよ!亀裂の中がどうなってるのか誰にもわからないのに!!」
リリアーナは叫んだ。

だが当のベアトリーチェは、リリアーナの叫びなどどこ吹く風だ。
手を握ったロックに、一連の事は愛というものが存在しないという証明実験だと語っている。
リリアーナは腹のそこから湧き上がってくる怒りでかすかに震えていた。
(証明実験、ですって?そんな・・・・・・くだらない事で?)
「――――ベアトリーチェちゃん、今すぐロックを離して」
リリアーナは押し殺したような低い声で呟いた。

>「全員動くな!これを見て察しはついているだろ?キメラウイルスだ!
>・・・リリアーナ、正直感心したよ。 (中略)だったらこういうのはどうだ?」
>「人質としては最高だろ?
>既に私はロックと同体。私を殺してもこの腕を切り落としても拒絶反応を起こし地獄の苦しみをロックが負うぞ。
>そこでだ、定番通り命令するが、リリアーナ、全員殺せ。 (中略)
>どうするかは地獄に着くまでに決めてくれや。」
>リリアーナに条件を突きつけると、足を高く上げ、地面に叩きつけた。
「きゃ―――――――― っ!!」
リリアーナはそのまま狭間に吸い込まれていった。

99 :リリアーナ ◆7O/3IU/E7M :2008/08/03(日) 09:30:13 0

落下するリリアーナは、エルザと離れ離れにならないよう必死にしがみついていた。
そして頭の中は、ベアトリーチェへの怒りで一杯だった。
彼女が言うには、一連の出来事は全てただの証明実験だとはっきり言った。
これではっきりした。嫦娥6号の背中でベアトリーチェが言っていた言葉の意味も。
ベアトリーチェにとってリリアーナは、その実験のために選ばれたモルモットというわけだ。
ロックと同化したのも、仲間を殺せという命令も、エルザを焼いたのも、きっとリリアーナがどう反応するか見るためなのだろう。
(許せない!そんなくだらない理由で皆にあんなこと!!)
――――今ならどんな酷いことでも、ベアトリーチェに出来てしまいそうな気がする。
そして、そんな風に考えてしまう自分も嫌だった。

その時、不意に脳裏にロックの言葉が浮かんだ。
>「黒猫の言うこともわかるのだ。でも、俺達は魔法使いなのだ。
> 魔法使いはその魔法の力で、みんなを笑顔にするのが仕事なのだ。
> だから、俺はみんなが笑顔になれる方法のほうがいいな。」
リリアーナははっとした。
そうだ、ロックの言うとおりだ。誰かに酷い事をするより、皆を笑顔にする方がずっといい。
でも、そのためにどうすれば良いのかリリアーナにはわからない。

ロックのために皆を殺すのは論外だ。
だが、ロックの命はベアトリーチェに握られてしまっている。
ベアトリーチェを傷つけても、融合を無理やり解こうとしてもロックが地獄の苦しみを味わうことになる。
(どうしよう・・・・・・どうしたらいい?)

再びリリアーナの脳裏に能天気な声が響いた。
>「信じたら駄目なのかなぁ?ベアトリーチェは今やっているすごく悪い事と同じくらい、すごく良い事ができると思うのだ。
> 今彼女を痛めたら、そのすごく良い事ができなくなるかもしれないのだ。毒ってそんなに悪い事なのかなぁ?」
「――――毒?・・・・・・毒・・・・・」
リリアーナの頭の中で、リバースの中の出来事が早回しの幻灯機のように流れていった。
「毒!――――そうよ、毒よ!!」

リリアーナ達が降り立ったのは、無数の人骨が蠢く世界だった。
今いる場所が広いのか狭いのかよくわからない。
それになりより、ここはどこなのだろう?リバースの中にある世界なのだろうか?

「皆どこにいるの?無事でいる?怪我は無い?」
賢い人間なら返事をしないかもしれない。だが、リリアーナはそれでも声をあげずにはいられなかった。
地面に膝をついているリリアーナめがけ、骸骨が近寄ってくる。そのうちの一体が剣を振り下ろした。
だが剣がリリアーナに届く事は無かった。見えない何かに剣先を弾き返されてしまったからだ。
「・・・・・・エルザには指一本触れさせない」
リリアーナの左手には彼女の杖が握られていた。

リリアーナはベアトリーチェにも聞こえるよう、再び大声で叫んだ。
「ベアトリーチェちゃん、私にはわからない!
 さっきあなたは、蟲毒は魂の融合の儀式だって言ったわよね?
 でもそれって、ベアトリーチェちゃん達にとって本当に幸せなことなの?
 あなたの『娘同然』だった嫦娥6号だって、もう二度とあなたを見たり触れたりしてはくれないのよ?」
リリアーナは自分の大好きな人達の顔を思い浮かべた。
「ベアトリーチェちゃんは確かに一人じゃないのかもしれない。
 でも、それじゃやっぱり寂しすぎるよ。どんなに儀式を重ねても、永遠にあなたの周りには誰も残らないじゃない!」
リリアーナはそこで言葉を切り、周りを見渡した。
「・・・・・・ベアトリーチェちゃん。さっきの答えを言うわ。だから、ここに来て」
そう言って誰か見知った人間が現れるまでの間、リリアーナは低く呪文を詠唱し始めた。

100 :ロックなのだ! ◆jWBUJ7IJ6Y :2008/08/03(日) 14:11:57 0
>94>95>96
> 「ロック。信念が仲間を愛する事って言ったわね。
> じゃあ・・・いるだけでその人たちを殺してしまう存在はどうすればいいの?」
「もしも仲間を殺したくないと思えば、仲間と距離をとるしかないのだ。
 …それってお前の事なのか?だから、愛なんて存在しない方が嬉しいのか?
 いや、そんな事はないか。だって俺はお前のそばにいるけど、死んでないもんな。」
“そばにいる”というレベルの話ではなかった。今やベアトリーチェがロックで、
ロックがベアトリーチェなのだ。二人が今、空間の亀裂に投げ出される少し前、
ベアトリーチェがロックと融合を行ったのだ。
ベアトリーチェはロックを人質とし、みんなを殺すように命令した。
ロックは、きっとリリアーナはみんなを殺さないだろうなと思った。
ベアトリーチェは自分を指して“リリアーナの想い人”だと言ったが、
ロックは前よりリリアーナが自分に冷たくなったのではないかと考えていた。
ここ最近は、むしろ避けられているような気さえしていた。
もしかしたらリリアーナもアンジェリーナと同じように、
エルザと分離する前の自分のほうが好きだったのかもしれない。
“鹿にかじられた松だか何だか”と、今のロックを見て思っているのかもしれない。

足にがくりと衝撃が加わった。どうやら、自分はどうにか地面がある場所に落ち着いたらしい。
そこは暗くて、湿っぽくて、埃っぽかった。ロックはベアトリーチェと融合した側の手を動かそうとしたが、
あきらめて、ベアトリーチェに頼んだ。
「ベアトリーチェ、俺のコートの裏ポケットに短い杖が入っているから、それを取るのだ。
 別に俺に渡さなくてもいいのだ。受け取れないのだから。」
ベアトリーチェと融合していない方の手には、目を回したままのアウルが収まっていた。

「ベアトリーチェ、みんな色々言っているけど、俺にはまだ事情がよくわからないのだ。
 よかったら、お前の事を俺に話してくれないかなぁ?…それと、さっきお前が投げた黒猫に言われたけど、
 俺はお前を殴ったほうが、お前にとって幸せなのかな?」

>99
> 「皆どこにいるの?無事でいる?怪我は無い?」
「おっ、リリアーナも健在みたいだな!」
ロックは能天気そうにそう言った。しかし、金属が弾かれたような音がしたとたん、ロックの顔が険しくなった。
「リリアーナ!?そんな、まさか!?」
ロックはベアトリーチェを引っ張り、リリアーナのもとへ行こうとした。
例えどれだけ辺りが暗闇に包まれようとも、今のロックにはリリアーナの場所がハッキリわかるのだ。
「ルーモス!」
もしも、ベアトリーチェがロックの言った通りに杖を取っていれば、今のロックの呪文で、その杖の先に光が灯るはずだ。
なにしろ、今はロックがベアトリーチェで、ベアトリーチェがロックなのだから。
> 「(前略)・・・・・・ベアトリーチェちゃん。さっきの答えを言うわ。だから、ここに来て」
「待て、リリアーナ!一体何をするつもりなのだ!」
ロックは何度もぐいぐい引っ張り、ベアトリーチェごとリリアーナの方へ急いだ。

101 :ヴァンエレン・ブランカート ◆u1rU/e.jL2 :2008/08/03(日) 20:24:50 0
>91
>「フッ、僕には守ってくれる騎士がいるんでね。」
騎士というほどかっこいい存在ではないのだが、そういわれたのは初めてのことで鼻をポリポリかいてむむむと唸っている。
いつも誰かしらに見下されてヘタレ呼ばわりされるので、聞きなれぬ褒め言葉にどうやら照れているようである。
>「ありがとうヴァンエレン。いつもいつも助けられてすまないな……」
「ん?なにか言ったか?」
小声だったので辺りの音にまぎれてしまい、マオの言葉は聞こえなかったようだ。

>75
>「献血のおっさん!」
ヴァンの姿を発見したロックだがその姿は前に会ったときよりも大きく変貌していた。
おっさん呼ばわりする人物など一人しかいないのだが、どうやらその正体には気がついていないようだった。
>「いや〜、久しぶりなのだ!まさか献血のおっさんまで参加しているとは思わなかったのだ!」
「わ、私は貴様を知らんぞ…宗教ならお断りだ!」
>「俺だよ、俺!ロックなのだ!」
ロックといえばリリアーナ組の筆頭であるが、俺、俺と言われても新手の詐欺にしかみえない。
「うごご…わからん、わからんぞ!」
第四部でなにが起こったのかわかっていないので信じろというほうが難しい。
血の匂いで判断できるはずなのだが、そもそもロックの血の匂いというものを覚えていなかったりする。
結局ロックと名乗るわからん奴がいるというだけで、いまはそれどころではないとベアトリーチェに向き直る。

>95
>「全員動くな!これを見て察しはついているだろ?キメラウイルスだ!
>・・・リリアーナ、正直感心したよ。
>自分は殆ど闘う事無いまま薬も利害も無く、これだけの人間を操る。
だったらこういうのはどうだ?」
あれほど弱々しかったベアトリーチェは改心したのではなく、ただ演技をしていただけだった。
説得にきたロックをまんまと騙すことに成功し、両者の手がくっつけて人質として利用しようという魂胆だ。
リリアーナに向けて全員殺すように命じるがはいはい言って聞くような人物でもない…はずだ。
ベアトリーチェは地獄へ着くまでに答えを聞くといって、地面を足で踏みつけるとバランスが崩れている空間がとうとう壊れてしまったようだ。
「い、いかん!皆の者、退―――!!」
急いで避難をするように言おうとするも時すでに遅し。
ヴァンにとってはなじみの深い嫌な雰囲気の場所へと吸い込まれていってしまった。


がっしゃーーーーーーーん!と大きな音と埃を立ててヴァンが落下した場所は骸骨剣士がひしめく場所であった。
その際に衝撃を和らげたのは同じ魔物たちの骨だったが、巻き込まれてしまった彼らは部品が飛び散ってしまっていい迷惑である。
「うぐぐっ…ここは?
 もしかして し、死王の領域……?」
正解。

102 :ベアトリーチェ ◆DOKU7MAWbk :2008/08/03(日) 23:05:03 0
「嬉しいとか悲しいの次元の話じゃないのよ。
ただ確かめたいだけ・・・。
愛というものが存在するのか、複雑なニューロン経由のホルモンバランス、化学的な脳の反応なのか。
それを見定めたいの。
リリアーナがあなたの為に仲間を殺すもよし、あなたごと私を殺すもよし。
結果に至る実験過程でしかないのよ。」
落ちていく中、穏やかにロックの問いに答えた。

応え終わった後、二人は死王の領域へと着地、いや、現われた。
幸い直ぐに接触する事は無かったが、辺りは無数の死者の気配に埋め尽くされている。
その後ロックに言われるまま杖を取り出し、歩いていく。
リリアーナの声のする方へと。
杖は光り、周囲の惨状を映し出している。
蠢くスケルトンたち。
空気に渦巻く圧倒的なプレッシャー。
そのプレッシャーに嫌悪と共に妙に近親間を覚えながら。

その中をグイグイと引っ張られると、ベアトリーチェはロックを制す。
薬物強化した力で制したわけではないが、ロックの脚はぴたりと止まる。
「慌てないで。引っ張っても無駄よ。
キメラウイルスで融合したのは手だけじゃない。
運動神経も接続しているから抵抗は無駄よ。」
事情を話すとベアトリーチェはゆっくりと自分のペースで歩き出す。
そして更に言葉を続ける。

「あなたが私を殴りたければ殴ればいいわ。
それもまた実験による一つの結果なのだから。好きにすればいい。
幸せや不幸せなんて概念的なものには当てはまらないわ。
でも、痛覚も接続しているからあなたも同じ痛みを負うけどね。
さっきあなたが私の側にいるけど死んでないとか言っていたけど、それは単に今私と融合しているからよ。
ただそれだけのこと。」
それだけ言うとまっすぐにリリアーナを見据え歩いていく。
途中襲い掛かってきたスケルトンを片腕でなぎ倒し、道を開きながら。
なぎ倒されたスケルトンはそのまま溶けて動かなくなる。
限界を超えたとはいえ、まだ戦闘力は衰えてはいないようだった。

薄暗い中でもベアトリーチェの眼には真昼のようにその先が映っている。
黒焦げになったエルザとその側に佇むリリアーナ。
その手に持たれている杖を見、ベアトリーチェの顔が歓喜に歪む。
「寂しい?誰も残らない?
もとより私の周りには誰もいられない!触れられない!
私の内でしか存在しえないのよ!」
応えながら歩を進める。
リリアーナに群がるスケルトンたちを蹴倒し、なぎ払い、そして溶かしながら。

「別に価値観の相違を論じようなんては思ってないわ。
判ってもらおうとも思わないし判らせようとも思わない。
ただ応えさえ聞ければ・・・」
照らし出されるリリアーナのその顔を見てベアトリーチェは眉を潜ませる。
「・・・絶望した顔でもない、な。憎悪しているわけでもない。怒りでも、恨みでも・・・
なんなんだ・・・お前は・・・!」
死王の領域の真っ只中でロックと二人でリリアーナの前に立ったベアトリーチェから戸惑いの声が漏れる。

103 :アルナワーズ=アル=アジフ ◆O.bcTAp6QI :2008/08/03(日) 23:05:49 0
「そこの生徒!今すぐわたくしを受け止めるのですわ〜!!――――ふぎゃっ!」
突如と響く声にアルナワーズはゆっくりと向きかえる。
変らぬ笑みと共に。
「まかせてぇ〜ん。」
両手を広げ、受け止めるような体勢になるが・・・
二人の身体は重なり、そのまますり抜けていった。
「あらぁ〜ん。そういえば私って実体のないゴーストだったわぁん(棒)」
そういいながら落ちていくルズに意識を集中させる。
ここは空間の狭間。
天地左右など存在せず、当然地面も存在しない。
だが空間連結の不安定な場所だからこそ、意志の力に反応しその形を変える。
アルナワーズは地面をイメージし、ルズの落下地点に地面を形成したのだ。

ベシャっと音を立てて激突したルズを覗き込む。
>「・・・・・え?あ、あなたは・・・・・・・アルナワーズ様じゃありませんの〜こんな場所で何してますの〜!!」
鼻を押さえながら驚くルズににっこりと微笑みながら、周囲に再度モニターを出現させる。
「何って、見物よぉん。
ほら、私のような弱い生徒はこうやって見ているしかないのよねぇん。
それにしてもびっくりだわぁん。
あの状態のベアトリーチェに啖呵切るだなんて、流石白百合騎士団の飛車角と謳われるスー・ルズのルズねぇん。」
大げさに感心したような素振りでルズを褒め称えるのであった。

104 :レイド ◆M07.CI9OF2 :2008/08/03(日) 23:55:03 O
>81>89「ラルヴァっ!?」
ちっ…くそったれが…。
ラルヴァは完全に左腕をやられちまったな…。
「お遊びは終了だ、クソ猫。お前は俺の怒りに火をつけちまった…。
全殺しだこの野郎…。」
>「貴様らにはこれだ」
「…この程度の雑魚共で俺達を足止め出来るってか…
舐めんのもいい加減にしろってんだよぉぉお!!」
俺は辺りを取り囲む骨共を次々と素手で破壊する。
>「素手で倒してたらきりがありませんよ。」
「魔力はあのクソ猫をぶち殺す為に残しとく!」
>(魔力の前に体力が尽きそうなものですけどね……)
「次から次へと邪魔なんだよ雑魚骨共がっ!
エース先生、1発お見舞いしてやれ!」
>「少々テンションが上がり過ぎているような気がしますが…。
仕方ありませんね、レイド先生の命令ですから。」
そう言うとエース先生は静かに呪文を唱え始めた。
>「巻き込まれないように気をつけて下さい。
ハリケーン!」
エース先生の目の前に巨大な竜巻が現れる。
それは骨共を渦に捲き込みながらランダムに動き出した。
「ナイスっ!これでうざったい雑魚共はあらかた片付くだろ。
おいクソ猫!骨共を完全に始末したらテメーの番だからな!
首洗って待っとけ!」

105 :ロックなのだ! ◆jWBUJ7IJ6Y :2008/08/04(月) 07:42:37 0
>102
> 死王の領域の真っ只中でロックと二人でリリアーナの前に立ったベアトリーチェから戸惑いの声が漏れる。
リリアーナの顔を見て戸惑っているのはロックも同じだった。精神までシンクロ接続をしているとは思えなかったが、
今の二人のシンクロ率は40%を越えているに違いない。二人はリリアーナから目を離すことができなかった。
ロックはリリアーナに何も言う事ができず、隣にいるベアトリーチェに話しかけた。
「全てのものには理由があるのだ。というより、理由の無いものなんてこの世界には存在しないのだ。
 お前が愛の存在を確かめたいと思っているのにも、必ず理由があるのだ。
 みんながリリアーナに協力したり、彼女を守りたいと思うのにも、理由があるのだ。
 誰一人として愛を手にとって見た人間がいないのに愛という言葉が存在するのにも、絶対に理由があるのだ。」
ロックはベアトリーチェの手を強く握った。

「お前が見つけようとしている“愛”って何なのだろうな?

 愛って、“変化”の力なのかな?
 その人が変われる可能性を信じてあげる事なのかもしれないのだ。

 愛って、“運び”の力なのかな?
 その人に大切な物を運んであげる事なのかもしれないのだ。

 愛って、“守り”の力なのかな?
 その人にもっとも強力な守りの力である“自由”をあげることなのかもしれないのだ。

 愛って、“結び”の力なのかな?
 その人と自分び心を結びつける糸のようなものなのかもしれないのだ。

 愛って、“見抜き”の力なのかな?
 その人の中にある“真実”を見つけてあげることなのかもしれないのだ。

 愛って、“名づけ”の力なのかな?
 その人が持っているべき“真の名前”を与えることなのかもしれないのだ。

 愛って、“取り除き”の力なのかな?
 その人にふさわしくないものを“取り除く”ことは“与える”ことと同じなのかもしれないのだ。

 愛って、その全部だったらいいなぁ。
 愛って、その全部だったらいいなぁったら!」

106 :ケオス ◆8Ed0zD19u2 :2008/08/04(月) 17:08:41 O
空間が崩壊し各自様々な場所に飛ばされたようだ。一方、ケオスはと言うと……

「ちょっとお邪魔するよ」
ルズと同じく時空の狭間に飛ばされていた。

「よっ…と」
足場らしい足場が見当たらず自ら一人分のスペースの光の足場を精製するケオス。
「さて、と。突然の来訪になってすみませんね。初めまして、ケオス・キョンサンです。」
取りあえず空間の主と思われる生徒のゴーストに挨拶する。

107 :フリージア ◆cOOmSNbyw6 :2008/08/05(火) 00:02:08 P
>94>96
>「ロックとやら、覚えておきなさい!
 漢には、時に言葉ではなく拳で熱く語らわなくてはならないのですわ〜。
 今がまさにその時なのですわ〜!
 真の漢が放つ拳には、時に万の言葉よりも深く相手の胸に届くのですわ〜。
 なぜなら拳は、真の漢が放つ魂の叫びなのだから!そうですわねっフリージア

女王様!!」
「なぜ私にお聴きになるのかしら?」
不思議そうな顔をするフリージア
「私は乙女であって漢女(おとめと読む)ではありませんわよ」

>「ふふふふ・・・あっはっはっは!効かねえって言ったろうが!!」
「え!?」
まったくもってダメージを受けている様子の無いベアトリーチェに
あっと驚くフリージア
内心ではやったまたフリージングディストラクションをぶっ放せると
喜んでいるのは秘密である

なぜ喜んでいるのか?実はあれ、一発ぶっ放すごとに体重がちょっと減るのだ
「もう一発ぶっ放していいのvいいのですわよねv答えは聞いてませんわv
 ルズさん!私をカプセルに・・・・・はっいない!?」

>「にゃ〜ん!やなかんじ〜(キラーン)女王様助けて〜!!」
「ルズさん!!」
地面に落ちている使い魔カプセルを見て
一瞬カプセルは残ってるし見捨てちゃっていいかもv
と少し外道な事も考えたのだがやはり放って置けなかったフリージア
ベアトリーチェにぶん投げられるルズを追って亀裂に飛び込むのであった

果たして亀裂に飛び込んだフリージアはどうなってしまうのだろうか?



ペンダント自前1 所持3 投下1 魔力回復薬(青汁風味)

108 :シリアーナ:2008/08/05(火) 14:08:44 0
名前・シリアーナ
性別・女
年齢・16
髪型・ショート
瞳色・茶色
容姿・169cm/58kg 83/57/95
備考・ブラのカップはD
(以下は任意解答欄)
得意技・CIAブラスター
好きな食べ物・桃
好きな偉人・ナシール王子
好きな生物・かえる
嫌いな食べ物・ケーキ
嫌いな金属・石炭
今一番欲しい生物の毛・人間
保険に入りますか?・入らないでおきます


参加希望します


109 : :2008/08/05(火) 16:23:05 0


110 :名無しになりきれ:2008/08/05(火) 16:29:08 0


111 :名無しになりきれ:2008/08/05(火) 16:29:09 0
>>108
すぐに消えてくれ
頼むから

112 :名無しになりきれ:2008/08/05(火) 16:55:11 0
なんか香ばしい奴が来てるな

113 :名無しになりきれ:2008/08/05(火) 17:18:16 0
尻穴?

114 :(*‘(ェ)‘) ◆Anne.u8NkE :2008/08/05(火) 18:12:26 0
シリアーナ(*‘(ェ)‘)!

115 :名無しになりきれ:2008/08/05(火) 18:19:30 0
うわ…
蛆虫が沸いてる…

116 :名無しになりきれ:2008/08/05(火) 20:19:36 0
蛆虫age

117 :名無しになりきれ:2008/08/05(火) 20:21:53 0
だから構うなっての
荒らしが収まるまでスルーしろ

118 :クリス ◆zuDFbGiSHI :2008/08/05(火) 23:34:25 0
>93>95
>「よーし!もう勝ったも同然だ。クリス!最後はお前に譲ってやる!」
詠唱の第一段階が完了した頃、マオはおれの肩を叩いてきた。
「…まだ陣に入ってないからいいけど、中に入ったら触れないようにしてくれ。
 集めた魔力が拡散してしまう。」
しかし、陣に入って詠唱を続ける前に、中断せざるを得なくなった。
>「全員動くな!これを見て察しはついているだろ?キメラウイルスだ!
 ・・・リリアーナ、正直感心したよ。
 自分は殆ど闘う事無いまま薬も利害も無く、これだけの人間を操る。
 だったらこういうのはどうだ?」
所謂人質というやつだ。
赤の他人であったなら問答無用で魔法をぶっ放すところなのだが、面識のあるロックなので中断せざるを得ない。
>「人質としては最高だろ?
 既に私はロックと同体。私を殺してもこの腕を切り落としても拒絶反応を起こし地獄の苦しみをロックが負うぞ。
 そこでだ、定番通り命令するが、リリアーナ、全員殺せ。
 たまには自分の手を汚しとくれよ。
 そしたらロックは解放してやる。
 どうするかは地獄に着くまでに決めてくれや。」
…前言撤回
いくら顔見知りでも自分の命を守る方が優先だ。
そう思って陣の中に入ろうとしたが、ベアトリーチェにより空間を破壊され時空の狭間に落ちてしまった。

119 :クリス ◆zuDFbGiSHI :2008/08/05(火) 23:35:03 0
下に落ちる感覚
アトラクションとしては楽しめるだろうが、延々と続くのはすごく嫌なものである。
マオや吸血鬼が近くにいないか探してみたが、近くにいる様子はない。
その代り別の奴を見つけた。
「クロウ、こんなところで何やってんだよ。」
その言葉に黒いローブを着た男、時空科のクロウが驚く。
>「クリスか!?どうやってこんな所に…
  まさかもう人が落ちてくるほど亀裂が大きくなったのか?」
そう言って状況を確認しようとする。
「ベアトリーチェが空間を壊したせいで落ちてきたんだよ。
 で、おまえはいったい何をやっていたんだ?」
>「ああ、何時間か前から空間に亀裂が入り始めたから個人的な調査をしていたんだ。」
何時間か前、というのは気になるな。
「それで何かわかったのか?」

>109-116
>「そのことなんだが…
  そこのゴーストども、尻穴だのなんだの下な話してんじゃねーよ!!」
クロウは近くで騒がしくしているゴーストに一括を入れる。

>「っと、わかったことなんだが、地下図書館のDレベル以下の階層が亀裂の中心になっている。
  誰かが現実世界と無理やり繋げたことや、そのゲートを強力な力を持つ何かが通ったことが原因だな。」
無茶苦茶心当たりがあるんだが…
>「あとは校舎付近にも強力な力場が発生したらしいな。
 お前の話からベアトリーチェが絡んでいるんだろうが、
  正直毒が流れてきたときはマジでビビったぞ。」
「…そうか。」
このまま話しているといろいろまずいことになりそうだ。
別の話題を振ることにしよう。
「そういえばマオとヴァンエレンの二人と一緒に闘っていたんだが、どこに行ったかわかるか?」
>「…あの秀才と吸血鬼と手を組んだのか?
  吸血鬼は地下図書館に行ったみたいだな。
  近くにはベアトリーチェと、…すさまじい数のアンデッドの大群がいる。」
…アンデッドの王の領域か。
「クロウ、ちょっと俺の部屋からカートリッジ各3個ずつ転送してもらえないか。」
風、炎、雷、氷の計12個あれば大群でも相手にできるだろう。
>「そのくらい構わないが、行くつもりなのか?
 今あそこの空間が一番やばいことになってんだぞ。」
「だからといって仲間を見捨てるのは論外じゃないのか?」
今、マオと吸血鬼は仲間である。
戦場にいるなら放っておくわけにもいかない。
>「まったく、賭けのことは忘れんなよ!」
そう言っておれの注文通りカートリッジを転送してくれる。
なんだかんだでも協力してくれるから、やっぱりいいやつなんだと思う。

「ああ、お前も無茶やって俺の作った剣壊すんじゃねーぞ。」
クロウからカートリッジを受け取ると、俺は地下図書館に向かって移動を開始した。

120 :名無しになりきれ:2008/08/05(火) 23:35:45 0
クリス ◆zuDFbGiSHI まで下ネタに見えてきた俺オワタ

121 :名無しになりきれ:2008/08/06(水) 01:00:32 0
おっぱいもみもみ

122 :リリアーナ ◆7O/3IU/E7M :2008/08/06(水) 01:18:23 0
>「・・・絶望した顔でもない、な。憎悪しているわけでもない。怒りでも、恨みでも・・・
>なんなんだ・・・お前は・・・!」
リリアーナは何も言わず、ただ小首を傾げただけだった。
ロックは傍らのベアトリーチェにそっと語りかけている。
>「お前が見つけようとしている“愛”って何なのだろうな?
リリアーナはそれを最後まで聞き終わった後、なぜか肉声でなくテレパシーで語りかけてきた。

『変わったね、ロック。以前のロックなら、きっとそんな風には言わなかった。
 今まで色々なロックを見てきたけど・・・・・・この先のあなたはどんなふうに変わるのかな?
 ・・・・・・ロックは今、全てのものに理由があるといったわね?
 それならロックが変わったことにも、私がこの杖を持つ事にもきっと意味があるのだと思う』
そう言ってリリアーナは微笑んだ。彼女の笑顔には負の感情は全く感じられない。

「好きよ、ロック」
『だからさっき守ると言ってくれて、すごく嬉しかった。
 でも、それは一体いつまでのこと?
 卒業まで?それともロックが結婚するまで?それとも―――― 私が死ぬまでかしら?』
リリアーナの笑顔が少し翳った。
『ねえロック、杖を持つ事も、どう使うかも、全部私が自分で決めた事なの。
 だからこの先何があっても、あなたが変に責任感じる事なんて無い』

リリアーナはベアトリーチェとロックをじっと見つめた。
ロックの杖がベアトリーチェの手に握られ、しかも光を放っている事に気づいた彼女、かすかに狼狽の色を見せた。
だがそれは一瞬だけで、すぐに元の表情に戻った。
『ベアトリーチェちゃん。私の周りには誰もいられないって言ったけど、本当にそうなのかな?
 あなたは嫦娥6号の上で私に抗体を打ってくれたよね?
 実験のためだってあなたは言うだろうけれど、あの時助けてくれなかったら、私絶対に死んでた。
 あなたの毒から生まれたものが私を救ってくれたのね。
 それともう一つわからないことがあるの。
 皆殺しだって言ったのに、どうしてソフィアさんには何もしなかったの?』

リリアーナは立ち上がると、屈託の無い顔でベアトリーチェに応えを返した。
「ベアトリーチェちゃん、私はあなたの命令は聞けない。でも、ロックは五体満足で解放してもらう」
リリアーナは無造作に手にした杖を振り下ろした。
キン!と澄んだ金属のような音がして、見慣れない魔方陣が完成した。
直径10メートルほどの魔方陣は、ベアトリーチェとロック、リリアーナとエルザの足元で青白く輝いている。
「いくら絆だったとしても、多すぎる毒はあなたをも蝕む。何も生み出さない」
リリアーナは左手だけでなく、負傷している右手も使ってカドゥケウスを支えていた。
どうやら見た目よりずっと扱いが難しい魔法のようだ。

すぐにロックとベアトリーチェは発動した魔法の効果を身をもって知ることになるだろう。
リリアーナはロックとベアトリーチェ双方の身体を蝕む三乗蟲毒を浄化するつもりなのだ。

リリアーナの背後から手を伸ばしてきたアンデットの腕は、魔方陣に触れたとたん音も無く崩れ去った。
どうやらこれは毒だけでなく、穢れを払うための魔法のようだ。

123 :黒猫ルズ ◆7O/3IU/E7M :2008/08/06(水) 12:38:51 0
>106 >103
鼻を押さえながら驚くルズにアルナワーズはにっこりと微笑むと、周囲にモニターを出現させた。
>「何って、見物よぉん。
>ほら、私のような弱い生徒はこうやって見ているしかないのよねぇん。
>それにしてもびっくりだわぁん。
>あの状態のベアトリーチェに啖呵切るだなんて、流石白百合騎士団の飛車角と謳われるスー・ルズのルズねぇん。」
「アルナワーズ様ったら・・・・まあそれほどでもありますわ〜おーほっほっほ!」
ルズはアルナワーズの見え透いたお世辞に鼻高々である。
「おーほほほほほ・・・・・・あら?」
自ら光の足場を精製したケオスがいつもの微笑をたたえていた。
>「さて、と。突然の来訪になってすみませんね。初めまして、ケオス・キョンサンです。」
「ケオスとやら!絶世の美少女のピンチでしたのに遅いじゃありませんの〜
 爽やかに登場してもこのルズは誤魔化されませんわ〜!!」
ルズはぷりぷり怒りながらケオスの肩に飛び乗った。
そのまま彼の肩を前足で踏み踏みしている。
だが彼の登場によってあからさまにホッとした顔になっていたのも事実である。

「ここは高みの見物にはもってこいの場所なのですわ〜。
 どうやってこんなにたくさんの幻灯機やモニターを確保しましたの〜?
 ゴーストになったとはいえアルナワーズ様の情報収集力、侮れないのですわ〜」
ルズは興奮した様子でモニターを眺めている。

たくさんのモニターを見ていたルズは、そのうちの一つを前足で指し示した。
「あら?校舎の中に緑色の人がたくさん転がってるじゃありませんの〜!
 おまけにいつの間に沼が?ちょ・・・・・ケオスとやら御覧なさいな〜!ここ!人が腐ってますわ〜!!
 しかもこの方達、ゴミ箱前で復活する気配がありませんわ〜もしかしてまだ死んでいないのではありませんこと〜?」
ルズはベアトリーチェのもたらした爪あとに身震いしている。

「ところでアルナワーズ様、このままリバースが崩壊したらわたくし達どうなってしまうのかしら〜?
 出口を召喚するにはペンダントを集めなければならないのに、肝心のエルザ様は行方不明。
 このままでは皆大変なことになるのですわ〜。
 ケオスとやら、こうなってはもうわたくしはどうしたらよいか分からないのですわ〜」
ルズにしては珍しく殿方相手に弱音を吐いた。


124 :ロックなのだ! ◆jWBUJ7IJ6Y :2008/08/06(水) 19:25:29 0
>122
リリアーナはカドゥケウスの力を解放した。
魔方陣から溢れ出るの光は暖かく、心地よかった。
ロックはいつでも前向きで明るい性格であるが、
この光の中では誰でもそうなるんじゃないかと思った。

「お前はアンポンタンなのだ。」
さっきリリアーナに告白されたばかりだというのに、ロックが唐突に彼女に言った。
「おまけにおっちょこちょいで、心配性で、勘違いしやすくて、
 自分の身もロクに守れないくせに、いつだって他人を守ろうとするのだ。
 どんなに大変な時も、いつだってあきらめようとしないのだ。」
ロックはここまで言って少し言葉に詰まった。
「…だから放っておけないじゃないか。責任とか適任とか関係なく、放っとけないじゃないか。
 放っておけって言われたって、放っとけないじゃないか。
 だから俺はずっとお前を見ているぞ!
 お前が俺の顔を見飽きても、俺はずっと見ているぞ!
 お前がどこに行こうとも、俺はずっと見ているぞ!
 お前をずっと見ているぞったら!」
ロックは大きな声で叫んだ。
「俺もお前が好きな〜のだぁ〜!!」

魔方陣から膨れ上がった光が、ロックの視界全てを多い尽くした。
ロックは、自分の肉体、魂が、本来の境界線を遥かに越え、
空間のどこまでも広がっていくような、そんな感じがした。
熱い紅茶の中に入れられた角砂糖は、きっといつもこんな気持ちになっているに違いない。
ロックは優しい光の中で、徐々に意識が遠のいていった。

125 :アルナワーズ=アル=アジフ ◆O.bcTAp6QI :2008/08/06(水) 21:43:58 0
ルズに続き現われたケオス。
ここに学園屈指の笑顔張り付き表情生徒が交差する。
「はぁい、ケオス。噂はかねがね。アルンワーズよぉん。」
にこやかに返事を返し小さく手を振る。

「あなたはルズと違って自分の意思でここに来たみたいだけど・・・いいのかしらぁん?
こんなところにいて。」
差し出す手の上には死王の領域の映像が映っていた。
レイドが荒れ狂い、エースが竜巻を発生させている。
「見せ場に行かずにこんなところで油売っていると評価に響くのではなくて?」
にっこりと微笑み、別の映像を出現させる。
それはフィジル島西海岸。
レオを筆頭に十数人の生徒達が海に向かって正拳突きをしている。
「あなたなら気付いていたのではなくて?
いくら校外活動が多いとはいえ、あまりにも一等課程の生徒が参戦していないって。」
更に別の映像を映し出すと、学園博物館でそこには女教師と女生徒が映っている。
他にもいくつか映像を出して、にっこりと微笑む。

西海岸も、博物館も、そのほかの映像も。
全ての映像の生徒を足しても百人に満たないが、全てに共通点がある。
それは、全て一等課程の生徒だという事だ。

メラルやベアトリーチェをはじめ、争奪戦で主として暴れていたのは二等課程の生徒達。
その先を行く一等課程の生徒達は実質争奪戦に参加していないも同然だったのだ。
これが意味する事は・・・

>「ここは高みの見物にはもってこいの場所なのですわ〜。
> どうやってこんなにたくさんの幻灯機やモニターを確保しましたの〜?
> ゴーストになったとはいえアルナワーズ様の情報収集力、侮れないのですわ〜」
そんなやり取りの中、ルズが感心したように数々のモニターを眺める。
「ほっほっほ、強靭な意志の力よぉ〜ん。」
ケオスとの会話を打ち切り、ルズに応えるアルナワーズ。
そしてこれからどうなるか不安がる言葉にのんびりと応えるのであった。
「どうなるか判らないわ〜。
でも、判らない事を不安がるより、そうならないように動く事が大切よぉん。」
全く不安も焦燥もない声で答える。
先程の教頭をはじめ、空間の異常に気付いた生徒達も既に動き出しているだろう。
ここに現われたケオスも・・・

アルナワーズ自身は何もすることは出来ないが、信じているのだ。
いや、信じているというのは表現として正しくない。
そう、疑ってすらいないのだ。
学園の底力というものを!

「そういうわけだから、ケオス?
あなたのそれ以外の顔を見られるのかしらぁ〜?」
舞台裏でケオスが何を思いどうするのか・・・
アルナワーズの興味はそちらにも移っていっていた。

126 :ベアトリーチェ ◆DOKU7MAWbk :2008/08/06(水) 21:48:09 0
死王の領域では無数のスケルトンが蠢く。
更にはそれを吹き飛ばす竜巻が発生し、まさに地獄絵図の様相を呈してきている。

そんな中、リリアーナを前にしたロックは因果と愛について語る。
「それは希望でしかないわ。私は実証したいのよ。」
短く返していると、リリアーナはロックを見つめ、しばしの沈黙の後、唐突に告げる。
>「好きよ、ロック」
「はぁ?」
テレパシーでのやり取りのため、その前の会話を知らぬベアトリーチェには意味不明の言葉だった。
なぜ今、いきなり?
恐らくテレパシーでのやり取りを聴いていても理解は出来なかったろう。
ベアトリーチェには理解できえぬ事だから。

混乱するベアトリーチェの脳裏にリリアーナの声が響いてくる。
「どれもこれも!実験プロセスに必要だったから以外になにがあるっ!」
脳裏に響く声とはあまりにも対照的に声を荒げて声に出すが、リリアーナは全く動じた様子はない。
屈託の無い顔で立ち上がり、宣言したのだ。
ベアトリーチェの命令には従わないが、ロックは五体満足で解放してもらう、と。
その応えに一気に頭に血が上るベアトリーチェだが、熱くなったからだが一気に冷えていく。

それは一歩。
ほんの一歩では在るが・・・
リリアーナが立ち上がった際、ベアトリーチェは無意識に一歩退いていたのだ。
ロックと繋がっていたが為に一歩で踏みとどまっているが、一人ならば一歩ではすまなかったかもしれない。
自分が引いたことに驚き、固まるベアトリーチェ。

その刹那、リリアーナは無造作に手にした杖を振り下ろした。

127 :ベアトリーチェ ◆DOKU7MAWbk :2008/08/06(水) 21:48:19 0
四人を中心に足元で青白く輝く魔法陣。
>「俺もお前が好きな〜のだぁ〜!!」
「う・・・うがあああああ!!!!」
ロックがリリアーナの想いに応え、叫ぶ中、ベアトリーチェの悲鳴が響く。
光は毒を、穢れを払っていく。
そう、ロックとベアトリーチェを融合していたキメラウイルスさえも!
繋がっていた手はみるみるうちに離れていく。
毒も穢れも払われロックは満ち溢れているようだが、ベアトリーチェはそうは行かない。
主成分があまりにも違いすぎるのだから。

「がああああ!!!カ、カドゥケウス・・・これほどなのか・・・!!」
ベアトリーチェはカドゥケウスの存在を知っていた。
情報元は勿論アルナワーズだが、今の自分なら逆に汚染させられると言う自信があった。
しかし実際にはみるみるうちに自分の中の毒素が浄化されていくのがわかる。
苦悶にのた打ち回るベアトリーチェの身体から紋様が消えていく。

のた打ち回りながらもよろよろと陣から出ようと歩くベアトリーチェ。
身体の至る処から黒い霧が立ち上がるのは体内毒素が流れ出ている証拠。
「やってくれる・・・わ・・・私の毒を抜くなんて・・・随分とえげつない・・・げはああああ!!」
漸く陣から抜け出たベアトリーチェの身体は見た目にも弱々しく、覇気も感じられないだろう。
既に立っていられず大量の血を吐き倒れるベアトリーチェ。

後天的とはいえ、長年にわたり毒体質として生きてきたのだ。
その上今は三乗蠱毒として、限界以上に身体に毒素を含んでいた。
その毒素が一気になくなればどうなるか・・・
パックジュースを一気に飲み干して過剰に吸い続けた状態を思い浮かべて見るといいだろう。
圧力バランスが崩れ、ベアトリーチェの身体はボロボロになってしまったのだ。

自ら吐いた血溜まりに倒れ伏すベアトリーチェ。
赤黒い血の中を這いながらガタガタと震えていた。
「私の毒が・・・私の中の皆が・・・・!
嫌だ・・・一人は・・・嫌だ・・・!」
ズリズリと這いずり、落ちていく。
それは空間崩壊の折に落ちてきた校舎エリアの一部。
ペンダントを含んだ毒沼へ!

毒沼の中沈んでいくベアトリーチェ。
本来ベアトリーチェにとっては温泉のようなものだが、今はそうは行かない。
あまりにも毒素を抜かれすぎているから。
強力な毒と酸に蝕まれながら、最後に解き放つ。

死王の領域の石畳が、壁が、石柱がのたうち始める。
まるで命を持ったかのように蠢き、スケルトンたちを飲み込んでいく。

ベアトリーチェが毒沼で解き放ったのはキメラウイルス。
毒と、酸と、床と、壁と・・・
あらゆるものと融合し、巨大な生命体になったのだ。
しかし、融合するものが巨大すぎた。
既にベアトリーチェの自我は保ってられず一雫の水滴のように溶けている。
ただ周囲のもの全てを飲み込む巨大な毒スライムと成り果てていた。
一つの意識だけを残して。
「みんな・・・いっしょに・・・!」
死王の領域にその声だけが響き、全てを飲み込もうとうねりは激しさを増す!

128 :マオ ◆wYjEoXUBzo :2008/08/06(水) 23:24:28 0
>118
>「…まだ陣に入ってないからいいけど、中に入ったら触れないようにしてくれ。
>集めた魔力が拡散してしまう。」
その言葉に僕は気づき下がる。確かに拡散してしまう。
僕としたことが勝利に酔っていささか油断していたみたいだ。
クリスにはこのまま留めを指してもらわないと困る。

だが、ここでまたもやベアトリーチェが醜い抵抗を起こす!
今度はさっきのロックとか言うやつと無理やり融合し人質にしはじめた。
しかもリリアーナとかに全員を殺すように指示しはじめる。
だが相当焦っているようだ。無能力者で有名なリリアーナに全員を殺せなど言うとはな。
「フンっ……その三流に何ができるっていうんだ。」
弱い上に僕には何の関係もない。そのロックとかいうやつもどっちかっていえば気に食わないやつさ。
僕は構わずにリリアーナを焼き焦がそうと魔法を放つ体制をとる。
>どうするかは地獄に着くまでに決めてくれや。」
ベアトリーチェの言葉が切れたと同時に地面がぐらつき亀裂が走っていく……
もしかしてと思った時にはすでに遅し、空間が壊れしたへと僕はまっさかさまに落ちていく。
「な、なんでこんなんばっかしなんだぁぁぁ!!」

>119>127
「むぎゅう!!」
僕は中に浮いたような感覚を散々味わって程よく気持ち悪くなったあと
勢いよく地面に叩きつけられる。
「くそ……こんなのは僕のキャラじゃない。」
自分を惨めさを嘆きデコボコした地面から起き上がりあたりを見回す。
薄暗い変な場所……どこだここは?急な暗闇で目が慣れてないのもあって
さっぱりどこか分からない……
「おーい!ヴァーン!!クリース!いたら返事してくれぇー!!」
しかし返事はない……もしかしたら別々のところに飛ばされでもしたのか。
こんな暗闇では一人で動く気にもなれずに僕は座り込む。
「はぁー。だいたいなんでこんなことになってるんだ。
 本来なら僕は敵をエレガントに倒し続け優勝をさらうはずだったのに……」
しかし、僕が溜息をついた時、僕のちょうど下あたりの地面から二本の腕が飛び出て僕の胸をつかむ。
「………………うわああぁぁぁぁ!!」
いきなりのことに大声で叫びながら手を振りほどき立ちあがる。
すると僕のまわりの地面から次々に白い骨だけの腕が何本も飛び出てくる。
ここでやっと地面だと思っていたのは何百を超えたスケルトンであることを理解した。
「も、もしかしてここは死王の………僕たちが呼び出した死王の領域か!?」
どうする?すっかり囲まれてしまっている。加えて僕は一人…冷や汗が出てくる。
しかもなにやら手つきがいやらしいのがたまらなく嫌だ……

>「おっぱいもみもみ」
「どこの小学生だお前らは!!」
つい骸骨の下らない言葉に突っ込みをいれてしまうが危機には違いない。
魔力もこいつら全員相手にするほどないし……というか
こういっている間にもにじり寄ってきている……
「くそう…………ん?なんだこの音……」
耳をすますとよく川が氾濫したときのような音が向こうから聞こえてくる。
今度は一体なんだ?そう思い音の方向を振り向く。
>「みんな・・・いっしょに・・・!」
「へっ?…………い、いやちょっと待って。」
振り向いたことを僕は後悔した、なんか謎の気持ち悪いゲル状のものがうめき声を上げ
あちこちを埋め尽くしながらこっちに来ているからだ。
「に、逃げろー!!」
その言葉が引き金となり僕を取り囲んでいた骸骨たちも一目散で走る!
でも体力もなく足も早くない僕じゃあいつかはバテて飲み込まれるのことなど簡単に想像できる。
どうしようと頭をめぐらせるがあんなのと戦った経験など一回もない。何が効くのかすらよく分からない。
「あ、あんなのに飲み込まれて死ぬなんて絶対にやだー!!
 クリスー!いるなら返事してくれー!!ヴァ……サンダー一号!!ご主人さまのピンチだ助けろー!!」
とりあえず来るかどうかは分からないが叫んでみることにした。

129 :名無しになりきれ:2008/08/07(木) 00:33:40 0
ここって百合はおk?

130 :ラルヴァ ◆sy1IQNBWp6 :2008/08/07(木) 02:33:20 0
>89>104
左腕から全身に浸透するように来る痛みに顔をしかめながらもラルヴァは右手を離してはいない。
だが、空間転移でたたきつけは失敗している。
>「惜しい惜しい。もう少しだったんだがなぁ。…この無礼な手を早く離せ」
闇より現れた骸骨戦士がラルヴァの右腕に向かって剣を振る・・・・・・。

ギィン

「惜しいね。なまくらの剣で切れるほどこの鱗や筋肉はやわじゃないんだよ。
 特に今のこの状態ではね。」
そう言って、ぱっと右手につかんだ尻尾を放す。

「アポート。」
自分の所有する物を引き寄せる呪文で己の大剣を右手に再び握る。
その剣の柄を軽く捻ると、柄が元の数倍ほどに伸びてゆく。
それは剣というより矛のようになる。

「最初の交渉で話にならないっていう意味はこうだろう。
 てめぇの首根っこ押さえつけて無理やり言う事聞かすぐらいの力見せてから言え、と。
 ・・・・・・やってみせるさ。」
かつてヴァンエレンに言われた、レイド先生を倒すだけの力がお前にあるのかと。
・・・・・・ラルヴァはひとつの確信を持って高らかに詠唱する。

「其は讃えられし名を抱く者。地をその手に抱く者。
 炎より生まれし原罪無き神子。天より我が手に宿れ、其が神気。
 砕けよ!」
詠唱と共に床を突き破って現れた岩が粉塵と化してまわりを覆う。

「行くぞ、死王!これが僕の今の限界全力呪文だ。《地天使罰代行》死刑・・・執行!」
右手だけでかかげた剣をラルヴァが突き出す。
その動きに合わせてラ多量の塵が術者もろとも空間ごと巻き込んで凝縮し、巨大な岩塊と化す。
高密度に圧縮された空間を尚突き進む岩塊が空間との摩擦で燃焼し、燃え盛る隕石と化して死王へと突撃する。
聖なる光を得ながらも燃え盛る岩塊は死王のそばで大爆発を引き起こすだろう。

131 :エルザ ◆jWBUJ7IJ6Y :2008/08/07(木) 07:40:22 0
>127
> 「みんな・・・いっしょに・・・!」
> 死王の領域にその声だけが響き、全てを飲み込もうとうねりは激しさを増す!
すると、突然何か強い力が、軽々とリリアーナを持ち上げた。
おそらくは何が起こったかわからないリリアーナを抱えあげたままそれは、
意識を失って床に倒れているロックに近づき、その襟首を掴んだ。そして、飛んだ。

「気持ち悪いわね!このままどこまで気持ち悪くなるか知れたもんじゃないわ!」
リリアーナを抱えあげたそれが発した声は、リリアーナのよく知った者の声であり、
リリアーナがもう一度聞きたいと思っていた声だ。そう、エルザである。
カドゥケウスの魔法が発動された後、彼女が還ってきたのだ。
まだ体のいたるところが焦げて汚れているが、それ以外は問題なさそうだ。
現に今、巨大な毒スライムから逃げるために、ロックとリリアーナを抱えて飛んでいるのだから。
「まったく、何がどうなっているのかさっぱりわからない!
 でも、どうせまたベアトリーチェのせいでしょ!?あのカエル女!」
ロックは気持ちよさそうな顔をして気絶したままだ。
しかし、気絶してもなお左手のアウルを離すことだけは無かったようだ。
だが、目を覚ましたロックはひどく残念がるだろう。
ベアトリーチェに渡していた杖は、もう二度とロックの手には戻って来ないのだから。

>130
少しはなれたところで、膨大な魔力の放出を感じたエルザは戦慄した。
「嘘っ!?」
世界が終わるかのような大爆発が、こちらに迫ってくるのをエルザは確かに見た。
もう駄目かと思ったその時、3人を守るように六角形を重ねたような赤い光が発生した。
「これって…魔法障壁?リリアーナ、あなたってすごいわ!」
その魔法障壁を発生させたのはリリアーナであると思ったエルザは、そう言った。

132 :ケオス ◆8Ed0zD19u2 :2008/08/07(木) 10:25:57 O
>123>125
>「ケオスとやら!絶世の美少女のピンチでしたのに遅いじゃありませんの〜
>爽やかに登場してもこのルズは誤魔化されませんわ〜!!」
「あはは、ごめん。ちょっと遅刻したみたいだね。」
自分の肩に乗り暴れているルズを見て笑う。
>「はぁい、ケオス。噂はかねがね。アルナワーズよぉん。」

「こちらこそ、アルナワーズ。」
いつもと変わらぬ微笑を携えながら挨拶に答える。

>「あなたはルズと違って自分の意思でここに来たみたいだけど・・・いいのかしらぁん?
こんなところにいて。」
「人生に寄り道や回り道も必要って事だよ。
それに出会いもね。
ここで君に会えると言う事もきっと回り道と同じで必要な事なんだよ。」
モニターを一瞥しながらアルナワーズの問いに答える
>「あら?校舎の中に緑色の人がたくさん転がってるじゃありませんの〜!
>おまけにいつの間に沼が?ちょ・・・・・ケオスとやら御覧なさいな〜!ここ!人が腐ってますわ〜!!
「そうみたいだね。ただ……いや、今は動かないで貰った方が好都合かな。……酷い事を言うようだけど…」
ケオスは困った笑顔を見せる。
元来、ケオス・キョンサンと言う人物は困っていたり辛そうな人物を見逃せないのだが。
しかし、そのケオスがこう言うのだから都合の方が余程大事なのだろう。

>「見せ場に行かずにこんなところで油売っていると評価に響くのではなくて?」
>「あなたなら気付いていたのではなくて?
>いくら校外活動が多いとはいえ、あまりにも一等課程の生徒が参戦していないって。」
「ふふふ、どうかな?僕自身分かっているのか、いないのか…随分とあやふやだからね。
ただ、…そうだね。僕は僕なりに動いて"彼女たち"の手伝いをする、って言っておこうかな。」
考えている事は明かさない。手札はなかなか見せない。ケオスの手の内はまだ霧のように隠されている。

133 :ケオス ◆8Ed0zD19u2 :2008/08/07(木) 10:27:49 O
>「ところでアルナワーズ様、このままリバースが崩壊したらわたくし達どうなってしまうのかしら〜?
出口を召喚するにはペンダントを集めなければならないのに、肝心のエルザ様は行方不明。
>このままでは皆大変なことになるのですわ〜。
>ケオスとやら、こうなってはもうわたくしはどうしたらよいか分からないのですわ〜」
>「どうなるか判らないわ〜。
>でも、判らない事を不安がるより、そうならないように動く事が大切よぉん。」
「そう言う事だよ、ルズ。闇雲に不安がってちゃ見える物も見えない。
先にある答えすら自身の不安や恐怖、疑惑で曇り、覆い隠してしまう。」
アルナワーズの言葉に同じような微笑を浮かべながらルズを諭す。
>「そういうわけだから、ケオス?
>あなたのそれ以外の顔を見られるのかしらぁ〜?」

「……フフ、買い被り過ぎだよ。」
微笑をしながら答えるが
「でも、今回は僕も少々笑顔で居られないかもね…」
微笑は微笑だが、若干の陰りを見せるケオス。
「もう少し話をしたいけど時間には限りがある。時間を無駄に浪費すると取り返しのつかない事になるかもしれない。
取りあえず、先ずは合流しよう。手立てを考えるのはそれから…
アルナワーズ、リリアーナの場所へとこちらからは行けないかな?
彼女、いや彼女の"杖"の力、今回のキーパーソンになる。彼女を失う訳にはいかない。」
取りあえず、合流する事を決めるが今まで疑問に思っていた事をこの際アルナワーズに聞いてみる。
「アルナワーズ…彼女の杖……カドゥケウスだね。」
道すがらリリアーナの杖について考えていた結論をついに口にする。

134 :フリージア ◆cOOmSNbyw6 :2008/08/07(木) 10:29:55 P
>106>123>125
ルズを救出するべく空間の亀裂に飛び込んだフリージアだったが・・・・
「地面が無いですわね」
落下し続けるフリージア
「ルズさんも私みたいに落ち続けてるのかしら?」
この空間に地面が存在せずこのまま落ち続けるのなら
物の落下速度が重量に関らず同じである限り
ルズには追いつくこと無く永遠に落ち続けるだろう
「地面があるといいですわねえ」
地面があったらぶつかってグチャって音がしてとんでもないことになるだろう
「地面が無いのならせめてゆっくり落ちましょっと」
フリージアは胸の谷間に手を突っ込むと大きな日傘のようなものを取り出し
それをパラシュートのように使用して落下速度を落とす
その姿はまるでメリーポピンズのようだ

・・・・いったいあの胸はどういう仕組みになっているのか不思議だ

しばらく落下し続けていると
足元にルズとアルナワーズとケオスが見えてきた
なぜ一箇所に留まっていられるのだろうか?
よく見るとケオスの足元には光の足場が・・・・・
「は!?そうですわ!私としたことが!地面が無いなら作ってしまえばいい!!
 それをすっかり忘れてましたわ!!」
あわてて足元に空飛ぶ雪の結晶を作り出すと空中に静止するフリージア
「感謝しなさいな!助けに来ましたわよ!!」
意味も無く偉そうな態度でルズに呼びかけるフリージア
どうもさっき来たばかりなので今までの会話を聞いていなかったようだ



ペンダント自前1 所持3 投下1 魔力回復薬(青汁風味)


その頃のギズモ
「え〜と魔法を使うには使い魔の主人が人間になった使い魔を頭に思い浮かべ・・・・」
いつの間にかものすごく人間の言葉が上手くなっているギズモ
その進化はどこまで行くのだろうか?
「結局、お母さんの協力がないと変身出来ないんだ・・・・・orz」
どうやらあくまで使い魔を人の姿にする魔法であって魔物が人に化ける魔法ではないようだ
「とりあえず借りる手続きを・・・」

135 :リリアーナ ◆7O/3IU/E7M :2008/08/07(木) 21:54:41 0
>124 >127
>「俺もお前が好きな〜のだぁ〜!!」
リリアーナの頬が薔薇色に輝いた。目はかすかに潤んでいる。
口は一文字に引き結ばれて今にも泣き出しそうだったが、それが悲しみでない事は一目瞭然だった。
リリアーナの胸が幸せな気持ちで一杯に満たされていく。
まるで彼女の気持ちに呼応するかのように、魔方陣がさらに輝きを増した。

>「う・・・うがあああああ!!!!」
だが幸福の絶頂にいるリリアーナとは対照的に、ベアトリーチェは苦しみの只中にいた。
ロックにとっては暖かな光でも、毒体質のベアトリーチェにとってはそうではなかったのだ。
>「がああああ!!!カ、カドゥケウス・・・これほどなのか・・・!!」
「―――― ?! なぜそれを?!」
だが苦悶にのた打ち回るベアトリーチェは何も応えなかった。
ただ、その身からは三乗蟲毒の証だった紋様が消えたのはリリアーナにもわかった。

「ロック!」
融合を解かれ離れたロックに駆け寄ろうとしたリリアーナの足を、ベアトリーチェの呪詛混じりの声が止めた。
>「やってくれる・・・わ・・・私の毒を抜くなんて・・・随分とえげつない・・・げはああああ!!」
「え?!ベアトリーチェちゃんっ?!」
ふらふらと魔方陣から抜け出たベアトリーチェは大量の血を吐き倒れ付した。
(え?どういうこと?三乗蟲毒を解除したら元の状態のベアトリーチェちゃんに戻るんじゃなかったの?)
>自ら吐いた血溜まりに倒れ伏すベアトリーチェ。
>赤黒い血の中を這いながらガタガタと震えていた。

その頃になってようやくリリアーナも思い至った。
今のベアトリーチェの状態が、キメラウイルスと三乗蟲毒を浄化した「結果」だと言う事に。
「そんな・・・・・・私、そんなつもりじゃ・・・・・・」
>「私の毒が・・・私の中の皆が・・・・!
>嫌だ・・・一人は・・・嫌だ・・・!」
「ベアトリーチェちゃん!!だめ、待って!!」
リリアーナは慌てて手を差し伸べるが、ベアトリーチェは毒沼に落ちていった。
あまりといえばあまりの幕切れに、リリアーナは呆然と立ち尽くすしかなかった。

>死王の領域の石畳が、壁が、石柱がのたうち始める。
>まるで命を持ったかのように蠢き、スケルトンたちを飲み込んでいく。
> 「みんな・・・いっしょに・・・!」
> 死王の領域にその声だけが響き、全てを飲み込もうとうねりは激しさを増す!
「きゃああっ?!」
ロックとエルザを連れて逃げようと踵を返したリリアーナを、突然何か強い力が軽々と持ち上げた。
そして横たわるロックも軽々と掴みあげ、飛んだ。
リリアーナは震えが止まらなかった。この気配をリリアーナはよく知っていた。
>「気持ち悪いわね!このままどこまで気持ち悪くなるか知れたもんじゃないわ!」
あまりといえばあまりな第一声に、リリアーナは一つ瞬きした。
>「まったく、何がどうなっているのかさっぱりわからない!
> でも、どうせまたベアトリーチェのせいでしょ!?あのカエル女!」
あちこち焼け焦げた跡が痛々しいが、それ以外は問題ないらしい。
リリアーナの目に今度こそ涙がにじんだ。
「エルザ!エルザ!エルザぁ・・・・・!!良かった!本当に良かった!
 全然目を覚まさないから・・・私・・・私・・・!」
後はもう言葉にならなかった。
リリアーナは言葉にならない想いを伝えようと、ただエルザを抱きしめた。

136 :リリアーナ ◆7O/3IU/E7M :2008/08/07(木) 21:55:13 0
だがそうしてばかりもいられなかった。

>「嘘っ!?」
>世界が終わるかのような大爆発が、こちらに迫ってくるのをエルザは確かに見た。
リリアーナが急いで杖を構えた。だが、彼女が魔法を発動する事は無かった。
3人(と一羽)を守るように六角形を重ねたような赤い光が発生したからだ。
>「これって…魔法障壁?リリアーナ、あなたってすごいわ!」
リリアーナは感慨深そうな顔で、静かに首を横に振った。
「ううん、私じゃないわ」
そう言ってリリアーナは、気絶したロックがそれでも離さなかったアウルに視線を落とした。
「アンジェリーナさんよ。彼女、どんな時でもロックとエルザの事をちゃんと見守ってるのね。
 ・・・・・・やっぱり叶わないなぁ」
リリアーナはしみじみとそう呟くと、エルザに気づかれぬようそっと『彼女』に会釈をした。

周囲のもの全てを飲み込む巨大な毒スライムは、さらにその勢いを増していた。
「多分ベアトリーチェちゃんのキメラウイルスが暴走してるんだわ。・・・・・・・あれじゃまるでチョコナワーズの再来ね」
リリアーナは簡単にエルザが意識をなくしていた間の事を掻い摘んで説明する。
そしてその後、深刻な顔で何かを考え込んでいた。
耳を澄ませば、彼女が小さな声で何かぶつぶつと呟いているのが聞こえるだろう。
しばしの後、リリアーナは顔を上げた。
どうやらチョコナワーズ戦と嫦娥6号の最期、そして三乗蟲毒のことから彼女の中で一つの仮説が出来上がったようだ。


エルザにまわしていた腕を解いたリリアーナは、いとおしそうに彼女の頭をひとつ撫でた。
そして名残惜しそうに手を離すと、いつに無く真面目な顔になった。
「エルザ、ひとつお願いがあるの。――――私を、あの毒スライムの中に放り込んでくれない?」
リリアーナは毒スライムを指差した。そして反論を差し挟めないよう勢い込んで続ける。
「あの毒スライムはベアトリーチェちゃんなの。そして彼女がああなったのは、私にも責任があるの。
 ベアトリーチェちゃんをほうっておいたら大変な事になるわ。
 自分でまいた種はちゃんと自分で刈り取らないと・・・ね?
 私が取り込まれた後は、全力で毒スライムを攻撃して。遠慮は要らないわ。皆と協力して必ず倒して」
リリアーナはそう言い切ったあと、エルザを安心させようと明るく笑いかけた。
「大丈夫よエルザ、これでも私、ちゃんと考えてるから!・・・だからお願い。私のわがまま聞いてくれる?」

137 :アルナワーズ=アル=アジフ ◆O.bcTAp6QI :2008/08/07(木) 22:20:21 0
>133
>「でも、今回は僕も少々笑顔で居られないかもね…」
若干ではあるがケオスの微笑に陰りが見えるのをアルナワーズは見逃しはしない。
リリアーナと合流する旨を話すケオスを変らぬ笑みで話を聞くが、その表情が僅かに止まる。
その後に続く問いを聞いたが為に。
>「アルナワーズ…彼女の杖……カドゥケウスだね。」
ケオスからの問いかけにアルナワーズは黙して語らない。
いつものように笑みを浮かべたままに。
しかし、その笑みは先程の笑顔とは異質なものだと気付くだろう。
柔らかな微笑だったのが、そう、喩えるならばニタリとした笑みに変っていたのだから。
そしてそれが答えとして十分だという事も。

>134
声なき回答をケオスが得ていた時、情報からフリージアが降って来た。
傘を差し、まるでメリーポピンズのように。
>「感謝しなさいな!助けに来ましたわよ!!」
ルズに呼びかけるフリージアを見てアルナワーズの表情が元に戻る。
クスクスと笑いながら左手で指し示す。
「ケオス、良く見て。あそこに筋が入っているのが判る?
ここは空間の狭間。どこにも繋がっていなくてどこにでも繋がっている。
強く思えば意思の力が作用して望むところに出られるわ。
ただ、今は空間全体にヒビが入っているわ。
その中心が今リリアーナ達の居る所。
だから、あの筋に沿って進めば出られるはずよ。」
そういいながら画面を一つ眼前に出現させる。

そこは死王の領域。
今や毒スライムで領域全体が歪み、そして大爆発が起こっている。
これがこれから向かう場所なのだ、と。
「ただ、こんな状態だからぁん。出現した途端に死亡は必至よねぇん。」
肩を竦めながら微笑むと、フリージアに向きかえる。
「フリージア、丁度いいわ。リリィも迎えに行くのでしょ?
ただリリィのいる場所がちょっと大変な事になっているから、高出力の氷結結界を展開させて行ってねぇん。」
フリージアにも映像を見せながらアルナワーズが微笑む。

言葉と共に、アルナワーズの指し示した筋が大きく口を開くのであった。
それだけではなく、そこかしこにヒビが入り映像も途切れていく。
リバース空間に開けられた穴。
穴から縦横に入るヒビ。
その中心で巨大な力が蠢き、大爆発が起きているのだ。
リバース空間の崩壊が加速していく!

138 :ベアトリーチェ ◆DOKU7MAWbk :2008/08/07(木) 22:22:26 0
>130
死王の領域でラルヴァが起こす大爆発は爆炎と衝撃波となって辺りを吹き飛ばす。
ベアトリーチェの成れの果て、巨大毒スライムもその影響をまともに受ける。
爆心地近くでは蒸発し、少し離れた所では炎に包まれる。
更に離れていても、その衝撃によりバラバラに吹き飛ばされるのだ。

>131
大爆発は部屋中を嘗め尽くす。
それは空中といえども例外ではない。
魔法障壁により爆発を防いだエルザたちだが、爆発以外の衝撃が襲う。
ベタン!
という鈍い音と共に、赤い光の障壁は黒く染まる。
それは吹き飛ばされた毒スライムの破片。
とは言っても1m以上ある大きさで、その視界を塞ぐ。
「を・・をを・・ひとりは・・・い・・・や・・・」
夏の夜の怨霊ヨロシク視界全体に広がるベアトリーチェの顔。
しかし所詮は破片。
障壁を侵す力もなく、徐々に剥がれ落ちていく。

>128
空中にも飛び散ったのだから当然地上にも飛び散るのが自然の理。
逃げながら助けを求め叫ぶマオに飛来したのはクリスでもなくヴァンエレンでもなかった。
1m程の赤黒い塊。
まともにぶつかり、マオにへばりつくのは毒スライムの破片だった。
しかし、それがただの破片ではない事は直ぐにわかるだろう。
大量のペンダントの波動を発しているのだから。
そう、元嫦娥6号の胃の部分だった破片なのだ。

既に力なく、マオを殺すほどの力もない。
だがそれでも毒スライムの破片には違いない。
マオに纏わりつき、ジュワジュワとゆっくりしたスピードではあるが、服を溶かし始めている。
このままペンダントに埋もれマオは恥ずかしい姿になってしまうのであろうか?

>136
爆心地から離れた場所では、燃えもせず、吹き飛ばされもしなかった毒スライムが沼のようになっていた。
身体の半分ほどを爆発で失い、しばし沈静化していたのだ。
しかしそれもつかの間の話。
失った分を取り戻そうと、また蠢き始めている。
蠢き、うねり、赤黒い領域を増やしていく。

139 :黒猫ルズ ◆7O/3IU/E7M :2008/08/07(木) 23:37:45 0
>129 133−134 >137
「おkも何も!今すぐ我らが白百合騎士団にいらっしゃいましな〜!
 ですが一つお約束があるのですわ〜。
 『俺はノンケでも喰っちまうような乙女なんだぜ』はいただけないのですわー。
 恋愛は自由でも無理強いは美・し・く・な・い・のですわーん!!そこのゴースト様、お分かりかしら〜ん?」
ルズは妙なカメラ目線でウィンクした。
・・・・・・・・ルズ、どこまでも自分の事は顧みない女である。

そんな事をしている間に、ケオスと
>「あなたなら気付いていたのではなくて?
>いくら校外活動が多いとはいえ、あまりにも一等課程の生徒が参戦していないって。」
>「ふふふ、どうかな?僕自身分かっているのか、いないのか…随分とあやふやだからね。
>ただ、…そうだね。僕は僕なりに動いて"彼女たち"の手伝いをする、って言っておこうかな。」
ルズの頭にぴこーん!と何かが閃いた。
「はっ!わかりましたわ、!これは実はイベントに似せたドッキリ実力テストなのですわねっ!!」
ルズ、常に思考が斜め上である。

>「どうなるか判らないわ〜。
>でも、判らない事を不安がるより、そうならないように動く事が大切よぉん。」
>「そう言う事だよ、ルズ。闇雲に不安がってちゃ見える物も見えない。
>先にある答えすら自身の不安や恐怖、疑惑で曇り、覆い隠してしまう。」
「そ・・・・・・そうですわね!そのとおりですわ!」
ルズは自分に言い聞かせるようにそう呟くと、弱気な自分を奮い立たせた。

ケオスはリリアーナ達に合流しようと提案した。
そしてさりげない様子でアルナワーズに尋ねる。
>「アルナワーズ…彼女の杖……カドゥケウスだね。」
「カドゥケ?・・・・・・何ですのそれ、ガトーショコラの親戚ですの?」

その時上空からメリーポピンズよろしくフリージアが振ってきた。
「感謝しなさいな!助けに来ましたわよ!!」
>意味も無く偉そうな態度でルズに呼びかけるフリージア
「んまああああああvvvvvvvvvフリージア女王様〜!!
 やっぱりきてくださったのですわね〜!!
 わたくし信じておりましたわ〜あなたとわたくしは赤い運命の糸で結ばれているt・・・・・・・フギャッ!!」
感激のあまりフリージアに抱きつこうとしたルズは、大方の予想を裏切らず不幸に見舞われた。

>「ケオス、良く見て。あそこに筋が入っているのが判る?
>ここは空間の狭間。どこにも繋がっていなくてどこにでも繋がっている。
>強く思えば意思の力が作用して望むところに出られるわ。
>ただ、今は空間全体にヒビが入っているわ。
>その中心が今リリアーナ達の居る所。
>だから、あの筋に沿って進めば出られるはずよ。」
「まあっ!すばらしいのですわ〜!」
ルズは素直に感心したが、映し出された画像を見て固まった。
「ぎょええええ?!グロですわスプラッタですわお化けなのですわ〜!!」
赤黒いスライム全体に浮かぶ苦痛に満ちた顔。
そのあまりの禍禍しさに、ルズは全身総毛だっていた。

>「ただ、こんな状態だからぁん。出現した途端に死亡は必至よねぇん。」
「・・・・・やはりいくのですね。・・・・・・・・それもまた運命・・・・・・」
ルズは放心状態でなにやらブツブツと呟いている。
>「フリージア、丁度いいわ。リリィも迎えに行くのでしょ?
>ただリリィのいる場所がちょっと大変な事になっているから、高出力の氷結結界を展開させて行ってねぇん。」

ルズはぶるぶると頭を振ると、フリージアの肩に颯爽と飛び乗った。
「女は度胸ですわっ!フリージア女王様!ルズは女王様となら地獄の底までお供するのですわ〜!!
 さあケオスとやら、漢なら根性見せやがれ!なのですわ〜!!」
大きく口を開ける崩壊寸前のリバース空間を見ながら、ルズが吼えた。


140 :ケオス ◆8Ed0zD19u2 :2008/08/08(金) 01:06:49 O
>134>137>139
>柔らかな微笑だったのが、そう、喩えるならばニタリとした笑みに変っていたのだから。
>そしてそれが答えとして十分だという事も。

「そう……」
アルナワーズの笑みからどうやら自分の読みははずれてはいない事を悟る。
現状でこれ以上突っ込む必要はない。ケオスはこの件についてはただ一言で終わらせる。
>「ケオス、良く見て。あそこに筋が入っているのが判る?
>ここは空間の狭間。どこにも繋がっていなくてどこにでも繋がっている。
>強く思えば意思の力が作用して望むところに出られるわ。
>ただ、今は空間全体にヒビが入っているわ。

「なるほど。便利な場所だね。」
アルナワーズの説明を聞きしきりに頷いている。
>「ただ、こんな状態だからぁん。出現した途端に死亡は必至よねぇん。」
目の前のモニターに広がる映像はまさに阿鼻叫喚の体を表していた。
「流石に障壁無しは無理みたいだね。」
そこに現れたのは
>「感謝しなさいな!助けに来ましたわよ!!」
>「んまああああああvvvvvvvvvフリージア女王様〜!!
>やっぱりきてくださったのですわね〜!!
>わたくし信じておりましたわ〜あなたとわたくしは赤い運命の糸で結ばれているt・・・・・・・フギャッ!!」
メリーポピンズよろしくなフリージアだった。
「良かったね、ルズ。」
嬉しそうなルズを見て笑みをこぼすケオス
が、その時空間の亀裂が広がり始める。
「これは、少し急いだ方が良さそうだね…」
>「フリージア、丁度いいわ。リリィも迎えに行くのでしょ?
>ただリリィのいる場所がちょっと大変な事になっているから、高出力の氷結結界を展開させて行ってねぇん。」
「それじゃあ、フリージア。
フリージアはルズを守って。僕は自前で行くから。」
そう言うと足場の上で小さく屈み詠唱を始める。
「六の翼よ。我が守りの壁を。光壁ノ零、花鳥風月、羽…」
ケオスは自身最大の防御障壁を作り出す。
ケオスの背中から六枚の光翼が出現する。その姿はさながら天使のようにも見える。

141 :ケオス ◆8Ed0zD19u2 :2008/08/08(金) 01:08:36 O
「よし…準備完了。行こうか、フリージア、ルズ。」
>「女は度胸ですわっ!フリージア女王様!ルズは女王様となら地獄の底までお供するのですわ〜!!
>さあケオスとやら、漢なら根性見せやがれ!なのですわ〜!!」
「じゃあ、ありがとう、アルナワーズ。
今のリバースはゴーストだからって安心出来ない…危うくなる前に脱出してね。
今度はぜひ、お茶でも飲みながらゆっくりと話をしよう。」
久し振りに見せる有料スマイルをアルナワーズに向け、空間の亀裂へと飛び込んで行く。

亀裂から出口へと差し掛かる瞬間、光の翼はケオスの姿を覆い隠す。
六枚の翼に身を隠したケオスはスライムを突き抜け、地上へと降りる。
「ふぅ……毒の要素は低くなっているみたいだけど…あんまり気分のいい物じゃないね。」
翼についたスライムの破片を一つ大きく翼を動かし、払う。
「さて、リリアーナたちは…?」
周囲にいるはずのリリアーナたちを捜すケオス。
この間、光の翼は出しっぱにしておくのは何があっても守りの態勢に入れるようにである。

142 :エルザ ◆jWBUJ7IJ6Y :2008/08/08(金) 07:43:10 0
>136
> 「多分ベアトリーチェちゃんのキメラウイルスが暴走してるんだわ。・・・・・・・あれじゃまるでチョコナワーズの再来ね」
> リリアーナは簡単にエルザが意識をなくしていた間の事を掻い摘んで説明する。
「わかったわ、つまりアレは敵なのね。」
仮にリリアーナが事情を説明しなくても、言うはずだった台詞をエルザは言った。

> 「エルザ、ひとつお願いがあるの。――――私を、あの毒スライムの中に放り込んでくれない?」
「はあっ!?」
> 「あの毒スライムはベアトリーチェちゃんなの。そして彼女がああなったのは、私にも責任があるの。
>  ベアトリーチェちゃんをほうっておいたら大変な事になるわ。
>  自分でまいた種はちゃんと自分で刈り取らないと・・・ね?
>  私が取り込まれた後は、全力で毒スライムを攻撃して。遠慮は要らないわ。皆と協力して必ず倒して」
「冗談じゃないわ!そんなことしたらあなたが、あなたが死んじゃうに決まっている!」
> 「大丈夫よエルザ、これでも私、ちゃんと考えてるから!・・・だからお願い。私のわがまま聞いてくれる?」
>「信じるのだ、エルザ。」
いつの間にかロックが目を覚ましていたので、エルザはびっくりした。
>「エルザ、リリアーナを信じるのだ。彼女こそは神の杖カドゥケウスの使い手なのだ。」
エルザは首を横に振った。
「わからないわ!どうして二人ともベアトリーチェにそこまでしてあげようと思うのよ!?
 死ねとか、殺せとか、彼女はそんな事を私達に言ったのよ!」
そう言うと、ロックはリリアーナの顔を見た。
ロックはこれから言うことが、リリアーナと同じ意見だといいなぁ、と思った。
>「ベアトリーチェの“死ね”という言葉が、“助けて”と確かに聞こえたからだと思うのだ。」
ロックの予想通りの反応をエルザはした。
「そんなのありえないわ!」
>「そうかもしれないのだ。でも、そう聞こえちゃったもんはしょうがないじゃないか。」

エルザはしばらく葛藤と嫉妬にさいなまれていたが、その後もリリアーナと少し言葉を交わし、やっと決心がついたようだ。
「…死なないでね、リリアーナ。もしも死んだら、私があなたをぶっ殺すわ。」
>「ぶっ生き返す、のまちがいだろ?」
エルザはリリアーナを担ぎ上げ、毒スライムに向けて放り投げた。

「で、どうするの?例の魔法…アレに効果あるかしら?」
>「わからないなぁ。でもさ、例の魔法でアレを一箇所にまとめといたら、他の奴らが攻撃しやすいかもな。」
「結局他人まかせなの?」
>「仲間を信じる、のまちがいだろ?」
ロックとエルザは、お互いの両掌を十文字に重ねた。アウルもロックの肩に乗り、毒スライムを睨んでいる。
「「ヘクト・プレッシャー!!」」
ロックとエルザは、同時に圧力波を放った。毒スライムを吹き飛ばし、一箇所にまとめるためだ。
「今よ!誰でもいいから、あの毒スライムをやっつけて!!」

143 :名無しになりきれ:2008/08/08(金) 18:38:40 0
脈アリと診た

144 :ヴァンエレン・ブランカート ◆u1rU/e.jL2 :2008/08/08(金) 19:40:40 0
立ち並ぶ骨を押しのけて前へ進もうとがんばっているのだが、進行状況はあまりよろしくない。
仲間と呼べる二人は優秀とはいえ、あの強力な魔物の死王に見つかってしまうと非常に厄介になるので全速力で探しだす。
「な…なんだこれ!?!?」
スケルトンの部品と思われる物体を撒き散らしながら竜巻が発生していたのだ。
暴風は逃げ出す骨の塊共や図書館の貴重な本など、さまざまなものを巻き込んで骨部隊を殲滅し尽くさんとしている。
それは近くにいるヴァンも決して例外ではない。
呆けているのはほんの一瞬のことで、あの竜巻がこちらに向かってくるとわかるや否や周囲のスケルトン同様に逃げはじめた。
全速力で逃走をはかるもののスケルトンたちが邪魔で思うように前に進めず、とうとう容赦ない竜巻に追いつかれて飛ばされてしまった。
「ぎゃああぁぁぁぁ!助けてたもぉーーーーーー!!」

べちゃっと生々しい音を残して地面に顔をもろに叩きつけてしまったヴァン。
顔をあげて周囲には錯乱してカタカタと不気味に動く骨があちらこちらと転がっていた。
そして極めつけは巨大で蠢くベアトリーチェの成れの果て…。
追い詰められたベアトリーチェは自我があるのか定かではないが、醜い姿となって周りすべてを飲み込まんと死の淵で踏みとどまっている。
「人間でもない。
 魔物でもない。
 あれは一体なんだ?」

>128>142
>「あ、あんなのに飲み込まれて死ぬなんて絶対にやだー!!
>クリスー!いるなら返事してくれー!!ヴァ……サンダー一号!!ご主人さまのピンチだ助けろー!!」
どこかでマオが助けを求める声がする。
兎にも角にも主人?の危機なので声が聞こえた方向へと急いで駆けつけねばなるまい。
蝙蝠形態となって毒スライムの巨体を空から越えていくとエルザとロックの姿が目に止まった。
>「「ヘクト・プレッシャー!!」」
「な、なんでー!?」
二人の例の魔法とやらは毒スライムを対象としたもののようだが、それに巻き込まれてまたもや吹き飛ばされてしまった不幸な蝙蝠。
ヘトヘトになりながらもなんとか毒スライムと一緒にまとめられるのを阻止できた。
地下にきてからロクなことが起きないな、と呟きながら地面に降り立って変身をとく。
しかし、その場所にはマオの姿が…。

145 :レイド ◆M07.CI9OF2 :2008/08/08(金) 20:33:34 O
>127>130>「みんな・・・いっしょに・・・!」
「!?…エース先生、聞こえたか?」
>「ええ、しっかりと。」

なんだかものすごーく嫌な予感が…
「どうする?ラルヴァ連れてバックレるか?」
>「そうしたいところなんですが…。」
そう、問題は無限に湧いてきやがる骨共。
ハリケーンで8割位は吹き飛んだと思ったが、考えが少し甘かったな。
潰しても潰しても次から次へと馬鹿みたいに湧いてきやがる。
「しゃあねぇ、クソ猫はムカつくがアイツに痛い目を見せるのはまた今度だ。
 邪魔な骨だけ潰してラルヴァ連れて一旦退……あ"ーーーっ!!?」
>「やってくれましたね、ラルヴァ…。」
燃え盛る隕石が奴に向かって突撃しているではないか。

146 :レイド ◆M07.CI9OF2 :2008/08/08(金) 20:38:13 O
「ぜってー巻き込まれるよなぁ…?」
「ええ、まず間違いなく。」
こうなったら身を守る手段はただ一つ。
「エース先生!バリアを張る準備頼む!」
そう言い残し骨共を殴り飛ばしながらラルヴァを目指し一直線に走る。
「っんだよ!邪魔だ雑魚がっ!!……ラルヴァっ!」
ラルヴァを背後から掴みエース先生に向かって投げる。
「エース先生!受け取れー!!」
>「おっとっと…。強引ですねぇ。」
よし、ナイスキャッチ。
今度は全力でエース先生の元へ戻る。
「全魔力を使ってバリアだ!こうなりゃ魔力節約なんて言ってらんねぇ!」
ラルヴァは多分ほとんど魔力が残っちゃいないだろう。
二人で防ぎきれるかどうか…。
>「珍しく不安そうな顔してますね?」
「防御魔法は俺の苦手分野だ。
はっきり言って自信ねぇっす。」
>「大丈夫です。僕達最凶教師コンビでしょ?」
……ああ、そうだったな、忘れてた。
俺らは最凶教師コンビ。そう簡単にくたばってたまるかよ。
「よっしゃあ、いくぜ!せーの!!」



「…ふぅ…。なんとか耐えたな…。」
バリアに魔力を全て使い終わった俺はその場に仰向けに倒れた。
そういやさっき聞こえた声は…。
…今は考えたくないな…。
「疲れた…少し眠らせてくれ……zzz」

147 :痛井:2008/08/08(金) 20:50:43 0
つ【バリウム】

148 :リリアーナ ◆7O/3IU/E7M :2008/08/09(土) 00:00:32 0
>「信じるのだ、エルザ。」
いつの間にかロックが目を覚ましていたので、リリアーナもびっくりした。
「ロック・・・・・・」
>「エルザ、リリアーナを信じるのだ。彼女こそは神の杖カドゥケウスの使い手なのだ。」
リリアーナは嬉しさ半分居心地の悪さ半分と言った表情になった。
私自身はヘッポコだと喉元まで出掛かったが、寸前で思いとどまる。

>「わからないわ!どうして二人ともベアトリーチェにそこまでしてあげようと思うのよ!?
> 死ねとか、殺せとか、彼女はそんな事を私達に言ったのよ!」
エルザの言う事はもっともだ。でも、違うのだ。
リリアーナはロックと顔を見合わせた。
曽の目を見て、きっとロックも自分と同じ事を考えているのではないかと考えるだと確信する。
>「ベアトリーチェの“死ね”という言葉が、“助けて”と確かに聞こえたからだと思うのだ。」
>「そんなのありえないわ!」
エルザが叫んだ。
>「そうかもしれないのだ。でも、そう聞こえちゃったもんはしょうがないじゃないか。」
「エルザ・・・・・」
黙り込むエルザにリリアーナはそっと声をかける。
エルザの様子に困リ果てた顔をしているが、自分の意志を曲げる気は無いようだ。
「ごめんねエルザ。でも私、どうしても放っておけないの。
 さっきの毒スライムの破片、あなたも見たでしょう?
 ―――― 今のロックは天然だけど、間違ってない。だって、私にもそう聞こえたから。だから・・・・・・」

>「…死なないでね、リリアーナ。もしも死んだら、私があなたをぶっ殺すわ。」
必死だったリリアーナの顔がぱっと明るくなった。
>「ぶっ生き返す、のまちがいだろ?」
ロックの突っ込みに思わず笑ってしまう。こんな状況に似合わないほど明るい笑顔だった。
「うん。そうね。ぶっ殺されないようちゃんと帰ってくるわ。――――いってくるね」
エルザはリリアーナの願いを聞き入れ、毒スライムの中へと投げ入れた。

猛烈なスピードで空を飛ぶリリアーナの視界に、見覚えのある顔が通り過ぎた。
(あれは!ケオスさんと――――フリージア?!)
リリアーナは咄嗟に叫んだ。
「だめ!私に構わないで!毒スライムを倒して!」
直後、リリアーナは毒スライムと接触を果たした。
リリアーナの身体は取り込まれ、あっという間に見えなくなってしまった。

リリアーナは目をあけた。
(ここは・・・・・・スライムの中?)
目をあけても視界は赤黒く、視界は殆どゼロだった。
だがそんな視覚も、もしかしたら「そうに違いない」というリリアーナの思い込みの産物かもしれないが。
なにしろここは全てベアトリーチェの世界なのだから。
『ベアトリーチェちゃんはどこかしら?』
毒スライムに宿るベアトリーチェが、この中のどこかにきっと存在するはずなのだが――――。

149 :クリス ◆zuDFbGiSHI :2008/08/09(土) 01:21:36 0
地下図書館に入ってすぐに見た光景はこちらに向かって走ってくるスケルトンの大群だった。
「入って早々大群に出くわすとは…」
まあ、クロウから大群がいることを聞いていたから対策はバッチリなんだが。

先に右手の剣の機能を起動し、炎の刃を作り出す。
次に氷のカートリッジをつけた魔銃を左手に構える。
そして氷の魔弾をスケルトンの足もとに放ちながら俺は大群に突撃していった。


…のだが、
足元を凍りつかせたスケルトン以外は何かから逃げるように俺の横を素通りしていった。
「…あれ?」
疑問に思いながらも目の前に来るスケルトンだけを炎の刃で斬りながら先に進んでいくと、
「……なんだよ、これ」
奥の方に巨大な毒スライムが蠢いているのを見つけた。
しかし毒スライムに対する行動を考え始める前に、爆炎と衝撃波によりバラバラになった毒スライムの一部が飛んできた。

「炎よ 目前にそびえたつ壁となりて
 迫り来し牙を焼き尽くせ」
とっさに火系防御魔法を唱える。
「ファイヤーウォール」
俺に当たるはずだった毒スライムの破片は火の壁によって焼かれて灰となっていく。

>「今よ!誰でもいいから、あの毒スライムをやっつけて!!」
火の壁についたスライムが完全に灰となったころ、上の方から声が聞こえてきた。
けれども魔力増幅を使ってしまった以上決め手となる攻撃手段は残っていない。
それならばすぐにマオと吸血鬼に合流した方がいいと判断し、周囲を見渡すと、
さっきまで進んでいた方角にマオと吸血鬼の二人と思われる姿を見つけた。

150 :名無しになりきれ:2008/08/09(土) 01:26:05 0
魔法少女最近最強厨大杉

151 :マオ ◆wYjEoXUBzo :2008/08/10(日) 15:15:40 0
>138

>空中にも飛び散ったのだから当然地上にも飛び散るのが自然の理。
必至に走り助けを求めている僕にあの気持ちの悪い赤黒いスライムが飛んでくる!
その気持ち悪さといきなりのことに体が反応できずにまともに赤黒い物体は僕にへばりつく。
「わあぁ!?な、なんだこれ!?離れない!!」
気持ちの悪い粘体は離そうとしても離れずにだんだんと纏わりつく場所を広げていく!
しかも最悪なことにどうやらこの粘体毒性を持っているようで僕の服を溶かし始めている!
「なっ!?なにをしてるやめろー!!や、やめ……」
へばりついている赤黒い粘体に向かって叫ぶがもちろん返事など返ってこずに
ただ服を溶かすだけ……しかもそのスピードたるや凄まじい。
このままでは人の前に出られないようなことになる。

どうしていいか僕が混乱しているとくっついている赤黒い物体から何か
覚えがある魔力を感じる……これは……僕が一番ほしがっていた……
「……ペンダント!ペンダントの魔力だ!」
それも凄い波動を感じる。そうだ、これはあのベアトリーチェと戦う要因にもなった
あの巨大なペンダントの波動。カエルから感じていた波動だ!
つまりこいつをどうにかすればペンダントが手に入る!!
「そういうことなら……――Storm of Ionization――!!」

バチバチという音を立てプラズマが僕の体から発生し、
体にへばりつく赤黒いスライムを焦がしつくす。
弱っていたのか断片だったからか赤黒いスライムはあっさりと僕の体を離れ地面に落ち、
ジューという音を立てながら蒸発しペンダントの山を確認する。
「フ…フフ……フハハハハ!やった、やったぞ!手に入れたんだ!!」
思ったとおりの凄まじい数に思わず声を上げる。
この数があれば僕の勝ちだ!優勝は確定だ!!
「アハハ……アハハハハハハハ!!最後に笑うのはやっぱり僕だったんだぁ!!」

152 :マオ ◆wYjEoXUBzo :2008/08/10(日) 15:17:01 0
>144
>地下にきてからロクなことが起きないな、と呟きながら地面に降り立って変身をとく。
>しかし、その場所にはマオの姿が…。
僕が座り込み凄い数のペンダントの一部を掴み上げ笑っているとヴァンがこっちに降り立ってくる。
本来なら「遅い!」と文句を言うところなんだがもうそんなことはどうでもいい。
「僕を見ろヴァン……ほらこんなにペンダントが!!アハハハ!これで優勝は確実だ!」
立ちあがってペンダントをヴァンに見せびらかす。どうやらヴァンも驚いた顔で僕を見ている。
……ん?ちょっと待って。僕を見ている?
「………あっ!!」
そうだった。さっきはペンダントに夢中だったから完全に見落としていたが。
赤黒いスライムに長いこと貼りつかれていたため僕の服は……
「……う、うわあぁぁ!み、見るな、見るなぁー!!」
すぐにしゃがみ込み腕で色々な部分を隠す。
「……う、うう…………」
どうしよう見られてしまった……よりによって男に……
しかも僕の下部であるヴァンエレンに……
こ、こうなったら電撃でヴァンエレンの脳みそを焼き切って記憶を消去させるしか……
いや、そんなことよりもまず着るものを探すのが先だ。

>149
着るものをどうしようか考えているとクリスの姿が見える
駄目だ、あいつまで来たらもっと厄介なことになる。
「クリス、ストップ!!ちょっとそこで後ろ向いて待機!!」
とりあえずクリスにそう言い止める。あとは服だが……仕方がない。
「ヴァン。悪いんだが上の服だけでいいから貸してくれないか。
 このままじゃあ立ち上がることもできない。」
そう頼みヴァンエレンから二度目になるが上着を貸してもらう。
その服に袖を通しボタンを留めていく。
ヴァンエレンと僕の身長がかなり離れていたのか幸いしなんとかなった。
「……よしクリス!こっち来ていいぞ!!」
待っているクリスを呼び寄せる。とりあえずこれで三人そろったというわけだ。
「ゴミ箱はここいらにはない。悪いがヴァン。ペンダントを任せてもいいか?」

153 :フリージア ◆cOOmSNbyw6 :2008/08/10(日) 19:46:37 P
>138>139>140>148
>「んまああああああvvvvvvvvvフリージア女王様〜!!
 やっぱりきてくださったのですわね〜!!
 わたくし信じておりましたわ〜あなたとわたくしは赤い運命の糸で結ばれているt・・・・・・・フギャッ

!!」
ちょうど傘をたたもうと前に突き出したところに勢い良くぶつかるルズ
「・・・・大丈夫ですの?」
ついでに言っておくとこの傘そこらの安物のレイピアより硬いのだ


>「・・・・・やはりいくのですね。・・・・・・・・それもまた運命・・・・・・」
>「フリージア、丁度いいわ。リリィも迎えに行くのでしょ?
ただリリィのいる場所がちょっと大変な事になっているから、高出力の氷結結界を展開させて行ってね

ぇん。」

フリージアの方に飛び乗るルズ
>「女は度胸ですわっ!フリージア女王様!ルズは女王様となら地獄の底までお供するのですわ〜!!
 さあケオスとやら、漢なら根性見せやがれ!なのですわ〜!!」

「確かにこれは普通の状態では即死しかねませんわねえ」
フリージアは言われた通りに氷結結界を展開する
外から見たならば巨大な半透明の雪だるまに見えるこの氷結結界は
決して赤くは無いが通常の3倍以上の堅牢さを誇るのだ!!

「これでよしっとvさあリリアーナさん!今、助けますわよ!!」

>「それじゃあ、フリージア。
フリージアはルズを守って。僕は自前で行くから。」

>「六の翼よ。我が守りの壁を。光壁ノ零、花鳥風月、羽…」

「綺麗・・・まるでセフィラムのようですわv」
うっとりした顔をするフリージア
「そうだv次のフリージングドールには羽をつけましょっとv」



地上に出たフリージアが見たものは・・・・・
「スライムは打撃が効かないから苦手ですのよね・・・・まあ凍らせてしまえば関係ないですわ」
大量の毒スライムであった


>「だめ!私に構わないで!毒スライムを倒して!」
「ちょっと・・・リリアーナさん!!」
見つけたと思ったらあっという間に毒スライムに飲み込まれるリリアーナ
「構わないでって言われましても・・・・」
カドゥケスを持っているリリアーナなら毒ぐらい平気だとは思うが・・・
「どっちにしろ毒スライムを何とかしないとリリアーナさんの元にはたどり着けませんわね」
そう結論を出し近くに居た毒スライムを次々と凍らしていくフリージア
「本当は毒相手には加熱消毒が一番いいのだけれど・・・・・私には出来ないのよね」



ペンダント自前1 所持3 投下1 魔力回復薬(青汁風味)

154 :エルザ ◆jWBUJ7IJ6Y :2008/08/10(日) 21:30:11 0
>153
「ちょっと!フリージア!私が言った事が聞こえなかったの!?」
毒スライムをあらかた吹っ飛ばしたエルザが、フリージアやケオス達に近づいてきた。
吹き飛ばした毒スライムの一部がフリージアの近くに落ちたのだから、
あんまりといえばあんまりであるが、なにしろ既にリリアーナが取り込まれているので、
エルザは一刻も早く毒スライムを撃破するべきだと考えていた。
そして、先程フリージアがやったように、凍らせただけでは駄目であるとも考えていた。
「もっとこう、ぎゅーんときて、ぐいーんとなって、ずばばばーんとなるような攻撃魔法は無いの!?」
擬音がわかりにくいが、要はもっと効きそうな攻撃をしろ、とエルザは言いたいらしい。
エルザはこの場にミルクがいないことを悔しく思った。
「みんな聞いて!あの毒スライムはベアトリーチェの成れの果てで、リリアーナは…正直理解できないけど…
 ベアトリーチェを助けるために毒スライムに入ったの!でも、私達があの毒スライムをやっつけないと、
 リリアーナのためにならないのよ!お願い!とにかく毒スライムをやっつけて!」
エルザは凍った毒スライムを指差しながら言った。

一方ロックは、圧力波を打ち終わった後もその場を動かず、
なぜか肩に止まっているアウルの目をじっと見ていた。

155 :ベアトリーチェ ◆DOKU7MAWbk :2008/08/10(日) 23:26:01 0
ロックとエリザの攻撃により毒スライムは一箇所に押し寄せられる。
広がる事も出来ず、押し潰されるままになっているが、所詮はゲル状生物。
圧力の檻が解かれればまた元のように広がり同化増殖を繰り広げるだろう。
が、それもフリージアの出現により杞憂に終わる。
次々の毒スライムを凍らせてゆくフリージア。
数分後には赤黒い氷山が出来上がっていた。

氷漬けになった毒スライムの中、一本の杖が漂っていた。
漂う、といっても物理的な意味ではない。
概念的な意味で、だ。
物質としてはゲル状の毒スライムだが、位相を変えればそこは意思の集合体である。
ベアトリーチェの、取り込んだスケルトンの、床の、壁の・・・
精神構造は違えど巨大な意思のうねりとなって渦巻いている。
その中でも杖という個を保ち漂えるのはカドゥケウスの神器足る所以であろう。
そしてそこで肉体こそ同化されてもリリアーナという個を保っているのも・・・

意思のうねり、赤黒い毒スライムの中にあって、その個という存在は強烈な光にも似る。
誘蛾灯に引き寄せられるが如く、それに似た意思が群がりはじめる。
リリアーナの前にそれが現われるのは必然であったのかもしれない。


『トリカブトって苦いから嫌いよぅ・・・。』
『我慢して食べて。その内その苦味が癖になるのよ?』
リリアーナの目に最初に映ったのは6歳ぐらいの幼女と13歳くらいの少女。
さめざめと泣く幼女を少女が慰めている。
だが、どちらもベアトリーチェとは全くの別人。
どこかしら似たような感じはするのだが、確かに違う人間・・・もとい、意識、だ。

『どうせ【出荷】されたら死ぬしかないんだから・・・。』
次に現われたのは憂いを目に宿した少女。
が、これもベアトリーチェではない。

『ゲエエエ・・・・こんなもの・・・!』
パンを吐き出す少女。
その少女の脳裏にこだます声をリリアーナも聞けるだろう。
(あの子は耐性がない。毒姫にはなれないだろう。次ぎ倒れたら処分するか?)
脳裏に響く声に押される様に少女は吐き出したパンを口に詰め込んでいく。
『死んで・・・たまるか!』

『出荷されたからって私は死なない!未亡人としてうまく立ち回って見せる!』
更に別の少女が天に向かって決意を固める。

『どうして?どうして冷たく、硬くなっちゃうの?さっきまであんなに元気だったのに・・・。』
小鳥を大事そうに両手に持った少女が泣いている。
未だ自分の抱擁が、涙が、同属以外にとって死を意味する事を理解できていないのだ。
喩えそこにどのような想いがあったとしても・・・

『ねえ、私の血を飲んでよ。平気なら私を食べて。あなたが死んだら私があなたを食べるから。』
血の流れる手首を差し出す少女。
その眼差しには命を賭した者特有の光が宿っている。


毒スライムの中に漂う意識たちが、カドゥケウスの光に誘われるようにリリアーナの周りに集まっているのだ。
同じく思念体であるリリアーナにはそれが映像として認識できたのだ。
集まる意思は更に増え、もはや数え切れないほどである。
この毒スライムに取り込まれた人間はベアトリーチェだけであるはずなのに。
にも拘らず、ベアトリーチェの姿は見つけることは出来ない。
いや、ベアトリーチェと認識する事が出来ない、といったほうが正解だろう。
周囲に集まる無数の意思が全てベアトリーチェだという事をリリアーナは直ぐに知る事になるのだから。

156 :ベアトリーチェ ◆DOKU7MAWbk :2008/08/10(日) 23:26:12 0
リリアーナの周囲に群がる少女達はやがて一つに重なっていく。
重なるにつれ少女達は光り始め、その光にリリアーナは垣間見るだろう。
毒姫の作られる様を。
ベアトリスの狂気なる実験を。
その少女達一人一人が全てベアトリーチェだという事を。

100人の少女達が重なり、その姿はリリアーナの知るベアトリーチェに近くなってゆく。
少女達の重なりにどこからか現われた赤黒い剣が刺さってゆく。
まるで重なりを縫い止めるが如くその胸を貫き、固定する。
こうして重なった少女達は一人の少女になった。
一人になった少女に、今度は光の鎖が幾重にも巻き付いていく。
一つに重なり、赤黒い剣で貫かれ、そして光の鎖で縛られる。
その状態となってその少女はリリアーナの知るベアトリーチェになったのだ。
肉体的な造詣ではなく、剥き出しの意思の具現としてのベアトリーチェに。

光の中、垣間見たリリアーナは全てを知ったであろう。
100人の毒姫たちの集合体。
それを繋ぎとめる蠱毒の儀式の象徴たる赤黒い剣。
記憶を封じる学園長の術を表す光の鎖。
あまりにも凄惨で、危険な術の記憶を封じる為の・・・
【ベアトリーチェ】としては今この意識体であってもその記憶を封じられているのだ。
あらゆるものがどれ一つ欠ける事無くあってこそ、ベアトリーチェという存在が成り立っている事を。

ベアトリーチェはゆっくり眼を開き、リリアーナを見ると・・・
「・・・リリアーナ!カドゥケウス!・・・何しにきたんだ?」
しばしの沈黙の後、不思議そうに尋ねる。
その声は荒々しい敵意こそ無いものの、不快さを隠す事無く発せられている。

氷山となった毒スライムはただただ静かに佇んでいる。
内部で様々な意思の動きがあっても、それは物質界に影響するものではなく、光が漏れ出ることも無く。
ただ氷山として、そこにあるだけだ。

157 :メラル ◆1LtyyBHC/M :2008/08/11(月) 15:46:35 0

メラルは、リリアーナ達との戦闘を離脱した後…
人気のない辺りでリリアーナと戦う為の策を練っていた。
もう相手の主砲とも言える存在を電撃的に潰す手は使えない以上、
相応の策を持って事にかからねばならなかったからだ。

だが、そう都合がいい策を簡単に思いつくはずもない。
言わば、メラルは奇襲を一度失敗しているのだ。だから、
メラルは相手が再度の襲撃があるものと考えていると想定して策を練っていた。
しかし襲撃を確信して警戒する小隊に個人でできる事など…そう多くはない。
そして行き着いた答えは…他の相手との戦闘を利用して
リリアーナ側の戦力を削ぐという不確実かつ危険極まりない答えだった。
その答えに行き着いた直後から、メラルは、エミューの氷を…今度は杖を持たぬ片手を
覆わせるように装着し、エミューとは別行動をとり・・・"目"の力すら利用して
気配、魔力を隠蔽して校庭に接近しようとしていた。が…そこで大きく目論見が外れる事となる。

そもそも、メラルの目の力…魔力の吸収は、リバース自体を
構成する魔力も吸収の対象になりえるのだ。もちろん
リバースを構築する膨大な魔力の前には、プールから
スポイトで水を取り出し続ける位のものだが。
とはいえ、現在リバース内の魔力は空間の亀裂が生じているなど、少々不安定な部分がある。
そのため、その力を用いていれば、より空間の亀裂に巻き込まれやすくなっていたのだ。
結果・・・学園まではまだそれなりに距離があったにもかかわらず、
メラルは空間の亀裂に唐突に飲み込まれてしまう事となった。

===================================================================================
 そしてメラルが出現したのは…図書館の地下。ただそれだけならばまだマシだっただろうが・・・
事態はもっと最悪だった。マオ達3人の真正面、しかもそれなりに近い位置に
出現する事になったのだから。
(……一体何が…。……あの3人は!…まずい!)
ただ、その時点ではメラルは目の力まで利用して隠蔽をしていた。
メラルの輝く左目だけは見えるかもしれないが…それ以外は周囲に展開している
藍色の霧によって一切わからなかっただろう。つまり…目について事前情報のない
3人には目の前の対象がメラルだとはその時点でわからないはずだった。
しかし…その事実をメラルは失念していた。即座に隠蔽の術を解除し…
同時に目を"封印"してしまった。そして、エミューに準備をさせながら
マオに声をかける。戦闘になる事を前提として。
(エミュー、…閃光と砲撃の準備…砲撃は氷の方よ。後、私の居場所を特定して。)
「随分とボロボロなのね。マオ。その分収穫は多いみたいだけれど…。
 …後…その吸血鬼にペンダントを預けるのは止めたほうがいいわ。
 私は、あなたとその使い魔を逃がすつもりは毛頭ないから。
 でも、もう一人…クリスだったかしら? 悪いけれど…私には、
 あなたに対して特別挑むべき理由はない。それに、優勝にも興味はない。
 だから…例えあなた達が、自分のペンダントをあなたに預けて
 あなたを逃がしたとしても…戦いに干渉しないのなら手は出さないわ。

 最も、私のペンダントもここにはないけれど。」


158 :メラル ◆1LtyyBHC/M :2008/08/11(月) 15:47:13 0
 
メラルが杖を3人に向けた。そして続ける。
(…負けても、目的にに致命的なダメージはない。しかし、勝てば決定打になる…。
それに、保健室で会った時から、彼女と戦うのは避けて通れない道だったし…丁度いいわね。
乗ってこないのなら、それでも構わない。いずれにせよ、彼女と戦うのなら屋内でないと勝負にならないから。)
「……そう。私の目的は…マオ。あなたとの決闘よ。使い魔も交えた…一切加減のない本気の…ね。
 そして、賭けるのはペンダントじゃない。…互いにとって最も必要なもの、よ。
  あなたが勝てば、明らかに貴方達に不足しているであろう装備を私が競技の間提供するわ。
 消耗品以外は後で返してもらうけど。ちなみに、装備、とは具体的に…
 魔力、体力の回復薬から罠、武器に至るまで色々とあるから
 回復薬の類以外は好きに選んで構わないわ。それに、回復薬も副作用抜きの物で
 3人が二日フルに用いるのに十分な量を提供する事も保障する。
  でも、私が勝てば、私に不足している戦力を提供…つまり、指定する相手を倒してもらう。
 その相手はリリアーナ達。貴方にわかりやすく言うならミルク達、よ。
 もちろん、それはそのペンダントをゴミ箱に投入した後でかまわない。
 そう悪い話でもないでしょう?そもそも…貴方は私に勝って当然のはずなんだから。
  最も…私としても"貴方にすら勝てずにリリアーナ達に勝てるなんて考えすらしていない"けれど。
 ただ、断るのならば…貴方達のペンダントを今ここで狙うわ。
 それに、…他に条件を追加したいのなら…それも考慮する。
 私が怖いのでもない限り、十分いい条件だと思うけれど…どうかしら?」

メラルは交渉の中において、色々と仕掛けをしていた。
マオのプライドを揺さぶり、戦いに引きずり込むように。
更には、自分が負けてもマオとリリアーナが戦う理由を作れるように。
そして、話し終わるとマオ達の返答を待った。
(…実際問題、普通に勝つのは厳しいでしょうけれど…
生憎ここは屋内なのは確実。初手から…仕掛ける!)

159 :クリス ◆zuDFbGiSHI :2008/08/11(月) 22:44:58 0
>152
こっちが二人に気付いたころ、マオも俺に気づいたらしい。
>「クリス、ストップ!!ちょっとそこで後ろ向いて待機!!」
マオの口調に只ならぬものを感じ、つい言われた通りに後ろを向く。

>「……よしクリス!こっち来ていいぞ!!」
マオに言われて近づくと、まず大量のペンダントが目に入った。
こんな短時間の間にどうやって集めたんだ?
>「ゴミ箱はここいらにはない。悪いがヴァン。ペンダントを任せてもいいか?」
だが、その返答は突然現れたものによって遮られた。

>157-158
突然現れた煙に驚いていると、煙が晴れ保健室で会ったメラルが出てきた。
>「随分とボロボロなのね。マオ。その分収穫は多いみたいだけれど…。
 (中略)
 最も、私のペンダントもここにはないけれど。」
どうやらマオと吸血鬼に勝負を挑みたいらしい。
けれども今はベアトリーチェと交戦中、しかも大量のアンデッドがいる死王の領域である。
ここで敵を増やすのはあまり得策ではない。

そんなことに構わず、メラルは杖を向けて言葉を続ける。
>「……そう。私の目的は…マオ。あなたとの決闘よ。使い魔も交えた…一切加減のない本気の…ね。
 (中略)
 私が怖いのでもない限り、十分いい条件だと思うけれど…どうかしら?」
なるほど、そうきたか。
暗にリリアーナの方がマオより格上に扱うことでもプライドを刺激し、戦いに持ち込むつもりである。

「戦いに入る前に聞きたいんだが、こっちはベアトリーチェと交戦中だ。
 で、俺の攻撃なんだが…」
そう言って図書館の天井とその真下の床に向けてそれぞれ2,3発氷の魔弾を撃ち込む。
はたから見たら魔力の無駄遣いである。

「見ての通り遠隔武器だ。
 だから流れ弾がそっちに行くかもしれない。
 もしかしたら偶然攻撃が当たることもあると思う。
 また、結果としてマオのサポートになるかもしれない。」
炎の刃を先ほど凍らせた床に突き立てながら話を続ける。
「こういうことが起きても干渉と見なさないのなら構わないが、
 そうでなければ先にベアトリーチェと決着をつけさせてもらいたいのだが。」
その間にも床の氷は炎の熱により水蒸気となり、暖められた空気とともに上昇していく。
「あと片方だけ消耗していたら決闘としてフェアじゃない。
 ベアトリーチェを先にするならもちろん動いてくれるよな?」


160 :リリアーナ ◆7O/3IU/E7M :2008/08/11(月) 23:10:11 0
スライムの中を漂うリリアーナの目に映ったのは、ベアトリーチェに似ているが異なる意識達だった。
あえて共通点をあげるなら、美しく整った顔と首輪に付けられた認証札だろうか。
(・・・・・・認識札?)
訝しく思う間もなく、リリアーナの中に膨大なイメージが流れ込んできた。
それでも必死に自分を保とうとするリリアーナだったが、表情が次第に険しいものに変わっていく。
「うそ・・・・・・やめてよ!嫌!こんなの見たくない!!」
ベアトリーチェの秘密を、本人の断りも無く覗き見ることへの後ろめたさ。
それに何より、リリアーナが垣間見た映像は、彼女の知っている世界とはあまりにかけ離れていた。
少女の一人がリリアーナの身体を通り抜けていく。
「うあああああああああああ!あああああああああああ!ああああああああああ!」
リリアーナは絶叫した。
少女がリリアーナの中をすり抜けた時、断片的ではあるが彼女の感情が流れ込んできたのだ。
リリアーナの動揺に呼応するように、彼女のカタチが不鮮明に揺らぎ始める。
「こんな・・・・・こんな事って・・・・・・」

>リリアーナの周囲に群がる少女達はやがて一つに重なっていく。
>重なるにつれ少女達は光り始め、その光にリリアーナは垣間見た。
毒姫の作られる様を。
だがそれも、狂気に駆られた魔法使いの凄惨なる『儀式』に比べればほんの前菜でしかなかった。

リリアーナは全てを知った。
ベアトリーチェは100人の毒姫たちの集合体だということを。
それを繋ぎとめる蠱毒の儀式の象徴たる赤黒い剣。
記憶を封じるための術を暗示する光の鎖。
あらゆるものがどれ一つ欠ける事無くあってこそ、ベアトリーチェという存在が成り立っているのだと。

ベアトリーチェの言葉が再びリリアーナを打った。
>「リリアーナ!嫦娥6号をなぜ殺すと聞いたな!
>お前は蠱毒をわかっていない!
>蠱毒は殺し合いの儀式じゃない!命の統合の!魂の融合の儀式だ!
>嫦娥6号を含め蠱毒に参加した生物の命を!魂を!私は背負っている!
>お前達が相手にしているのは私一人じゃねえんだよ!」
―――― 今ならわかる気がする。なんて悲しくて、重い言葉なんだろう。

毒スライムに誰かが攻撃しているのを感じる。今スライムは氷漬けになったらしい。
これだけのサイズを凍らせたのなら、きっとやったのはフリージアだろう。
スライムが攻撃されれば、重要な部位に毒が集中する。
リリアーナは、そうなればきっとベアトリーチェの精神も集められ、具現化しやすくなると思ったのだ。
だが、まさかこんなことになるとは思っても見なかった。

リリアーナは涙が止まらなかった。
肉体と言う器の無いリリアーナが泣けるはずが無い。それでも涙はとめどなく溢れた。

期せずして知ってしまった秘密と、一介の少女が背負うには重過ぎるタブー。
狂気の魔法使いが行った陰惨な『禁呪』は、リリアーナの精神に深刻なダメージを残した。
それでも彼女が錯乱もせず正気でいられたのは、何もカドゥケウスのせいだけではなかった。
エルザとの約束、ロックの言葉、そして外で今も戦っているであろう仲間達。
彼らの存在がリリアーナの心の均衡を何とか保っていた。
ベアトリーチェが一人でないように、リリアーナもまたこの場に一人きりではなかったのだ。

161 :ケオス ◆8Ed0zD19u2 :2008/08/12(火) 00:18:18 O
>154
>「ちょっと!フリージア!私が言った事が聞こえなかったの!?」
「ああ、エルザ」
ケオスはエルザの声に振り向く。
>「もっとこう、ぎゅーんときて、ぐいーんとなって、ずばばばーんとなるような攻撃魔法は無いの!?」
>「みんな聞いて!あの毒スライムはベアトリーチェの成れの果てで、リリアーナは…正直理解できないけど…
>ベアトリーチェを助けるために毒スライムに入ったの!でも、私達があの毒スライムをやっつけないと、
>リリアーナのためにならないのよ!お願い!とにかく毒スライムをやっつけて!」
「ふぅーん、取りあえずあれをなんとかしないといけないんだね。」
フリージアの作った氷山を見上げる。
「丁度よかった。フリージアが凍らせてくれたから攻撃が効きそうだ。」
そう言うと嫦娥六号戦で出した光球が一つ、また一つと現れる。
「大丈夫、氷の結晶も残さないから。」
計九個の光球がケオスの周りに出来上がる。
「収束」
一言かけると光球はケオスの両掌に集まる。ケオスの両掌が光を帯びる。
「生有る物、生無き物にも等しき永遠の安息を…」
助走距離を取り一気に加速。
「白帝・両掌砕波」
氷山とのすれ違いざまに両掌底を叩き込む。


162 :リリアーナ ◆7O/3IU/E7M :2008/08/12(火) 00:28:45 0
>「・・・リリアーナ!カドゥケウス!・・・何しにきたんだ?」
>しばしの沈黙の後、不思議そうに尋ねる。
リリアーナは目を瞬かせた。
そしてごしごしと乱暴に目を擦った後、おずおずとベアトリーチェに手を差し出した。
「・・・・・・・・私ね、ベアトリーチェちゃんを迎えに来たの」

しばし沈黙が流れる。
リリアーナは逡巡した。何かを迷い考えあぐねているようだった。
だがやがて迷いは消え、静かな光をたたえた青い目がベアトリーチェを見つめる。
「それで、答えは見つかったの?」

「私は馬鹿だから、ベアトリーチェちゃんが私を使って何を知りたかったのか良くわからない。
 けれど、あれだけの犠牲を払ってまで得たかった事だもの。それはきっと、とても大切なことなのね」
リリアーナはベアトリーチェの手を取り「今はあなたに触っても大丈夫みたいね」と笑った。
当然だ。今のベアトリーチェもリリアーナも意識だけ残して後は解けてしまっているのだから。

そしてこの状況で、リバースでしかできない事があるとリリアーナは気づいていた。
「ベアトリーチェちゃんはさっき言ったわよね?私の周りには誰もいられない!触れられない!・・・って・
 今の私はベアトリーチェちゃんであり、リリアーナでもあるの。・・・・・・だから、こんな事だって出来る」
リリアーナはベアトリーチェの手を取り、おもむろに自分の胸へと押し付けた。
ベアトリーチェの手は何の抵抗も無く、ずぶずぶとリリアーナの中に沈みこんでいく。
「見せてあげる。私の心を――――記憶を。それが終わったら、一緒に帰ろうよ」

163 :ケオス ◆8Ed0zD19u2 :2008/08/12(火) 01:42:59 O
氷山はこの時点では傷一つ付いていない。ただケオスの両掌に集まった光が氷山の中心に移動しているだけである。
「……ごめんね」
何かの合図のようにケオスが掲げた拳を強く握ると……

ビキッ…ビキッ…ビキッビキッ!
バキィン!!

中に設置された光球が解放され氷山は跡形も無く粉々になる。
「これでいいのかな?エルザ。」

164 :エルザ ◆jWBUJ7IJ6Y :2008/08/12(火) 07:15:09 0
>161>163
> 「ふぅーん、取りあえずあれをなんとかしないといけないんだね。」
「そうよ!やっちまいなさいよ!」
その後、ケオスが魔法を発動するまではエルザは意気高揚していた。
しかし、実際に魔法が発動し、毒スライムの氷山が跡形も無く粉々になると、
エルザは心臓が胃袋をつきぬけ、地面にすとんと落ちたような気分になった。
> 「これでいいのかな?エルザ。」
そうケオスに声をかけられなければ、エルザは呆然としたままだったかもしれない。
「…よかったのかしら?」
エルザは急に自信がなくなってきた。
「リリアーナはね、ちゃんと考えがあるから自分ごと毒スライムをやっつけるように言ったの。
 でも、これで本当に大丈夫だったのかしら?ねえ、どう思う?
 もしかしたら、私取り返しのつかないことをあなたにやらせてしまったのかしら?」
心の動揺は体にも現れていた。スーパーハードニングが解除され、普通のエルザに戻ったのだ。
エルザはフリージア城でかつてそうなったように、再び臆病なウサギのようになっていた。

>「大丈夫、まだリリアーナの力を感じるのだ。」
いつの間にかロックがすぐ近くに来ていた。
「リリアーナの力って?」
エルザにそう聞かれたロックは、『わかるだろ?』といった視線をケオスに投げかけた。

>「それにしても、まいったのだ。杖がなくなったのだ。」
「えっ、どうして!?」
ロックは、ベアトリーチェに杖を渡していたことを話した。そして、その結果がどうなったかを説明する必要も無かった。
さっきエルザが説明したとおり、その毒スライムこそがベアトリーチェの成れの果てなのだから。
>「あの杖はフォルティシモの破片と、アンジェリーナが持っていた“人間もどき”の毛を芯にして作られたものだったのだ。
> ああ、何で大切な物はいつかなくなってしまうんだろう?」
フォルティシモとは、ロックがもともと持っていた箒で、後に闇の魔法使いに破壊されてしまった箒だ。
エルザはロックがフォルティシモを大事にしていた事を知っていたので、
そのフォルティシモの杖を大事にしていたことも十分理解できた。
しかし、嘆いているロックを見ても、エルザはあまり同情できなかった。
ベアトリーチェなんかに大事な杖を渡したことがそもそも正気の沙汰ではないと思ったからだ。
「自業自得よ。」
その一言に全てが集約されていた。

パン!

ロックの返事は平手打ちだった。突然の事にエルザは頭の中が真っ白になった。
エルザは本格的にロックを怒らせた事が今まで一度もなかった。
だからエルザは怒って自分を睨むロックを、無言で見つめ返す事しかできなかった。

165 :黒猫ルズ:2008/08/12(火) 08:42:07 0
>153
>「確かにこれは普通の状態では即死しかねませんわねえ」
>フリージアは言われた通りに氷結結界を展開する
「心なしかとってもファンシーな気分なのですわ〜。さすがは女王様ですわ〜」
>「これでよしっとvさあリリアーナさん!今、助けますわよ!!」
「レッツゴーなのですわ〜♥」

>「六の翼よ。我が守りの壁を。光壁ノ零、花鳥風月、羽…」
>「綺麗・・・まるでセフィラムのようですわv」
「そうでしょうか?・・・・・た、確かにちょっとくらいは綺麗だとは思いますけれど〜」
うっとりした顔をするフリージアを見て、ルズはちょっぴりやきもちを焼いたようだ。
>「そうだv次のフリージングドールには羽をつけましょっとv」
「んまああああああ!!それはとてもいいアイディアだと思いますわ〜!!」
フリージングドールに羽がついているのを想像し、ルズはうっとりしている。
どうやら機嫌も直ったようだ。実に単純である。

>156 
地上に出たフリージアとルズが見たものは、ロックとエルザによって集められた大量の毒スライムだった。
そしてあっという間に毒スライムに飲み込まれるリリアーナ。
>「構わないでって言われましても・・・・」
「困るのですわ〜。弱いんだからちょっとは空気読めですわ〜」
>「どっちにしろ毒スライムを何とかしないとリリアーナさんの元にはたどり着けませんわね」
>そう結論を出し近くに居た毒スライムを次々と凍らしていくフリージア。
底に登場したのはエルザだった。
>「ちょっと!フリージア!私が言った事が聞こえなかったの!?」
「んまあああああ!!エルザ様ぁ!!心配しましたのよ〜!!とりあえずお元気そうで何よりですわ〜!!!」
抱きつこうとしたルズだったが、鋼の胸にあっさり跳ね返され地面をころころ転がった。
「な・・・・・・・なんでわたくしこんなのばっかり・・・・・・・」

166 :黒猫ルズ:2008/08/12(火) 08:42:42 0
>161 >163 >154
>「みんな聞いて!あの毒スライムはベアトリーチェの成れの果てで、(中略)私達があの毒スライムをやっつけないと、
> リリアーナのためにならないのよ!お願い!とにかく毒スライムをやっつけて!」
「そう言われましても・・・・・・」
ルズはぶつけた鼻を摩りながら巨大な氷山を見上げた。
>「丁度よかった。フリージアが凍らせてくれたから攻撃が効きそうだ。」
ケオスだった。
>「大丈夫、氷の結晶も残さないから。」
>計九個の光球がケオスの周りに出来上がる。
>「白帝・両掌砕波」
>氷山とのすれ違いざまに両掌底を叩き込む。
「ちょっと〜!!大口叩いた割に全然効いてないじゃありませんのよ〜!全くこれだから殿方は・・・」
シンデレラの継母よろしくケオスに文句を言っていたルズだったが、直後、あんぐりと顎が落ちた。

>中に設置された光球が解放され氷山は跡形も無く粉々になった。
「・・・・・・・・・・・・・・・凄いのですわ〜本当に粉々なのですわ〜」
>「これでいいのかな?エルザ。」
>「…よかったのかしら?」
エルザは急に自信がなくなってきた。
>「リリアーナはね、ちゃんと考えがあるから自分ごと毒スライムをやっつけるように言ったの。
> でも、これで本当に大丈夫だったのかしら?ねえ、どう思う?」
よほど心を痛めているらしく、エルザのスーパーハードニングが解けてしまった。
ルズがどうやってエルザを慰めようかと考えていると、おもむろにロックが口を開いた。

>「大丈夫、まだリリアーナの力を感じるのだ。」
>いつの間にかロックがすぐ近くに来ていた。
>「リリアーナの力って?」
>エルザにそう聞かれたロックは、『わかるだろ?』といった視線をケオスに投げかけた。

「ではロックとやら、この中にリリアーナとベアトリーチェが埋もれているかもしれないのですわね〜?
 では、わたくし自ら掘り出して差し上げますわ!ですから返事をして居場所を教えるのですわ〜!!
 ベアトリーチェーリリアーナーベアトリーチェー(ry」
ルズはそう声がけをしながら、粉々になった毒スライムの残骸にのこのこ近寄っていった。
そして見てしまった。
「フギャ――――!!!!なななななななんですのこれは――――!!!」
粉砕された毒スライムの残骸から、なにやら赤黒い液体がじわじわ染み出している事に。

「こここここれ毒スライムの血ですわよね?それとも体液?
 どどどどどどっちにしても、もう成敗したんですわよね?そうですわよねっ?ねっねっ?」
ルズはじりじりと後ずさりしながらケオスとフリージアに必死で同意を求めた。

>164
なにやらロックとエルザの間で不穏な空気が流れているが、パニック状態のルズはそれどころではなかった。

167 :ヴァンエレン・ブランカート ◆u1rU/e.jL2 :2008/08/13(水) 00:04:46 0
>152
>「………あっ!!」
はぐれていたマオと遭遇したヴァンは…相手のあまりに予想外な格好を見て固まってしまった。
「ふぅ…どうやら私は夢でも見ているらしい。
 落ち着け私。
 エリートのマオさんともあろうお方が全裸の変態なわけないじゃないっすか」
混乱のあまり口調が変になっているが、目をこすって仕切りなおしでマオとの再会を果た……
やはりどう目を凝らしてもマオは服を着ていない。
>「……う、うわあぁぁ!み、見るな、見るなぁー!!」
「わわわ!
 私は何も見ていないぞ!
 見ていないったら見ていない!!」
顔を赤くして慌てて両手で眼を隠して、なにも見えていないことをアピールするのだが…。
時すでに遅し、もう全部見ちゃっていた。

>149
うずくまってマントごと全身を隠すようにして真っ暗でマオどころかなにも見えなくなっている。
このときに二人を発見して合流すべくやってきたクリスも当然見えているわけはなく、そのことに全然気がついていなかった。
>「ヴァン。悪いんだが上の服だけでいいから貸してくれないか。
>このままじゃあ立ち上がることもできない。」
マントに包まれた黒い物体Aはもぞもぞと動き出して、どうやったのはわからないがその状態で器用に上着を脱いでマオに渡した。

>「ゴミ箱はここいらにはない。悪いがヴァン。ペンダントを任せてもいいか?」
上着を着たことを確認するとマントを翻してやっと通常の体勢に戻ったヴァン。
「どういうことかわからないが、これでマオの優勝は確実なものとなるわけだな」

>157>158
またも厄介な者が現れることにより、マオ優勝という道に障害が生じることになる。
かつてヴァンに魔女と称された者のうちの一人、メラルである。
「いまの状況をわかって言っておるのか?」
交渉を持ちかけようというメラルに対して応えたのは返答を求められているマオではなかった。
「いまはな…ベアトリーチェが暴走しており、空間がねじにねじれて混沌と化しておる。
 このままではこの世界自体が崩壊してしまう危険性があるわけだ。
 いずれも予断の許されぬこの状況でなぜそのようなこと交渉を持ちかける?」
しかも問題はそれだけではない。
ここは魔物たちが統括している領域であり、いつその魔物が襲ってきてもおかしくないこと。
そして死王は必ずやこの空間のどこかひっそりと隠れていて、自らの領域に立ち入りし侵入者共を決して快く思っていないことをヴァンは確信していた。

>159
>「見ての通り遠隔武器だ。
>だから流れ弾がそっちに行くかもしれない。
>もしかしたら偶然攻撃が当たることもあると思う。
>また、結果としてマオのサポートになるかもしれない。」
あくまで偶然という形でマオの援護をしてしまうかもしれない、というクリスの言い分にヴァンは思わず苦笑いをしてしまう。
>「あと片方だけ消耗していたら決闘としてフェアじゃない。
>ベアトリーチェを先にするならもちろん動いてくれるよな?」
問題をひとまず先送りにしてしまって、メラルをこのままベアトリーチェを止めることに参加させてしまえればなお安全に片がつく。
後はリリアーナとメラルを直接ぶつかり合わせられれば最良の形になろう。

168 :アルナワーズ=アル=アジフ ◆O.bcTAp6QI :2008/08/13(水) 02:17:11 0
>141
「お茶会楽しみにしているわぁん。」
光の翼を纏い有料スマイルを向けるケオスにアルナワーズは少し困ったような笑顔で応えた。
消えていった背中を暫く見送りながら、小さく溜息をついた。
「あんな笑顔を見せられると困っちゃうわねぇん。
律の振り戻しが怖そうだけど、私は私なりに"彼女たち"の手助けしたくなっちゃうものぉん。
これもケオスの言う【必要な事】という事にしておきましょ。」
肩を竦めながらアルナワーズは空間の狭間からその姿を消した。

169 :ベアトリーチェ ◆DOKU7MAWbk :2008/08/13(水) 02:17:23 0
>162
ベアトリーチェは混乱に陥っていた。
全く理解できない者を前にし、対処できずに戸惑っていた。
キメラウイルスを暴走させたところまでは覚えている。
その時、自我も捨て完全に消えたはずだったのだ。
にも拘らず今自分としてこの場に存在している。
感覚的に肉体の無い思念体だとは想像ついたが、なぜここに存在していられるかがわからなかった。

とはいえ、ベアトリーチェが自身を認識するに当たり、リリアーナとは違う自分の姿を見ているのだ。
剣も、鎖も認識できない。
ただのベアトリーチェとして。
それ程、学園長の施した封印は強力だったのだ。

しかし、それ以上に理解できないのがリリアーナだった。
リリアーナも肉体の無い思念体のような状態なのだろう。
どうして自分の目の前に現われたのか?
最初に出た言葉はまさに思考抜きで最初に思い当たった言葉だったのだ。
そしてその問いに対する応えはベアトリーチェを更に混乱に陥れる。
>「・・・・・・・・私ね、ベアトリーチェちゃんを迎えに来たの」
全く理解できぬ応えに思考は停止し、しばしの沈黙が流れる。

どれだけ時間がたとうともベアトリーチェには理解できないだろう。
返答も出来ず固まっていると、リリアーナが更に言葉を紡ぐ。
答えは見つかったのか、と。
その問いに言葉に詰まった。
ベアトリーチェ自身判らないでいるのだから。

先程まで、肉体を持っていた時の強さは今のベアトリーチェには欠片すらも感じられないだろう。
性格も、姿勢も変っていない。
しかし、今は完全にリリアーナがリードをしている。
リリアーナの紡ぐ問いに、言葉に、対応できず、されるがままになっていた。

手を取られ、リリアーナの胸に当てられると、その手はずぶずぶと抵抗もなくその内へと沈みこんでいく。
>「見せてあげる。私の心を――――記憶を。それが終わったら、一緒に帰ろうよ」
「う・・・うぁああああ!!!」
完全にリードされていたが、ここに至り漸くベアトリーチェの身体が動いた。
とはいえ、それは意思ではなく反射に近い反応でしかない。
あまりにも触れられる事に、受け入れられる事に慣れていないベアトリーチェにとってリリアーナの行動は完全に許容外。
畏れにも似た表情を浮かべ手を引き抜き後ずさる。
「お・・・お前は・・・何なんだ!
なぜ、憎まない!なぜ!なぜ!」
信じられないようなものを見るような眼で・・・というか、実際に信じられないものを前にしているわけだが。
ベアトリーチェは怯えた眼をしながらじりじりとリリアーナから距離をとっていく。
何かのきっかけがあれば脱兎の如く逃げ出さんばかりに。
それをさせないのは静かな光を湛えた青い眼だったのかもしれない。

170 :アルナワーズ=アル=アジフ ◆O.bcTAp6QI :2008/08/13(水) 02:17:31 0
そんな緊迫した状態に忍び寄る影がベアトリーチェの背後に現われる。
「あらぁん。何なんだって言う割には知ろうとしないのぉん?
仮にも研究者たるベアトリーチェらしくないわぁ。
折角リリィが教えてくれるって言うのだから遠慮しちゃだめよぉん。」
のんびりとした声で現われたのはアルナワーズだった。
その声に振り向いたベアトリーチェをトンと軽く押す。
元々思念体に体制の崩れなど関係ないのだが、肉体を持った者は肉体を失ってもその感覚は失わない。
感覚に捕らわれバランスを崩し、リリアーナへと倒れこんでしまう。
そしてそのままベアトリーチェはリリアーナの身体中へと沈み込んでいってしまった。

「ベアトリーチェったらテレ屋さんだから、誰かが背中を押してあげないと(ハート)」
にっこりと微笑み、リリアーナへと向き返ると、更に言葉を続ける。
恐らくは最も知りたいであろう事を伝える為に。
「どうして?って顔ねぇん。。そういう不思議そうな顔って好きぃ〜。
結構簡単なことだったりするのだけど〜。
空間の歪み・カドゥケウスの力場・思念体状態・非戦闘状態。
そして私は幻術と精神を専攻している。
ここに教頭先生の手助けがあれば裏技の一つくらいできてよぉん。」
満面の笑みを浮かべ種明かしをするのであった。
思念体状態の今のベアトリーチェやリリアーナはゴースト状態に近い。
それ以外に様々な要因があって、アルナワーズの介入が可能になっていたのだ。

「それにしても流石ねぇ、リリィ。
三乗蠱毒のベアトリーチェは無敵に近い状態だったわぁん。
でも、そんな彼女を一歩退かせた。・・・致命的な一歩を。
カドゥケウスの力ではなく、あなたの力で。
もう一仕事あるけど、私たちのお友達をよろしくねぇん。」
そう、確かにベアトリーチェは退いた。
カドゥケウスを振るう前に。その力ではなく、リリアーナに畏怖し、退いたのだ。
ベアトリーチェと混ざり合ったリリアーナに気分よさそうに手を振るアルナワーズ。

>163>164>165
ケオスの放った白帝・両掌砕波により氷山毒スライムは完全に霧散した。
宣言通り、氷の結晶も残さずに完全に!
確かに完全に消滅したはずなのだが、どこからとも無く少量ながら破片が出現している。
そしてじわじわと赤黒い液体が滲み出し、ルズをパニックに陥れるのだった。
これが何を意味するかはわからないが、それだけを気にしている暇はないだろう。
強力な力は空間に影響を及ぼす。
ましてやここは死王の領域。
空間に穴の開いている場所。
空間の入る亀裂が目に見えて広がりを見せようとしていたのだから。

171 :フリージア ◆cOOmSNbyw6 :2008/08/13(水) 14:01:02 P
>154>161>162>>164166
>「もっとこう、ぎゅーんときて、ぐいーんとなって、ずばばばーんとなるような攻撃魔法は無いの!?」
>「みんな聞いて!あの毒スライムはベアトリーチェの成れの果てで、リリアーナは…正直理解できないけど…
 ベアトリーチェを助けるために毒スライムに入ったの!でも、私達があの毒スライムをやっつけないと、
 リリアーナのためにならないのよ!お願い!とにかく毒スライムをやっつけて!」
「お〜ほっほっほっほ!自慢じゃないけど私、幽霊みたいな実体の無いのや
 液体状の敵を何とかする方法は持ち合せていませんわよ!!」
本当に自慢ではなかった
「それにこういう類のは一度凍らせて砕いても破片が集まって・・・・・」
>「ふぅーん、取りあえずあれをなんとかしないといけないんだね。」
>「丁度よかった。フリージアが凍らせてくれたから攻撃が効きそうだ。」
と言いかけたところをとっとと砕いてしまうケオス
「復活しちゃうかも・・・・と言いたかったんだけど大丈夫っぽいですわね」
>「リリアーナはね、ちゃんと考えがあるから自分ごと毒スライムをやっつけるように言ったの。
 もしかしたら、私取り返しのつかないことをあなたにやらせてしまったのかしら?」
と不安そうなエルザ


何かあるといけないと毒スライムの破片を眺めていたフリージア
後方ではエルザとロックの間に不穏な空気が流れている

そんなこと関係ねえ!とばかりにのこのこと毒スライムの破片に近づいていくルズ
>「フギャ――――!!!!なななななななんですのこれは――――!!!」
>「こここここれ毒スライムの血ですわよね?それとも体液?
 どどどどどどっちにしても、もう成敗したんですわよね?そうですわよねっ?ねっねっ?」
なんとケオスの砕いた毒スライムから赤黒い液体が染み出している
「まさか!?」
自分の言ったことが現実になったのではと
再度凍らせる準備をするフリージアであった


ペンダント自前1 所持3 投下1 魔力回復薬(青汁風味)

172 :マオ ◆wYjEoXUBzo :2008/08/13(水) 18:31:17 0
>158 >159
ヴァンエレンにペンダントを預けようとしていると予想外の人物が現れる。
そう、結局決着つかずのまま僕の前から去って行ったメラル・エルディーンだ。
>「随分とボロボロなのね。マオ。その分収穫は多いみたいだけれど…。
>(中略)
>最も、私のペンダントもここにはないけれど。」
杖を僕たちに向け逃がすつもりはないという言葉……
ということは僕と戦うつもりか?しかし、どういうつもりだメラル。
この状況、明らかにお前が不利なんだぞ。
僕たち三人を相手にすることになるのを分かっていっているのか?

>「……そう。私の目的は…マオ。あなたとの決闘よ。使い魔も交えた…一切加減のない本気の…ね。
>そして、賭けるのはペンダントじゃない。…互いにとって最も必要なもの、よ。
>(中略)
>3人が二日フルに用いるのに十分な量を提供する事も保障する。
……なるほど、決闘で来たか。確かに勝てば装備をもらえる。
そしてなにより万全の状態での決闘ではないが一応の決着はつく。
しかし、受けるかどうかはこっちが負けた時を聞かないとはっきりとは言えないな。
>でも、私が勝てば、私に不足している戦力を提供…つまり、指定する相手を倒してもらう。
>(中略)
>最も…私としても"貴方にすら勝てずにリリアーナ達に勝てるなんて考えすらしていない"けれど。
>(中略)
>私が怖いのでもない限り、十分いい条件だと思うけれど…どうかしら?」
……え、なに?僕が負けたらリリアーナ達を倒すための戦力になれってことか?
「フ、フフフ……フフフフフ、本気で言っているのか貴様!!」
そして僕はメラルを睨みつける……それも当然だ。
僕がリリアーナだとかいうレベルの低い奴らを倒すための前哨戦に過ぎない?
今お前の放った言葉は僕をプライドだけを傷つけるんじゃない。
僕とライバルだったお前自身も貶めているのと同義………
そうだ、お前は僕の好敵手!他に頭がいいやつは沢山いた。実技ができるやつはいた。
だが好敵手はお前だけだった。他の奴らとは違ったんだ。
そしてお前が落ちた後もお前なら這い上がってくると思っていた。
だからこそ僕はこのトップの位置を守り続けた。
お前が戻ってきた時に情けない姿は見せないと思ったからだッ!!
なのに、なのにお前はあのどうしようもない噂に成績もよくないリリアーナに……
「……フッ、まあ……いいか、物資ももらえるし。戦ってはやるよ……一応な。どうせ僕が勝つんだ。」
なんだかバカバカしくなってきた。なぜ僕はこんな奴をライバルなどと思っていたんだろうか……

>「見ての通り遠隔武器だ。
>だから流れ弾がそっちに行くかもしれない。
>もしかしたら偶然攻撃が当たることもあると思う。
>また、結果としてマオのサポートになるかもしれない。」
本来なら余計な手出しはするなと言うんだが……
今は手っ取り早く終わるなら三人がかりでもいいと思っているよ。
>「あと片方だけ消耗していたら決闘としてフェアじゃない。
>ベアトリーチェを先にするならもちろん動いてくれるよな?」
どうやらクリスはまず目先の問題を片づけてしまいたいらしい…
僕もたったいま優先順位が変わった。その言葉に乗っからせてもらうとしよう。
「フッ……確かにそうだな。僕との決闘などよりもベアトリーチェを何とかする方が先じゃないのか?
 ヴァンも言っていただろう。この世界の崩壊とベアトリーチェは密接に関わっているかもしれない…って。
 そういうことだ。僕と決闘だとか抜かすんならベアトリーチェを倒したあとにしろ。
 僕としても三流に固執している奴との決闘なんかよりもベアトリーチェの方が問題だからな。
 
 さあヴァン、クリス。僕たちもあの化け物を倒してさっさとここを出るぞ。」
僕はそういい杖を向けるメラルを無視して足元にあるペンダントを拾い集めクリスに渡しはじめる。

173 :メラル ◆1LtyyBHC/M :2008/08/14(木) 09:10:13 0
メラルは三人の言い分を黙って聞き…それが終わってから言った。
これは…話を聴いた上でのメラルの素直な感想である。
「あなた達がベアトリーチェと争っているという事は良くわかったわ。
 でも…ベアトリーチェがこの空間を歪めている、と言うのは信じられない。
 空間が歪んでいるのは事実でしょうけれど…これだけの空間を作るほど
 大規模な魔術をこうも歪めるなんて、並の事じゃない。…生徒の力だけで
 それができるとも思えない。まして純粋に毒に特化しているはずの彼女には。
 だから…もっと別の原因があるはずよ。仮にベアトリーチェが
 原因だと考えても…それは原因の一つでしかないはず。」

ここで一拍置き…改めて続けた。
「…そう言えば、そこの吸血鬼が言っていたわよね?大量に沸いて出た
 死霊は自分達のしわざだって。でも、少なくとも私の知る限り二人とも
 死霊の扱いに長けていると言った話は聞かないし…そこの吸血鬼も
 それほどの力があるなら私に一睨みされただけで逃げ帰ったりはしないはず。
 つまり、何らかの手段で無理を押して召喚した可能性が高い。
 案外…本当の原因はあなた達なんじゃないかしら?実際…それくらい
 大規模な真似をしなければ、保健室で私と会った後の短時間で
 それ程の量のペンダントは手に入らないでしょう?」
しかし、これは…メラルは実際にそうだと考えて言っている訳ではない。
一見もっともらしく聞こえそうな交戦理由を作ろうとしているだけである。

「それに…リリアーナが三流?聞き捨てならないわね。
 確かに単純な成績で見れば貴女が気にする程ではないでしょうけれど…
 "単純な成績や知識なんて活かせなければ意味がない"ことは貴女も知っているはず。
 自分がそれと決めた事を貫き通す力に関しては…彼女は間違いなく一流よ。
 普段はアルに遊ばれているけれど…いざと言う時になると、それこそ
 化け物染みた洞察力と判断力を見せて仲間を導く。それがリリアーナの強さなのよ。」
もちろん、メラルの目当てはそこにあるわけではない。しかし…リリアーナ自身の戦闘力という
点を隠してリリアーナの"強さ"を示すには、こういう説明の仕方以外に適切なものがなかったのだ。
一部どこかで聞いたような話が入っているのは…故意ではなく無意識である。

そして…ここで一転して空気が変わる。メラルが純粋な殺気を視線に込めて3人を見据えた。
「あなたたちに都合があるように…私にもいろいろと都合があってね。
 余り長い時間待つ事はできない。だから、後で…という話は拒否も同然なの。
 だから…相応の対応をさせてもらうわ。…重力陣。」
半径1.5m程度の魔法陣が、マオとクリス付近…より、少し後ろを中心に展開され…
ほんの少しのタイムラグの後にその辺りに強い重力がかかる。
そして…そのまま行けば間違いなく天井も崩落するだろう。
狙いは…言うまでもない。ペンダントの一部を回収不能にさせること。そして…
退路を奪う事である。

174 :クリス ◆zuDFbGiSHI :2008/08/15(金) 00:05:53 0
>172>173
>「フッ……確かにそうだな。僕との決闘などよりもベアトリーチェを何とかする方が先じゃないのか?
  ヴァンも言っていただろう。この世界の崩壊とベアトリーチェは密接に関わっているかもしれない…って。
  そういうことだ。僕と決闘だとか抜かすんならベアトリーチェを倒したあとにしろ。
  僕としても三流に固執している奴との決闘なんかよりもベアトリーチェの方が問題だからな。
  さあヴァン、クリス。僕たちもあの化け物を倒してさっさとここを出るぞ。」
「…マオ、今袋を探すから少し待ってくれないか?
 こんなにいっぱい一度に持てないし。」
そう言って工具入れから袋を探しているとメラルが話し始めた。

>「あなた達がベアトリーチェと争っているという事は良くわかったわ。
  でも…ベアトリーチェがこの空間を歪めている、と言うのは信じられない。
  空間が歪んでいるのは事実でしょうけれど…これだけの空間を作るほど
  大規模な魔術をこうも歪めるなんて、並の事じゃない。…生徒の力だけで
  それができるとも思えない。まして純粋に毒に特化しているはずの彼女には。
  だから…もっと別の原因があるはずよ。仮にベアトリーチェが
  原因だと考えても…それは原因の一つでしかないはず。」
そう言えばメラルはベアトリーチェと戦っていなかったな。
空間すら蝕む毒を持ったといっても実際に見ないと信用しなさそうだ。

>「…そう言えば、そこの吸血鬼が言っていたわよね?大量に沸いて出た
  死霊は自分達のしわざだって。でも、少なくとも私の知る限り二人とも
  死霊の扱いに長けていると言った話は聞かないし…そこの吸血鬼も
  それほどの力があるなら私に一睨みされただけで逃げ帰ったりはしないはず。
  つまり、何らかの手段で無理を押して召喚した可能性が高い。
  案外…本当の原因はあなた達なんじゃないかしら?実際…それくらい
  大規模な真似をしなければ、保健室で私と会った後の短時間で
  それ程の量のペンダントは手に入らないでしょう?」
大量のペンダントはどうしたか分からないが、良い線をついている。
マオと吸血鬼は知らないだろうが亀裂の大元はアンデッドの王が中心となっているらしい。
空間を安定させるには両方の要因をなんとかしなければならないだろう。
すでに手遅れかもしれないが…

>「それに…リリアーナが三流?聞き捨てならないわね。
  確かに単純な成績で見れば貴女が気にする程ではないでしょうけれど…
  "単純な成績や知識なんて活かせなければ意味がない"ことは貴女も知っているはず。
  自分がそれと決めた事を貫き通す力に関しては…彼女は間違いなく一流よ。
  普段はアルに遊ばれているけれど…いざと言う時になると、それこそ
  化け物染みた洞察力と判断力を見せて仲間を導く。それがリリアーナの強さなのよ。」
そうか?ベアトリーチェと戦っている時あまり戦っていなかったと思うのだが…

>「あなたたちに都合があるように…私にもいろいろと都合があってね。
  余り長い時間待つ事はできない。だから、後で…という話は拒否も同然なの。
  だから…相応の対応をさせてもらうわ。…重力陣。」
メラルの言葉とともに後ろに出現した魔法陣がペンダントの半分くらいを引き込んでいく。
まったく、俺らの都合はお構いなしかよ。
まあ、どのみち戦うと思ったから準備はしておいたけどな。

「風よ 刃となりて我が敵を斬り裂け」
その間にもいくつかのペンダントが引き込まれていくが、今は倒すのが優先だろう。
「ウィンドカッター」
魔力で作った風の刃をメラル、ではなく魔弾を撃った天井の方に放つ。
普通であれば何も起きないだろう。
だが、先ほど蒸発させた水分が雲となっていたら話は別である。
雷の発生過程は知っているだろうか?
雲の中の水分が互いに擦れ合うことで電圧が発生し、一定以上になると落雷が生じるのである。
速攻で作った為あまり強くはないが、マオのような雷魔法の使い手がいるのなら十分である。

「マオ、でかいのを一発頼むぞ。」
そう言ってペンダントを取り戻すべく、重力陣の中に向かっていった。

175 :リリアーナ ◇7O/3IU/E7M :2008/08/15(金) 23:37:41 0
>168-170
>「お・・・お前は・・・何なんだ!
>なぜ、憎まない!なぜ!なぜ!」
「だってベアトリーチェちゃん、酷いことするたび痛そうなんだもの。放っておけないもの」
そんな状況を一転させたのは、思いも寄らぬ人物だった。

>「あらぁん。何なんだって言う割には知ろうとしないのぉん?
>折角リリィが教えてくれるって言うのだから遠慮しちゃだめよぉん。」
>ベアトリーチェはリリアーナの身体中へと沈み込んでいってしまった。

リリアーナは心底驚いた顔でアルナワーズを見つめていた。
ここはベアトリーチェの毒スライムの中だ。だから、アルナワーズがいるはずが無いのだ。
驚き戸惑うリリアーナアルナワーズは満面の笑みを浮かべ、種明かしをしてくれた。
「そうだったの、教頭先生が・・・・・・」
リリアーナは、感じ入ったようにため息をついた。
まだまだ未熟な自分の意志を尊重してくれたことがありがたかった。
いつでも見守っていてくれるのだと思うと心強かった。

そして何より、この場にアルが来てくれたということが嬉しかった。
たとえ教頭の助力があったと言っても、アルがここにくるまでどれだけ苦労したかリリアーナにも察しがついていた。
ここに来るリスクを考えれば、ただの好奇心だけではとても説明がつかないことも。
「心配かけてごめんね。ありがと。来てくれてすごく嬉しい」

>「それにしても流石ねぇ、リリィ。
>三乗蠱毒のベアトリーチェは無敵に近い状態だったわぁん。
>でも、そんな彼女を一歩退かせた。・・・致命的な一歩を。
>カドゥケウスの力ではなく、あなたの力で。」
「あ、あれはただ夢中で・・・・・・・」
リリアーナは耳まで赤くなった。あたふたと慌てるリリアーナをみて、アルナワーズは笑みを深くした。
>「もう一仕事あるけど、私たちのお友達をよろしくねぇん。」

頷くリリアーナの外見は、ベアトリーチェを受け入れた事で明らかに変化していた。
「・・・・・・気づいてた?ベアトリーチェちゃんとアルって、なんだか凄く似ているの。
 ありのままの自分ではいられないところとか、素直じゃないところとか・・・・・・本当は人が大好きなところとか?」
リリアーナはアルナワーズに手を振り返すと、自分の内側に目を向けた。

ベアトリーチェを受け入れるという事は、自分の全てをさらけ出すという事だ。
抵抗が無かったといえば嘘になる。秘密もあるし、人に知られたくないような事だってたくさんある。
だけど、リリアーナはそれでもいいと思った。
ベアトリーチェに話したことは、偽りない本心だったのだから。
(それに私だってベアトリーチェちゃんの秘密を知ったんだもん、これでおあいこよね?)

176 :リリアーナ ◇7O/3IU/E7M :2008/08/15(金) 23:38:03 0
リリアーナの内に入ったベアトリーチェが目にしたものは、たくさんの扉だった。
ただし、ベアトリーチェにはどの扉も見覚えがあるはずだ。
なぜならそれらは全て、学園にある教室と同じ扉だったのだから。
そして教室の名前が入っているはずのプレートには、中の記憶にちなんだ名前が書かれているようだ。
「卒業試験」「マリアベル」「カドゥケウス」「ヘレン」「エルザ」「ロック」など、あげればきりが無い。
どれも扉が少し開いていて、ベアトリーチェが望めば中に入る事が出来るようだ。
だが出来たばかりの「ベアトリーチェちゃん達」と書かれた扉だけは閉ざされ、ドアノブも無かった。

「探し物は見つかった?」
リリアーナだった。学園の制服に身を包み、親しげに微笑みかけてくる。
「ねえ、見せたいものがあるの。こっちに来て!」
そう言ってベアトリーチェの手を握り、リリアーナはこっちこっちと引っ張っていく。

彼女はベアトリーチェと共にある扉の前に立った。
扉にはへたくそな字で「ふるさと」とかかれている。
「ここよ」
制服姿のリリアーナは扉を開けた。

扉が開いたとたん、木綿のワンピースを来た小さな女の子がこっちに向かって走ってきた。
ベアトリーチェにはわかっただろう。これがリリアーナだということは。
「ベアトリーチェちゃん!」
リリアーナに触れたとたん、ベアトリーチェは小さなリリアーナになっていた。

草花を摘み、鳥や動物と語らい、どこまでも続く草原を親友である老犬と一緒に走り回る。
小川に入ってきらきら光る魚を追い掛ける。
怪我をして帰った時、自分を癒してくれた祖母の暖かな手。
暖炉の前に寝そべって、気難しやの祖母がぽつりぽつりと語ってくれる御伽噺に胸を躍らせた。
夜は窓から見える満点の星を眺めながら、明日はもっと楽しい日になりますようにとお祈りして眠る。
そんなありふれた遠い日の思い出。

「・・・・・・やっぱり、嫌だった?」
草原に寝転がったベアトリーチェの隣で、制服姿のリリアーナは問いかけた。
リリアーナは、自分がやっていることがただのエゴで、とても残酷かもしれないと知っていた。
それでも、子供の頃の一番綺麗な思い出を、100人のベアトリーチェ達と共有したかったのだ。
誰かを脅かす事も無く、誰かに脅かされる事も無く、愛されて、毎日が楽しくて仕方なかった頃。
本当は彼女たちも体験できたかもしれない、ごくありふれた幸せを。

「ベアトリーチェちゃんが作った毒スライム、誰かが倒したみたいだね」
リリアーナは昨日の食事のメニューを話すような気安さでそう言った。
だがそれは裏を返せば、毒スライムの消滅で空間がより不安定になった事を意味していた。
「他になにか出来ることはある?」

177 :ミルク ◆9DoC6dU6XQ :2008/08/16(土) 17:12:10 O
>「ミー!ルー!クーッ!!」
「うわわっ!?」
いきなり聞こえてきたユリの大声に、あたしは驚いて飛び上がった。
「なっ、なによいきなり!ベアトリーチェの蛙はどうしたの蛙は!?
 遠話の水晶は壊れてるのになんでユリの声が聞こえるのよ!?」
>「お!やっと通じた!いやー、なかなか返事が帰ってこないから、どうしようかと思ったよ」
「質問に答えろ質問に!それにここどこ!?なんであたしこんな所にいるの!?」
ここは周囲が真っ暗で、上を向いても下を向いても何も見えない場所だった。
記憶に最後に残る景色と、今いる場所との違いに混乱するあたしと違い、ユリは落ち着いて答えを帰してくる。

>「ベアトリーチェの使い魔の投げた石に潰されて、ミルクは撤退したんだってば。
  今ミルクはゴースト状態で復活待ち中で、あの蛙はもう死んじゃった。
  水晶はリバース世界が壊れてきた影響で、つながりにくくなってたみたい。
  説明はこんな感じでどうだ!」
「そ、そうだったの?うん。ありがと、よくわかった…」
あまりにすらすらとユリが答えてきたので、ちょっと驚いた。
言われてみれば、蛙が投げた岩の直撃を受けたのは思い出せるんだけど。
頭の中に霧がかかっているみたいに、その時のことを正確には思い出せない。
そーだよなー。あんまり自分が死ぬときの事なんか覚えていたくないよなー。
心に傷でも負った日には、友好どころか敵対が増えるイベントになるだろうし。
魔本の魔力か学園長の慈悲で、記憶が改ざんされてますってところか?

何にせよ状況が分かった事で、あたしも落ち着きを取り戻せた。
しばらく待てば、ベアトリーチェにカウンターメギドをたたき込んで、さっきの借りを返せるってわけだ。
ふっふっふ。待ってろよベアトリーチェ。
あたしをあんな目に遭わせた事を、絶対後悔させてやるからなーっ!

そう考えてからしばらく。
健気に復讐を誓ったあたしの意志とは裏腹に、真っ暗な世界から外に出れそうにありません。
「……ねえ。本当に今復活待ちなの?リバースに戻れそうな気配もないんだけど?」
>「リバースが壊れそうになってたり、リタイアする人が出てきたりしてるからね。
> そこで!困っているミルクの為に運営本部から貴重なアイテムを借りてきました!
> なんとこのアイテム、リバース内の指定したゴミ箱の近くで復活できる優れもの!」
「おおっ!凄いじゃない!じゃあリリアーナとかフリージアの居場所の近くに復活させてよ!」
頭を使うことのへっぽこさに定評のあるユリにしては気が回る事だと、あたしは素直に感心した。
人間って成長する生き物なんだなぁ。

178 :ミルク ◆9DoC6dU6XQ :2008/08/16(土) 17:14:11 O
>163-166 >171
>「お任せあれ!希望の復活場所が見えたら教えてね!ルーレットスタート!」
ん?ルーレットってなに?
疑問を口に出す前に、周囲の景色が暗闇から急に変わる。
燃える校舎、凍り付いた女子寮、砂漠みたいな場所からなぜかスフィンクスが死んでる男子寮。
速すぎてよくわからない上、行くとすぐ死にそうな場所が多いんだけど、これ何かの罠?
動態視力の検査みたいな状態で精神を集中していると、一瞬見覚えのある狐耳が見える。
「ちょっと待てストップストップ!今の!今の保健室みたいな部屋へ行かせて!」

このさい知り合いの居場所なら何とかなると思って合図したのに、止まった景色は全然関係ない所だった。
「ちっがーう!!ここじゃなーーい!巻き戻せ巻き戻せ!!」
>「え゛えぇっ!?そんなこと出来るわけないじゃないのさ!人が無い知恵絞ってがんばってるのにぃ!」
「もうちょっと絞れば何か出てくるだろ!とにかく…!」
なんとかしろとの無茶な要求を、あたしは途中で中断する事になった。
今までは感じなかった足下の床の感触と、目に入ってくる凍り付いた壁や天井。
どうやら無事にリバースに戻れたようだ。
仲間どころか周りに人影も見えない場所だけど、まあ即死するよりマシか。

「ユリー?聞こえる?」
遠話の水晶を使おうとしても、世界が壊れかかってる影響か聞こえてくるのは雑音だけ。
とすると、急がなきゃまずいよなぁ。
早くみんなと合流したいのもあるけど、ここは寒い。このままだと凍死する
えーっと、あの置物があるってことはここは女子寮だから、とりあえず窓から外にでるか。
そう考え、凍ってると思われる窓をメギドでぶっ飛ばしてみると。
なぜか窓の外に見えるのは図書館内でした。
「うわ、なんだこれ……どうなってるの」
そういえばユリの奴、リバースが壊れてきてるって言ってたっけ。
たぶん時空間が不安定になっていて、窓の外が別の場所とつながってるんだろう。
これ図書館に移動したら、また無駄に体が成長したりしないだろうな…
慎重に図書館の中をうかがうと、見覚えのある顔が近くにあるのを発見した。
フリージアやケオスとロックにエルザ。
おおっ!こんな所で偶然仲間に会えるなんて!
これはきっと日頃の行いが良いあたしへの、神様のプレゼントに違いない!

「お〜い!お〜〜いっ!!」
女子寮の窓から外に出て図書館内に入り、あたしは呼びかけながら、みんなの所に走り寄る。
エルザとロックの方に近寄ってみると、微妙にイヤな空気が流れてる。
けど、今は空気呼んでる場合じゃない。
火事場でそんな事しても焼け死ぬだけなのだ。
「良かった、エルザもみんなと合流出来たんだね!
 今ちょっと聞いてきたんだけど、どうもリバース世界が壊れかかってるみたい!
 いろいろあるのは後回しにして脱出作戦を考えた方がよさそうだよ!」
そこまで言ってから大事なことに気づく。
ロックとエルザとケオスに、気味悪い赤黒液体を見ているフリージアとルズ。リリアーナがいない。
「そうだ、リリアーナはまだ合流してないの?
 ベアトリーチェはリリアーナをどこかに逃がしたって言ってたけど」

179 :ヴァンエレン・ブランカート ◆u1rU/e.jL2 :2008/08/16(土) 18:35:22 0
>173
この空間の歪みをベアトリーチェの仕業と見るヴァンに対して、メラルは真っ向からその考えに異を唱えた。
たった生徒一人にそのような大それたことができるのだろうか?
だとしてもそれは原因の一部でしかなく、大本はもっと別にあるのだと。
メラルの考察にヴァンは特に口をはさむこともなく、ただじっと黙って意見を聞いていた。
>「…そう言えば、そこの吸血鬼が言っていたわよね?大量に沸いて出た
>死霊は自分達のしわざだって。でも、少なくとも私の知る限り二人とも
>死霊の扱いに長けていると言った話は聞かないし…そこの吸血鬼も
>それほどの力があるなら私に一睨みされただけで逃げ帰ったりはしないはず。
>つまり、何らかの手段で無理を押して召喚した可能性が高い。
>案外…本当の原因はあなた達なんじゃないかしら?実際…それくらい
>大規模な真似をしなければ、保健室で私と会った後の短時間で
>それ程の量のペンダントは手に入らないでしょう?」
なるほど、それなりに理にかなっていて説得力もなかなかある。
そして実際にこの空間の歪みをさらに捻じ曲げてしまっているのが死王だとしたら、メラルの考察はほぼ当たっているといっていい。
もしかしたら最初に魔物たちを呼んだときから、もうすでに手遅れだったのかもしれないとヴァンは思ってしまった。
そんな複雑な思いの上でこれ以上自分が口を開いたらボロがでてしまいそうなので、ヴァンはただ沈黙に徹するだけだった。

>「あなたたちに都合があるように…私にもいろいろと都合があってね。
>余り長い時間待つ事はできない。だから、後で…という話は拒否も同然なの。
>だから…相応の対応をさせてもらうわ。…重力陣。」
奇襲気味なタイミングで攻勢に出たメラルは魔法陣を展開させて重力に多数のペンダントが引き込まれてしまった。
難しい表情になりただ無言で手に呼び寄せた本を開いた。
>「ウィンドカッター」
クリスが天井に向けて風の刃を放つと雲が唸りを上げていた。
すぐにでも天井と地の間に閃光が走って轟音が鳴り響くともわからない、マオにとってはうってつけの状況だろう。
「では、私はメラルを止めようか」
魔力が本へと通って光を放ち、メラルの足元に魔法陣が展開されてそこから鎖が出現してたちまち対象を拘束して自由を奪った。
>「マオ、でかいのを一発頼むぞ。」
「我らが御大将。
 いまが好機だ!」
たとえメラルがまだなにか企んでいようとマオにはヴァンがついている。
ここは任せてもよいと判断したクリスはペンダントを取り戻そうと駆け出していった。

まだ地下図書館にいる人間には届かぬ暗い闇の中を口から血を流した死王が這いずっていた。
「…油断したわ」
ラルヴァの自らを巻き込んだ強烈な大爆発は咄嗟に何重もの障壁を展開しようとも防ぎきれるものではなかった。
足を引きずりながら空間移動して、いまの無様な自分の姿に怒りが湧き上がり歯をぎしりと鳴らす。
「しかしこの空間もそろそろ終わる。
 侵入してきた人間ともどもここで葬ってやるか」
怒ったと思えば急にニタニタと笑い出して闇に溶けていった…。

180 :黒猫ルズ ◇7O/3IU/E7M 代理:2008/08/16(土) 23:12:46 0
>170-171
確かにケオスが毒スライムを消滅したはずなのだが、どこからとも無く少量ながら破片が出現している。
>そしてじわじわと赤黒い液体が滲み出し、ルズをパニックに陥れるのだった。
>「まさか!?」
「やはり女王様のおっしゃったように、消滅したはずの破片が再び出現して復活するのではっ!!」
再度凍らせる準備をするフリージアの横で身構えるルズ。

だが毒スライムにばかり気を取られているわけにもいかなかった。
「皆様まずいのですわ〜あれをご覧下さいまし〜!!」
空間の入る亀裂が目に見えて広がりを見せようとしていた。
「空間の亀裂がまた一段と広がってしまったのですわ〜。
 もしもリバースが壊れたら倒れた生徒達も蘇りませんし、わたくし達も死んでしまうのですわ〜!!
 そもそも空間の穴はどうすれば塞がりますの〜?
 岩とか校舎の破片とかをぶち込んで塞げるようなものですの〜?」
ルズは一人で右往左往している。
「たしか一定数以上のペンダントををごみ箱に投下できた者の前に、宝箱へ至る道が示されるのですわね〜?
 エルザ様はあんなにたくさん捨てたはずですのに、なぜまだ宝箱への道が現れませんの〜。
 これはもしかして、まだ他に大量ペンダントを保有しているものがいるという事ですの〜?」
ルズは徐々に増えつづける毒スライムの破片に気を取られつつも、警戒しながらあたりを見回した。
「そういえばベアトリーチェはペンダントを大量に持っていた筈ですわ〜?となるとペンダントは・・・・・はっ!
 ま、まさか!ケオスとやらの攻撃で、スライムと一緒にペンダントも消滅したのではっ?!」
ペンダントは今マオの手元にあるのだが、ルズは動揺しているためペンダントの気配を感じられないようだ。

>178
そんなルズに一筋の光明が!!
>「お〜い!お〜〜いっ!!」
「ミルク様あああああぁぁあ〜!!ご無事だったのですわねええええええ!!!」
ルズはミルクに駆け寄るとおいおい泣き出した。
>「今ちょっと聞いてきたんだけど、どうもリバース世界が壊れかかってるみたい!
> いろいろあるのは後回しにして脱出作戦を考えた方がよさそうだよ!」
>「そうだ、リリアーナはまだ合流してないの?
> ベアトリーチェはリリアーナをどこかに逃がしたって言ってたけど」
「ミルク様、実はリリアーナは・・・・・リリアーナは・・・・・」
ルズは言葉につまり、その場にわーっと泣き伏した。


181 :アルナワーズ=アル=アジフ ◆O.bcTAp6QI :2008/08/17(日) 02:11:43 0
>「・・・・・・気づいてた?ベアトリーチェちゃんとアルって、なんだか凄く似ているの。
> ありのままの自分ではいられないところとか、素直じゃないところとか・・・・・・本当は人が大好きなところとか?」
混ざり合い、リリアーナでもベアトリーチェでもなくなったリリアーナの言葉にアルナワーズの笑みが消えた。
きょとんとしたような顔になり、やがて愉悦に歪む笑みを浮かべる。
「そう。リリィがそう言うのなら・・・そうかもね。」
ポツリと漏れ出たような呟き。
その呟きも、アルナワーズの今の表情も、リリアーナには見えていないかもしれない。
既にリリアーナの意識は自分の内側へと向いていった後だったのだから。

毒スライム内部、位相の違う意識の世界。
そこれアルナワーズはリリアーナの言葉を反芻し、楽しんでいた。
その力の在り様を・・・。

アルナワーズは極力嘘は言わない。
しかし、往々にして言葉が足りない。
今この場でも。

この場に立てたのは確かに様々な要因が重なり、教頭の手助けもあった。
が、それ以上に役に立ったのはアルナワーズのチャネリング能力。
以前リリアーナが男子寮に潜入した際に観察目的で使用したものだ。
同室なのをいい事に密かにリリアーナの波長を探り調整し、同期しやすくしていたのだ。
今も言わないし、これからもいう事はない。
リリアーナはテレパシー能力があるが送信だけなので気付く事は無いだろう。

だがそんなアルナワーズの胸に無防備に喜ぶリリアーナの笑顔が突き刺さる。
本来ありえない気持ちに愉悦を感じ、顔を歪ませるのだった。

「うふふふ・・・生き様は曲げない、性根も変えない。
転進変わり身もっての他。
私は私のまま我を通してみせるわ!」
熱に浮かされたようにアルナワーズは揺らめき、踊るように言葉を紡ぐ。
「情動、癇気を捨てて何の生というの?
人として生まれたからには望み、欲し、焦燥に身を焦がし・・・
急流に揉まれる木の葉の如く千々に乱れる私の心。
最喜極上の人生なのよ!」
何に対する言葉ではない。
誰に対する言葉ではない。
天地自然と一体となり、大いなる流と共にあることを指針とするアルナワーズからはありえない言葉。
自分自身に語りかける、もしかしたら人の部分のアルナワーズの言葉なのかもしれない。

「ふぅ・・・リリィの熱気に中てられちゃったようねぇん。
近づきすぎには注意してたつもりだけどぉ〜。
もう律の揺れ戻しがきたのかしらぁ。」
漂い揺らめいていたが、暫くして漸く落ち着きを取り戻し、大きく息を吐く。
そしていつもの変らぬ笑みを戻し、たゆたうリリアーナをじっと見つめる。
その帰りを待つように。

182 :ベアトリーチェ ◆DOKU7MAWbk :2008/08/17(日) 02:11:52 0
それは、平和な日々だった。
小さなリリアーナは野原を走り、鳥や動物達と語らう。
傍らには親友の老犬。
愛情に溢れた食卓、柔らかな風。
いつまでも続くようななんでもない日常。
何度目の昼下がりだろうか?
リリアーナはいつものように草原を駆け、疲れてそのまま倒れこむ。
身体を受け止める草の香りが妙に新鮮に感じた。
そのままごろりと寝転がり、大きく息を吐くと、その視界に影が差す。

>「・・・・・・やっぱり、嫌だった?」
不思議に思って声の主を見上げると、そこには制服姿のリリアーナが立っていた。
「ああ・・・そうだった・・・」
小さなリリアーナはポツリと呟き、自分が何者か思い出した。
その瞬間、小さなリリアーナは姿を変え、ベアトリーチェになっていた。

姿が戻っても起き上がることもせず、ただただどこまでも高い空を見つめていた。
その眼からは滂沱の涙が流れ続ける。
本当は知っていた・・・。
自分が何者かも、この世界がどこなのかも。
しかしあまりにも心地よく、幸せな日々に思い出さないように、気付かないようにしていたのだ。
ベアトリーチェにとっ眩しすぎ、触れがたい体験。
自分が何物であるかすらも忘れる程の。

>「ベアトリーチェちゃんが作った毒スライム、誰かが倒したみたいだね」
あまりに自然に何気ない言葉にベアトリーチェは何も応えなかった。
その言葉が何を意味しているかはわかる。
だが、だからといって何をする気にも、何を考える気にもならなかったから。

>「他になにか出来ることはある?」
ゆっくりと立ち上がり、リリアーナを見つめるベアトリーチェ。
その瞳から溢れる涙を拭いもせずに、小さく息を吐く。
「やっぱり・・・お前のことは嫌いだ・・・。」
言葉とは裏腹に、その声色に敵意も不快感も篭っていない。
ただただ涙を流し続けていた。
「私たち、毒姫は・・・泣かない様に訓練されているのよ。
溢れる涙すらも毒だから・・・。
でも・・・今・・・こんなに泣ける・・・。」
そのままベアトリーチェはリリアーナに身体を預け、ぎゅっと抱きしめる。

触れる事に、触れられる事に怯え、受け入れられる事に慄いていたベアトリーチェがする始めての抱擁。
リリアーナの眼には赤黒い剣と光る鎖の巻きついているベアトリーチェに見えるだろう。
だが、それだけではない事にこの抱擁によって気付く事になる。
それは温もり。
封じるわけでもない、何の力もない。
しかし、確かに包み込む父の如きレオの温もりがある事を、リリアーナもその温もりを共有したであろう。
青い鳥の如く、望むものは意識する事が出来ぬまま、そこにあったのだ。
それ故にベアトリーチェは眩しすぎるリリアーナの思い出をショックで拒絶する事無く受け入れられた、と。

「・・・・。
もう行って・・・。行ける、よね。」
抱きしめたリリアーナの耳元で、聞き取れない言葉。
その後、そっと戻るように促すのだ。
仲間の元へと帰るようにと。

183 :ベアトリーチェ ◆DOKU7MAWbk :2008/08/17(日) 02:12:02 0
死王の領域。
毒スライムの破片から滲み出す体液。
まるで血溜まりのように広がるそれが、急速にボコボコと泡立ち始めた。
それは更に勢いを増し、間欠泉のように吹き上がる。
(静かに考える時間も必要よぉん。)
激しく泡立つ音に紛れ、アルナワーズの声が聞き取れた者はいただろうか?

吹き出る体液は次第に人の形を取り、やがてはベアトリーチェの様相を呈す。
毒スライムベアトリーチェは穏やかな表情で視線をめぐらす。
エルザやロック、ミルクをはじめ、ケオスと移り、フリージアに辿り着いた時、その表情が変る。
憎悪でも、怒りでもない。
にやりと笑みを浮かべ、ゲル状の身体は固まり、そして細かく砕けて今度こそ毒スライムは完全に消滅した。
砕けた毒スライムベアトリーチェの中から現われたのは・・・全くの無傷のリリアーナだった。

184 :エルザ ◆jWBUJ7IJ6Y :2008/08/17(日) 20:05:07 0
>178>180
> 「お〜い!お〜〜いっ!!」
ロックとエルザはその声の方を見て喜んだ。
大怪我をしたと聞いていたミルクが元気そうな姿で現れたからだ。
> 「良かった、エルザもみんなと合流出来たんだね!
>  今ちょっと聞いてきたんだけど、どうもリバース世界が壊れかかってるみたい!
>  いろいろあるのは後回しにして脱出作戦を考えた方がよさそうだよ!」
「残念だけど、私にはどうすればいいか見当がつかないわ。
 さっき黒猫さんが言ったんだけど、ベアトリーチェって大量のペンダントを持っていたそうよ。
 もしもそうなら、それを発見して私が捨てれば、リバースから出る道もできるかもしれないけど…
 わからないのよ、そのペンダントが一体どこにあるのかが。」
> 「そうだ、リリアーナはまだ合流してないの?
>  ベアトリーチェはリリアーナをどこかに逃がしたって言ってたけど」
泣きじゃくるルズでは説明にならなかったので、ロックが代わりに説明した。
>「ベアトリーチェが、いろいろあって最終的に毒スライムになったのだ。
> リリアーナは彼女を助けるために、その毒スライムに飛び込んだのだ。
> そして、たった今ケオスがそれをやっつけたところなのだ。」
ロックは床からじわじわと染み出している赤黒い液体を指差した。
>「大丈夫、リリアーナはすぐに戻ってくるのだ。もどってくるって約束したのだ。
> 約束したのだったら!」
ロックは気楽そうに答えた。まるで、
リリアーナは昼過ぎに腹ごなしの散歩に出かけたかのような、そんな気楽さだった。

185 :リリアーナ ◆7O/3IU/E7M :2008/08/18(月) 00:54:34 0

>182-183
>「やっぱり・・・お前のことは嫌いだ・・・。」
「うん」
「私たち、毒姫は・・・泣かない様に訓練されているのよ。
溢れる涙すらも毒だから・・・。
でも・・・今・・・こんなに泣ける・・・。」
「・・・・・・うん」

リリアーナは、身体を預けてきたベアトリーチェを優しく抱きしめ返した。
そして知った。
ベアトリーチェ達を包む暖かな想いを。
>封じるわけでもない、何の力もない。
>しかし、確かに包み込む父の如きレオの温もりがある事を。

(そうか、そうだったのね・・・・・・)
ようやくわかった。ベアトリーチェがリリアーナの記憶を拒まなかった事を。
―――― これほど暖かな温もりを、リリアーナは知らない。

リリアーナは、自分より背の高いベアトリーチェの頭を何度も撫でた。
閉じたリリアーナの眦からも涙が零れ落ちた。
だが悲しいわけではない。
誰にも触れられないと嘆いていたベアトリーチェ。
そんな彼女が、真実孤独な存在では無かった事が心底嬉しくて。
そしてベアトリーチェを包む『温もり』でない自分が、こうして彼女を抱きしめているのが切なくて・・・やるせなかった。

>「・・・・。
>もう行って・・・。行ける、よね。」
>聞き取れない言葉の後、仲間の元へ戻るよう言われたリリアーナは戸惑ったようだ。
反射的にベアトリーチェを抱きしめる腕に力をこめるが、伝わってくる感情とアルナワーズの声にはっとする。
「うん。・・・・・・わかった」
そう呟いたリリアーナの身体は、淡い光を放ちながら徐々に薄らいでいく。
「また後でね」
そしてその姿は無数の光となって空に溶け、ベアトリーチェの前から消えた。

パリン!とガラスが砕けちるような音に、リリアーナははっと我に返った。
目をあけた彼女の視界には、今までの精神世界とは全く違う景色。
そして、リリアーナの大切な仲間達の姿だった。

>184 >178
彼女の視線が合流したミルク、ケオス、フリージアと移り、エルザとロックに辿り着く。
驚きと安堵が入り混じったようなエルザ。
リリアーナの言葉を信じて疑わなかったと一目でわかるロックの表情。
「ただいま・・・・・・」
リリアーナは幸せそうに微笑んだ後、操り人形の糸が切れたようにその場に崩れ落ちた。

毒スライムから戻ったリリアーナは、カドゥケウス以外何も持っていなかった。
服飾品もロックバスターも薬草が詰まったポーチも幻灯機も、本当に何もかもが消滅してしまったからだ。
だが今はそれらを嘆いている暇など無い。

リリアーナは寒さと疲労と喪失の痛みを堪えつつ、毒スライムと同化したことで知りえた情報を話そうとした。
「リバース崩壊の原因はいろいろあるけど、一番深刻なのは異物の混入みたい。
 復活システムの不具合と宝箱に至る道が現れないのは、膨大な魔力を持った何者かがリバースに入り込んだせいかも」
リリアーナは奥の方を指差した。
今は良く見えないが、そちらにはメラル達が、その更に奥には死王がいるはずだった。
「わかる?あの辺りよ。 だからそいつを倒せば・・・・・・・あるいは・・・・・・」
リリアーナにしては珍しく歯切れが悪い言葉だった。

186 :リリアーナ ◆7O/3IU/E7M :2008/08/18(月) 01:30:13 0
リリアーナはミルクに視線を向けた。
ほんのしばらく会わなかっただけなのに、随分長い間あっていなかったような気がするから不思議だ。
「ミルク、また会えて嬉しいわ。大怪我したって聞いて、エルザも皆もすごく心配してたのよ。
 まあ、まさか女子寮と図書館との空間を繋いで現れるとは思わなかったけど。
 身体の方は大丈夫?ラブスポットの時みたいな兆候は今のところ無いのかな?」

リリアーナはミルクと話した後、すっかり皆に言い忘れていた事があるのを思い出した。
「ベアトリーチェちゃんだけど、もし復活してもリバースでこれ以上何か仕掛ける事は無いと思う。
 だから色々思うところはあっても、今はそっとしておいてあげてね」


187 :ミルク ◆9DoC6dU6XQ :2008/08/18(月) 17:46:47 O
>180-186
>「ミルク様、実はリリアーナは・・・・・リリアーナは・・・・・」
そこまで言ったルズはわんわん大泣きし始める。
「ちょ、ちょっと、泣いてちゃわからないよ。リリアーナがどうかしたの?」
>「ベアトリーチェが、いろいろあって最終的に毒スライムになったのだ。
> リリアーナは彼女を助けるために、その毒スライムに飛び込んだのだ。
> そして、たった今ケオスがそれをやっつけたところなのだ。」
泣きじゃくるルズのかわりに、ロックが現状を説明してくれた。

「ふむふむ、なるほど……ってちょっと!それマズいんじゃないの!?」
ベアトリーチェを助けるためにリリアーナが毒スライムに入った、というのは分からなくもない。
博愛精神の強いリリアーナならそれくらいはするかもしれないし。
でも、そのスライムをやっつけるのはどうなの?
リバース崩壊で復活ルールが守られてるかもわからないのに!

>「大丈夫、リリアーナはすぐに戻ってくるのだ。もどってくるって約束したのだ。
> 約束したのだったら!」
「うーん。気持ちはわかるけど、約束してどうこうなるものでもないしなぁ…」
リリアーナはそんな特殊スキル持ちでもないはずなので、ロックのように楽観的にはなれない。
不安のうちに何気なくスライムのなれの果てに目をやり、そしてあたしは目にしたものに仰天した。
「うわっ!泡立ってる!!」
高熱でもだしているのか、溶岩のように赤黒い液体は踊り始める。
そして。盛り上がる液体は、みんなの前でベアトリーチェへと変化を遂げた。
リリアーナの姿は見えない。

「こらベアトリーチェ!リリアーナをどうしたのよ!!」
あたしのとっさの呼びかけを、聞いているのかいないのか。
ベアトリーチェは悟りでも開いたかのような顔でみんなを見回している。
やがてその視線はフリージアの所で止まり、ベアトリーチェはニヤリと笑った。
その表情の変化にどんな思いが込められていたんだろう。
次の瞬間、ベアトリーチェスライムは粉々に砕け散り、後には無傷のリリアーナが残された。

な…なんでリリアーナが?
これってベアトリーチェの罠?それとも本物?
連続する想定外の驚きで金縛りにあっている内に、リリアーナの目が開く。
>「ただいま・・・・・・」
そう言って、リリアーナはぱったり倒れ込んだ。
「ち、ちょっと!大丈夫!?」
あたしは慌ててリリアーナに駆け寄って、その体を抱え起こす。
良かった。特に外傷はないみたいだ。
あれ?外傷は…って、リリアーナ裸だよ!
どうりで一目見て無傷だなんて分かるわけだ!
「だーっ!ケオスとロックはこっち見るの禁止!
 誰か!マントか何か持ってたら、それリリアーナにかけてあげて!」

188 :ミルク ◆9DoC6dU6XQ :2008/08/18(月) 17:49:00 O
ドタバタしてるうちに、リリアーナが杖を持ってるのに気づく。
確か、ロックの耳を治したときに取り出した杖のはず。
あの時はあまり気にしなかったけど、改めてみると秘められた凄い力を感じる。
なんだろこの杖。かなり特徴的な杖だけど……。
そこまで考えたとき、リリアーナがもぞもぞ動き出した。
「良かった。リリアーナ、目が覚めたんだね。大丈夫?気分悪いとかそんな事ない?」
あたしは考え事を中断し、リリアーナに話しかけた。



>「リバース崩壊の原因はいろいろあるけど、一番深刻なのは異物の混入みたい。
> 復活システムの不具合と宝箱に至る道が現れないのは、膨大な魔力を持った何者かがリバースに入り込んだせいかも」
目を覚ましたリリアーナは、リバース崩壊の原因について心当たりのある事を話してくれた。
その話を聞いて、あたしはヴァンエレンの言葉を思い出す。
>「わかる?あの辺りよ。 だからそいつを倒せば・・・・・・・あるいは・・・・・・」
「そういえば、ヴァンエレンが地下図書館で魔物を呼び出したって言ってたよ。
 鏡を閉じなきゃ一生魔物が増え続けるとかなんとか。
 もしかしたら、あのあたりに呼び出された魔物の親玉がいるのかも」


>「ミルク、また会えて嬉しいわ。大怪我したって聞いて、エルザも皆もすごく心配してたのよ。
> まあ、まさか女子寮と図書館との空間を繋いで現れるとは思わなかったけど。
> 身体の方は大丈夫?ラブスポットの時みたいな兆候は今のところ無いのかな?」
「あ〜。うん。あの時はメラルに思いっきりやられちゃってたからね…
 今はもう大丈夫だよ。体もなんともなさそうだし。
 魔力も体力も半分くらいに回復しましたってかんじ」
こんな時でも自分より他人の心配をするリリアーナ。
アルナワーズやベアトリーチェも、少しは見習って欲しいものです。

>「ベアトリーチェちゃんだけど、もし復活してもリバースでこれ以上何か仕掛ける事は無いと思う。
 だから色々思うところはあっても、今はそっとしておいてあげてね」
「ん…リリアーナのお願いじゃ仕方ないか。
 ただし、あっちから攻撃してきたら、あたしも容赦なく反撃するからね」
色々思うところがありすぎて困るくらいだけど、確かに今はベアトリーチェに構ってる場合じゃない。
「それじゃあ、とりあえず奥に行ってみて、誰かいればペンダントを集めての脱出作戦を提案。
 魔物の親玉がいれば討伐して、リバースから出られるか調べるって事でどう?」

189 :マオ ◆wYjEoXUBzo :2008/08/18(月) 18:58:00 0
>173
>「…マオ、今袋を探すから少し待ってくれないか?
>こんなにいっぱい一度に持てないし。」
「なんだ、てっきり四○元ポケットみたいなの持ってるかと思ってた。」

>「あなた達がベアトリーチェと争っているという事は良くわかったわ。
>(中略)
>原因だと考えても…それは原因の一つでしかないはず。」
クリスが袋を探しているとメラルが話しかけてくる。
どうやらベアトリーチェの毒が信じられないようだ。
まあ無理もない。肉眼で見なければ分からないこともある。
僕なんか見たときも正直信じられなかったぐらいなんだからな。

>「…そう言えば、そこの吸血鬼が言っていたわよね?大量に沸いて出た
>(中略)
>それ程の量のペンダントは手に入らないでしょう?」
ペンダントの件はまた少し違うが流石に良い洞察力をしている。
そして本当の原因と言ったのも間違ってはいないだろう。
やはり三流などに固着していてもメラルはメラルということだな……

しかし僕は次の言葉に呆れ返る。
>「それに…リリアーナが三流?聞き捨てならないわね。
>中略)
>化け物染みた洞察力と判断力を見せて仲間を導く。それがリリアーナの強さなのよ。」
「やれやれ……分かった分かった。メラル。
 君がリリアーナのことを評価しているのかよーく分かったよ。」
いざというときか…一体いつからお前は出るかも分からない「いざという時」を見たくなったんだ?
そんなのなくても普遍的に強く手強い……お前の好敵手となりえる奴はいるというのに。
それにお前の言ってることが本当でもリリアーナのその強さは扇動家としての強さだ。
一人で気高く戦い抜くお前とはそもそも土俵が違うだろうに……
「わかったから僕たちはいく。さっきもいったように僕に干渉しないなら好きにしろ。」

しかし、その時殺気がこもった眼をメラルが向けてくる。
>「あなたたちに都合があるように…私にもいろいろと都合があってね。
>余り長い時間待つ事はできない。だから、後で…という話は拒否も同然なの。
>だから…相応の対応をさせてもらうわ。…重力陣。」
その言葉と共に後ろのペンダント達を半分巻き込み魔方陣が展開される。
「ペンダントと逃げ場封じ………なるほどあくまでやろうというのか。
 いいだろう。あしらってやる!!」

>173>179
>「風よ 刃となりて我が敵を斬り裂け」
先陣を切ったのはクリス!その風の刃をさっき魔弾を撃った場所へと放つ。
もちろん空振りじゃない。クリスは局地的な雷雲を作っているのだ。
さっきのメラルへの戦闘スタイルの披露はこのための布石だったというわけか。
>「では、私はメラルを止めようか」
雲が唸り始めると同時に横のヴァンエレンが本を使いメラルの足を封じる。
あの鬼の男との時に使った技だ。二人のこの行動を無駄にするわけにはいかないため僕はすぐに詠唱を始める。
「――Segjarnskeriによって鎮められ九つの鍵によって封じられし災厄よ――」
僕の言葉に雷雲はみるみるうちに増長していき帯電は激しくなっていく。
>「マオ、でかいのを一発頼むぞ。」
>「我らが御大将。いまが好機だ!」
二人の言葉に笑みを持って返す。そう、これで終わりにしてやる!!
「――Vidopnirの尾羽によってその力の片鱗を見せよ――Havateinn!!!※1」
そして一瞬の閃光の後凄まじ轟音を鳴らしながら雷雲はもはや自然という現象では作りれない
柱の如き落雷を下にいるメラルへと浴びせた!!

190 :エルザ ◆jWBUJ7IJ6Y :2008/08/18(月) 20:02:36 0
>183>185>186>187>188
かつて毒スライムだったそれがベアトリーチェを形作ったとき、
エルザは思わず近くにいたケオスの手を握った。いわゆるドン引きである。
しかしそのベアトリーチェが笑みを浮かべ、砕けてリリアーナが現れると同時に、
エルザは喜びの声を上げた。ロックも喜んでいるようだ。
でも、それはただリリアーナが無事に戻ってきた事だけが理由でもなさそうだ。
「「リリアーナったら、なんて格好しているのよ!?」のだ!?」
エルザとロックが喜んだのは、リリアーナがカドゥケウスの杖を除いた所持品を失っていたからだ。
つまり、全裸である。エルザもロックも、両手を頬にあててメロメロになった。
> 「だーっ!ケオスとロックはこっち見るの禁止!
>  誰か!マントか何か持ってたら、それリリアーナにかけてあげて!」
ミルクが気を使ってそう言っても、ロックは気にしなかった。
>「俺は見てもいいのだ!」
「いいわけがないでしょ!」
エルザはロックをボディスラムでひっくり返した。
ロックの肩に止まっていたアウルはたまらず飛び去ってしまった。
そしてエルザはすぐに、着ていた真っ黒いコートをリリアーナにかけた。
エルザがしばし離反する前、アンディが寒さに苦しむエルザにくれたものだ。
> 「良かった。リリアーナ、目が覚めたんだね。大丈夫?気分悪いとかそんな事ない?」
リリアーナに駆け寄り抱え起こすミルクを、エルザはうらやましそうに眺めた。
なんだかんだあったせいで、エルザはリリアーナに対して素直になれそうになかったからだ。
> 「リバース崩壊の原因はいろいろあるけど、一番深刻なのは異物の混入みたい。
>  復活システムの不具合と宝箱に至る道が現れないのは、膨大な魔力を持った何者かがリバースに入り込んだせいかも」
「でも、そんな事ってあるのかしら?」
エルザは解せないようだった。
> 「わかる?あの辺りよ。 だからそいつを倒せば・・・・・・・あるいは・・・・・・」
すると、何か心当たりがあったようで、ミルクが興味深い話を聞かせてくれた。
> 「そういえば、ヴァンエレンが地下図書館で魔物を呼び出したって言ってたよ。
>  鏡を閉じなきゃ一生魔物が増え続けるとかなんとか。
>  もしかしたら、あのあたりに呼び出された魔物の親玉がいるのかも」
>「うん、つまりその親玉を説得すればいいんだな!」
ロックはいつもと変わらない気楽さだった。ただ、なんとなくベアトリーチェの説得に成功したような感じがしたので、
それにくらべれば何が現れてもどうという事はないのかもしれないとエルザは思った。
> 「ベアトリーチェちゃんだけど、もし復活してもリバースでこれ以上何か仕掛ける事は無いと思う。
>  だから色々思うところはあっても、今はそっとしておいてあげてね」
「ベアトリーチェが私を襲わなければ、私は彼女に親切だったわ!」
エルザはツンとした態度で答えた。
> 「それじゃあ、とりあえず奥に行ってみて、誰かいればペンダントを集めての脱出作戦を提案。
>  魔物の親玉がいれば討伐して、リバースから出られるか調べるって事でどう?」
「いいわ、そうしましょう。」
エルザはミルクに同意した。

191 :フリージア ◆cOOmSNbyw6 :2008/08/19(火) 08:10:51 P
>180>183>185>186>187>188>190

>「やはり女王様のおっしゃったように、消滅したはずの破片が再び出現して復活するのではっ!!」
ボコボコと泡立つ毒スライムから染み出た体液
「やっぱり再生しますの?」
と警戒するフリージア
だがそれはフリージアの予想とはまったく違う現象を起こすのであった

吹き出る体液は人の姿・・・・ベアトリーチェの姿になった
「ベ、ベアトリーチェさん」
あっと驚くフリージア
にやりとフリージアを見て笑うベアトリーチェ
次の瞬間、毒スライムで出来たベアトリーチェは砕け散り
姿を見せるリリアーナ
「リリアーナさん!」

>「ただいま・・・・・・」
「お帰りなさいリリアーナさん」
にっこりと笑いかけるフリージア
>「だーっ!ケオスとロックはこっち見るの禁止!
 誰か!マントか何か持ってたら、それリリアーナにかけてあげて!」
リリアーナが全裸であることに気が付くミルク
だがあいにくフリージアは替えの服なんて持っていないし
今フリージアが着ている服自体借り物である

リリアーナ曰く
このリバース崩壊の原因は他所から入り込んだ何者かであり
それを退治すればもしかしたら何とかなるかもしれない
そういうことらしい

>「そういえば、ヴァンエレンが地下図書館で魔物を呼び出したって言ってたよ。
 鏡を閉じなきゃ一生魔物が増え続けるとかなんとか。
 もしかしたら、あのあたりに呼び出された魔物の親玉がいるのかも」

「ヴァンエレンさんが?あのアンデット達も彼の仕業でしたのね・・・・」
ヴァンエレンが呼び出したと思われる大量のアンデット
もしそのアンデットの親玉が実体を持たないゴースト的存在ならフリージアになす術は無い

>「ベアトリーチェちゃんだけど、もし復活してもリバースでこれ以上何か仕掛ける事は無いと思う。
 だから色々思うところはあっても、今はそっとしておいてあげてね」
空気を読まない事に定評があるフリージアだが
今回ばかりはそんなこと私が知るか!なぞとは言わず
黙ってリリアーナにうなずくのであった

>「それじゃあ、とりあえず奥に行ってみて、誰かいればペンダントを集めての脱出作戦を提案。
 魔物の親玉がいれば討伐して、リバースから出られるか調べるって事でどう?」
>「いいわ、そうしましょう。」
と同意するエルザ

「私も賛成ですわ」
そもそも物を考えるのが苦手な・・・・魔法使いがそれでいいのだろうか?
フリージアも同意するのであった

ペンダント自前1 所持3 投下1 魔力回復薬(青汁風味)


192 :リリアーナ ◆7O/3IU/E7M :2008/08/19(火) 18:08:14 0
>187-188 >190
ミルクに抱き起こされたリリアーナはのろのろと腕を動かし、エルザが掛けてくれたコートに袖を通した。
「ありがと、エルザにミルク」
リリアーナは蚊の鳴くような声でそう礼を言うと、ふらふらしながら身を起こした。
俯いているため顔は見えないが、良く見れば耳まで真っ赤である。
(や、やっぱり見られちゃった・・・・・・よね?あーもう恥ずかしー!!穴があったら入りたーい!!)
毒スライムから帰還するとき、自分の所持品も消滅すると悟ったリリアーナは、
アルに「幻灯機の画像が流出しないようにしてくれ」とテレパシーで必死に頼み込んでいた。
エルザの秘密の事で頭が一杯で、自分の服が消えることをすっかり忘れていたようだ。
色々焦っていたため、ミルクがカドゥケウスを見ていたことにも気づけたかどうか怪しい。

> 「そういえば、ヴァンエレンが地下図書館で魔物を呼び出したって言ってたよ。
>  鏡を閉じなきゃ一生魔物が増え続けるとかなんとか。
>  もしかしたら、あのあたりに呼び出された魔物の親玉がいるのかも」
>「うん、つまりその親玉を説得すればいいんだな!」
リリアーナはボディスラムを食らったロックを心配そうに見ていたが、その言葉を受けて考え込んだ。
「アンデットの親玉かぁ、説得を理解してくれるといいんだけど・・・・・あれ?『呼び出した』?」
不思議そうに首を傾げるリリアーナの言葉を、フリージアが引き継いだ。
「ヴァンエレンさんが?あのアンデット達も彼の仕業でしたのね・・・・」
「な、何ですって――――!!!」
リリアーナは怒りのあまりわなわなと肩を振るわせた。
「アンデットのせいでどれだけ大変だったか・・・・・もう、許せないわ〜!!」
復活したばかりだと言うのに、怒ったり叫んだりとリリアーナは忙しないことこの上ない。
>「そうなのですわ〜、月に代わって修正してやる!なのですわ〜」
一方ルズは相変わらずノリノリである。

>172-174 >179
> 「それじゃあ、とりあえず奥に行ってみて、誰かいればペンダントを集めての脱出作戦を提案。
>  魔物の親玉がいれば討伐して、リバースから出られるか調べるって事でどう?」
ミルクの提案に、フリージアとエルザは同意した。
リリアーナも頷き、ふと疑問を口にした。
「そう言えば、リバースに参加されている一等課程の先輩や先生方は今頃何をなさって・・・」
「はっ!!皆様大変ですわ〜あれをご覧下さいまし〜!!」
リリアーナの言葉を遮るように、ルズが大声をあげてとある方向を指した。
ちょうど先程リリアーナが示した方向と同じだった。
「あっちで誰かが大規模な魔法を使おうとしてるのですわ〜!!皆様、レッツゴーなのですわ〜!!」
そういうなり、ルズは鼠を追いかける猫よろしく猛スピードで駆け出していた。
「ちょ、ちょっと待ってよルズ!!」
慌てて後を追おうとしたリリアーナ。だが走って追いかけるどころか歩くだけで息が上がる。
「ルズ待って、一人じゃ危ないってば――――痛っ?!」
リリアーナは顔を顰め立ち止まった。どうやら裸足で何か硬いものを踏んでしまったようだ。

毒スライムとの戦いの後で、足元のコンディションは非常によろしくない。
リリアーナはたまたま目があったケオスに、思っていたことをつい口走ってしまった。
「靴の予備――――なんて・・・・・・ごめん、持ってるわけないよね?」
リリアーナは「ここにアンディがいてくれたら良かったのに」と思った。
口は悪いが、彼ならきっとこんな時、役に立つものを出してくれたに違いないからだ。
今頃どうしているのだろう、彼なら巨大オタマジャクシごときでどうにかなるとも思えないのだが。

「ねえ、良かったら私にハードニング掛けてもらえないかな?」
リリアーナは心底申し訳無さそうな顔でそう頼んでみた。


193 :黒猫ルズ ◆7O/3IU/E7M :2008/08/19(火) 18:11:07 0
>174 >179 >189
一方その頃のルズば、メラルVSヴァンエレン&クリス&マオ(五十音順)連合軍とのバトルを目撃していた。
「い、一体皆様ここで何をしていますの――――!!
 っていうかこの場合どちらが悪役なのですの――――!!」

>「マオ、でかいのを一発頼むぞ。」
>「我らが御大将。いまが好機だ!」

「ううーん?この場合メラル様が(ピー)で(ピー)される風にも見えるのですわ〜。
 はっ!ということはマオ様が悪役っ?!―――― いいえ違いますわ、美しさこそが正義なのですわ〜。
 とはいえマオ様の凛々しいお姿、メラル様のミステリアスな雰囲気!!
 どちらもわたくしには甲乙つけがたい魅力なのですわ〜萌えですわ激萌え!!
 ああ、神様は罪なお方、わたくしは一体どちらを応援すれば・・・・・・」

ルズは意味不明なことをブツブツ呟いている。
そんなことだから、ルズはすぐそこまで迫った危険を察知できずにいた。
>「――Vidopnirの尾羽によってその力の片鱗を見せよ――Havateinn!!!」
「フギャ――――!!」
耳を劈くような大音響に、心の準備が全く出来ていなかったルズは絶叫した。


194 :ロックなのだ! ◆jWBUJ7IJ6Y :2008/08/20(水) 07:39:12 0
>192
「待て、エルザ。お前がハードニングをかけたらリリアーナが一歩も動けなくなるじゃないか。」
リリアーナにハードニングをかけて欲しいと言われた時、すぐにそうしようとしたエルザをロックが止めた。
エルザのハードニングは全身を鋼化するスーパーハードニングである。
エルザは物体操作の魔法で鋼化した体をコントロールできるが、
それができない魔法使いに対しては石化魔法とほとんど変わらない状態になってしまう。
そういうわけだから、ロックがリリアーナに硬化魔法ハードニングを施すことにした。
ロックがリリアーナの肩に手を置き、その手からリリアーナの体に魔力を送れば、
鋼のような硬さをもつリリアーナが一丁上がりである。
「あれ?なんか前よりも大きくなった?」
肩に手を置いていたロックがこう言ったが、別にリリアーナの体が急に成長したわけではないだろう。
だからこのロックの言葉は、リリアーナの体以外の何かの成長を感じとった発言なのかもしれない。

さて、リリアーナを硬化させる名誉ある仕事をロックに取られて不機嫌になったエルザだが、
ロックはエルザにもっと名誉ある仕事を与えた。
「エルザ、俺はいなくなるからリリアーナの護衛をお前に任せるのだ。」
>「…まあ、あなたの頼みなら聞いてあげないこともないわ。」
エルザはリリアーナのためになる仕事を任されて嬉しかったが、
リリアーナに素直になれないエルザは、あくまでロックのためであるような態度をとった。
しかし、ふとエルザはある事を疑問に思った。
>「ロック、あなたがいなくなるってどういうことよ?」

ロックはルズが走っていった方向と反対方向を指差した。
そこには空間の亀裂がぽっかりと開いていた。
「あそこにアウルが飛び込んでしまったのだ。」
どうやらロックはアウルを探しに行きたいようだ。
エルザはまたしてもロックに悪い事をしてしまったと気づいたが、
ロックが再びエルザを怒ることはなかった。
「ごめんリリアーナ、俺ちょっとアウルを探してくるのだ。
 大丈夫、すぐに終わるから先に行っててくれ。
 エルザ、後は任せたぞ。」
ロックは言い終わると、空間の亀裂に入っていった。

リリアーナの体が鋼のように硬い間は、リリアーナはロックの身を心配する必要はないだろう。
ハードニングが継続している、という事は施したロックがまだ健在である事の証だからである。
>「行きましょう、リリアーナ。あなたのハードニングが続いている限り、ロックは大丈夫よ。
> それよりも黒猫さんが心配だわ。わざわざ、大きな魔法が使える奴に近づいていくなんて!」
エルザはロックをほっといて先にすすむことを提案した。
そのとたん、ルズが行った方向から大きな音が聞こえた。
>「早く行きましょう!」
エルザはその音に負けないように、大きな声を上げた。

195 :メラル ◆1LtyyBHC/M :2008/08/20(水) 16:58:51 0

>>174 >>179 >>189
 (雷雲まで作って、頭が切れるかと思えば…
わざわざ死にに行くなんてね…。さすがに途中で気付くでしょうけど。)
陣の中に入ろうとした瞬間、クリスの体の陣に入った部分に
普段とは明らかに違う、全身を強く押さえつけるような重力がかかるだろう。
そして、天井が崩れてくる。…が、重力は途中で消えてしまった。
その為、クリスが天井の崩落に巻き込まれないようにするのは容易だろう。

 メラルがまず天井の崩落でクリスを仕留めようとしていたところに…
ヴァンエレンが鎖で拘束をかけてきた。普通なら魔法陣に反応して飛び退くところだが…
メラルはヴァンエレンの戦闘能力を侮っていた為か、マオとクリスに強く注意を払っていた為、
拘束を受けてしまい、脱出の為に重力陣を解除せざるを得なくなっていた。
先ほどからマオのことは警戒していた為、マオが術を準備していることはわかっていた。
その為、エミューとコンタクトを取りつつ急いで術の詠唱を始める。
と言っても、詠唱にそう時間のかからない近接用の術だが。
(…重力で力ずくの脱出は私の体が持たないから無理…。かなり便利な術ね…。
でも私には脱出の術がある。エミュー。場所はわかった?そろそろよ。)
(多分…図書館地下辺りだナ。空中からの支援は無理ダ。…最も…テメェの事だ。
当然そんな事は建物内だって時点で計算内だろうがナ。)


>「――Vidopnirの尾羽によってその力の片鱗を見せよ――Havateinn!!!※1」
「クイーンズ・ハンド…」
メラルは、体を拘束する鎖に手をかけ…マオの術よりほんの少し早く
術を発動させた。同時に、鎖を振り払うようにして手を振るうと、手に触れた鎖が
絶対零度の掌の前にすぐさま消滅する。その直後、手にかけられた術を解除すると同時に
メラルの後方に、移動だけで使うにしてはやけに多い、多数の斥力球が発生、
強烈な加速を以って雷の斜線上から飛び出した。
(少なくとも、こんな急減速と弾幕のついでみたいな術でマオが
どうにかなるとは思えないわ。でも、仲間のカバーに回らせれば
足止めにはなるわね。今攻撃されたら、回避手段はかなり限られる…。
後…あの術にとって炎だけは雷以上に厄介だから…)

すぐさま背の斥力球全てを体の横を通し、マオには二発だけ。
残りの斥力球の3分の1程をヴァンエレン。残り全てをクリス目掛け放った。
単発では相手を吹き飛ばすピンポイントに比べ、相当威力が劣るものの…
浮遊、そして急加速に使えるほどの量である。それだけでは
単発では大したダメージはないが、纏まれば相手を吹き飛ばすには有効であろう。
だが…これだけではもう一つの目的、減速には不十分である。その為、
メラルの片手の氷…エミュー(一部)に術を使わせる為、メラルが
氷に閉ざされていた手を前に向ける…。

(これで終わるとも思えねーけどナ。…ブリザード・ノヴァ…)
メラルの手の氷より…足元や一部の壁すら凍てつかせる
強烈な冷気の光が3人目掛け放たれた。
一見、マオの大技を回避し、鮮やかに小技から無詠唱での
大技に繋いだように見えるが、実はこれはとてつもない
綱渡りの戦術である。何しろ、メラルは急な加速と減速のせいで、
回避行動が大きく限定されている上、エミューは術の使用中、
メラルも術の詠唱中である。回避、防御ともに事実上
無詠唱の術で行うしかないのだから。

196 :ミルク ◆9DoC6dU6XQ :2008/08/20(水) 18:07:25 O
>189-193 >195
エルザやロックやフリージア、それにリリアーナもあたしの意見に賛成してくれたので、とりあえず当面の目標が決定した。
>「そう言えば、リバースに参加されている一等課程の先輩や先生方は今頃何をなさって・・・」
>「はっ!!皆様大変ですわ〜あれをご覧下さいまし〜!!」
リリアーナの疑問の声はルズの大声にかき消される。
ルズの指差す方は、さっきリリアーナが示したのと同じ方角。
その天井付近に、黒雲のようなものが立ちこめ始めている。
「煙…じゃなさそうだし、やっぱりあれは雲だよね…」
外ならともかく、屋内で天候操作魔法を使う奴がいるとは驚いた。
そこまでして魔法の威力を上げる必要がある戦闘をしてるのか?
>「あっちで誰かが大規模な魔法を使おうとしてるのですわ〜!!皆様、レッツゴーなのですわ〜!!」
>「ちょ、ちょっと待ってよルズ!!」
>「ルズ待って、一人じゃ危ないってば――――痛っ?!」
走り出すルズを追いかけようとしたリリアーナが、何かを踏んづけたようで顔をしかめて立ち止まる。

「あたしが偵察ついでにルズと行ってくるよ!みんなは後から追いかけてきて!!」
一声かけてから、リリアーナの横を抜け、あたしはルズの行った方向に走った。
見てた感じ、エルザもすっかり落ち着いたようだし、もう大丈夫だろう。
リリアーナラヴなエルザやロックが、リリアーナを助けないはずがない。
ケオスはともかく、猫大好きフリージアはルズを追いかけちゃうかもしれないけど。

前の方に目をやれば、魔法の影響か天井が崩れ落ちていくのが見える。
さらには、黒雲の中に走る雷光も。
重力に雷って…メラルが戦ってるのか?
そうすると、生き残ってる生徒がこの地下図書館に集まってきてる?
なんだかイヤな予感がする。
誰かが意図的にここに人を集めて、まとめて始末しようとしているとか。
呼び出された魔物に、なにか企んでる奴がいるんじゃないだろうな…

そんな不吉な考えを切り裂くように、黒雲が一瞬光を放つ。
マズいと思ってとっさに目を閉じ、耳をふさいだ。
次におきたのは、閉じた目にも眩しい閃光と轟音。
三本分の雷をまとめて落としたような、生徒がつかった魔法とは思えない威力の落雷だ!
>「フギャ――――!!」
落雷の大音量の中、確かにルズの悲鳴が聞こえた。
「ルズッ!?どこにいるの!?」
声のした方に行ったあたしが見たのは、派手に戦闘を起こすメラルVSマオ同盟軍と、手前に倒れた黒い毛皮の固まり。
戦いに巻き込まれたのかと内心焦ったけど、抱き上げたルズはちゃんと息をしていた。
よかった、気絶してるだけみたいだ。

となると、次の問題は、目前の戦いをどうするかだけど…
メラルには目の敵にされてるみたいだし、マオ達は交渉してる場合じゃなさそうだしなあ。
とりあえず、見つからないように静観して、漁夫の利でも狙いますか。
そう考えたあたしは、ルズを抱いたまま気づかれないよう、そろそろと後退を開始した。

197 :ケオス ◆8Ed0zD19u2 :2008/08/21(木) 00:30:54 O
>エルザは思わず近くにいたケオスの手を握った。いわゆるドン引きである。

「エルザ、怖がったら失礼だよ。」
ドン引きしたエルザに手を握られ、内心焦る。つまりはドキドキしてしまったようだ
やがて毒スライムは消え、リリアーナが現れる
「良かった。」
心底ホッとしたようだ。
ミルクも合流し、リリアーナも毒スライムの中から帰って来た。上々である
>「だーっ!ケオスとロックはこっち見るの禁止!
>誰か!マントか何か持ってたら、それリリアーナにかけてあげて!」
「これは失礼……」
……帰って来たはいいが裸はどーよ?と思ってしまうケオス。後ろを向きながら微かに頬が赤い。
>「そういえば、ヴァンエレンが地下図書館で魔物を呼び出したって言ってたよ。
>鏡を閉じなきゃ一生魔物が増え続けるとかなんとか。
>もしかしたら、あのあたりに呼び出された魔物の親玉がいるのかも」
>「うん、つまりその親玉を説得すればいいんだな!」
>「それじゃあ、とりあえず奥に行ってみて、誰かいればペンダントを集めての脱出作戦を提案。
>魔物の親玉がいれば討伐して、リバースから出られるか調べるって事でどう?」
「うん、僕も異論は無いよ。」
ミルクから聞いた情報によれば魔物を操っているものがいるらしい。
それをボッコボコにするか説得するようだ。
>「あっちで誰かが大規模な魔法を使おうとしてるのですわ〜!!皆様、レッツゴーなのですわ〜!!」

「ルズは率先して行動を起こしたがるね。それがいいのか悪いのか……」
一人駆け出したルズを見て独り言。その時、顔をしかめたリリアーナと目が合う

>「靴の予備――――なんて・・・・・・ごめん、持ってるわけないよね?」

「ん……代えは無いけど出せない事は無いよ、確率六分の一だけど?」
しばらく考えて
「でも、この先に行くとしたら素足は危いし、……よし、賭けてみようか。」
「精霊よりの言葉と祝福を……オラクル」
ケオスが呪文を唱えると光輝くテロップがケオスの頭上に出来上がる
「ここの所、不調だからいい目がでるといいんだけど…」
やがてテロップから文字が浮かんで来る

《イフクゲトー(゚▽゚)ーー!!》

「ごめん……変な魔法で……。で、でも、いい目が来たみたいだし」
ケオスが弁解を述べているとテロップは小さくなり消える。
するとリリアーナの足下には、靴はもちろん、スカート、ワイシャツ等々の衣服がおかれていた。

198 :ケオス ◆8Ed0zD19u2 :2008/08/21(木) 00:32:24 O
「うん、今日は調子いいみたいだね。」
オラクルを使う前と後でケオスが疲労しているように見えるのは気のせいでは無いだろう
「オラクルで手に入った物は光を司る精霊からの贈物、つまりもうリリアーナの物って事だよ。
後は……」
リリアーナの頭に手をかざし
「彼の者の体力を再び…介抱掌」
ケオスの掌から緑の光が溢れ、リリアーナの身体に降り注ぐ
「これでよし。リリアーナ、ちょっと動いてみて。さっきよりは身体が軽いはずだよ。」
ケオスはリリアーナの体力を回復させるとルズ、ミルクの行った方を見る。
「ルズとミルクが心配だね。リリアーナ、着替えが終わったら急ごう。」
……リリアーナの方をなかなかしっかり見ないのは彼なりに気を使ったのだろう。
今もしっかりと後ろを向き翼で顔を隠している

199 :リリアーナ ◆7O/3IU/E7M :2008/08/21(木) 07:48:08 0
>197
>「ん……代えは無いけど出せない事は無いよ、確率六分の一だけど?」
「出来るのっ、すごい?!でも六分の一って?」
リリアーナは返答を待ったが、ケオスは黙り込んでしまった。何かを考え込んでいるようだ。
(もしかしてすごく難しい・・・・・・のかな?)

>「待て、エルザ。お前がハードニングをかけたらリリアーナが一歩も動けなくなるじゃないか。」
「えっ、そうなの?」
どうやらハードニングと一口で言っても、色々種類があるらしい。
(言われてみれば、確かにロックはハードニングを使っても全身が銀色に変わったりはしなかったわね)
ロックは肩に手を置き、魔力を注ぎ込み始めた。
リリアーナはどきまきしたが、ロックは普通を変わらない。
だからリリアーナも、普通を装わなければならなかった。
先刻のの告白で、自分だけ変に意識していると悟られたら恥ずかしいからだ。

>「あれ?なんか前よりも大きくなった?」
肩に手を置いていたロックがこう言った。
不意打ちを食らったリリアーナは最初きょとんとしていたが、何を思ったのか慌てて胸元を押さえ真っ赤になった。
「ロッ・・・ロックったら突然何を言い出すのよ〜!!もうバカバカバカ!!!」

(お、大きくなってる・・・・・のかな?毎日見てるからわかんないけど)
上機嫌になったリリアーナだったが、ロックが姿を消すと聞いてすっと笑顔が消えた。
>「ロック、あなたがいなくなるってどういうことよ?」
「私も聞きたい。どういうこと?」

どうやらロックは、空間の亀裂に飛び込んだアウルを探しに行きたいようだ。
リリアーナは、アウルが亀裂に飛び込んだのは偶然ではないと思ったが、口には出せなかった。
>「ごめんリリアーナ、俺ちょっとアウルを探してくるのだ。
> 大丈夫、すぐに終わるから先に行っててくれ。
「・・・・・・わかったわ。でもロック、必ず無事に帰ってきてね」
リリアーナは硬い表情ながらも頷いた。

>「行きましょう、リリアーナ。あなたのハードニングが続いている限り、ロックは大丈夫よ。
> それよりも黒猫さんが心配だわ。わざわざ、大きな魔法が使える奴に近づいていくなんて!」
リリアーナは頷いた。そうだ、少なくとも自分の体が鋼のように硬い間は、ロックの身を心配する必要はない。

>198
しばらく考え込んでいたケオスが呪文を唱え始めると、光輝くテロップがケオスの頭上に出来上がり文字が浮かんで来る

>《イフクゲトー(゚▽゚)ーー!!》
リリアーナは目が点になった。
>「ごめん……変な魔法で……。で、でも、いい目が来たみたいだし」
>ケオスが弁解を述べているとテロップは小さくなり消える。
「え?いい目?」
リリアーナはケオスの視線の先を見て歓声をあげた。
彼女の足下には、靴はもちろん、スカート、ワイシャツ等々の衣服がおかれていたからだ。
>「オラクルで手に入った物は光を司る精霊からの贈物、つまりもうリリアーナの物って事だよ。
>後は……」
>ケオスの掌から緑の光が溢れ、リリアーナの身体に降り注ぐ
>「これでよし。リリアーナ、ちょっと動いてみて。さっきよりは身体が軽いはずだよ。」
リリアーナは顔を輝かせた。まるでさびたブリキの人形のようだった自分の身体がうそのように軽い。
「ありがとうケオスさん!本当に本当にありがとう!!これで私、変態さんにならなくてすむわ!」
そう。マントの下が裸だと何かと都合が悪いのだ。
リリアーナは喜んだが、羽で顔を隠しているケオスの声ににじむ疲労の色に表情を曇らせる。
「靴を持って無いかなんて気軽に聞いちゃってごめんね。贈物、大事にするからね」

リリアーナは大急ぎで着替えた後、皆と一緒にルズ達に合流するべく移動し始めた。
ほんの短い間に、何度も魔力の放出を感じる。
かなり高レベルなバトルが繰り広げられているようだ。
「あれはメラルさんに・・・・・マオさん達じゃない!!」

200 :リリアーナ ◆7O/3IU/E7M :2008/08/21(木) 07:52:19 0
リリアーナはいったん物陰に隠れると、皆に小声で話し掛けた。
「この場所に大量のペンダントが集まっているみたいね。メラルさん達はそれを賭けて戦ってるんだわ」
この気配だと、ペンダントはエルザが投下した分を大きく上回るだろう。
言い換えれば、このバトルを制した者が優勝するに違いない。

「ねえ、皆聞いてくれる。
 ――――私は皆に協力してもらって、自分が優勝景品として貰われていくのを阻止しようとしてきたわ。
 だから、その願いを叶えたいのなら・・・・・・私はこの場に残るべきなのかもしれない」
リリアーナは一人一人の目を見つめながら、なおも続ける。
「でも、私は行くわ。多分この向こう側に、リバースに入り込んだ『悪の親玉さん』がいるはずだもの。
 それに今なら、余計な戦闘を回避して先に進む事が出来るわ」
アンデットを呼び出したヴァンエレン達はメラルと交戦中だ。
リーダー格のマオもメラルも賢い。
互いの限界ぎりぎりのガチンコバトル中に、闘っている相手に気を取られたり、
ましてや攻撃する余裕があるとは思えなかった。
「・・・・・・吸血鬼がミルクに鏡の事を話したのは、もしかしたら挑発じゃなくて誰かに止めて欲しかったのかも」

そこまで話した後、リリアーナはすごく申し訳無さそうな顔になった。
「ごめんね皆、今までさんざん協力してもらったのに。
 でもね、私――――優勝より、リバースにいる皆のことがもっともっと大事なの!・・・・・・失いたくない」

リリアーナは傍らのエルザの手をそっと握った。
「ここに残って漁夫の利を狙えば、絶対エルザが優勝なのにね」
口ではそういうものの、目は悪戯っぽく笑っている。
リリアーナは、彼女が優勝のためにそれを実行するとはこれっぽっちも考えていないようだ。

「じゃあ、行くね!」
リリアーナは駆け出した。
戦闘中のマオ達もメラルも、大量のペンダントの気配も全く眼中に無い。
目指すはリバースに入り込んだ異物の元。死王の領域のさらに奥。深き闇。

201 :エルザ ◆jWBUJ7IJ6Y :2008/08/21(木) 20:17:21 0
>197>199>200
> リリアーナは大急ぎで着替えた後、皆と一緒にルズ達に合流するべく移動し始めた。
護衛役のエルザも一緒に移動するわけだが、エルザはケオスにそっと言った。
「あなったって愉快ね?」
エルザはケオスの魔法を見て思ったことを素直に言ってみたが、
それが褒めているのか、けなしているのかエルザ自身にもよくわからなかった。

> 「あれはメラルさんに・・・・・マオさん達じゃない!!」
エルザはメラルは知っていたが、マオ達の事は知らなかった。
戦いに巻き込まれないよう一緒に物陰に隠れると、リリアーナが説明してくれた。
この戦いもまた、大量のペンダントをかけた戦いらしい。
エルザはメラルの龍から大量のペンダントの波動を感じた事を思い出した。
> 「ごめんね皆、今までさんざん協力してもらったのに。
>  でもね、私――――優勝より、リバースにいる皆のことがもっともっと大事なの!・・・・・・失いたくない」
リリアーナは漁夫の利を狙うより、リバースを脅かす元凶を討つことを優先するべきだと考えているようだ。
> 「ここに残って漁夫の利を狙えば、絶対エルザが優勝なのにね」
「本当よね!全く私ったら何が悲しくてあなたなんかの護衛を引き受けちゃったのかしら!」
そうは言ってみたものの、エルザが優勝よりもリリアーナを優先することがリリアーナにばれているみたいで、
エルザは腹が立った。
「そうやって何で私に媚を売ってくるの?…ああ、知っているわ。あなたがロックを好きだからよ。
 肩に手を置いただけだってのに、あなたの態度ときたら!」
リリアーナはロックがハードニングを施す時に必死で普通を取り繕うとしたのだろうが、
同じ女であるエルザには何か感じるものがあったようだ。エルザのツンとした態度には、軽蔑と嫉妬が含まれていた。
「…でも、私はあなたを守ってあげる。私が還ってきた時に、あなたは涙を流して喜んでくれた。
 その気持ちは本当だと思うから…私…今なら少し、自分の事を好きになれるかもしれない。あなたのおかげで…」
エルザはいつの間にかリリアーナにデレデレになっていた事に気づき、あわてて「ふん!」と言って、赤い顔をリリアーナからそむけた。
「さあ!そういうことならさっさと行きましょう!悪玉をぶっ殺すんでしょ!?」
エルザの頭からはいつの間にか“説得”が抜け落ちていた。
> 「じゃあ、行くね!」
> リリアーナは駆け出した。
「待って!」
駆け出そうとしたリリアーナの襟首をエルザがぐいっとひっ捕まえて止めた。

>196
「ほら、あそこにミルクがいるわ!手に黒猫さんを抱いてる!」
エルザは物陰から顔を出し、そろそろと後退しているミルクに手招きをした。

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