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魔法少女達と冒険するスレ 12thシーズン

1 :魔法少女 ◆7O/3IU/E7M :2008/07/15(火) 22:35:24 0
死者の王、毒の魔女、そしてリバース自体の崩壊の危機!
それぞれの思いを胸に、戦いはさらなる佳境へと突き進む!

果たして、魔法少女達に最後に待ち受けるものとは!?
                               


――――   魔法少女達と冒険するスレ 12thシーズン   ――――


 


152 :マオ ◆wYjEoXUBzo :2008/08/10(日) 15:17:01 0
>144
>地下にきてからロクなことが起きないな、と呟きながら地面に降り立って変身をとく。
>しかし、その場所にはマオの姿が…。
僕が座り込み凄い数のペンダントの一部を掴み上げ笑っているとヴァンがこっちに降り立ってくる。
本来なら「遅い!」と文句を言うところなんだがもうそんなことはどうでもいい。
「僕を見ろヴァン……ほらこんなにペンダントが!!アハハハ!これで優勝は確実だ!」
立ちあがってペンダントをヴァンに見せびらかす。どうやらヴァンも驚いた顔で僕を見ている。
……ん?ちょっと待って。僕を見ている?
「………あっ!!」
そうだった。さっきはペンダントに夢中だったから完全に見落としていたが。
赤黒いスライムに長いこと貼りつかれていたため僕の服は……
「……う、うわあぁぁ!み、見るな、見るなぁー!!」
すぐにしゃがみ込み腕で色々な部分を隠す。
「……う、うう…………」
どうしよう見られてしまった……よりによって男に……
しかも僕の下部であるヴァンエレンに……
こ、こうなったら電撃でヴァンエレンの脳みそを焼き切って記憶を消去させるしか……
いや、そんなことよりもまず着るものを探すのが先だ。

>149
着るものをどうしようか考えているとクリスの姿が見える
駄目だ、あいつまで来たらもっと厄介なことになる。
「クリス、ストップ!!ちょっとそこで後ろ向いて待機!!」
とりあえずクリスにそう言い止める。あとは服だが……仕方がない。
「ヴァン。悪いんだが上の服だけでいいから貸してくれないか。
 このままじゃあ立ち上がることもできない。」
そう頼みヴァンエレンから二度目になるが上着を貸してもらう。
その服に袖を通しボタンを留めていく。
ヴァンエレンと僕の身長がかなり離れていたのか幸いしなんとかなった。
「……よしクリス!こっち来ていいぞ!!」
待っているクリスを呼び寄せる。とりあえずこれで三人そろったというわけだ。
「ゴミ箱はここいらにはない。悪いがヴァン。ペンダントを任せてもいいか?」

153 :フリージア ◆cOOmSNbyw6 :2008/08/10(日) 19:46:37 P
>138>139>140>148
>「んまああああああvvvvvvvvvフリージア女王様〜!!
 やっぱりきてくださったのですわね〜!!
 わたくし信じておりましたわ〜あなたとわたくしは赤い運命の糸で結ばれているt・・・・・・・フギャッ

!!」
ちょうど傘をたたもうと前に突き出したところに勢い良くぶつかるルズ
「・・・・大丈夫ですの?」
ついでに言っておくとこの傘そこらの安物のレイピアより硬いのだ


>「・・・・・やはりいくのですね。・・・・・・・・それもまた運命・・・・・・」
>「フリージア、丁度いいわ。リリィも迎えに行くのでしょ?
ただリリィのいる場所がちょっと大変な事になっているから、高出力の氷結結界を展開させて行ってね

ぇん。」

フリージアの方に飛び乗るルズ
>「女は度胸ですわっ!フリージア女王様!ルズは女王様となら地獄の底までお供するのですわ〜!!
 さあケオスとやら、漢なら根性見せやがれ!なのですわ〜!!」

「確かにこれは普通の状態では即死しかねませんわねえ」
フリージアは言われた通りに氷結結界を展開する
外から見たならば巨大な半透明の雪だるまに見えるこの氷結結界は
決して赤くは無いが通常の3倍以上の堅牢さを誇るのだ!!

「これでよしっとvさあリリアーナさん!今、助けますわよ!!」

>「それじゃあ、フリージア。
フリージアはルズを守って。僕は自前で行くから。」

>「六の翼よ。我が守りの壁を。光壁ノ零、花鳥風月、羽…」

「綺麗・・・まるでセフィラムのようですわv」
うっとりした顔をするフリージア
「そうだv次のフリージングドールには羽をつけましょっとv」



地上に出たフリージアが見たものは・・・・・
「スライムは打撃が効かないから苦手ですのよね・・・・まあ凍らせてしまえば関係ないですわ」
大量の毒スライムであった


>「だめ!私に構わないで!毒スライムを倒して!」
「ちょっと・・・リリアーナさん!!」
見つけたと思ったらあっという間に毒スライムに飲み込まれるリリアーナ
「構わないでって言われましても・・・・」
カドゥケスを持っているリリアーナなら毒ぐらい平気だとは思うが・・・
「どっちにしろ毒スライムを何とかしないとリリアーナさんの元にはたどり着けませんわね」
そう結論を出し近くに居た毒スライムを次々と凍らしていくフリージア
「本当は毒相手には加熱消毒が一番いいのだけれど・・・・・私には出来ないのよね」



ペンダント自前1 所持3 投下1 魔力回復薬(青汁風味)

154 :エルザ ◆jWBUJ7IJ6Y :2008/08/10(日) 21:30:11 0
>153
「ちょっと!フリージア!私が言った事が聞こえなかったの!?」
毒スライムをあらかた吹っ飛ばしたエルザが、フリージアやケオス達に近づいてきた。
吹き飛ばした毒スライムの一部がフリージアの近くに落ちたのだから、
あんまりといえばあんまりであるが、なにしろ既にリリアーナが取り込まれているので、
エルザは一刻も早く毒スライムを撃破するべきだと考えていた。
そして、先程フリージアがやったように、凍らせただけでは駄目であるとも考えていた。
「もっとこう、ぎゅーんときて、ぐいーんとなって、ずばばばーんとなるような攻撃魔法は無いの!?」
擬音がわかりにくいが、要はもっと効きそうな攻撃をしろ、とエルザは言いたいらしい。
エルザはこの場にミルクがいないことを悔しく思った。
「みんな聞いて!あの毒スライムはベアトリーチェの成れの果てで、リリアーナは…正直理解できないけど…
 ベアトリーチェを助けるために毒スライムに入ったの!でも、私達があの毒スライムをやっつけないと、
 リリアーナのためにならないのよ!お願い!とにかく毒スライムをやっつけて!」
エルザは凍った毒スライムを指差しながら言った。

一方ロックは、圧力波を打ち終わった後もその場を動かず、
なぜか肩に止まっているアウルの目をじっと見ていた。

155 :ベアトリーチェ ◆DOKU7MAWbk :2008/08/10(日) 23:26:01 0
ロックとエリザの攻撃により毒スライムは一箇所に押し寄せられる。
広がる事も出来ず、押し潰されるままになっているが、所詮はゲル状生物。
圧力の檻が解かれればまた元のように広がり同化増殖を繰り広げるだろう。
が、それもフリージアの出現により杞憂に終わる。
次々の毒スライムを凍らせてゆくフリージア。
数分後には赤黒い氷山が出来上がっていた。

氷漬けになった毒スライムの中、一本の杖が漂っていた。
漂う、といっても物理的な意味ではない。
概念的な意味で、だ。
物質としてはゲル状の毒スライムだが、位相を変えればそこは意思の集合体である。
ベアトリーチェの、取り込んだスケルトンの、床の、壁の・・・
精神構造は違えど巨大な意思のうねりとなって渦巻いている。
その中でも杖という個を保ち漂えるのはカドゥケウスの神器足る所以であろう。
そしてそこで肉体こそ同化されてもリリアーナという個を保っているのも・・・

意思のうねり、赤黒い毒スライムの中にあって、その個という存在は強烈な光にも似る。
誘蛾灯に引き寄せられるが如く、それに似た意思が群がりはじめる。
リリアーナの前にそれが現われるのは必然であったのかもしれない。


『トリカブトって苦いから嫌いよぅ・・・。』
『我慢して食べて。その内その苦味が癖になるのよ?』
リリアーナの目に最初に映ったのは6歳ぐらいの幼女と13歳くらいの少女。
さめざめと泣く幼女を少女が慰めている。
だが、どちらもベアトリーチェとは全くの別人。
どこかしら似たような感じはするのだが、確かに違う人間・・・もとい、意識、だ。

『どうせ【出荷】されたら死ぬしかないんだから・・・。』
次に現われたのは憂いを目に宿した少女。
が、これもベアトリーチェではない。

『ゲエエエ・・・・こんなもの・・・!』
パンを吐き出す少女。
その少女の脳裏にこだます声をリリアーナも聞けるだろう。
(あの子は耐性がない。毒姫にはなれないだろう。次ぎ倒れたら処分するか?)
脳裏に響く声に押される様に少女は吐き出したパンを口に詰め込んでいく。
『死んで・・・たまるか!』

『出荷されたからって私は死なない!未亡人としてうまく立ち回って見せる!』
更に別の少女が天に向かって決意を固める。

『どうして?どうして冷たく、硬くなっちゃうの?さっきまであんなに元気だったのに・・・。』
小鳥を大事そうに両手に持った少女が泣いている。
未だ自分の抱擁が、涙が、同属以外にとって死を意味する事を理解できていないのだ。
喩えそこにどのような想いがあったとしても・・・

『ねえ、私の血を飲んでよ。平気なら私を食べて。あなたが死んだら私があなたを食べるから。』
血の流れる手首を差し出す少女。
その眼差しには命を賭した者特有の光が宿っている。


毒スライムの中に漂う意識たちが、カドゥケウスの光に誘われるようにリリアーナの周りに集まっているのだ。
同じく思念体であるリリアーナにはそれが映像として認識できたのだ。
集まる意思は更に増え、もはや数え切れないほどである。
この毒スライムに取り込まれた人間はベアトリーチェだけであるはずなのに。
にも拘らず、ベアトリーチェの姿は見つけることは出来ない。
いや、ベアトリーチェと認識する事が出来ない、といったほうが正解だろう。
周囲に集まる無数の意思が全てベアトリーチェだという事をリリアーナは直ぐに知る事になるのだから。

156 :ベアトリーチェ ◆DOKU7MAWbk :2008/08/10(日) 23:26:12 0
リリアーナの周囲に群がる少女達はやがて一つに重なっていく。
重なるにつれ少女達は光り始め、その光にリリアーナは垣間見るだろう。
毒姫の作られる様を。
ベアトリスの狂気なる実験を。
その少女達一人一人が全てベアトリーチェだという事を。

100人の少女達が重なり、その姿はリリアーナの知るベアトリーチェに近くなってゆく。
少女達の重なりにどこからか現われた赤黒い剣が刺さってゆく。
まるで重なりを縫い止めるが如くその胸を貫き、固定する。
こうして重なった少女達は一人の少女になった。
一人になった少女に、今度は光の鎖が幾重にも巻き付いていく。
一つに重なり、赤黒い剣で貫かれ、そして光の鎖で縛られる。
その状態となってその少女はリリアーナの知るベアトリーチェになったのだ。
肉体的な造詣ではなく、剥き出しの意思の具現としてのベアトリーチェに。

光の中、垣間見たリリアーナは全てを知ったであろう。
100人の毒姫たちの集合体。
それを繋ぎとめる蠱毒の儀式の象徴たる赤黒い剣。
記憶を封じる学園長の術を表す光の鎖。
あまりにも凄惨で、危険な術の記憶を封じる為の・・・
【ベアトリーチェ】としては今この意識体であってもその記憶を封じられているのだ。
あらゆるものがどれ一つ欠ける事無くあってこそ、ベアトリーチェという存在が成り立っている事を。

ベアトリーチェはゆっくり眼を開き、リリアーナを見ると・・・
「・・・リリアーナ!カドゥケウス!・・・何しにきたんだ?」
しばしの沈黙の後、不思議そうに尋ねる。
その声は荒々しい敵意こそ無いものの、不快さを隠す事無く発せられている。

氷山となった毒スライムはただただ静かに佇んでいる。
内部で様々な意思の動きがあっても、それは物質界に影響するものではなく、光が漏れ出ることも無く。
ただ氷山として、そこにあるだけだ。

157 :メラル ◆1LtyyBHC/M :2008/08/11(月) 15:46:35 0

メラルは、リリアーナ達との戦闘を離脱した後…
人気のない辺りでリリアーナと戦う為の策を練っていた。
もう相手の主砲とも言える存在を電撃的に潰す手は使えない以上、
相応の策を持って事にかからねばならなかったからだ。

だが、そう都合がいい策を簡単に思いつくはずもない。
言わば、メラルは奇襲を一度失敗しているのだ。だから、
メラルは相手が再度の襲撃があるものと考えていると想定して策を練っていた。
しかし襲撃を確信して警戒する小隊に個人でできる事など…そう多くはない。
そして行き着いた答えは…他の相手との戦闘を利用して
リリアーナ側の戦力を削ぐという不確実かつ危険極まりない答えだった。
その答えに行き着いた直後から、メラルは、エミューの氷を…今度は杖を持たぬ片手を
覆わせるように装着し、エミューとは別行動をとり・・・"目"の力すら利用して
気配、魔力を隠蔽して校庭に接近しようとしていた。が…そこで大きく目論見が外れる事となる。

そもそも、メラルの目の力…魔力の吸収は、リバース自体を
構成する魔力も吸収の対象になりえるのだ。もちろん
リバースを構築する膨大な魔力の前には、プールから
スポイトで水を取り出し続ける位のものだが。
とはいえ、現在リバース内の魔力は空間の亀裂が生じているなど、少々不安定な部分がある。
そのため、その力を用いていれば、より空間の亀裂に巻き込まれやすくなっていたのだ。
結果・・・学園まではまだそれなりに距離があったにもかかわらず、
メラルは空間の亀裂に唐突に飲み込まれてしまう事となった。

===================================================================================
 そしてメラルが出現したのは…図書館の地下。ただそれだけならばまだマシだっただろうが・・・
事態はもっと最悪だった。マオ達3人の真正面、しかもそれなりに近い位置に
出現する事になったのだから。
(……一体何が…。……あの3人は!…まずい!)
ただ、その時点ではメラルは目の力まで利用して隠蔽をしていた。
メラルの輝く左目だけは見えるかもしれないが…それ以外は周囲に展開している
藍色の霧によって一切わからなかっただろう。つまり…目について事前情報のない
3人には目の前の対象がメラルだとはその時点でわからないはずだった。
しかし…その事実をメラルは失念していた。即座に隠蔽の術を解除し…
同時に目を"封印"してしまった。そして、エミューに準備をさせながら
マオに声をかける。戦闘になる事を前提として。
(エミュー、…閃光と砲撃の準備…砲撃は氷の方よ。後、私の居場所を特定して。)
「随分とボロボロなのね。マオ。その分収穫は多いみたいだけれど…。
 …後…その吸血鬼にペンダントを預けるのは止めたほうがいいわ。
 私は、あなたとその使い魔を逃がすつもりは毛頭ないから。
 でも、もう一人…クリスだったかしら? 悪いけれど…私には、
 あなたに対して特別挑むべき理由はない。それに、優勝にも興味はない。
 だから…例えあなた達が、自分のペンダントをあなたに預けて
 あなたを逃がしたとしても…戦いに干渉しないのなら手は出さないわ。

 最も、私のペンダントもここにはないけれど。」


158 :メラル ◆1LtyyBHC/M :2008/08/11(月) 15:47:13 0
 
メラルが杖を3人に向けた。そして続ける。
(…負けても、目的にに致命的なダメージはない。しかし、勝てば決定打になる…。
それに、保健室で会った時から、彼女と戦うのは避けて通れない道だったし…丁度いいわね。
乗ってこないのなら、それでも構わない。いずれにせよ、彼女と戦うのなら屋内でないと勝負にならないから。)
「……そう。私の目的は…マオ。あなたとの決闘よ。使い魔も交えた…一切加減のない本気の…ね。
 そして、賭けるのはペンダントじゃない。…互いにとって最も必要なもの、よ。
  あなたが勝てば、明らかに貴方達に不足しているであろう装備を私が競技の間提供するわ。
 消耗品以外は後で返してもらうけど。ちなみに、装備、とは具体的に…
 魔力、体力の回復薬から罠、武器に至るまで色々とあるから
 回復薬の類以外は好きに選んで構わないわ。それに、回復薬も副作用抜きの物で
 3人が二日フルに用いるのに十分な量を提供する事も保障する。
  でも、私が勝てば、私に不足している戦力を提供…つまり、指定する相手を倒してもらう。
 その相手はリリアーナ達。貴方にわかりやすく言うならミルク達、よ。
 もちろん、それはそのペンダントをゴミ箱に投入した後でかまわない。
 そう悪い話でもないでしょう?そもそも…貴方は私に勝って当然のはずなんだから。
  最も…私としても"貴方にすら勝てずにリリアーナ達に勝てるなんて考えすらしていない"けれど。
 ただ、断るのならば…貴方達のペンダントを今ここで狙うわ。
 それに、…他に条件を追加したいのなら…それも考慮する。
 私が怖いのでもない限り、十分いい条件だと思うけれど…どうかしら?」

メラルは交渉の中において、色々と仕掛けをしていた。
マオのプライドを揺さぶり、戦いに引きずり込むように。
更には、自分が負けてもマオとリリアーナが戦う理由を作れるように。
そして、話し終わるとマオ達の返答を待った。
(…実際問題、普通に勝つのは厳しいでしょうけれど…
生憎ここは屋内なのは確実。初手から…仕掛ける!)

159 :クリス ◆zuDFbGiSHI :2008/08/11(月) 22:44:58 0
>152
こっちが二人に気付いたころ、マオも俺に気づいたらしい。
>「クリス、ストップ!!ちょっとそこで後ろ向いて待機!!」
マオの口調に只ならぬものを感じ、つい言われた通りに後ろを向く。

>「……よしクリス!こっち来ていいぞ!!」
マオに言われて近づくと、まず大量のペンダントが目に入った。
こんな短時間の間にどうやって集めたんだ?
>「ゴミ箱はここいらにはない。悪いがヴァン。ペンダントを任せてもいいか?」
だが、その返答は突然現れたものによって遮られた。

>157-158
突然現れた煙に驚いていると、煙が晴れ保健室で会ったメラルが出てきた。
>「随分とボロボロなのね。マオ。その分収穫は多いみたいだけれど…。
 (中略)
 最も、私のペンダントもここにはないけれど。」
どうやらマオと吸血鬼に勝負を挑みたいらしい。
けれども今はベアトリーチェと交戦中、しかも大量のアンデッドがいる死王の領域である。
ここで敵を増やすのはあまり得策ではない。

そんなことに構わず、メラルは杖を向けて言葉を続ける。
>「……そう。私の目的は…マオ。あなたとの決闘よ。使い魔も交えた…一切加減のない本気の…ね。
 (中略)
 私が怖いのでもない限り、十分いい条件だと思うけれど…どうかしら?」
なるほど、そうきたか。
暗にリリアーナの方がマオより格上に扱うことでもプライドを刺激し、戦いに持ち込むつもりである。

「戦いに入る前に聞きたいんだが、こっちはベアトリーチェと交戦中だ。
 で、俺の攻撃なんだが…」
そう言って図書館の天井とその真下の床に向けてそれぞれ2,3発氷の魔弾を撃ち込む。
はたから見たら魔力の無駄遣いである。

「見ての通り遠隔武器だ。
 だから流れ弾がそっちに行くかもしれない。
 もしかしたら偶然攻撃が当たることもあると思う。
 また、結果としてマオのサポートになるかもしれない。」
炎の刃を先ほど凍らせた床に突き立てながら話を続ける。
「こういうことが起きても干渉と見なさないのなら構わないが、
 そうでなければ先にベアトリーチェと決着をつけさせてもらいたいのだが。」
その間にも床の氷は炎の熱により水蒸気となり、暖められた空気とともに上昇していく。
「あと片方だけ消耗していたら決闘としてフェアじゃない。
 ベアトリーチェを先にするならもちろん動いてくれるよな?」


160 :リリアーナ ◆7O/3IU/E7M :2008/08/11(月) 23:10:11 0
スライムの中を漂うリリアーナの目に映ったのは、ベアトリーチェに似ているが異なる意識達だった。
あえて共通点をあげるなら、美しく整った顔と首輪に付けられた認証札だろうか。
(・・・・・・認識札?)
訝しく思う間もなく、リリアーナの中に膨大なイメージが流れ込んできた。
それでも必死に自分を保とうとするリリアーナだったが、表情が次第に険しいものに変わっていく。
「うそ・・・・・・やめてよ!嫌!こんなの見たくない!!」
ベアトリーチェの秘密を、本人の断りも無く覗き見ることへの後ろめたさ。
それに何より、リリアーナが垣間見た映像は、彼女の知っている世界とはあまりにかけ離れていた。
少女の一人がリリアーナの身体を通り抜けていく。
「うあああああああああああ!あああああああああああ!ああああああああああ!」
リリアーナは絶叫した。
少女がリリアーナの中をすり抜けた時、断片的ではあるが彼女の感情が流れ込んできたのだ。
リリアーナの動揺に呼応するように、彼女のカタチが不鮮明に揺らぎ始める。
「こんな・・・・・こんな事って・・・・・・」

>リリアーナの周囲に群がる少女達はやがて一つに重なっていく。
>重なるにつれ少女達は光り始め、その光にリリアーナは垣間見た。
毒姫の作られる様を。
だがそれも、狂気に駆られた魔法使いの凄惨なる『儀式』に比べればほんの前菜でしかなかった。

リリアーナは全てを知った。
ベアトリーチェは100人の毒姫たちの集合体だということを。
それを繋ぎとめる蠱毒の儀式の象徴たる赤黒い剣。
記憶を封じるための術を暗示する光の鎖。
あらゆるものがどれ一つ欠ける事無くあってこそ、ベアトリーチェという存在が成り立っているのだと。

ベアトリーチェの言葉が再びリリアーナを打った。
>「リリアーナ!嫦娥6号をなぜ殺すと聞いたな!
>お前は蠱毒をわかっていない!
>蠱毒は殺し合いの儀式じゃない!命の統合の!魂の融合の儀式だ!
>嫦娥6号を含め蠱毒に参加した生物の命を!魂を!私は背負っている!
>お前達が相手にしているのは私一人じゃねえんだよ!」
―――― 今ならわかる気がする。なんて悲しくて、重い言葉なんだろう。

毒スライムに誰かが攻撃しているのを感じる。今スライムは氷漬けになったらしい。
これだけのサイズを凍らせたのなら、きっとやったのはフリージアだろう。
スライムが攻撃されれば、重要な部位に毒が集中する。
リリアーナは、そうなればきっとベアトリーチェの精神も集められ、具現化しやすくなると思ったのだ。
だが、まさかこんなことになるとは思っても見なかった。

リリアーナは涙が止まらなかった。
肉体と言う器の無いリリアーナが泣けるはずが無い。それでも涙はとめどなく溢れた。

期せずして知ってしまった秘密と、一介の少女が背負うには重過ぎるタブー。
狂気の魔法使いが行った陰惨な『禁呪』は、リリアーナの精神に深刻なダメージを残した。
それでも彼女が錯乱もせず正気でいられたのは、何もカドゥケウスのせいだけではなかった。
エルザとの約束、ロックの言葉、そして外で今も戦っているであろう仲間達。
彼らの存在がリリアーナの心の均衡を何とか保っていた。
ベアトリーチェが一人でないように、リリアーナもまたこの場に一人きりではなかったのだ。

161 :ケオス ◆8Ed0zD19u2 :2008/08/12(火) 00:18:18 O
>154
>「ちょっと!フリージア!私が言った事が聞こえなかったの!?」
「ああ、エルザ」
ケオスはエルザの声に振り向く。
>「もっとこう、ぎゅーんときて、ぐいーんとなって、ずばばばーんとなるような攻撃魔法は無いの!?」
>「みんな聞いて!あの毒スライムはベアトリーチェの成れの果てで、リリアーナは…正直理解できないけど…
>ベアトリーチェを助けるために毒スライムに入ったの!でも、私達があの毒スライムをやっつけないと、
>リリアーナのためにならないのよ!お願い!とにかく毒スライムをやっつけて!」
「ふぅーん、取りあえずあれをなんとかしないといけないんだね。」
フリージアの作った氷山を見上げる。
「丁度よかった。フリージアが凍らせてくれたから攻撃が効きそうだ。」
そう言うと嫦娥六号戦で出した光球が一つ、また一つと現れる。
「大丈夫、氷の結晶も残さないから。」
計九個の光球がケオスの周りに出来上がる。
「収束」
一言かけると光球はケオスの両掌に集まる。ケオスの両掌が光を帯びる。
「生有る物、生無き物にも等しき永遠の安息を…」
助走距離を取り一気に加速。
「白帝・両掌砕波」
氷山とのすれ違いざまに両掌底を叩き込む。


162 :リリアーナ ◆7O/3IU/E7M :2008/08/12(火) 00:28:45 0
>「・・・リリアーナ!カドゥケウス!・・・何しにきたんだ?」
>しばしの沈黙の後、不思議そうに尋ねる。
リリアーナは目を瞬かせた。
そしてごしごしと乱暴に目を擦った後、おずおずとベアトリーチェに手を差し出した。
「・・・・・・・・私ね、ベアトリーチェちゃんを迎えに来たの」

しばし沈黙が流れる。
リリアーナは逡巡した。何かを迷い考えあぐねているようだった。
だがやがて迷いは消え、静かな光をたたえた青い目がベアトリーチェを見つめる。
「それで、答えは見つかったの?」

「私は馬鹿だから、ベアトリーチェちゃんが私を使って何を知りたかったのか良くわからない。
 けれど、あれだけの犠牲を払ってまで得たかった事だもの。それはきっと、とても大切なことなのね」
リリアーナはベアトリーチェの手を取り「今はあなたに触っても大丈夫みたいね」と笑った。
当然だ。今のベアトリーチェもリリアーナも意識だけ残して後は解けてしまっているのだから。

そしてこの状況で、リバースでしかできない事があるとリリアーナは気づいていた。
「ベアトリーチェちゃんはさっき言ったわよね?私の周りには誰もいられない!触れられない!・・・って・
 今の私はベアトリーチェちゃんであり、リリアーナでもあるの。・・・・・・だから、こんな事だって出来る」
リリアーナはベアトリーチェの手を取り、おもむろに自分の胸へと押し付けた。
ベアトリーチェの手は何の抵抗も無く、ずぶずぶとリリアーナの中に沈みこんでいく。
「見せてあげる。私の心を――――記憶を。それが終わったら、一緒に帰ろうよ」

163 :ケオス ◆8Ed0zD19u2 :2008/08/12(火) 01:42:59 O
氷山はこの時点では傷一つ付いていない。ただケオスの両掌に集まった光が氷山の中心に移動しているだけである。
「……ごめんね」
何かの合図のようにケオスが掲げた拳を強く握ると……

ビキッ…ビキッ…ビキッビキッ!
バキィン!!

中に設置された光球が解放され氷山は跡形も無く粉々になる。
「これでいいのかな?エルザ。」

164 :エルザ ◆jWBUJ7IJ6Y :2008/08/12(火) 07:15:09 0
>161>163
> 「ふぅーん、取りあえずあれをなんとかしないといけないんだね。」
「そうよ!やっちまいなさいよ!」
その後、ケオスが魔法を発動するまではエルザは意気高揚していた。
しかし、実際に魔法が発動し、毒スライムの氷山が跡形も無く粉々になると、
エルザは心臓が胃袋をつきぬけ、地面にすとんと落ちたような気分になった。
> 「これでいいのかな?エルザ。」
そうケオスに声をかけられなければ、エルザは呆然としたままだったかもしれない。
「…よかったのかしら?」
エルザは急に自信がなくなってきた。
「リリアーナはね、ちゃんと考えがあるから自分ごと毒スライムをやっつけるように言ったの。
 でも、これで本当に大丈夫だったのかしら?ねえ、どう思う?
 もしかしたら、私取り返しのつかないことをあなたにやらせてしまったのかしら?」
心の動揺は体にも現れていた。スーパーハードニングが解除され、普通のエルザに戻ったのだ。
エルザはフリージア城でかつてそうなったように、再び臆病なウサギのようになっていた。

>「大丈夫、まだリリアーナの力を感じるのだ。」
いつの間にかロックがすぐ近くに来ていた。
「リリアーナの力って?」
エルザにそう聞かれたロックは、『わかるだろ?』といった視線をケオスに投げかけた。

>「それにしても、まいったのだ。杖がなくなったのだ。」
「えっ、どうして!?」
ロックは、ベアトリーチェに杖を渡していたことを話した。そして、その結果がどうなったかを説明する必要も無かった。
さっきエルザが説明したとおり、その毒スライムこそがベアトリーチェの成れの果てなのだから。
>「あの杖はフォルティシモの破片と、アンジェリーナが持っていた“人間もどき”の毛を芯にして作られたものだったのだ。
> ああ、何で大切な物はいつかなくなってしまうんだろう?」
フォルティシモとは、ロックがもともと持っていた箒で、後に闇の魔法使いに破壊されてしまった箒だ。
エルザはロックがフォルティシモを大事にしていた事を知っていたので、
そのフォルティシモの杖を大事にしていたことも十分理解できた。
しかし、嘆いているロックを見ても、エルザはあまり同情できなかった。
ベアトリーチェなんかに大事な杖を渡したことがそもそも正気の沙汰ではないと思ったからだ。
「自業自得よ。」
その一言に全てが集約されていた。

パン!

ロックの返事は平手打ちだった。突然の事にエルザは頭の中が真っ白になった。
エルザは本格的にロックを怒らせた事が今まで一度もなかった。
だからエルザは怒って自分を睨むロックを、無言で見つめ返す事しかできなかった。

165 :黒猫ルズ:2008/08/12(火) 08:42:07 0
>153
>「確かにこれは普通の状態では即死しかねませんわねえ」
>フリージアは言われた通りに氷結結界を展開する
「心なしかとってもファンシーな気分なのですわ〜。さすがは女王様ですわ〜」
>「これでよしっとvさあリリアーナさん!今、助けますわよ!!」
「レッツゴーなのですわ〜♥」

>「六の翼よ。我が守りの壁を。光壁ノ零、花鳥風月、羽…」
>「綺麗・・・まるでセフィラムのようですわv」
「そうでしょうか?・・・・・た、確かにちょっとくらいは綺麗だとは思いますけれど〜」
うっとりした顔をするフリージアを見て、ルズはちょっぴりやきもちを焼いたようだ。
>「そうだv次のフリージングドールには羽をつけましょっとv」
「んまああああああ!!それはとてもいいアイディアだと思いますわ〜!!」
フリージングドールに羽がついているのを想像し、ルズはうっとりしている。
どうやら機嫌も直ったようだ。実に単純である。

>156 
地上に出たフリージアとルズが見たものは、ロックとエルザによって集められた大量の毒スライムだった。
そしてあっという間に毒スライムに飲み込まれるリリアーナ。
>「構わないでって言われましても・・・・」
「困るのですわ〜。弱いんだからちょっとは空気読めですわ〜」
>「どっちにしろ毒スライムを何とかしないとリリアーナさんの元にはたどり着けませんわね」
>そう結論を出し近くに居た毒スライムを次々と凍らしていくフリージア。
底に登場したのはエルザだった。
>「ちょっと!フリージア!私が言った事が聞こえなかったの!?」
「んまあああああ!!エルザ様ぁ!!心配しましたのよ〜!!とりあえずお元気そうで何よりですわ〜!!!」
抱きつこうとしたルズだったが、鋼の胸にあっさり跳ね返され地面をころころ転がった。
「な・・・・・・・なんでわたくしこんなのばっかり・・・・・・・」

166 :黒猫ルズ:2008/08/12(火) 08:42:42 0
>161 >163 >154
>「みんな聞いて!あの毒スライムはベアトリーチェの成れの果てで、(中略)私達があの毒スライムをやっつけないと、
> リリアーナのためにならないのよ!お願い!とにかく毒スライムをやっつけて!」
「そう言われましても・・・・・・」
ルズはぶつけた鼻を摩りながら巨大な氷山を見上げた。
>「丁度よかった。フリージアが凍らせてくれたから攻撃が効きそうだ。」
ケオスだった。
>「大丈夫、氷の結晶も残さないから。」
>計九個の光球がケオスの周りに出来上がる。
>「白帝・両掌砕波」
>氷山とのすれ違いざまに両掌底を叩き込む。
「ちょっと〜!!大口叩いた割に全然効いてないじゃありませんのよ〜!全くこれだから殿方は・・・」
シンデレラの継母よろしくケオスに文句を言っていたルズだったが、直後、あんぐりと顎が落ちた。

>中に設置された光球が解放され氷山は跡形も無く粉々になった。
「・・・・・・・・・・・・・・・凄いのですわ〜本当に粉々なのですわ〜」
>「これでいいのかな?エルザ。」
>「…よかったのかしら?」
エルザは急に自信がなくなってきた。
>「リリアーナはね、ちゃんと考えがあるから自分ごと毒スライムをやっつけるように言ったの。
> でも、これで本当に大丈夫だったのかしら?ねえ、どう思う?」
よほど心を痛めているらしく、エルザのスーパーハードニングが解けてしまった。
ルズがどうやってエルザを慰めようかと考えていると、おもむろにロックが口を開いた。

>「大丈夫、まだリリアーナの力を感じるのだ。」
>いつの間にかロックがすぐ近くに来ていた。
>「リリアーナの力って?」
>エルザにそう聞かれたロックは、『わかるだろ?』といった視線をケオスに投げかけた。

「ではロックとやら、この中にリリアーナとベアトリーチェが埋もれているかもしれないのですわね〜?
 では、わたくし自ら掘り出して差し上げますわ!ですから返事をして居場所を教えるのですわ〜!!
 ベアトリーチェーリリアーナーベアトリーチェー(ry」
ルズはそう声がけをしながら、粉々になった毒スライムの残骸にのこのこ近寄っていった。
そして見てしまった。
「フギャ――――!!!!なななななななんですのこれは――――!!!」
粉砕された毒スライムの残骸から、なにやら赤黒い液体がじわじわ染み出している事に。

「こここここれ毒スライムの血ですわよね?それとも体液?
 どどどどどどっちにしても、もう成敗したんですわよね?そうですわよねっ?ねっねっ?」
ルズはじりじりと後ずさりしながらケオスとフリージアに必死で同意を求めた。

>164
なにやらロックとエルザの間で不穏な空気が流れているが、パニック状態のルズはそれどころではなかった。

167 :ヴァンエレン・ブランカート ◆u1rU/e.jL2 :2008/08/13(水) 00:04:46 0
>152
>「………あっ!!」
はぐれていたマオと遭遇したヴァンは…相手のあまりに予想外な格好を見て固まってしまった。
「ふぅ…どうやら私は夢でも見ているらしい。
 落ち着け私。
 エリートのマオさんともあろうお方が全裸の変態なわけないじゃないっすか」
混乱のあまり口調が変になっているが、目をこすって仕切りなおしでマオとの再会を果た……
やはりどう目を凝らしてもマオは服を着ていない。
>「……う、うわあぁぁ!み、見るな、見るなぁー!!」
「わわわ!
 私は何も見ていないぞ!
 見ていないったら見ていない!!」
顔を赤くして慌てて両手で眼を隠して、なにも見えていないことをアピールするのだが…。
時すでに遅し、もう全部見ちゃっていた。

>149
うずくまってマントごと全身を隠すようにして真っ暗でマオどころかなにも見えなくなっている。
このときに二人を発見して合流すべくやってきたクリスも当然見えているわけはなく、そのことに全然気がついていなかった。
>「ヴァン。悪いんだが上の服だけでいいから貸してくれないか。
>このままじゃあ立ち上がることもできない。」
マントに包まれた黒い物体Aはもぞもぞと動き出して、どうやったのはわからないがその状態で器用に上着を脱いでマオに渡した。

>「ゴミ箱はここいらにはない。悪いがヴァン。ペンダントを任せてもいいか?」
上着を着たことを確認するとマントを翻してやっと通常の体勢に戻ったヴァン。
「どういうことかわからないが、これでマオの優勝は確実なものとなるわけだな」

>157>158
またも厄介な者が現れることにより、マオ優勝という道に障害が生じることになる。
かつてヴァンに魔女と称された者のうちの一人、メラルである。
「いまの状況をわかって言っておるのか?」
交渉を持ちかけようというメラルに対して応えたのは返答を求められているマオではなかった。
「いまはな…ベアトリーチェが暴走しており、空間がねじにねじれて混沌と化しておる。
 このままではこの世界自体が崩壊してしまう危険性があるわけだ。
 いずれも予断の許されぬこの状況でなぜそのようなこと交渉を持ちかける?」
しかも問題はそれだけではない。
ここは魔物たちが統括している領域であり、いつその魔物が襲ってきてもおかしくないこと。
そして死王は必ずやこの空間のどこかひっそりと隠れていて、自らの領域に立ち入りし侵入者共を決して快く思っていないことをヴァンは確信していた。

>159
>「見ての通り遠隔武器だ。
>だから流れ弾がそっちに行くかもしれない。
>もしかしたら偶然攻撃が当たることもあると思う。
>また、結果としてマオのサポートになるかもしれない。」
あくまで偶然という形でマオの援護をしてしまうかもしれない、というクリスの言い分にヴァンは思わず苦笑いをしてしまう。
>「あと片方だけ消耗していたら決闘としてフェアじゃない。
>ベアトリーチェを先にするならもちろん動いてくれるよな?」
問題をひとまず先送りにしてしまって、メラルをこのままベアトリーチェを止めることに参加させてしまえればなお安全に片がつく。
後はリリアーナとメラルを直接ぶつかり合わせられれば最良の形になろう。

168 :アルナワーズ=アル=アジフ ◆O.bcTAp6QI :2008/08/13(水) 02:17:11 0
>141
「お茶会楽しみにしているわぁん。」
光の翼を纏い有料スマイルを向けるケオスにアルナワーズは少し困ったような笑顔で応えた。
消えていった背中を暫く見送りながら、小さく溜息をついた。
「あんな笑顔を見せられると困っちゃうわねぇん。
律の振り戻しが怖そうだけど、私は私なりに"彼女たち"の手助けしたくなっちゃうものぉん。
これもケオスの言う【必要な事】という事にしておきましょ。」
肩を竦めながらアルナワーズは空間の狭間からその姿を消した。

169 :ベアトリーチェ ◆DOKU7MAWbk :2008/08/13(水) 02:17:23 0
>162
ベアトリーチェは混乱に陥っていた。
全く理解できない者を前にし、対処できずに戸惑っていた。
キメラウイルスを暴走させたところまでは覚えている。
その時、自我も捨て完全に消えたはずだったのだ。
にも拘らず今自分としてこの場に存在している。
感覚的に肉体の無い思念体だとは想像ついたが、なぜここに存在していられるかがわからなかった。

とはいえ、ベアトリーチェが自身を認識するに当たり、リリアーナとは違う自分の姿を見ているのだ。
剣も、鎖も認識できない。
ただのベアトリーチェとして。
それ程、学園長の施した封印は強力だったのだ。

しかし、それ以上に理解できないのがリリアーナだった。
リリアーナも肉体の無い思念体のような状態なのだろう。
どうして自分の目の前に現われたのか?
最初に出た言葉はまさに思考抜きで最初に思い当たった言葉だったのだ。
そしてその問いに対する応えはベアトリーチェを更に混乱に陥れる。
>「・・・・・・・・私ね、ベアトリーチェちゃんを迎えに来たの」
全く理解できぬ応えに思考は停止し、しばしの沈黙が流れる。

どれだけ時間がたとうともベアトリーチェには理解できないだろう。
返答も出来ず固まっていると、リリアーナが更に言葉を紡ぐ。
答えは見つかったのか、と。
その問いに言葉に詰まった。
ベアトリーチェ自身判らないでいるのだから。

先程まで、肉体を持っていた時の強さは今のベアトリーチェには欠片すらも感じられないだろう。
性格も、姿勢も変っていない。
しかし、今は完全にリリアーナがリードをしている。
リリアーナの紡ぐ問いに、言葉に、対応できず、されるがままになっていた。

手を取られ、リリアーナの胸に当てられると、その手はずぶずぶと抵抗もなくその内へと沈みこんでいく。
>「見せてあげる。私の心を――――記憶を。それが終わったら、一緒に帰ろうよ」
「う・・・うぁああああ!!!」
完全にリードされていたが、ここに至り漸くベアトリーチェの身体が動いた。
とはいえ、それは意思ではなく反射に近い反応でしかない。
あまりにも触れられる事に、受け入れられる事に慣れていないベアトリーチェにとってリリアーナの行動は完全に許容外。
畏れにも似た表情を浮かべ手を引き抜き後ずさる。
「お・・・お前は・・・何なんだ!
なぜ、憎まない!なぜ!なぜ!」
信じられないようなものを見るような眼で・・・というか、実際に信じられないものを前にしているわけだが。
ベアトリーチェは怯えた眼をしながらじりじりとリリアーナから距離をとっていく。
何かのきっかけがあれば脱兎の如く逃げ出さんばかりに。
それをさせないのは静かな光を湛えた青い眼だったのかもしれない。

170 :アルナワーズ=アル=アジフ ◆O.bcTAp6QI :2008/08/13(水) 02:17:31 0
そんな緊迫した状態に忍び寄る影がベアトリーチェの背後に現われる。
「あらぁん。何なんだって言う割には知ろうとしないのぉん?
仮にも研究者たるベアトリーチェらしくないわぁ。
折角リリィが教えてくれるって言うのだから遠慮しちゃだめよぉん。」
のんびりとした声で現われたのはアルナワーズだった。
その声に振り向いたベアトリーチェをトンと軽く押す。
元々思念体に体制の崩れなど関係ないのだが、肉体を持った者は肉体を失ってもその感覚は失わない。
感覚に捕らわれバランスを崩し、リリアーナへと倒れこんでしまう。
そしてそのままベアトリーチェはリリアーナの身体中へと沈み込んでいってしまった。

「ベアトリーチェったらテレ屋さんだから、誰かが背中を押してあげないと(ハート)」
にっこりと微笑み、リリアーナへと向き返ると、更に言葉を続ける。
恐らくは最も知りたいであろう事を伝える為に。
「どうして?って顔ねぇん。。そういう不思議そうな顔って好きぃ〜。
結構簡単なことだったりするのだけど〜。
空間の歪み・カドゥケウスの力場・思念体状態・非戦闘状態。
そして私は幻術と精神を専攻している。
ここに教頭先生の手助けがあれば裏技の一つくらいできてよぉん。」
満面の笑みを浮かべ種明かしをするのであった。
思念体状態の今のベアトリーチェやリリアーナはゴースト状態に近い。
それ以外に様々な要因があって、アルナワーズの介入が可能になっていたのだ。

「それにしても流石ねぇ、リリィ。
三乗蠱毒のベアトリーチェは無敵に近い状態だったわぁん。
でも、そんな彼女を一歩退かせた。・・・致命的な一歩を。
カドゥケウスの力ではなく、あなたの力で。
もう一仕事あるけど、私たちのお友達をよろしくねぇん。」
そう、確かにベアトリーチェは退いた。
カドゥケウスを振るう前に。その力ではなく、リリアーナに畏怖し、退いたのだ。
ベアトリーチェと混ざり合ったリリアーナに気分よさそうに手を振るアルナワーズ。

>163>164>165
ケオスの放った白帝・両掌砕波により氷山毒スライムは完全に霧散した。
宣言通り、氷の結晶も残さずに完全に!
確かに完全に消滅したはずなのだが、どこからとも無く少量ながら破片が出現している。
そしてじわじわと赤黒い液体が滲み出し、ルズをパニックに陥れるのだった。
これが何を意味するかはわからないが、それだけを気にしている暇はないだろう。
強力な力は空間に影響を及ぼす。
ましてやここは死王の領域。
空間に穴の開いている場所。
空間の入る亀裂が目に見えて広がりを見せようとしていたのだから。

171 :フリージア ◆cOOmSNbyw6 :2008/08/13(水) 14:01:02 P
>154>161>162>>164166
>「もっとこう、ぎゅーんときて、ぐいーんとなって、ずばばばーんとなるような攻撃魔法は無いの!?」
>「みんな聞いて!あの毒スライムはベアトリーチェの成れの果てで、リリアーナは…正直理解できないけど…
 ベアトリーチェを助けるために毒スライムに入ったの!でも、私達があの毒スライムをやっつけないと、
 リリアーナのためにならないのよ!お願い!とにかく毒スライムをやっつけて!」
「お〜ほっほっほっほ!自慢じゃないけど私、幽霊みたいな実体の無いのや
 液体状の敵を何とかする方法は持ち合せていませんわよ!!」
本当に自慢ではなかった
「それにこういう類のは一度凍らせて砕いても破片が集まって・・・・・」
>「ふぅーん、取りあえずあれをなんとかしないといけないんだね。」
>「丁度よかった。フリージアが凍らせてくれたから攻撃が効きそうだ。」
と言いかけたところをとっとと砕いてしまうケオス
「復活しちゃうかも・・・・と言いたかったんだけど大丈夫っぽいですわね」
>「リリアーナはね、ちゃんと考えがあるから自分ごと毒スライムをやっつけるように言ったの。
 もしかしたら、私取り返しのつかないことをあなたにやらせてしまったのかしら?」
と不安そうなエルザ


何かあるといけないと毒スライムの破片を眺めていたフリージア
後方ではエルザとロックの間に不穏な空気が流れている

そんなこと関係ねえ!とばかりにのこのこと毒スライムの破片に近づいていくルズ
>「フギャ――――!!!!なななななななんですのこれは――――!!!」
>「こここここれ毒スライムの血ですわよね?それとも体液?
 どどどどどどっちにしても、もう成敗したんですわよね?そうですわよねっ?ねっねっ?」
なんとケオスの砕いた毒スライムから赤黒い液体が染み出している
「まさか!?」
自分の言ったことが現実になったのではと
再度凍らせる準備をするフリージアであった


ペンダント自前1 所持3 投下1 魔力回復薬(青汁風味)

172 :マオ ◆wYjEoXUBzo :2008/08/13(水) 18:31:17 0
>158 >159
ヴァンエレンにペンダントを預けようとしていると予想外の人物が現れる。
そう、結局決着つかずのまま僕の前から去って行ったメラル・エルディーンだ。
>「随分とボロボロなのね。マオ。その分収穫は多いみたいだけれど…。
>(中略)
>最も、私のペンダントもここにはないけれど。」
杖を僕たちに向け逃がすつもりはないという言葉……
ということは僕と戦うつもりか?しかし、どういうつもりだメラル。
この状況、明らかにお前が不利なんだぞ。
僕たち三人を相手にすることになるのを分かっていっているのか?

>「……そう。私の目的は…マオ。あなたとの決闘よ。使い魔も交えた…一切加減のない本気の…ね。
>そして、賭けるのはペンダントじゃない。…互いにとって最も必要なもの、よ。
>(中略)
>3人が二日フルに用いるのに十分な量を提供する事も保障する。
……なるほど、決闘で来たか。確かに勝てば装備をもらえる。
そしてなにより万全の状態での決闘ではないが一応の決着はつく。
しかし、受けるかどうかはこっちが負けた時を聞かないとはっきりとは言えないな。
>でも、私が勝てば、私に不足している戦力を提供…つまり、指定する相手を倒してもらう。
>(中略)
>最も…私としても"貴方にすら勝てずにリリアーナ達に勝てるなんて考えすらしていない"けれど。
>(中略)
>私が怖いのでもない限り、十分いい条件だと思うけれど…どうかしら?」
……え、なに?僕が負けたらリリアーナ達を倒すための戦力になれってことか?
「フ、フフフ……フフフフフ、本気で言っているのか貴様!!」
そして僕はメラルを睨みつける……それも当然だ。
僕がリリアーナだとかいうレベルの低い奴らを倒すための前哨戦に過ぎない?
今お前の放った言葉は僕をプライドだけを傷つけるんじゃない。
僕とライバルだったお前自身も貶めているのと同義………
そうだ、お前は僕の好敵手!他に頭がいいやつは沢山いた。実技ができるやつはいた。
だが好敵手はお前だけだった。他の奴らとは違ったんだ。
そしてお前が落ちた後もお前なら這い上がってくると思っていた。
だからこそ僕はこのトップの位置を守り続けた。
お前が戻ってきた時に情けない姿は見せないと思ったからだッ!!
なのに、なのにお前はあのどうしようもない噂に成績もよくないリリアーナに……
「……フッ、まあ……いいか、物資ももらえるし。戦ってはやるよ……一応な。どうせ僕が勝つんだ。」
なんだかバカバカしくなってきた。なぜ僕はこんな奴をライバルなどと思っていたんだろうか……

>「見ての通り遠隔武器だ。
>だから流れ弾がそっちに行くかもしれない。
>もしかしたら偶然攻撃が当たることもあると思う。
>また、結果としてマオのサポートになるかもしれない。」
本来なら余計な手出しはするなと言うんだが……
今は手っ取り早く終わるなら三人がかりでもいいと思っているよ。
>「あと片方だけ消耗していたら決闘としてフェアじゃない。
>ベアトリーチェを先にするならもちろん動いてくれるよな?」
どうやらクリスはまず目先の問題を片づけてしまいたいらしい…
僕もたったいま優先順位が変わった。その言葉に乗っからせてもらうとしよう。
「フッ……確かにそうだな。僕との決闘などよりもベアトリーチェを何とかする方が先じゃないのか?
 ヴァンも言っていただろう。この世界の崩壊とベアトリーチェは密接に関わっているかもしれない…って。
 そういうことだ。僕と決闘だとか抜かすんならベアトリーチェを倒したあとにしろ。
 僕としても三流に固執している奴との決闘なんかよりもベアトリーチェの方が問題だからな。
 
 さあヴァン、クリス。僕たちもあの化け物を倒してさっさとここを出るぞ。」
僕はそういい杖を向けるメラルを無視して足元にあるペンダントを拾い集めクリスに渡しはじめる。

173 :メラル ◆1LtyyBHC/M :2008/08/14(木) 09:10:13 0
メラルは三人の言い分を黙って聞き…それが終わってから言った。
これは…話を聴いた上でのメラルの素直な感想である。
「あなた達がベアトリーチェと争っているという事は良くわかったわ。
 でも…ベアトリーチェがこの空間を歪めている、と言うのは信じられない。
 空間が歪んでいるのは事実でしょうけれど…これだけの空間を作るほど
 大規模な魔術をこうも歪めるなんて、並の事じゃない。…生徒の力だけで
 それができるとも思えない。まして純粋に毒に特化しているはずの彼女には。
 だから…もっと別の原因があるはずよ。仮にベアトリーチェが
 原因だと考えても…それは原因の一つでしかないはず。」

ここで一拍置き…改めて続けた。
「…そう言えば、そこの吸血鬼が言っていたわよね?大量に沸いて出た
 死霊は自分達のしわざだって。でも、少なくとも私の知る限り二人とも
 死霊の扱いに長けていると言った話は聞かないし…そこの吸血鬼も
 それほどの力があるなら私に一睨みされただけで逃げ帰ったりはしないはず。
 つまり、何らかの手段で無理を押して召喚した可能性が高い。
 案外…本当の原因はあなた達なんじゃないかしら?実際…それくらい
 大規模な真似をしなければ、保健室で私と会った後の短時間で
 それ程の量のペンダントは手に入らないでしょう?」
しかし、これは…メラルは実際にそうだと考えて言っている訳ではない。
一見もっともらしく聞こえそうな交戦理由を作ろうとしているだけである。

「それに…リリアーナが三流?聞き捨てならないわね。
 確かに単純な成績で見れば貴女が気にする程ではないでしょうけれど…
 "単純な成績や知識なんて活かせなければ意味がない"ことは貴女も知っているはず。
 自分がそれと決めた事を貫き通す力に関しては…彼女は間違いなく一流よ。
 普段はアルに遊ばれているけれど…いざと言う時になると、それこそ
 化け物染みた洞察力と判断力を見せて仲間を導く。それがリリアーナの強さなのよ。」
もちろん、メラルの目当てはそこにあるわけではない。しかし…リリアーナ自身の戦闘力という
点を隠してリリアーナの"強さ"を示すには、こういう説明の仕方以外に適切なものがなかったのだ。
一部どこかで聞いたような話が入っているのは…故意ではなく無意識である。

そして…ここで一転して空気が変わる。メラルが純粋な殺気を視線に込めて3人を見据えた。
「あなたたちに都合があるように…私にもいろいろと都合があってね。
 余り長い時間待つ事はできない。だから、後で…という話は拒否も同然なの。
 だから…相応の対応をさせてもらうわ。…重力陣。」
半径1.5m程度の魔法陣が、マオとクリス付近…より、少し後ろを中心に展開され…
ほんの少しのタイムラグの後にその辺りに強い重力がかかる。
そして…そのまま行けば間違いなく天井も崩落するだろう。
狙いは…言うまでもない。ペンダントの一部を回収不能にさせること。そして…
退路を奪う事である。

174 :クリス ◆zuDFbGiSHI :2008/08/15(金) 00:05:53 0
>172>173
>「フッ……確かにそうだな。僕との決闘などよりもベアトリーチェを何とかする方が先じゃないのか?
  ヴァンも言っていただろう。この世界の崩壊とベアトリーチェは密接に関わっているかもしれない…って。
  そういうことだ。僕と決闘だとか抜かすんならベアトリーチェを倒したあとにしろ。
  僕としても三流に固執している奴との決闘なんかよりもベアトリーチェの方が問題だからな。
  さあヴァン、クリス。僕たちもあの化け物を倒してさっさとここを出るぞ。」
「…マオ、今袋を探すから少し待ってくれないか?
 こんなにいっぱい一度に持てないし。」
そう言って工具入れから袋を探しているとメラルが話し始めた。

>「あなた達がベアトリーチェと争っているという事は良くわかったわ。
  でも…ベアトリーチェがこの空間を歪めている、と言うのは信じられない。
  空間が歪んでいるのは事実でしょうけれど…これだけの空間を作るほど
  大規模な魔術をこうも歪めるなんて、並の事じゃない。…生徒の力だけで
  それができるとも思えない。まして純粋に毒に特化しているはずの彼女には。
  だから…もっと別の原因があるはずよ。仮にベアトリーチェが
  原因だと考えても…それは原因の一つでしかないはず。」
そう言えばメラルはベアトリーチェと戦っていなかったな。
空間すら蝕む毒を持ったといっても実際に見ないと信用しなさそうだ。

>「…そう言えば、そこの吸血鬼が言っていたわよね?大量に沸いて出た
  死霊は自分達のしわざだって。でも、少なくとも私の知る限り二人とも
  死霊の扱いに長けていると言った話は聞かないし…そこの吸血鬼も
  それほどの力があるなら私に一睨みされただけで逃げ帰ったりはしないはず。
  つまり、何らかの手段で無理を押して召喚した可能性が高い。
  案外…本当の原因はあなた達なんじゃないかしら?実際…それくらい
  大規模な真似をしなければ、保健室で私と会った後の短時間で
  それ程の量のペンダントは手に入らないでしょう?」
大量のペンダントはどうしたか分からないが、良い線をついている。
マオと吸血鬼は知らないだろうが亀裂の大元はアンデッドの王が中心となっているらしい。
空間を安定させるには両方の要因をなんとかしなければならないだろう。
すでに手遅れかもしれないが…

>「それに…リリアーナが三流?聞き捨てならないわね。
  確かに単純な成績で見れば貴女が気にする程ではないでしょうけれど…
  "単純な成績や知識なんて活かせなければ意味がない"ことは貴女も知っているはず。
  自分がそれと決めた事を貫き通す力に関しては…彼女は間違いなく一流よ。
  普段はアルに遊ばれているけれど…いざと言う時になると、それこそ
  化け物染みた洞察力と判断力を見せて仲間を導く。それがリリアーナの強さなのよ。」
そうか?ベアトリーチェと戦っている時あまり戦っていなかったと思うのだが…

>「あなたたちに都合があるように…私にもいろいろと都合があってね。
  余り長い時間待つ事はできない。だから、後で…という話は拒否も同然なの。
  だから…相応の対応をさせてもらうわ。…重力陣。」
メラルの言葉とともに後ろに出現した魔法陣がペンダントの半分くらいを引き込んでいく。
まったく、俺らの都合はお構いなしかよ。
まあ、どのみち戦うと思ったから準備はしておいたけどな。

「風よ 刃となりて我が敵を斬り裂け」
その間にもいくつかのペンダントが引き込まれていくが、今は倒すのが優先だろう。
「ウィンドカッター」
魔力で作った風の刃をメラル、ではなく魔弾を撃った天井の方に放つ。
普通であれば何も起きないだろう。
だが、先ほど蒸発させた水分が雲となっていたら話は別である。
雷の発生過程は知っているだろうか?
雲の中の水分が互いに擦れ合うことで電圧が発生し、一定以上になると落雷が生じるのである。
速攻で作った為あまり強くはないが、マオのような雷魔法の使い手がいるのなら十分である。

「マオ、でかいのを一発頼むぞ。」
そう言ってペンダントを取り戻すべく、重力陣の中に向かっていった。

175 :リリアーナ ◇7O/3IU/E7M :2008/08/15(金) 23:37:41 0
>168-170
>「お・・・お前は・・・何なんだ!
>なぜ、憎まない!なぜ!なぜ!」
「だってベアトリーチェちゃん、酷いことするたび痛そうなんだもの。放っておけないもの」
そんな状況を一転させたのは、思いも寄らぬ人物だった。

>「あらぁん。何なんだって言う割には知ろうとしないのぉん?
>折角リリィが教えてくれるって言うのだから遠慮しちゃだめよぉん。」
>ベアトリーチェはリリアーナの身体中へと沈み込んでいってしまった。

リリアーナは心底驚いた顔でアルナワーズを見つめていた。
ここはベアトリーチェの毒スライムの中だ。だから、アルナワーズがいるはずが無いのだ。
驚き戸惑うリリアーナアルナワーズは満面の笑みを浮かべ、種明かしをしてくれた。
「そうだったの、教頭先生が・・・・・・」
リリアーナは、感じ入ったようにため息をついた。
まだまだ未熟な自分の意志を尊重してくれたことがありがたかった。
いつでも見守っていてくれるのだと思うと心強かった。

そして何より、この場にアルが来てくれたということが嬉しかった。
たとえ教頭の助力があったと言っても、アルがここにくるまでどれだけ苦労したかリリアーナにも察しがついていた。
ここに来るリスクを考えれば、ただの好奇心だけではとても説明がつかないことも。
「心配かけてごめんね。ありがと。来てくれてすごく嬉しい」

>「それにしても流石ねぇ、リリィ。
>三乗蠱毒のベアトリーチェは無敵に近い状態だったわぁん。
>でも、そんな彼女を一歩退かせた。・・・致命的な一歩を。
>カドゥケウスの力ではなく、あなたの力で。」
「あ、あれはただ夢中で・・・・・・・」
リリアーナは耳まで赤くなった。あたふたと慌てるリリアーナをみて、アルナワーズは笑みを深くした。
>「もう一仕事あるけど、私たちのお友達をよろしくねぇん。」

頷くリリアーナの外見は、ベアトリーチェを受け入れた事で明らかに変化していた。
「・・・・・・気づいてた?ベアトリーチェちゃんとアルって、なんだか凄く似ているの。
 ありのままの自分ではいられないところとか、素直じゃないところとか・・・・・・本当は人が大好きなところとか?」
リリアーナはアルナワーズに手を振り返すと、自分の内側に目を向けた。

ベアトリーチェを受け入れるという事は、自分の全てをさらけ出すという事だ。
抵抗が無かったといえば嘘になる。秘密もあるし、人に知られたくないような事だってたくさんある。
だけど、リリアーナはそれでもいいと思った。
ベアトリーチェに話したことは、偽りない本心だったのだから。
(それに私だってベアトリーチェちゃんの秘密を知ったんだもん、これでおあいこよね?)

176 :リリアーナ ◇7O/3IU/E7M :2008/08/15(金) 23:38:03 0
リリアーナの内に入ったベアトリーチェが目にしたものは、たくさんの扉だった。
ただし、ベアトリーチェにはどの扉も見覚えがあるはずだ。
なぜならそれらは全て、学園にある教室と同じ扉だったのだから。
そして教室の名前が入っているはずのプレートには、中の記憶にちなんだ名前が書かれているようだ。
「卒業試験」「マリアベル」「カドゥケウス」「ヘレン」「エルザ」「ロック」など、あげればきりが無い。
どれも扉が少し開いていて、ベアトリーチェが望めば中に入る事が出来るようだ。
だが出来たばかりの「ベアトリーチェちゃん達」と書かれた扉だけは閉ざされ、ドアノブも無かった。

「探し物は見つかった?」
リリアーナだった。学園の制服に身を包み、親しげに微笑みかけてくる。
「ねえ、見せたいものがあるの。こっちに来て!」
そう言ってベアトリーチェの手を握り、リリアーナはこっちこっちと引っ張っていく。

彼女はベアトリーチェと共にある扉の前に立った。
扉にはへたくそな字で「ふるさと」とかかれている。
「ここよ」
制服姿のリリアーナは扉を開けた。

扉が開いたとたん、木綿のワンピースを来た小さな女の子がこっちに向かって走ってきた。
ベアトリーチェにはわかっただろう。これがリリアーナだということは。
「ベアトリーチェちゃん!」
リリアーナに触れたとたん、ベアトリーチェは小さなリリアーナになっていた。

草花を摘み、鳥や動物と語らい、どこまでも続く草原を親友である老犬と一緒に走り回る。
小川に入ってきらきら光る魚を追い掛ける。
怪我をして帰った時、自分を癒してくれた祖母の暖かな手。
暖炉の前に寝そべって、気難しやの祖母がぽつりぽつりと語ってくれる御伽噺に胸を躍らせた。
夜は窓から見える満点の星を眺めながら、明日はもっと楽しい日になりますようにとお祈りして眠る。
そんなありふれた遠い日の思い出。

「・・・・・・やっぱり、嫌だった?」
草原に寝転がったベアトリーチェの隣で、制服姿のリリアーナは問いかけた。
リリアーナは、自分がやっていることがただのエゴで、とても残酷かもしれないと知っていた。
それでも、子供の頃の一番綺麗な思い出を、100人のベアトリーチェ達と共有したかったのだ。
誰かを脅かす事も無く、誰かに脅かされる事も無く、愛されて、毎日が楽しくて仕方なかった頃。
本当は彼女たちも体験できたかもしれない、ごくありふれた幸せを。

「ベアトリーチェちゃんが作った毒スライム、誰かが倒したみたいだね」
リリアーナは昨日の食事のメニューを話すような気安さでそう言った。
だがそれは裏を返せば、毒スライムの消滅で空間がより不安定になった事を意味していた。
「他になにか出来ることはある?」

177 :ミルク ◆9DoC6dU6XQ :2008/08/16(土) 17:12:10 O
>「ミー!ルー!クーッ!!」
「うわわっ!?」
いきなり聞こえてきたユリの大声に、あたしは驚いて飛び上がった。
「なっ、なによいきなり!ベアトリーチェの蛙はどうしたの蛙は!?
 遠話の水晶は壊れてるのになんでユリの声が聞こえるのよ!?」
>「お!やっと通じた!いやー、なかなか返事が帰ってこないから、どうしようかと思ったよ」
「質問に答えろ質問に!それにここどこ!?なんであたしこんな所にいるの!?」
ここは周囲が真っ暗で、上を向いても下を向いても何も見えない場所だった。
記憶に最後に残る景色と、今いる場所との違いに混乱するあたしと違い、ユリは落ち着いて答えを帰してくる。

>「ベアトリーチェの使い魔の投げた石に潰されて、ミルクは撤退したんだってば。
  今ミルクはゴースト状態で復活待ち中で、あの蛙はもう死んじゃった。
  水晶はリバース世界が壊れてきた影響で、つながりにくくなってたみたい。
  説明はこんな感じでどうだ!」
「そ、そうだったの?うん。ありがと、よくわかった…」
あまりにすらすらとユリが答えてきたので、ちょっと驚いた。
言われてみれば、蛙が投げた岩の直撃を受けたのは思い出せるんだけど。
頭の中に霧がかかっているみたいに、その時のことを正確には思い出せない。
そーだよなー。あんまり自分が死ぬときの事なんか覚えていたくないよなー。
心に傷でも負った日には、友好どころか敵対が増えるイベントになるだろうし。
魔本の魔力か学園長の慈悲で、記憶が改ざんされてますってところか?

何にせよ状況が分かった事で、あたしも落ち着きを取り戻せた。
しばらく待てば、ベアトリーチェにカウンターメギドをたたき込んで、さっきの借りを返せるってわけだ。
ふっふっふ。待ってろよベアトリーチェ。
あたしをあんな目に遭わせた事を、絶対後悔させてやるからなーっ!

そう考えてからしばらく。
健気に復讐を誓ったあたしの意志とは裏腹に、真っ暗な世界から外に出れそうにありません。
「……ねえ。本当に今復活待ちなの?リバースに戻れそうな気配もないんだけど?」
>「リバースが壊れそうになってたり、リタイアする人が出てきたりしてるからね。
> そこで!困っているミルクの為に運営本部から貴重なアイテムを借りてきました!
> なんとこのアイテム、リバース内の指定したゴミ箱の近くで復活できる優れもの!」
「おおっ!凄いじゃない!じゃあリリアーナとかフリージアの居場所の近くに復活させてよ!」
頭を使うことのへっぽこさに定評のあるユリにしては気が回る事だと、あたしは素直に感心した。
人間って成長する生き物なんだなぁ。

178 :ミルク ◆9DoC6dU6XQ :2008/08/16(土) 17:14:11 O
>163-166 >171
>「お任せあれ!希望の復活場所が見えたら教えてね!ルーレットスタート!」
ん?ルーレットってなに?
疑問を口に出す前に、周囲の景色が暗闇から急に変わる。
燃える校舎、凍り付いた女子寮、砂漠みたいな場所からなぜかスフィンクスが死んでる男子寮。
速すぎてよくわからない上、行くとすぐ死にそうな場所が多いんだけど、これ何かの罠?
動態視力の検査みたいな状態で精神を集中していると、一瞬見覚えのある狐耳が見える。
「ちょっと待てストップストップ!今の!今の保健室みたいな部屋へ行かせて!」

このさい知り合いの居場所なら何とかなると思って合図したのに、止まった景色は全然関係ない所だった。
「ちっがーう!!ここじゃなーーい!巻き戻せ巻き戻せ!!」
>「え゛えぇっ!?そんなこと出来るわけないじゃないのさ!人が無い知恵絞ってがんばってるのにぃ!」
「もうちょっと絞れば何か出てくるだろ!とにかく…!」
なんとかしろとの無茶な要求を、あたしは途中で中断する事になった。
今までは感じなかった足下の床の感触と、目に入ってくる凍り付いた壁や天井。
どうやら無事にリバースに戻れたようだ。
仲間どころか周りに人影も見えない場所だけど、まあ即死するよりマシか。

「ユリー?聞こえる?」
遠話の水晶を使おうとしても、世界が壊れかかってる影響か聞こえてくるのは雑音だけ。
とすると、急がなきゃまずいよなぁ。
早くみんなと合流したいのもあるけど、ここは寒い。このままだと凍死する
えーっと、あの置物があるってことはここは女子寮だから、とりあえず窓から外にでるか。
そう考え、凍ってると思われる窓をメギドでぶっ飛ばしてみると。
なぜか窓の外に見えるのは図書館内でした。
「うわ、なんだこれ……どうなってるの」
そういえばユリの奴、リバースが壊れてきてるって言ってたっけ。
たぶん時空間が不安定になっていて、窓の外が別の場所とつながってるんだろう。
これ図書館に移動したら、また無駄に体が成長したりしないだろうな…
慎重に図書館の中をうかがうと、見覚えのある顔が近くにあるのを発見した。
フリージアやケオスとロックにエルザ。
おおっ!こんな所で偶然仲間に会えるなんて!
これはきっと日頃の行いが良いあたしへの、神様のプレゼントに違いない!

「お〜い!お〜〜いっ!!」
女子寮の窓から外に出て図書館内に入り、あたしは呼びかけながら、みんなの所に走り寄る。
エルザとロックの方に近寄ってみると、微妙にイヤな空気が流れてる。
けど、今は空気呼んでる場合じゃない。
火事場でそんな事しても焼け死ぬだけなのだ。
「良かった、エルザもみんなと合流出来たんだね!
 今ちょっと聞いてきたんだけど、どうもリバース世界が壊れかかってるみたい!
 いろいろあるのは後回しにして脱出作戦を考えた方がよさそうだよ!」
そこまで言ってから大事なことに気づく。
ロックとエルザとケオスに、気味悪い赤黒液体を見ているフリージアとルズ。リリアーナがいない。
「そうだ、リリアーナはまだ合流してないの?
 ベアトリーチェはリリアーナをどこかに逃がしたって言ってたけど」

179 :ヴァンエレン・ブランカート ◆u1rU/e.jL2 :2008/08/16(土) 18:35:22 0
>173
この空間の歪みをベアトリーチェの仕業と見るヴァンに対して、メラルは真っ向からその考えに異を唱えた。
たった生徒一人にそのような大それたことができるのだろうか?
だとしてもそれは原因の一部でしかなく、大本はもっと別にあるのだと。
メラルの考察にヴァンは特に口をはさむこともなく、ただじっと黙って意見を聞いていた。
>「…そう言えば、そこの吸血鬼が言っていたわよね?大量に沸いて出た
>死霊は自分達のしわざだって。でも、少なくとも私の知る限り二人とも
>死霊の扱いに長けていると言った話は聞かないし…そこの吸血鬼も
>それほどの力があるなら私に一睨みされただけで逃げ帰ったりはしないはず。
>つまり、何らかの手段で無理を押して召喚した可能性が高い。
>案外…本当の原因はあなた達なんじゃないかしら?実際…それくらい
>大規模な真似をしなければ、保健室で私と会った後の短時間で
>それ程の量のペンダントは手に入らないでしょう?」
なるほど、それなりに理にかなっていて説得力もなかなかある。
そして実際にこの空間の歪みをさらに捻じ曲げてしまっているのが死王だとしたら、メラルの考察はほぼ当たっているといっていい。
もしかしたら最初に魔物たちを呼んだときから、もうすでに手遅れだったのかもしれないとヴァンは思ってしまった。
そんな複雑な思いの上でこれ以上自分が口を開いたらボロがでてしまいそうなので、ヴァンはただ沈黙に徹するだけだった。

>「あなたたちに都合があるように…私にもいろいろと都合があってね。
>余り長い時間待つ事はできない。だから、後で…という話は拒否も同然なの。
>だから…相応の対応をさせてもらうわ。…重力陣。」
奇襲気味なタイミングで攻勢に出たメラルは魔法陣を展開させて重力に多数のペンダントが引き込まれてしまった。
難しい表情になりただ無言で手に呼び寄せた本を開いた。
>「ウィンドカッター」
クリスが天井に向けて風の刃を放つと雲が唸りを上げていた。
すぐにでも天井と地の間に閃光が走って轟音が鳴り響くともわからない、マオにとってはうってつけの状況だろう。
「では、私はメラルを止めようか」
魔力が本へと通って光を放ち、メラルの足元に魔法陣が展開されてそこから鎖が出現してたちまち対象を拘束して自由を奪った。
>「マオ、でかいのを一発頼むぞ。」
「我らが御大将。
 いまが好機だ!」
たとえメラルがまだなにか企んでいようとマオにはヴァンがついている。
ここは任せてもよいと判断したクリスはペンダントを取り戻そうと駆け出していった。

まだ地下図書館にいる人間には届かぬ暗い闇の中を口から血を流した死王が這いずっていた。
「…油断したわ」
ラルヴァの自らを巻き込んだ強烈な大爆発は咄嗟に何重もの障壁を展開しようとも防ぎきれるものではなかった。
足を引きずりながら空間移動して、いまの無様な自分の姿に怒りが湧き上がり歯をぎしりと鳴らす。
「しかしこの空間もそろそろ終わる。
 侵入してきた人間ともどもここで葬ってやるか」
怒ったと思えば急にニタニタと笑い出して闇に溶けていった…。

180 :黒猫ルズ ◇7O/3IU/E7M 代理:2008/08/16(土) 23:12:46 0
>170-171
確かにケオスが毒スライムを消滅したはずなのだが、どこからとも無く少量ながら破片が出現している。
>そしてじわじわと赤黒い液体が滲み出し、ルズをパニックに陥れるのだった。
>「まさか!?」
「やはり女王様のおっしゃったように、消滅したはずの破片が再び出現して復活するのではっ!!」
再度凍らせる準備をするフリージアの横で身構えるルズ。

だが毒スライムにばかり気を取られているわけにもいかなかった。
「皆様まずいのですわ〜あれをご覧下さいまし〜!!」
空間の入る亀裂が目に見えて広がりを見せようとしていた。
「空間の亀裂がまた一段と広がってしまったのですわ〜。
 もしもリバースが壊れたら倒れた生徒達も蘇りませんし、わたくし達も死んでしまうのですわ〜!!
 そもそも空間の穴はどうすれば塞がりますの〜?
 岩とか校舎の破片とかをぶち込んで塞げるようなものですの〜?」
ルズは一人で右往左往している。
「たしか一定数以上のペンダントををごみ箱に投下できた者の前に、宝箱へ至る道が示されるのですわね〜?
 エルザ様はあんなにたくさん捨てたはずですのに、なぜまだ宝箱への道が現れませんの〜。
 これはもしかして、まだ他に大量ペンダントを保有しているものがいるという事ですの〜?」
ルズは徐々に増えつづける毒スライムの破片に気を取られつつも、警戒しながらあたりを見回した。
「そういえばベアトリーチェはペンダントを大量に持っていた筈ですわ〜?となるとペンダントは・・・・・はっ!
 ま、まさか!ケオスとやらの攻撃で、スライムと一緒にペンダントも消滅したのではっ?!」
ペンダントは今マオの手元にあるのだが、ルズは動揺しているためペンダントの気配を感じられないようだ。

>178
そんなルズに一筋の光明が!!
>「お〜い!お〜〜いっ!!」
「ミルク様あああああぁぁあ〜!!ご無事だったのですわねええええええ!!!」
ルズはミルクに駆け寄るとおいおい泣き出した。
>「今ちょっと聞いてきたんだけど、どうもリバース世界が壊れかかってるみたい!
> いろいろあるのは後回しにして脱出作戦を考えた方がよさそうだよ!」
>「そうだ、リリアーナはまだ合流してないの?
> ベアトリーチェはリリアーナをどこかに逃がしたって言ってたけど」
「ミルク様、実はリリアーナは・・・・・リリアーナは・・・・・」
ルズは言葉につまり、その場にわーっと泣き伏した。


181 :アルナワーズ=アル=アジフ ◆O.bcTAp6QI :2008/08/17(日) 02:11:43 0
>「・・・・・・気づいてた?ベアトリーチェちゃんとアルって、なんだか凄く似ているの。
> ありのままの自分ではいられないところとか、素直じゃないところとか・・・・・・本当は人が大好きなところとか?」
混ざり合い、リリアーナでもベアトリーチェでもなくなったリリアーナの言葉にアルナワーズの笑みが消えた。
きょとんとしたような顔になり、やがて愉悦に歪む笑みを浮かべる。
「そう。リリィがそう言うのなら・・・そうかもね。」
ポツリと漏れ出たような呟き。
その呟きも、アルナワーズの今の表情も、リリアーナには見えていないかもしれない。
既にリリアーナの意識は自分の内側へと向いていった後だったのだから。

毒スライム内部、位相の違う意識の世界。
そこれアルナワーズはリリアーナの言葉を反芻し、楽しんでいた。
その力の在り様を・・・。

アルナワーズは極力嘘は言わない。
しかし、往々にして言葉が足りない。
今この場でも。

この場に立てたのは確かに様々な要因が重なり、教頭の手助けもあった。
が、それ以上に役に立ったのはアルナワーズのチャネリング能力。
以前リリアーナが男子寮に潜入した際に観察目的で使用したものだ。
同室なのをいい事に密かにリリアーナの波長を探り調整し、同期しやすくしていたのだ。
今も言わないし、これからもいう事はない。
リリアーナはテレパシー能力があるが送信だけなので気付く事は無いだろう。

だがそんなアルナワーズの胸に無防備に喜ぶリリアーナの笑顔が突き刺さる。
本来ありえない気持ちに愉悦を感じ、顔を歪ませるのだった。

「うふふふ・・・生き様は曲げない、性根も変えない。
転進変わり身もっての他。
私は私のまま我を通してみせるわ!」
熱に浮かされたようにアルナワーズは揺らめき、踊るように言葉を紡ぐ。
「情動、癇気を捨てて何の生というの?
人として生まれたからには望み、欲し、焦燥に身を焦がし・・・
急流に揉まれる木の葉の如く千々に乱れる私の心。
最喜極上の人生なのよ!」
何に対する言葉ではない。
誰に対する言葉ではない。
天地自然と一体となり、大いなる流と共にあることを指針とするアルナワーズからはありえない言葉。
自分自身に語りかける、もしかしたら人の部分のアルナワーズの言葉なのかもしれない。

「ふぅ・・・リリィの熱気に中てられちゃったようねぇん。
近づきすぎには注意してたつもりだけどぉ〜。
もう律の揺れ戻しがきたのかしらぁ。」
漂い揺らめいていたが、暫くして漸く落ち着きを取り戻し、大きく息を吐く。
そしていつもの変らぬ笑みを戻し、たゆたうリリアーナをじっと見つめる。
その帰りを待つように。

182 :ベアトリーチェ ◆DOKU7MAWbk :2008/08/17(日) 02:11:52 0
それは、平和な日々だった。
小さなリリアーナは野原を走り、鳥や動物達と語らう。
傍らには親友の老犬。
愛情に溢れた食卓、柔らかな風。
いつまでも続くようななんでもない日常。
何度目の昼下がりだろうか?
リリアーナはいつものように草原を駆け、疲れてそのまま倒れこむ。
身体を受け止める草の香りが妙に新鮮に感じた。
そのままごろりと寝転がり、大きく息を吐くと、その視界に影が差す。

>「・・・・・・やっぱり、嫌だった?」
不思議に思って声の主を見上げると、そこには制服姿のリリアーナが立っていた。
「ああ・・・そうだった・・・」
小さなリリアーナはポツリと呟き、自分が何者か思い出した。
その瞬間、小さなリリアーナは姿を変え、ベアトリーチェになっていた。

姿が戻っても起き上がることもせず、ただただどこまでも高い空を見つめていた。
その眼からは滂沱の涙が流れ続ける。
本当は知っていた・・・。
自分が何者かも、この世界がどこなのかも。
しかしあまりにも心地よく、幸せな日々に思い出さないように、気付かないようにしていたのだ。
ベアトリーチェにとっ眩しすぎ、触れがたい体験。
自分が何物であるかすらも忘れる程の。

>「ベアトリーチェちゃんが作った毒スライム、誰かが倒したみたいだね」
あまりに自然に何気ない言葉にベアトリーチェは何も応えなかった。
その言葉が何を意味しているかはわかる。
だが、だからといって何をする気にも、何を考える気にもならなかったから。

>「他になにか出来ることはある?」
ゆっくりと立ち上がり、リリアーナを見つめるベアトリーチェ。
その瞳から溢れる涙を拭いもせずに、小さく息を吐く。
「やっぱり・・・お前のことは嫌いだ・・・。」
言葉とは裏腹に、その声色に敵意も不快感も篭っていない。
ただただ涙を流し続けていた。
「私たち、毒姫は・・・泣かない様に訓練されているのよ。
溢れる涙すらも毒だから・・・。
でも・・・今・・・こんなに泣ける・・・。」
そのままベアトリーチェはリリアーナに身体を預け、ぎゅっと抱きしめる。

触れる事に、触れられる事に怯え、受け入れられる事に慄いていたベアトリーチェがする始めての抱擁。
リリアーナの眼には赤黒い剣と光る鎖の巻きついているベアトリーチェに見えるだろう。
だが、それだけではない事にこの抱擁によって気付く事になる。
それは温もり。
封じるわけでもない、何の力もない。
しかし、確かに包み込む父の如きレオの温もりがある事を、リリアーナもその温もりを共有したであろう。
青い鳥の如く、望むものは意識する事が出来ぬまま、そこにあったのだ。
それ故にベアトリーチェは眩しすぎるリリアーナの思い出をショックで拒絶する事無く受け入れられた、と。

「・・・・。
もう行って・・・。行ける、よね。」
抱きしめたリリアーナの耳元で、聞き取れない言葉。
その後、そっと戻るように促すのだ。
仲間の元へと帰るようにと。

183 :ベアトリーチェ ◆DOKU7MAWbk :2008/08/17(日) 02:12:02 0
死王の領域。
毒スライムの破片から滲み出す体液。
まるで血溜まりのように広がるそれが、急速にボコボコと泡立ち始めた。
それは更に勢いを増し、間欠泉のように吹き上がる。
(静かに考える時間も必要よぉん。)
激しく泡立つ音に紛れ、アルナワーズの声が聞き取れた者はいただろうか?

吹き出る体液は次第に人の形を取り、やがてはベアトリーチェの様相を呈す。
毒スライムベアトリーチェは穏やかな表情で視線をめぐらす。
エルザやロック、ミルクをはじめ、ケオスと移り、フリージアに辿り着いた時、その表情が変る。
憎悪でも、怒りでもない。
にやりと笑みを浮かべ、ゲル状の身体は固まり、そして細かく砕けて今度こそ毒スライムは完全に消滅した。
砕けた毒スライムベアトリーチェの中から現われたのは・・・全くの無傷のリリアーナだった。

184 :エルザ ◆jWBUJ7IJ6Y :2008/08/17(日) 20:05:07 0
>178>180
> 「お〜い!お〜〜いっ!!」
ロックとエルザはその声の方を見て喜んだ。
大怪我をしたと聞いていたミルクが元気そうな姿で現れたからだ。
> 「良かった、エルザもみんなと合流出来たんだね!
>  今ちょっと聞いてきたんだけど、どうもリバース世界が壊れかかってるみたい!
>  いろいろあるのは後回しにして脱出作戦を考えた方がよさそうだよ!」
「残念だけど、私にはどうすればいいか見当がつかないわ。
 さっき黒猫さんが言ったんだけど、ベアトリーチェって大量のペンダントを持っていたそうよ。
 もしもそうなら、それを発見して私が捨てれば、リバースから出る道もできるかもしれないけど…
 わからないのよ、そのペンダントが一体どこにあるのかが。」
> 「そうだ、リリアーナはまだ合流してないの?
>  ベアトリーチェはリリアーナをどこかに逃がしたって言ってたけど」
泣きじゃくるルズでは説明にならなかったので、ロックが代わりに説明した。
>「ベアトリーチェが、いろいろあって最終的に毒スライムになったのだ。
> リリアーナは彼女を助けるために、その毒スライムに飛び込んだのだ。
> そして、たった今ケオスがそれをやっつけたところなのだ。」
ロックは床からじわじわと染み出している赤黒い液体を指差した。
>「大丈夫、リリアーナはすぐに戻ってくるのだ。もどってくるって約束したのだ。
> 約束したのだったら!」
ロックは気楽そうに答えた。まるで、
リリアーナは昼過ぎに腹ごなしの散歩に出かけたかのような、そんな気楽さだった。

185 :リリアーナ ◆7O/3IU/E7M :2008/08/18(月) 00:54:34 0

>182-183
>「やっぱり・・・お前のことは嫌いだ・・・。」
「うん」
「私たち、毒姫は・・・泣かない様に訓練されているのよ。
溢れる涙すらも毒だから・・・。
でも・・・今・・・こんなに泣ける・・・。」
「・・・・・・うん」

リリアーナは、身体を預けてきたベアトリーチェを優しく抱きしめ返した。
そして知った。
ベアトリーチェ達を包む暖かな想いを。
>封じるわけでもない、何の力もない。
>しかし、確かに包み込む父の如きレオの温もりがある事を。

(そうか、そうだったのね・・・・・・)
ようやくわかった。ベアトリーチェがリリアーナの記憶を拒まなかった事を。
―――― これほど暖かな温もりを、リリアーナは知らない。

リリアーナは、自分より背の高いベアトリーチェの頭を何度も撫でた。
閉じたリリアーナの眦からも涙が零れ落ちた。
だが悲しいわけではない。
誰にも触れられないと嘆いていたベアトリーチェ。
そんな彼女が、真実孤独な存在では無かった事が心底嬉しくて。
そしてベアトリーチェを包む『温もり』でない自分が、こうして彼女を抱きしめているのが切なくて・・・やるせなかった。

>「・・・・。
>もう行って・・・。行ける、よね。」
>聞き取れない言葉の後、仲間の元へ戻るよう言われたリリアーナは戸惑ったようだ。
反射的にベアトリーチェを抱きしめる腕に力をこめるが、伝わってくる感情とアルナワーズの声にはっとする。
「うん。・・・・・・わかった」
そう呟いたリリアーナの身体は、淡い光を放ちながら徐々に薄らいでいく。
「また後でね」
そしてその姿は無数の光となって空に溶け、ベアトリーチェの前から消えた。

パリン!とガラスが砕けちるような音に、リリアーナははっと我に返った。
目をあけた彼女の視界には、今までの精神世界とは全く違う景色。
そして、リリアーナの大切な仲間達の姿だった。

>184 >178
彼女の視線が合流したミルク、ケオス、フリージアと移り、エルザとロックに辿り着く。
驚きと安堵が入り混じったようなエルザ。
リリアーナの言葉を信じて疑わなかったと一目でわかるロックの表情。
「ただいま・・・・・・」
リリアーナは幸せそうに微笑んだ後、操り人形の糸が切れたようにその場に崩れ落ちた。

毒スライムから戻ったリリアーナは、カドゥケウス以外何も持っていなかった。
服飾品もロックバスターも薬草が詰まったポーチも幻灯機も、本当に何もかもが消滅してしまったからだ。
だが今はそれらを嘆いている暇など無い。

リリアーナは寒さと疲労と喪失の痛みを堪えつつ、毒スライムと同化したことで知りえた情報を話そうとした。
「リバース崩壊の原因はいろいろあるけど、一番深刻なのは異物の混入みたい。
 復活システムの不具合と宝箱に至る道が現れないのは、膨大な魔力を持った何者かがリバースに入り込んだせいかも」
リリアーナは奥の方を指差した。
今は良く見えないが、そちらにはメラル達が、その更に奥には死王がいるはずだった。
「わかる?あの辺りよ。 だからそいつを倒せば・・・・・・・あるいは・・・・・・」
リリアーナにしては珍しく歯切れが悪い言葉だった。

186 :リリアーナ ◆7O/3IU/E7M :2008/08/18(月) 01:30:13 0
リリアーナはミルクに視線を向けた。
ほんのしばらく会わなかっただけなのに、随分長い間あっていなかったような気がするから不思議だ。
「ミルク、また会えて嬉しいわ。大怪我したって聞いて、エルザも皆もすごく心配してたのよ。
 まあ、まさか女子寮と図書館との空間を繋いで現れるとは思わなかったけど。
 身体の方は大丈夫?ラブスポットの時みたいな兆候は今のところ無いのかな?」

リリアーナはミルクと話した後、すっかり皆に言い忘れていた事があるのを思い出した。
「ベアトリーチェちゃんだけど、もし復活してもリバースでこれ以上何か仕掛ける事は無いと思う。
 だから色々思うところはあっても、今はそっとしておいてあげてね」


187 :ミルク ◆9DoC6dU6XQ :2008/08/18(月) 17:46:47 O
>180-186
>「ミルク様、実はリリアーナは・・・・・リリアーナは・・・・・」
そこまで言ったルズはわんわん大泣きし始める。
「ちょ、ちょっと、泣いてちゃわからないよ。リリアーナがどうかしたの?」
>「ベアトリーチェが、いろいろあって最終的に毒スライムになったのだ。
> リリアーナは彼女を助けるために、その毒スライムに飛び込んだのだ。
> そして、たった今ケオスがそれをやっつけたところなのだ。」
泣きじゃくるルズのかわりに、ロックが現状を説明してくれた。

「ふむふむ、なるほど……ってちょっと!それマズいんじゃないの!?」
ベアトリーチェを助けるためにリリアーナが毒スライムに入った、というのは分からなくもない。
博愛精神の強いリリアーナならそれくらいはするかもしれないし。
でも、そのスライムをやっつけるのはどうなの?
リバース崩壊で復活ルールが守られてるかもわからないのに!

>「大丈夫、リリアーナはすぐに戻ってくるのだ。もどってくるって約束したのだ。
> 約束したのだったら!」
「うーん。気持ちはわかるけど、約束してどうこうなるものでもないしなぁ…」
リリアーナはそんな特殊スキル持ちでもないはずなので、ロックのように楽観的にはなれない。
不安のうちに何気なくスライムのなれの果てに目をやり、そしてあたしは目にしたものに仰天した。
「うわっ!泡立ってる!!」
高熱でもだしているのか、溶岩のように赤黒い液体は踊り始める。
そして。盛り上がる液体は、みんなの前でベアトリーチェへと変化を遂げた。
リリアーナの姿は見えない。

「こらベアトリーチェ!リリアーナをどうしたのよ!!」
あたしのとっさの呼びかけを、聞いているのかいないのか。
ベアトリーチェは悟りでも開いたかのような顔でみんなを見回している。
やがてその視線はフリージアの所で止まり、ベアトリーチェはニヤリと笑った。
その表情の変化にどんな思いが込められていたんだろう。
次の瞬間、ベアトリーチェスライムは粉々に砕け散り、後には無傷のリリアーナが残された。

な…なんでリリアーナが?
これってベアトリーチェの罠?それとも本物?
連続する想定外の驚きで金縛りにあっている内に、リリアーナの目が開く。
>「ただいま・・・・・・」
そう言って、リリアーナはぱったり倒れ込んだ。
「ち、ちょっと!大丈夫!?」
あたしは慌ててリリアーナに駆け寄って、その体を抱え起こす。
良かった。特に外傷はないみたいだ。
あれ?外傷は…って、リリアーナ裸だよ!
どうりで一目見て無傷だなんて分かるわけだ!
「だーっ!ケオスとロックはこっち見るの禁止!
 誰か!マントか何か持ってたら、それリリアーナにかけてあげて!」

188 :ミルク ◆9DoC6dU6XQ :2008/08/18(月) 17:49:00 O
ドタバタしてるうちに、リリアーナが杖を持ってるのに気づく。
確か、ロックの耳を治したときに取り出した杖のはず。
あの時はあまり気にしなかったけど、改めてみると秘められた凄い力を感じる。
なんだろこの杖。かなり特徴的な杖だけど……。
そこまで考えたとき、リリアーナがもぞもぞ動き出した。
「良かった。リリアーナ、目が覚めたんだね。大丈夫?気分悪いとかそんな事ない?」
あたしは考え事を中断し、リリアーナに話しかけた。



>「リバース崩壊の原因はいろいろあるけど、一番深刻なのは異物の混入みたい。
> 復活システムの不具合と宝箱に至る道が現れないのは、膨大な魔力を持った何者かがリバースに入り込んだせいかも」
目を覚ましたリリアーナは、リバース崩壊の原因について心当たりのある事を話してくれた。
その話を聞いて、あたしはヴァンエレンの言葉を思い出す。
>「わかる?あの辺りよ。 だからそいつを倒せば・・・・・・・あるいは・・・・・・」
「そういえば、ヴァンエレンが地下図書館で魔物を呼び出したって言ってたよ。
 鏡を閉じなきゃ一生魔物が増え続けるとかなんとか。
 もしかしたら、あのあたりに呼び出された魔物の親玉がいるのかも」


>「ミルク、また会えて嬉しいわ。大怪我したって聞いて、エルザも皆もすごく心配してたのよ。
> まあ、まさか女子寮と図書館との空間を繋いで現れるとは思わなかったけど。
> 身体の方は大丈夫?ラブスポットの時みたいな兆候は今のところ無いのかな?」
「あ〜。うん。あの時はメラルに思いっきりやられちゃってたからね…
 今はもう大丈夫だよ。体もなんともなさそうだし。
 魔力も体力も半分くらいに回復しましたってかんじ」
こんな時でも自分より他人の心配をするリリアーナ。
アルナワーズやベアトリーチェも、少しは見習って欲しいものです。

>「ベアトリーチェちゃんだけど、もし復活してもリバースでこれ以上何か仕掛ける事は無いと思う。
 だから色々思うところはあっても、今はそっとしておいてあげてね」
「ん…リリアーナのお願いじゃ仕方ないか。
 ただし、あっちから攻撃してきたら、あたしも容赦なく反撃するからね」
色々思うところがありすぎて困るくらいだけど、確かに今はベアトリーチェに構ってる場合じゃない。
「それじゃあ、とりあえず奥に行ってみて、誰かいればペンダントを集めての脱出作戦を提案。
 魔物の親玉がいれば討伐して、リバースから出られるか調べるって事でどう?」

189 :マオ ◆wYjEoXUBzo :2008/08/18(月) 18:58:00 0
>173
>「…マオ、今袋を探すから少し待ってくれないか?
>こんなにいっぱい一度に持てないし。」
「なんだ、てっきり四○元ポケットみたいなの持ってるかと思ってた。」

>「あなた達がベアトリーチェと争っているという事は良くわかったわ。
>(中略)
>原因だと考えても…それは原因の一つでしかないはず。」
クリスが袋を探しているとメラルが話しかけてくる。
どうやらベアトリーチェの毒が信じられないようだ。
まあ無理もない。肉眼で見なければ分からないこともある。
僕なんか見たときも正直信じられなかったぐらいなんだからな。

>「…そう言えば、そこの吸血鬼が言っていたわよね?大量に沸いて出た
>(中略)
>それ程の量のペンダントは手に入らないでしょう?」
ペンダントの件はまた少し違うが流石に良い洞察力をしている。
そして本当の原因と言ったのも間違ってはいないだろう。
やはり三流などに固着していてもメラルはメラルということだな……

しかし僕は次の言葉に呆れ返る。
>「それに…リリアーナが三流?聞き捨てならないわね。
>中略)
>化け物染みた洞察力と判断力を見せて仲間を導く。それがリリアーナの強さなのよ。」
「やれやれ……分かった分かった。メラル。
 君がリリアーナのことを評価しているのかよーく分かったよ。」
いざというときか…一体いつからお前は出るかも分からない「いざという時」を見たくなったんだ?
そんなのなくても普遍的に強く手強い……お前の好敵手となりえる奴はいるというのに。
それにお前の言ってることが本当でもリリアーナのその強さは扇動家としての強さだ。
一人で気高く戦い抜くお前とはそもそも土俵が違うだろうに……
「わかったから僕たちはいく。さっきもいったように僕に干渉しないなら好きにしろ。」

しかし、その時殺気がこもった眼をメラルが向けてくる。
>「あなたたちに都合があるように…私にもいろいろと都合があってね。
>余り長い時間待つ事はできない。だから、後で…という話は拒否も同然なの。
>だから…相応の対応をさせてもらうわ。…重力陣。」
その言葉と共に後ろのペンダント達を半分巻き込み魔方陣が展開される。
「ペンダントと逃げ場封じ………なるほどあくまでやろうというのか。
 いいだろう。あしらってやる!!」

>173>179
>「風よ 刃となりて我が敵を斬り裂け」
先陣を切ったのはクリス!その風の刃をさっき魔弾を撃った場所へと放つ。
もちろん空振りじゃない。クリスは局地的な雷雲を作っているのだ。
さっきのメラルへの戦闘スタイルの披露はこのための布石だったというわけか。
>「では、私はメラルを止めようか」
雲が唸り始めると同時に横のヴァンエレンが本を使いメラルの足を封じる。
あの鬼の男との時に使った技だ。二人のこの行動を無駄にするわけにはいかないため僕はすぐに詠唱を始める。
「――Segjarnskeriによって鎮められ九つの鍵によって封じられし災厄よ――」
僕の言葉に雷雲はみるみるうちに増長していき帯電は激しくなっていく。
>「マオ、でかいのを一発頼むぞ。」
>「我らが御大将。いまが好機だ!」
二人の言葉に笑みを持って返す。そう、これで終わりにしてやる!!
「――Vidopnirの尾羽によってその力の片鱗を見せよ――Havateinn!!!※1」
そして一瞬の閃光の後凄まじ轟音を鳴らしながら雷雲はもはや自然という現象では作りれない
柱の如き落雷を下にいるメラルへと浴びせた!!

190 :エルザ ◆jWBUJ7IJ6Y :2008/08/18(月) 20:02:36 0
>183>185>186>187>188
かつて毒スライムだったそれがベアトリーチェを形作ったとき、
エルザは思わず近くにいたケオスの手を握った。いわゆるドン引きである。
しかしそのベアトリーチェが笑みを浮かべ、砕けてリリアーナが現れると同時に、
エルザは喜びの声を上げた。ロックも喜んでいるようだ。
でも、それはただリリアーナが無事に戻ってきた事だけが理由でもなさそうだ。
「「リリアーナったら、なんて格好しているのよ!?」のだ!?」
エルザとロックが喜んだのは、リリアーナがカドゥケウスの杖を除いた所持品を失っていたからだ。
つまり、全裸である。エルザもロックも、両手を頬にあててメロメロになった。
> 「だーっ!ケオスとロックはこっち見るの禁止!
>  誰か!マントか何か持ってたら、それリリアーナにかけてあげて!」
ミルクが気を使ってそう言っても、ロックは気にしなかった。
>「俺は見てもいいのだ!」
「いいわけがないでしょ!」
エルザはロックをボディスラムでひっくり返した。
ロックの肩に止まっていたアウルはたまらず飛び去ってしまった。
そしてエルザはすぐに、着ていた真っ黒いコートをリリアーナにかけた。
エルザがしばし離反する前、アンディが寒さに苦しむエルザにくれたものだ。
> 「良かった。リリアーナ、目が覚めたんだね。大丈夫?気分悪いとかそんな事ない?」
リリアーナに駆け寄り抱え起こすミルクを、エルザはうらやましそうに眺めた。
なんだかんだあったせいで、エルザはリリアーナに対して素直になれそうになかったからだ。
> 「リバース崩壊の原因はいろいろあるけど、一番深刻なのは異物の混入みたい。
>  復活システムの不具合と宝箱に至る道が現れないのは、膨大な魔力を持った何者かがリバースに入り込んだせいかも」
「でも、そんな事ってあるのかしら?」
エルザは解せないようだった。
> 「わかる?あの辺りよ。 だからそいつを倒せば・・・・・・・あるいは・・・・・・」
すると、何か心当たりがあったようで、ミルクが興味深い話を聞かせてくれた。
> 「そういえば、ヴァンエレンが地下図書館で魔物を呼び出したって言ってたよ。
>  鏡を閉じなきゃ一生魔物が増え続けるとかなんとか。
>  もしかしたら、あのあたりに呼び出された魔物の親玉がいるのかも」
>「うん、つまりその親玉を説得すればいいんだな!」
ロックはいつもと変わらない気楽さだった。ただ、なんとなくベアトリーチェの説得に成功したような感じがしたので、
それにくらべれば何が現れてもどうという事はないのかもしれないとエルザは思った。
> 「ベアトリーチェちゃんだけど、もし復活してもリバースでこれ以上何か仕掛ける事は無いと思う。
>  だから色々思うところはあっても、今はそっとしておいてあげてね」
「ベアトリーチェが私を襲わなければ、私は彼女に親切だったわ!」
エルザはツンとした態度で答えた。
> 「それじゃあ、とりあえず奥に行ってみて、誰かいればペンダントを集めての脱出作戦を提案。
>  魔物の親玉がいれば討伐して、リバースから出られるか調べるって事でどう?」
「いいわ、そうしましょう。」
エルザはミルクに同意した。

191 :フリージア ◆cOOmSNbyw6 :2008/08/19(火) 08:10:51 P
>180>183>185>186>187>188>190

>「やはり女王様のおっしゃったように、消滅したはずの破片が再び出現して復活するのではっ!!」
ボコボコと泡立つ毒スライムから染み出た体液
「やっぱり再生しますの?」
と警戒するフリージア
だがそれはフリージアの予想とはまったく違う現象を起こすのであった

吹き出る体液は人の姿・・・・ベアトリーチェの姿になった
「ベ、ベアトリーチェさん」
あっと驚くフリージア
にやりとフリージアを見て笑うベアトリーチェ
次の瞬間、毒スライムで出来たベアトリーチェは砕け散り
姿を見せるリリアーナ
「リリアーナさん!」

>「ただいま・・・・・・」
「お帰りなさいリリアーナさん」
にっこりと笑いかけるフリージア
>「だーっ!ケオスとロックはこっち見るの禁止!
 誰か!マントか何か持ってたら、それリリアーナにかけてあげて!」
リリアーナが全裸であることに気が付くミルク
だがあいにくフリージアは替えの服なんて持っていないし
今フリージアが着ている服自体借り物である

リリアーナ曰く
このリバース崩壊の原因は他所から入り込んだ何者かであり
それを退治すればもしかしたら何とかなるかもしれない
そういうことらしい

>「そういえば、ヴァンエレンが地下図書館で魔物を呼び出したって言ってたよ。
 鏡を閉じなきゃ一生魔物が増え続けるとかなんとか。
 もしかしたら、あのあたりに呼び出された魔物の親玉がいるのかも」

「ヴァンエレンさんが?あのアンデット達も彼の仕業でしたのね・・・・」
ヴァンエレンが呼び出したと思われる大量のアンデット
もしそのアンデットの親玉が実体を持たないゴースト的存在ならフリージアになす術は無い

>「ベアトリーチェちゃんだけど、もし復活してもリバースでこれ以上何か仕掛ける事は無いと思う。
 だから色々思うところはあっても、今はそっとしておいてあげてね」
空気を読まない事に定評があるフリージアだが
今回ばかりはそんなこと私が知るか!なぞとは言わず
黙ってリリアーナにうなずくのであった

>「それじゃあ、とりあえず奥に行ってみて、誰かいればペンダントを集めての脱出作戦を提案。
 魔物の親玉がいれば討伐して、リバースから出られるか調べるって事でどう?」
>「いいわ、そうしましょう。」
と同意するエルザ

「私も賛成ですわ」
そもそも物を考えるのが苦手な・・・・魔法使いがそれでいいのだろうか?
フリージアも同意するのであった

ペンダント自前1 所持3 投下1 魔力回復薬(青汁風味)


192 :リリアーナ ◆7O/3IU/E7M :2008/08/19(火) 18:08:14 0
>187-188 >190
ミルクに抱き起こされたリリアーナはのろのろと腕を動かし、エルザが掛けてくれたコートに袖を通した。
「ありがと、エルザにミルク」
リリアーナは蚊の鳴くような声でそう礼を言うと、ふらふらしながら身を起こした。
俯いているため顔は見えないが、良く見れば耳まで真っ赤である。
(や、やっぱり見られちゃった・・・・・・よね?あーもう恥ずかしー!!穴があったら入りたーい!!)
毒スライムから帰還するとき、自分の所持品も消滅すると悟ったリリアーナは、
アルに「幻灯機の画像が流出しないようにしてくれ」とテレパシーで必死に頼み込んでいた。
エルザの秘密の事で頭が一杯で、自分の服が消えることをすっかり忘れていたようだ。
色々焦っていたため、ミルクがカドゥケウスを見ていたことにも気づけたかどうか怪しい。

> 「そういえば、ヴァンエレンが地下図書館で魔物を呼び出したって言ってたよ。
>  鏡を閉じなきゃ一生魔物が増え続けるとかなんとか。
>  もしかしたら、あのあたりに呼び出された魔物の親玉がいるのかも」
>「うん、つまりその親玉を説得すればいいんだな!」
リリアーナはボディスラムを食らったロックを心配そうに見ていたが、その言葉を受けて考え込んだ。
「アンデットの親玉かぁ、説得を理解してくれるといいんだけど・・・・・あれ?『呼び出した』?」
不思議そうに首を傾げるリリアーナの言葉を、フリージアが引き継いだ。
「ヴァンエレンさんが?あのアンデット達も彼の仕業でしたのね・・・・」
「な、何ですって――――!!!」
リリアーナは怒りのあまりわなわなと肩を振るわせた。
「アンデットのせいでどれだけ大変だったか・・・・・もう、許せないわ〜!!」
復活したばかりだと言うのに、怒ったり叫んだりとリリアーナは忙しないことこの上ない。
>「そうなのですわ〜、月に代わって修正してやる!なのですわ〜」
一方ルズは相変わらずノリノリである。

>172-174 >179
> 「それじゃあ、とりあえず奥に行ってみて、誰かいればペンダントを集めての脱出作戦を提案。
>  魔物の親玉がいれば討伐して、リバースから出られるか調べるって事でどう?」
ミルクの提案に、フリージアとエルザは同意した。
リリアーナも頷き、ふと疑問を口にした。
「そう言えば、リバースに参加されている一等課程の先輩や先生方は今頃何をなさって・・・」
「はっ!!皆様大変ですわ〜あれをご覧下さいまし〜!!」
リリアーナの言葉を遮るように、ルズが大声をあげてとある方向を指した。
ちょうど先程リリアーナが示した方向と同じだった。
「あっちで誰かが大規模な魔法を使おうとしてるのですわ〜!!皆様、レッツゴーなのですわ〜!!」
そういうなり、ルズは鼠を追いかける猫よろしく猛スピードで駆け出していた。
「ちょ、ちょっと待ってよルズ!!」
慌てて後を追おうとしたリリアーナ。だが走って追いかけるどころか歩くだけで息が上がる。
「ルズ待って、一人じゃ危ないってば――――痛っ?!」
リリアーナは顔を顰め立ち止まった。どうやら裸足で何か硬いものを踏んでしまったようだ。

毒スライムとの戦いの後で、足元のコンディションは非常によろしくない。
リリアーナはたまたま目があったケオスに、思っていたことをつい口走ってしまった。
「靴の予備――――なんて・・・・・・ごめん、持ってるわけないよね?」
リリアーナは「ここにアンディがいてくれたら良かったのに」と思った。
口は悪いが、彼ならきっとこんな時、役に立つものを出してくれたに違いないからだ。
今頃どうしているのだろう、彼なら巨大オタマジャクシごときでどうにかなるとも思えないのだが。

「ねえ、良かったら私にハードニング掛けてもらえないかな?」
リリアーナは心底申し訳無さそうな顔でそう頼んでみた。


193 :黒猫ルズ ◆7O/3IU/E7M :2008/08/19(火) 18:11:07 0
>174 >179 >189
一方その頃のルズば、メラルVSヴァンエレン&クリス&マオ(五十音順)連合軍とのバトルを目撃していた。
「い、一体皆様ここで何をしていますの――――!!
 っていうかこの場合どちらが悪役なのですの――――!!」

>「マオ、でかいのを一発頼むぞ。」
>「我らが御大将。いまが好機だ!」

「ううーん?この場合メラル様が(ピー)で(ピー)される風にも見えるのですわ〜。
 はっ!ということはマオ様が悪役っ?!―――― いいえ違いますわ、美しさこそが正義なのですわ〜。
 とはいえマオ様の凛々しいお姿、メラル様のミステリアスな雰囲気!!
 どちらもわたくしには甲乙つけがたい魅力なのですわ〜萌えですわ激萌え!!
 ああ、神様は罪なお方、わたくしは一体どちらを応援すれば・・・・・・」

ルズは意味不明なことをブツブツ呟いている。
そんなことだから、ルズはすぐそこまで迫った危険を察知できずにいた。
>「――Vidopnirの尾羽によってその力の片鱗を見せよ――Havateinn!!!」
「フギャ――――!!」
耳を劈くような大音響に、心の準備が全く出来ていなかったルズは絶叫した。


194 :ロックなのだ! ◆jWBUJ7IJ6Y :2008/08/20(水) 07:39:12 0
>192
「待て、エルザ。お前がハードニングをかけたらリリアーナが一歩も動けなくなるじゃないか。」
リリアーナにハードニングをかけて欲しいと言われた時、すぐにそうしようとしたエルザをロックが止めた。
エルザのハードニングは全身を鋼化するスーパーハードニングである。
エルザは物体操作の魔法で鋼化した体をコントロールできるが、
それができない魔法使いに対しては石化魔法とほとんど変わらない状態になってしまう。
そういうわけだから、ロックがリリアーナに硬化魔法ハードニングを施すことにした。
ロックがリリアーナの肩に手を置き、その手からリリアーナの体に魔力を送れば、
鋼のような硬さをもつリリアーナが一丁上がりである。
「あれ?なんか前よりも大きくなった?」
肩に手を置いていたロックがこう言ったが、別にリリアーナの体が急に成長したわけではないだろう。
だからこのロックの言葉は、リリアーナの体以外の何かの成長を感じとった発言なのかもしれない。

さて、リリアーナを硬化させる名誉ある仕事をロックに取られて不機嫌になったエルザだが、
ロックはエルザにもっと名誉ある仕事を与えた。
「エルザ、俺はいなくなるからリリアーナの護衛をお前に任せるのだ。」
>「…まあ、あなたの頼みなら聞いてあげないこともないわ。」
エルザはリリアーナのためになる仕事を任されて嬉しかったが、
リリアーナに素直になれないエルザは、あくまでロックのためであるような態度をとった。
しかし、ふとエルザはある事を疑問に思った。
>「ロック、あなたがいなくなるってどういうことよ?」

ロックはルズが走っていった方向と反対方向を指差した。
そこには空間の亀裂がぽっかりと開いていた。
「あそこにアウルが飛び込んでしまったのだ。」
どうやらロックはアウルを探しに行きたいようだ。
エルザはまたしてもロックに悪い事をしてしまったと気づいたが、
ロックが再びエルザを怒ることはなかった。
「ごめんリリアーナ、俺ちょっとアウルを探してくるのだ。
 大丈夫、すぐに終わるから先に行っててくれ。
 エルザ、後は任せたぞ。」
ロックは言い終わると、空間の亀裂に入っていった。

リリアーナの体が鋼のように硬い間は、リリアーナはロックの身を心配する必要はないだろう。
ハードニングが継続している、という事は施したロックがまだ健在である事の証だからである。
>「行きましょう、リリアーナ。あなたのハードニングが続いている限り、ロックは大丈夫よ。
> それよりも黒猫さんが心配だわ。わざわざ、大きな魔法が使える奴に近づいていくなんて!」
エルザはロックをほっといて先にすすむことを提案した。
そのとたん、ルズが行った方向から大きな音が聞こえた。
>「早く行きましょう!」
エルザはその音に負けないように、大きな声を上げた。

195 :メラル ◆1LtyyBHC/M :2008/08/20(水) 16:58:51 0

>>174 >>179 >>189
 (雷雲まで作って、頭が切れるかと思えば…
わざわざ死にに行くなんてね…。さすがに途中で気付くでしょうけど。)
陣の中に入ろうとした瞬間、クリスの体の陣に入った部分に
普段とは明らかに違う、全身を強く押さえつけるような重力がかかるだろう。
そして、天井が崩れてくる。…が、重力は途中で消えてしまった。
その為、クリスが天井の崩落に巻き込まれないようにするのは容易だろう。

 メラルがまず天井の崩落でクリスを仕留めようとしていたところに…
ヴァンエレンが鎖で拘束をかけてきた。普通なら魔法陣に反応して飛び退くところだが…
メラルはヴァンエレンの戦闘能力を侮っていた為か、マオとクリスに強く注意を払っていた為、
拘束を受けてしまい、脱出の為に重力陣を解除せざるを得なくなっていた。
先ほどからマオのことは警戒していた為、マオが術を準備していることはわかっていた。
その為、エミューとコンタクトを取りつつ急いで術の詠唱を始める。
と言っても、詠唱にそう時間のかからない近接用の術だが。
(…重力で力ずくの脱出は私の体が持たないから無理…。かなり便利な術ね…。
でも私には脱出の術がある。エミュー。場所はわかった?そろそろよ。)
(多分…図書館地下辺りだナ。空中からの支援は無理ダ。…最も…テメェの事だ。
当然そんな事は建物内だって時点で計算内だろうがナ。)


>「――Vidopnirの尾羽によってその力の片鱗を見せよ――Havateinn!!!※1」
「クイーンズ・ハンド…」
メラルは、体を拘束する鎖に手をかけ…マオの術よりほんの少し早く
術を発動させた。同時に、鎖を振り払うようにして手を振るうと、手に触れた鎖が
絶対零度の掌の前にすぐさま消滅する。その直後、手にかけられた術を解除すると同時に
メラルの後方に、移動だけで使うにしてはやけに多い、多数の斥力球が発生、
強烈な加速を以って雷の斜線上から飛び出した。
(少なくとも、こんな急減速と弾幕のついでみたいな術でマオが
どうにかなるとは思えないわ。でも、仲間のカバーに回らせれば
足止めにはなるわね。今攻撃されたら、回避手段はかなり限られる…。
後…あの術にとって炎だけは雷以上に厄介だから…)

すぐさま背の斥力球全てを体の横を通し、マオには二発だけ。
残りの斥力球の3分の1程をヴァンエレン。残り全てをクリス目掛け放った。
単発では相手を吹き飛ばすピンポイントに比べ、相当威力が劣るものの…
浮遊、そして急加速に使えるほどの量である。それだけでは
単発では大したダメージはないが、纏まれば相手を吹き飛ばすには有効であろう。
だが…これだけではもう一つの目的、減速には不十分である。その為、
メラルの片手の氷…エミュー(一部)に術を使わせる為、メラルが
氷に閉ざされていた手を前に向ける…。

(これで終わるとも思えねーけどナ。…ブリザード・ノヴァ…)
メラルの手の氷より…足元や一部の壁すら凍てつかせる
強烈な冷気の光が3人目掛け放たれた。
一見、マオの大技を回避し、鮮やかに小技から無詠唱での
大技に繋いだように見えるが、実はこれはとてつもない
綱渡りの戦術である。何しろ、メラルは急な加速と減速のせいで、
回避行動が大きく限定されている上、エミューは術の使用中、
メラルも術の詠唱中である。回避、防御ともに事実上
無詠唱の術で行うしかないのだから。

196 :ミルク ◆9DoC6dU6XQ :2008/08/20(水) 18:07:25 O
>189-193 >195
エルザやロックやフリージア、それにリリアーナもあたしの意見に賛成してくれたので、とりあえず当面の目標が決定した。
>「そう言えば、リバースに参加されている一等課程の先輩や先生方は今頃何をなさって・・・」
>「はっ!!皆様大変ですわ〜あれをご覧下さいまし〜!!」
リリアーナの疑問の声はルズの大声にかき消される。
ルズの指差す方は、さっきリリアーナが示したのと同じ方角。
その天井付近に、黒雲のようなものが立ちこめ始めている。
「煙…じゃなさそうだし、やっぱりあれは雲だよね…」
外ならともかく、屋内で天候操作魔法を使う奴がいるとは驚いた。
そこまでして魔法の威力を上げる必要がある戦闘をしてるのか?
>「あっちで誰かが大規模な魔法を使おうとしてるのですわ〜!!皆様、レッツゴーなのですわ〜!!」
>「ちょ、ちょっと待ってよルズ!!」
>「ルズ待って、一人じゃ危ないってば――――痛っ?!」
走り出すルズを追いかけようとしたリリアーナが、何かを踏んづけたようで顔をしかめて立ち止まる。

「あたしが偵察ついでにルズと行ってくるよ!みんなは後から追いかけてきて!!」
一声かけてから、リリアーナの横を抜け、あたしはルズの行った方向に走った。
見てた感じ、エルザもすっかり落ち着いたようだし、もう大丈夫だろう。
リリアーナラヴなエルザやロックが、リリアーナを助けないはずがない。
ケオスはともかく、猫大好きフリージアはルズを追いかけちゃうかもしれないけど。

前の方に目をやれば、魔法の影響か天井が崩れ落ちていくのが見える。
さらには、黒雲の中に走る雷光も。
重力に雷って…メラルが戦ってるのか?
そうすると、生き残ってる生徒がこの地下図書館に集まってきてる?
なんだかイヤな予感がする。
誰かが意図的にここに人を集めて、まとめて始末しようとしているとか。
呼び出された魔物に、なにか企んでる奴がいるんじゃないだろうな…

そんな不吉な考えを切り裂くように、黒雲が一瞬光を放つ。
マズいと思ってとっさに目を閉じ、耳をふさいだ。
次におきたのは、閉じた目にも眩しい閃光と轟音。
三本分の雷をまとめて落としたような、生徒がつかった魔法とは思えない威力の落雷だ!
>「フギャ――――!!」
落雷の大音量の中、確かにルズの悲鳴が聞こえた。
「ルズッ!?どこにいるの!?」
声のした方に行ったあたしが見たのは、派手に戦闘を起こすメラルVSマオ同盟軍と、手前に倒れた黒い毛皮の固まり。
戦いに巻き込まれたのかと内心焦ったけど、抱き上げたルズはちゃんと息をしていた。
よかった、気絶してるだけみたいだ。

となると、次の問題は、目前の戦いをどうするかだけど…
メラルには目の敵にされてるみたいだし、マオ達は交渉してる場合じゃなさそうだしなあ。
とりあえず、見つからないように静観して、漁夫の利でも狙いますか。
そう考えたあたしは、ルズを抱いたまま気づかれないよう、そろそろと後退を開始した。

197 :ケオス ◆8Ed0zD19u2 :2008/08/21(木) 00:30:54 O
>エルザは思わず近くにいたケオスの手を握った。いわゆるドン引きである。

「エルザ、怖がったら失礼だよ。」
ドン引きしたエルザに手を握られ、内心焦る。つまりはドキドキしてしまったようだ
やがて毒スライムは消え、リリアーナが現れる
「良かった。」
心底ホッとしたようだ。
ミルクも合流し、リリアーナも毒スライムの中から帰って来た。上々である
>「だーっ!ケオスとロックはこっち見るの禁止!
>誰か!マントか何か持ってたら、それリリアーナにかけてあげて!」
「これは失礼……」
……帰って来たはいいが裸はどーよ?と思ってしまうケオス。後ろを向きながら微かに頬が赤い。
>「そういえば、ヴァンエレンが地下図書館で魔物を呼び出したって言ってたよ。
>鏡を閉じなきゃ一生魔物が増え続けるとかなんとか。
>もしかしたら、あのあたりに呼び出された魔物の親玉がいるのかも」
>「うん、つまりその親玉を説得すればいいんだな!」
>「それじゃあ、とりあえず奥に行ってみて、誰かいればペンダントを集めての脱出作戦を提案。
>魔物の親玉がいれば討伐して、リバースから出られるか調べるって事でどう?」
「うん、僕も異論は無いよ。」
ミルクから聞いた情報によれば魔物を操っているものがいるらしい。
それをボッコボコにするか説得するようだ。
>「あっちで誰かが大規模な魔法を使おうとしてるのですわ〜!!皆様、レッツゴーなのですわ〜!!」

「ルズは率先して行動を起こしたがるね。それがいいのか悪いのか……」
一人駆け出したルズを見て独り言。その時、顔をしかめたリリアーナと目が合う

>「靴の予備――――なんて・・・・・・ごめん、持ってるわけないよね?」

「ん……代えは無いけど出せない事は無いよ、確率六分の一だけど?」
しばらく考えて
「でも、この先に行くとしたら素足は危いし、……よし、賭けてみようか。」
「精霊よりの言葉と祝福を……オラクル」
ケオスが呪文を唱えると光輝くテロップがケオスの頭上に出来上がる
「ここの所、不調だからいい目がでるといいんだけど…」
やがてテロップから文字が浮かんで来る

《イフクゲトー(゚▽゚)ーー!!》

「ごめん……変な魔法で……。で、でも、いい目が来たみたいだし」
ケオスが弁解を述べているとテロップは小さくなり消える。
するとリリアーナの足下には、靴はもちろん、スカート、ワイシャツ等々の衣服がおかれていた。

198 :ケオス ◆8Ed0zD19u2 :2008/08/21(木) 00:32:24 O
「うん、今日は調子いいみたいだね。」
オラクルを使う前と後でケオスが疲労しているように見えるのは気のせいでは無いだろう
「オラクルで手に入った物は光を司る精霊からの贈物、つまりもうリリアーナの物って事だよ。
後は……」
リリアーナの頭に手をかざし
「彼の者の体力を再び…介抱掌」
ケオスの掌から緑の光が溢れ、リリアーナの身体に降り注ぐ
「これでよし。リリアーナ、ちょっと動いてみて。さっきよりは身体が軽いはずだよ。」
ケオスはリリアーナの体力を回復させるとルズ、ミルクの行った方を見る。
「ルズとミルクが心配だね。リリアーナ、着替えが終わったら急ごう。」
……リリアーナの方をなかなかしっかり見ないのは彼なりに気を使ったのだろう。
今もしっかりと後ろを向き翼で顔を隠している

199 :リリアーナ ◆7O/3IU/E7M :2008/08/21(木) 07:48:08 0
>197
>「ん……代えは無いけど出せない事は無いよ、確率六分の一だけど?」
「出来るのっ、すごい?!でも六分の一って?」
リリアーナは返答を待ったが、ケオスは黙り込んでしまった。何かを考え込んでいるようだ。
(もしかしてすごく難しい・・・・・・のかな?)

>「待て、エルザ。お前がハードニングをかけたらリリアーナが一歩も動けなくなるじゃないか。」
「えっ、そうなの?」
どうやらハードニングと一口で言っても、色々種類があるらしい。
(言われてみれば、確かにロックはハードニングを使っても全身が銀色に変わったりはしなかったわね)
ロックは肩に手を置き、魔力を注ぎ込み始めた。
リリアーナはどきまきしたが、ロックは普通を変わらない。
だからリリアーナも、普通を装わなければならなかった。
先刻のの告白で、自分だけ変に意識していると悟られたら恥ずかしいからだ。

>「あれ?なんか前よりも大きくなった?」
肩に手を置いていたロックがこう言った。
不意打ちを食らったリリアーナは最初きょとんとしていたが、何を思ったのか慌てて胸元を押さえ真っ赤になった。
「ロッ・・・ロックったら突然何を言い出すのよ〜!!もうバカバカバカ!!!」

(お、大きくなってる・・・・・のかな?毎日見てるからわかんないけど)
上機嫌になったリリアーナだったが、ロックが姿を消すと聞いてすっと笑顔が消えた。
>「ロック、あなたがいなくなるってどういうことよ?」
「私も聞きたい。どういうこと?」

どうやらロックは、空間の亀裂に飛び込んだアウルを探しに行きたいようだ。
リリアーナは、アウルが亀裂に飛び込んだのは偶然ではないと思ったが、口には出せなかった。
>「ごめんリリアーナ、俺ちょっとアウルを探してくるのだ。
> 大丈夫、すぐに終わるから先に行っててくれ。
「・・・・・・わかったわ。でもロック、必ず無事に帰ってきてね」
リリアーナは硬い表情ながらも頷いた。

>「行きましょう、リリアーナ。あなたのハードニングが続いている限り、ロックは大丈夫よ。
> それよりも黒猫さんが心配だわ。わざわざ、大きな魔法が使える奴に近づいていくなんて!」
リリアーナは頷いた。そうだ、少なくとも自分の体が鋼のように硬い間は、ロックの身を心配する必要はない。

>198
しばらく考え込んでいたケオスが呪文を唱え始めると、光輝くテロップがケオスの頭上に出来上がり文字が浮かんで来る

>《イフクゲトー(゚▽゚)ーー!!》
リリアーナは目が点になった。
>「ごめん……変な魔法で……。で、でも、いい目が来たみたいだし」
>ケオスが弁解を述べているとテロップは小さくなり消える。
「え?いい目?」
リリアーナはケオスの視線の先を見て歓声をあげた。
彼女の足下には、靴はもちろん、スカート、ワイシャツ等々の衣服がおかれていたからだ。
>「オラクルで手に入った物は光を司る精霊からの贈物、つまりもうリリアーナの物って事だよ。
>後は……」
>ケオスの掌から緑の光が溢れ、リリアーナの身体に降り注ぐ
>「これでよし。リリアーナ、ちょっと動いてみて。さっきよりは身体が軽いはずだよ。」
リリアーナは顔を輝かせた。まるでさびたブリキの人形のようだった自分の身体がうそのように軽い。
「ありがとうケオスさん!本当に本当にありがとう!!これで私、変態さんにならなくてすむわ!」
そう。マントの下が裸だと何かと都合が悪いのだ。
リリアーナは喜んだが、羽で顔を隠しているケオスの声ににじむ疲労の色に表情を曇らせる。
「靴を持って無いかなんて気軽に聞いちゃってごめんね。贈物、大事にするからね」

リリアーナは大急ぎで着替えた後、皆と一緒にルズ達に合流するべく移動し始めた。
ほんの短い間に、何度も魔力の放出を感じる。
かなり高レベルなバトルが繰り広げられているようだ。
「あれはメラルさんに・・・・・マオさん達じゃない!!」

200 :リリアーナ ◆7O/3IU/E7M :2008/08/21(木) 07:52:19 0
リリアーナはいったん物陰に隠れると、皆に小声で話し掛けた。
「この場所に大量のペンダントが集まっているみたいね。メラルさん達はそれを賭けて戦ってるんだわ」
この気配だと、ペンダントはエルザが投下した分を大きく上回るだろう。
言い換えれば、このバトルを制した者が優勝するに違いない。

「ねえ、皆聞いてくれる。
 ――――私は皆に協力してもらって、自分が優勝景品として貰われていくのを阻止しようとしてきたわ。
 だから、その願いを叶えたいのなら・・・・・・私はこの場に残るべきなのかもしれない」
リリアーナは一人一人の目を見つめながら、なおも続ける。
「でも、私は行くわ。多分この向こう側に、リバースに入り込んだ『悪の親玉さん』がいるはずだもの。
 それに今なら、余計な戦闘を回避して先に進む事が出来るわ」
アンデットを呼び出したヴァンエレン達はメラルと交戦中だ。
リーダー格のマオもメラルも賢い。
互いの限界ぎりぎりのガチンコバトル中に、闘っている相手に気を取られたり、
ましてや攻撃する余裕があるとは思えなかった。
「・・・・・・吸血鬼がミルクに鏡の事を話したのは、もしかしたら挑発じゃなくて誰かに止めて欲しかったのかも」

そこまで話した後、リリアーナはすごく申し訳無さそうな顔になった。
「ごめんね皆、今までさんざん協力してもらったのに。
 でもね、私――――優勝より、リバースにいる皆のことがもっともっと大事なの!・・・・・・失いたくない」

リリアーナは傍らのエルザの手をそっと握った。
「ここに残って漁夫の利を狙えば、絶対エルザが優勝なのにね」
口ではそういうものの、目は悪戯っぽく笑っている。
リリアーナは、彼女が優勝のためにそれを実行するとはこれっぽっちも考えていないようだ。

「じゃあ、行くね!」
リリアーナは駆け出した。
戦闘中のマオ達もメラルも、大量のペンダントの気配も全く眼中に無い。
目指すはリバースに入り込んだ異物の元。死王の領域のさらに奥。深き闇。

201 :エルザ ◆jWBUJ7IJ6Y :2008/08/21(木) 20:17:21 0
>197>199>200
> リリアーナは大急ぎで着替えた後、皆と一緒にルズ達に合流するべく移動し始めた。
護衛役のエルザも一緒に移動するわけだが、エルザはケオスにそっと言った。
「あなったって愉快ね?」
エルザはケオスの魔法を見て思ったことを素直に言ってみたが、
それが褒めているのか、けなしているのかエルザ自身にもよくわからなかった。

> 「あれはメラルさんに・・・・・マオさん達じゃない!!」
エルザはメラルは知っていたが、マオ達の事は知らなかった。
戦いに巻き込まれないよう一緒に物陰に隠れると、リリアーナが説明してくれた。
この戦いもまた、大量のペンダントをかけた戦いらしい。
エルザはメラルの龍から大量のペンダントの波動を感じた事を思い出した。
> 「ごめんね皆、今までさんざん協力してもらったのに。
>  でもね、私――――優勝より、リバースにいる皆のことがもっともっと大事なの!・・・・・・失いたくない」
リリアーナは漁夫の利を狙うより、リバースを脅かす元凶を討つことを優先するべきだと考えているようだ。
> 「ここに残って漁夫の利を狙えば、絶対エルザが優勝なのにね」
「本当よね!全く私ったら何が悲しくてあなたなんかの護衛を引き受けちゃったのかしら!」
そうは言ってみたものの、エルザが優勝よりもリリアーナを優先することがリリアーナにばれているみたいで、
エルザは腹が立った。
「そうやって何で私に媚を売ってくるの?…ああ、知っているわ。あなたがロックを好きだからよ。
 肩に手を置いただけだってのに、あなたの態度ときたら!」
リリアーナはロックがハードニングを施す時に必死で普通を取り繕うとしたのだろうが、
同じ女であるエルザには何か感じるものがあったようだ。エルザのツンとした態度には、軽蔑と嫉妬が含まれていた。
「…でも、私はあなたを守ってあげる。私が還ってきた時に、あなたは涙を流して喜んでくれた。
 その気持ちは本当だと思うから…私…今なら少し、自分の事を好きになれるかもしれない。あなたのおかげで…」
エルザはいつの間にかリリアーナにデレデレになっていた事に気づき、あわてて「ふん!」と言って、赤い顔をリリアーナからそむけた。
「さあ!そういうことならさっさと行きましょう!悪玉をぶっ殺すんでしょ!?」
エルザの頭からはいつの間にか“説得”が抜け落ちていた。
> 「じゃあ、行くね!」
> リリアーナは駆け出した。
「待って!」
駆け出そうとしたリリアーナの襟首をエルザがぐいっとひっ捕まえて止めた。

>196
「ほら、あそこにミルクがいるわ!手に黒猫さんを抱いてる!」
エルザは物陰から顔を出し、そろそろと後退しているミルクに手招きをした。

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