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【邪気眼】二つ名を持つ異能者になって戦うスレ5

1 :名無しになりきれ:2008/08/10(日) 21:05:23 0
*「ここは 邪気眼 のスレです」
*「sage や 酉 は入力しなければ意味がないぞ」
*「荒らしを構った後には 荒らし扱いになるよ」
*「おお名無しよ 版権キャラを使ってしまうとはなさけない」

*過去スレ
【邪気眼】二つ名を持つ異能者になって戦うスレ
ttp://etc7.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1203406193/
【邪気眼】二つ名を持つ異能者になって戦うスレ2
ttp://etc7.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1209655636/
【邪気眼】二つ名を持つ異能者になって戦うスレ3
ttp://etc7.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1211555048/
【邪気眼】二つ名を持つ異能者になって戦うスレ4
ttp://etc7.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1213536727/

*避難所
二つ名を持つ異能者になって戦うスレ避難所2
P C:ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/20066/1211908307/
携帯:ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/i.cgi/computer/20066/1211908307/n

*まとめサイト
二つ名を持つ異能者になって戦うスレ@wiki
ttp://www9.atwiki.jp/hutatuna/

*これまでのあらすじ
『闘って奪い獲れ。生き残るためには勝ち残れ』。
舞台はどこにでもある地方都市、貳名市。
この街には「二つ名」を持ち、それに由来する異能力を有する『異能者』たちが存在した。
一通のメールは、異能者たちを否応なく闘いに駆り立てる。

一難去ってまた一難。異能者達に平穏は無い
病院、商店街・・・『機関』の魔の手はどこまでも
そしてついに姿を現すNо.1、城栄金剛!彼の口から語られる恐るべき目的とは!
油断ならぬ展開を見逃すな

2 :名無しになりきれ:2008/08/10(日) 21:12:13 0
*【テンプレ】
(キャラクターのプロフィールを記入し、避難所に投下した後、
 まとめサイトにて、自分のキャラクターの紹介ページを作成してください)
名前:
二つ名:ttp://pha22.net/name2/ ←で↑のキャラ名を入力
年齢:
身長:
体重:
種族:
職業:
性別:
能力:(一応二つ名にこじつけた能力設定を)
容姿:
趣味:
好きなもの:
嫌いなもの:
キャラ解説:

S→別格 A→人外 B→逸脱 C→得意 D→普通 E→不得意 F→皆無
U→変動 N→機能未保有 ……の九段階まで。
・本体
筋  力:
耐久力:
俊敏性:
技  術:
知  力:
精神力:
成長性:

・能力
範  囲:
破壊力:
操作性:
応用性:
持続性:
成長性:
リスク :


*【機関の説明】
・機関(組織)は総合商社や慈善団体、暗殺集団などいろいろな側面を持つ
・機関には異能力者以外もいる
・機関の異能力者は番号(NO.)で序列があらわされる
・一桁番号(ファーストナンバー)は特別な幹部
・世襲幹部が五人いる
・機関は人工異能力者を増産している

3 :池上 燐介 ◆qqu0tZFsYU :2008/08/10(日) 21:49:09 0
>>前スレ251
「チーン」と間の抜けた音が不意に鳴り響いた。
どうやら誰かがエレベーターに乗ってこの階に来たらしい。
俺が目の前にしている怪物を認知していないただの社員か、
それとも社長の危機を察知して駆けつけた武装構成員か、
どちらにしろ俺にとって現状を好転させるきっかけになるものではないだろう。

「また清掃員が来たのか、まぁいい、まずはこいつからかたづけよう。
君はそれからゆっくりとお相手してあげよう。
やれ、ケルベロス、『コールド・ブレス』」

重松らの言葉を聞いて、俺はエレベーターに目を向けた。
服は俺と同じものを着込んでいるが、微妙に車の中の男達とは体型が違う。
そいつはこちらに駆け寄ると、刀を抜いて俺の自由を奪う氷を断ち切り、
そのまま俺を抱えてケルベロスの攻撃をかわした。
(先程の清掃員……? いや、違う……。しかし素早いな……一体何者……)

思考を巡らす俺の横で、この謎の人物と重松らの問答が始まっていた。
すると、聞き覚えのある声が俺の耳へと飛び込むのだった。
(この声……そして今確かに『刀』が言葉を発した……。なるほど……)

謎の人物が長い銀髪を曝け出したところで、俺はその正体を確信した。
そう、つい数時間前まで俺の家にいた、あの藤堂院だと。
だが重松らは藤堂院自身ではなく、彼女が持つ刀の言葉を聞いて何やらと驚いている。
どうやらあの刀は機関と深い関わりを持っていたようだ。

>「池上、援護は任せたぞ」
藤堂院が俺と目を合わせると、軽く微笑を浮かべた。
しかしこちらの予想に反して意外な助っ人が現れるとは……やはり、人生何があるか分からん。
まぁ、利用できるものは最大限に利用する。好転しかけた流れを止めるつもりはない。
俺は藤堂院の言葉にコクンと頷いた。

4 :池上 燐介 ◆qqu0tZFsYU :2008/08/10(日) 21:52:52 0
「死ねぇぇぇぇぇっ!! コールド・ブレスっ!!」

重松の声にケルベロスが反応し、三つの頭の口から強力な凍気が藤堂院に向けて放たれた。
しかし、俺はそれを右手より放たれた同レベルの威力を持つ凍気によって、空中で威力を相殺した。
ケルベロスと藤堂院の間の空間で、二つのエネルギーが青白い光を発しながら弾け飛ぶ。
辺りは一瞬の閃光に包まれた。

「グガァァァァァァっ!!」
「な、なにぃ!? 前が見えん!」

瞬間、俺はすかさず藤堂院に「ケルベロスの目の前まで飛べ」と促した。

「ぐっ……おのれこしゃくな……! ケルベロス! もう一度コールド・ブレスをくらわしてやれい!」
「グッ……ガガガッ……」
「ど、どうした! 何をしておるかぁ!」

閃光の中でケルベロスの呻き声と重松らの怒声が飛び交う。
そんな中、俺は一人事態を見据えたように呟いた。

「どうせならあらゆる箇所から凍気を発するように創っておくんだったな。
しばらく口は使えなくさせてもらったよ」

光が止み、辺りを再び視認できるようになった時──重松らが驚きの声を挙げた。

「ば、バカな! ケルベロスの口が……氷によって覆われている!?」

「何を驚く。目をくらました一瞬の間でも、この程度の芸当ができんようでは異能力とは呼べまい……?」

奴に必殺の一撃をくらわすお膳立ては整えてやった。後は籐堂院に任せよう。
(……必殺の一撃、か。それで片がつけば……いいがな)

【池上 燐介:ケルベロスの口を凍りつかせる】

5 :名無しになりきれ:2008/08/10(日) 23:13:10 0
       {      !      ,,,,,,pxxvxxg,,,,_ |
ィ彡三ミヽ  `ヽ       ,,df(^"゛ g、    ^゚゚l |  このスレは
彡'⌒ヾミヽ   `ー    〈!   ,,dl゚゛   ./==x|
     ヾ、           ]l.__,,g[,,,,,,,,,,,,,,p4"   |  ポニョに
  _    `ー―'     ][「,,pr=t、`、  ____ }
彡三ミミヽ          g" ][_  ]!  ./「゚^゚9,,.〉 監視されて
彡'   ヾ、     __ 4゚ .。、.\イ   ゚lk ,,g[|
      `ー一 '     ]l. 〈^゚ltn4,,,,_       !  います
 ,ィ彡三ニミヽ .____ノ  ヨ。. ゚ll._   ゚"9n......../f|
彡'                  ヨ、.\q,,,,____   ,,gf.!
      __    __ ノ  ^9nnxxxxx゚゚゚゚゚゚゚゚゚゚xv|

6 :籐堂院瑞穂 ◆FleR8jlnN6 :2008/08/11(月) 19:36:36 0
前スレ>>251
目の前にはケルベロス。
しかし、その口は氷に覆われていて攻撃することは不可能だろう。
流石は池上といったところだろうか、ケルベロスが放ったコールド・ブレスを相殺する。
そして、エネルギー同士の衝突が生んだ一瞬の閃光の間に三首のケルベロスの口を全て塞ぐ、並大抵の異能力者では出来ない事だ。
後は私が仕留めるだけ、確実に息の根を止めてやる。
私はケルベロスの頭を踏み台に高く跳び上がり、刀を振りかざす。

「『剛剣・毘沙門天』」

落下と同時にケルベロスの首に刀を叩き込む、その一撃は骨をも砕き三首を全て切り落とした。
首を失ったケルベロスの巨体は倒れ、少しの間痙攣すると動かなくなった。
辺りに血生臭いが漂ってくる、その臭いを嗅ぐと戦場が思い出され体が疼く。
私は深呼吸をして自分を落ち着かせると、床に落ち震えながら此方を見ている重松達に近づく。

「さて、君たちのこれからの処遇についてだが二つ選択肢がある。
一つ、『機関』の本拠地の場所を言う。
二つ、死ぬ。
好きに選んでくれて構わないぞ、時間は十秒、早めに決めてくれ」
「久々だな、瑞穂のハードSモード。
二つ選択肢出しといて、結局は本拠地吐かせるまでいたぶる気だろ?」
「許してくれ、頼む金はやるから。
な、私達を殺しても良いことはないぞ、そうだ、研究所の副所長の座をやろう。
どうだ?悪くないだろう?」

私がカウントを始めると南条が頭を下げて必死に懇願する、下らない自分の不利が分かった途端これか。
対して重松の方は何やら難しい顔をして考え込んでいるようだ。
南条と違い冷静でまだ何か企んでいそうで中々に厄介そう。

「5、4、3、2……」
「くそ、死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」

南条は懐から銃を取り出し、私に向けて撃とうとする。
しかし、引き金を引く前に私の刀によって銃身が真っ二つになっていた。
そのまま刀の背面、即ち峰の部分で南条の右手を打つ、嫌な音と共にあり得ない方向に曲がる手、南条が絶叫する。

「黙れ」

私の足が南条の腹を蹴る、床に転がり胃液を吐く南条。
あまり時間がない早くしないと応援が来るかもしれない、ゆっくり拷問したい所だがそうもいかない。
そういえば何故池上がここに来たのかを私は知らなかったな、何か理由があるかもしれない。

「さて、これからどうしようか?
君が先に来たのだ、後は君の好きにすると良い。
私はこいつらが何かよからぬ事をしないように後ろで監視しているよ」

まぁ池上がどう言おうと顔を見られた以上この二人には死んでもらう。
『機関』の本拠地は吐いてもらえないかもしれないが、しょうがないだろう。
私はエレベーターの上の階層を表示するボタンの光を見たまま池上の言葉を待った。

【籐堂院瑞穂:後を池上に任す】

7 :廻間 統時 ◆7VdkilIYF. :2008/08/11(月) 21:01:38 0
>>238
人型の生物が俺の言葉に耳を傾ける事は無かった。
返答は無く、脇腹を抉られた太っている男を担ぎ、跳んだ。
跳んだ先はアーケードの上。返事はなかったが……
見れば、人型の生物は腕の肉を引きちぎりそこから流れ出す血を男に注ぎ込んでいる。
アレはいったい何をしている……?

「「……」」

無言で、ルナとアイコンタクトを交わす。
俺の問いに対し返ってきたのは、分からないという答えだけだった。
……事実がハッキリしていないときは深追いするべきではないと思うが、虎穴に入らずんば虎子を得ずという言葉もある……
さて、どうするべきか。

「どうする?」
「好きにしなさい」

俺に任せたという、ルナの返答に俺は内心頭を抱える。俺はそれほど頭がよくないからだ。
勉学が出来る出来ないという意味ではなく、知恵が回らないという意味だ。
俺の戦闘スタイルは斬り込む際には思考を停止し直感に身を任せるという感じが強い。
言うなれば上官や軍師などの指示を受け入れ、ただ淡々と任務をこなすだけの駒だ。
その分、一旦考えたとなると他の事は見えなくなる。今だって何かが起きているかもしれんが、それは分からない。

「……とりあえず、俺も上に行く」
「その後はどうすんのよ」
「再度声をかける。耳を貸さないようなら……俺は降りてくる」

俺も一型の生物に倣って跳躍し、アーケードに降り立った。

「再度聞く!何者だ!そして、喋れるのか!」

下で沙羅が何か叫んでいるが、そんな事は俺の知ったことではなかった。

【廻間:再度『贄(ウロボロス)』となった国崎へ正体を問う。
     正体が国崎だとは微塵も思っていない】

8 :廻間 統時 ◆7VdkilIYF. :2008/08/11(月) 21:06:56 0
安価ミス…
《前スレ》の>>238です。

9 :小村禅夜 ◆3LPMHhiq9U :2008/08/11(月) 22:01:33 0
前スレ>>234>>252>>253
「・・・・・・何のために私を連れてきたんですか・・・」
「とぼけるンじゃねぇよ。知ってンだろうゥ?」
「お前が今まで俺たち機関からにげまわっていたワケ、
 それはお前が今ここに連れてこられた理由だからじゃねェのか?」

「……ツバサァ、なんだその目は?」

目を金剛、リン達と交互にゆっくり動かし、やりとりを見ていた
(リンが連れてこられた訳・・・それは私も知りたいところだ)
金剛が企てている計画は、゛消された数字゛とされている小村には耳に入ってこない
しかしそう思いながらもそんなことは言い出せなかった
(・・アイツの逆鱗に触れるようなことはしたくないですし・・・・・アーリーの奴が調べてくるのを待つばかりか・・)


「包帯、遅いな……」
「治癒系の異能者が、何人か本部に残っているのではないか?」
「……居ない、な」
「ま、その内戻ってくるさ。それまでは唾でもつけとけや」
本部に治療系異能者はナシか
まあ、これだけ戦火を町中に広めたんだ。無理もない。
にしても金剛の前に立つのはどうも疲れる。早く開放されたいものだ

【小村・金剛達のやりとりを見ているつもり】
【金剛の計画は知らない】

10 :神重智&敬 ◆6eLTPQTFGA :2008/08/11(月) 22:34:18 0
あらすじ
機関に対抗するための同士を探して街に繰り出した神重と宗方
目標は桐北がいる病院。だがそこへ潜入する前に異能者、池上と出会う
そこで彼らは桐北の行方を聞き…

「なに、情報交換と言うほどでもないさ
桐北くんをみなかったか?聞きたいことはそれだけだ」

敬が質問するより前に宗方が一歩前に出て池上に情報提供を求める。
彼がかなりの使い手だったとしても同時に二人を相手にするのは流石にキツかろう。
池上がそう判断したのかは定かでは無いが…少しの沈黙のあと、彼は答えた。

「あぁ……見たよ」

曖昧な答えだ…だがそれでも病院内にいるということの確証はできた。
幻覚を蝙蝠達が見せられていたとしたら、時間の無駄になりかねない
そういう意味では曖昧ではあれ、池上の答えは敬と智の満足する物ではあった。

「さて……話は終わったな。用が済んだのなら、俺はこれで失礼させてもらう」

これ以上ここに留まっていても利益は無いと判断したのだろう。
彼は足早に病院を立ち去った。

追わなくてもいいのか?と言いたげな宗方の目を察して敬は言う

「なぁに…"こいつ"がいればアイツの動向は丸分かりだ
 それにこいつは他の蝙蝠とは違う…特別製だ」
そう言う間に手のひらには他の蝙蝠とは違う一回り大きな一つ目の蝙蝠が出来上がる

「これは特定の異能者のみを監視する、それ以外は監視しようとしないし攻撃もできない
 ただ他の異能者にコイツの存在がバレることもない…完全な監視用の生物だ」

ギギッ――
大きな目を見開いた蝙蝠が羽を羽ばたかせ池上のあとを追った

「さて…予定通り…病院に潜入しようか」
小さなナイフを取り出し、腕を切りつける
そこから流れ出る血液を霧状にし…宗方の服や髪に付着させる

「血の形を切り傷のように変形させる…少し動くな」
動こうとした宗方にそう言い、血の形を本物の切り傷のように変形させる
完璧な偽装である。名医でない限りは…見抜けまい
同じ偽装を自分にも施し――

「さて…あとは切られた一般人のように叫んで人でも呼ぶか?
 それともこのまま病院にいくか…?少し不自然だがな」

(病院に桐北を探しにいく準備は出来た…な)
(ああ…あとは俺に任せてくれ)

【神重:池上に特別製の蝙蝠を放つ 血液偽装完了
    潜入方法を宗方に委ねる】



11 :池上 燐介 ◆qqu0tZFsYU :2008/08/12(火) 02:05:13 0
>>6
──俺の杞憂は一瞬にして消え去った。
ケルベロスは全ての首を切り落とされ、その場へと倒れこんだからだ。
ケルベロスの体は既に亡骸と化しているのだろう、ピクリとも動く気配を見せない。

「地獄の番犬といわれるケルベロスも、案外もろかったな」

最大の番犬を失った南条らは怯えながらこちらの動きを伺っている。
そんな彼らに籐堂院が機関の本拠を話すか、死を選ぶかの二択を迫るも、
彼ら、特に南条は命乞いをするばかりで話す素振りも見せない。
まぁ考えてみれば、当然といえば当然なのかもしれない。
彼らが我々に本拠地の場所を喋り、この場で一時的に命を取り留めたとしても、
恐らくその後、彼らは機関の手によってこの世から消されることになると思われるからだ。
彼ら自身も言っていたように、二人はただの駒だ。本拠地の場所を吐いた裏切り者として
処分することに、機関が……城栄が躊躇することはないだろう。彼らはそれを知っているのだ。

>「さて、これからどうしようか?
>君が先に来たのだ、後は君の好きにすると良い。
>私はこいつらが何かよからぬ事をしないように後ろで監視しているよ」
籐堂院がそう言い、俺の後ろへと回った。
こちらの目的は内部に侵入し情報を得る。そして機関に携わる人間の抹殺。
大した情報は得られなかったが、それも想定の範囲内。
ならば予定通りにこいつらだけでも消しておくべきか。

「……話そうが話すまいが、どちらにしろお前らを待っているのは決定的な死だろう。
秘密を守り通して名誉ある死を望むのならそれもまた良し……お前らの自由だ」

俺は彼らに歩み寄ると、これまで恨めしそうな目でこちらを見つめていた重松が笑みを浮かべた。
そして懐から葉巻を取り出し、それに火をつけると口で煙を吹かし始めた。

「フゥー……確かにこのままおめおめと生き残っても、No.1は私達を生かしておくまい。
フフフッ……しかしこうもあっさりケルベロスが屠られようとはな。大したものだ……」
「社長……い、いえ、重松さん! せ、折角ここまで上り詰めたのに……なぜ諦められるんです!
この二十年で……我々はやっと……やっとここまで……!!」
「……南条。私達は機関に関わったその日から、いつかはこうなると分かっていたはずだ。
力無き者は蹴落とされる運命なのだ……私達がそうして来たようにな……」

南条は床に拳を何度も打ちつけると、その内嗚咽の声を漏らし始めた。
非異能者でありながら彼らが幹部クラスにまで上り詰めることができたのは、
恐らく頭脳を買われてのことだろう。
しかし今の地位に至るまでは、やり方はどうあれかなりの苦労があったに違いない。
まるで南条が流す涙がそれを証明しているかのようだった。

12 :池上 燐介 ◆qqu0tZFsYU :2008/08/12(火) 02:13:01 0
「クソッ……ちくしょう……! あの研究さえ終わっていれば……こんな奴らにケルベロスが……!!」
「言うな南条。もはや何を言っても後の祭りだ……」

「……別れは済んだか? こちらも時間が惜しいんでね。そろそろ……」

そう言い掛けた時、重松が立ち上がった。

「──君達は強い。それは認めよう。しかし、君達の手にかけられることだけは御免こうむる。
私にも意地というものがあってね。やられっぱなしというのはどうにも我慢できんのだよ」
「クックックック……そうさ……貴様達も我らと共に、ケルベロスのもとに行ってもらう!!」

「なに……?」

「この葉巻の中には爆薬が詰めてあってね。それも私が調合した特性の強力な爆薬だ。
万が一の時、敵もろとも自爆する為に作っておいたものだが……まさか本当に使う時が来るとはなぁ」
「既に火は放たれた。後10秒ほどでここは木っ端微塵だよ……
ククク……貴様達もろともなぁ! アハハハハハハッ! アヒャハハハハハハハッ!!」

南条が狂ったように高笑をあげた。
目は血走りながら涙を浮かべている。
(──チッ! 追い詰められて道連れを選んだか!)

奴らの言うことが正しければもはやエレベーターに乗って階下に戻ることはできない。
一番良いのはすぐさまビルの外に出ることだが……ここは30階だ。
(……。仕方ない……か)

俺は窓際まで走り、窓に向かって『氷雪波』を放った。
窓の強化ガラスは『氷雪波』の凄まじい凍気と風圧によって粉々に砕かれ、ビルの外へと落ちていった。
こうしてできあがあったのは一つの大きな穴。つまるところここが脱出口になるわけだが、
勿論このまま飛び降りてはただの投身自殺にしからない。

「……籐堂院、来い! 先程の借りを返してやる」

こちらに策があると見抜いたのか、籐堂院は空けられた大穴に背を向ける俺に歩み寄った。
俺は左腕で籐堂院を抱きかかえると、右手に力を集中させ、その膨大なエネルギーを
床に向かって叩きつけた。

「敵との心中は俺の趣味にはないんでね。自殺は、お前らだけでやってくれ」

言い終えた瞬間、俺と籐堂院の体はふわりと浮き上がり、猛烈な勢いで窓の外に飛び出した。

13 :池上 燐介 ◆qqu0tZFsYU :2008/08/12(火) 02:20:27 0
こちらの身がビル外に出たところを見計らったかのように、貳名製薬ビルの30階が爆音を挙げた。
赤い炎が窓ガラスや壁を破壊しながら吹き上げ、何もかも燃やし尽くしていく──。
あれだけの爆発では階下にも影響があるだろう。窓から飛び出して正解だったようだ。

──空中でビルを眺めながら、不意に籐堂院を抱えた俺の左腕に痛みが走る。
そうだった……左腕は岩城との闘いで骨が折れていたのだ。
ギプスを付けているとはいえ……これは正直、中々キツイものがある。

「お前……結構重いのな。刀のせいか……?」

思わず口が、この痛みの原因にはあたかも籐堂院の体重にあるかのように動いてしまう。
それを聞いて籐堂院も何やらと言い返したような気がしたが、良くは聞こえなかった。

ちらりと後ろを向くと、その視線の先には森に囲まれた大きな池が見えた。
恐らくあれは「貳名水上公園」だろう。池の上には手漕ぎ、足漕ぎのボートがちらほらと浮かんでいる。
俺はそこを着地の場所に定めると、手から放出され続けている凍気の発射角度を徐々に変え、
高度と落下のスピードを落としていった。
そして水面から十メートル程度の上空まできたところ、俺は凍気の放出を止めた。

「おい、降りるぞ」

推進力を失った二つの体は、重力に引き寄せられて水面へと落下していった。
(高度から水面に飛び込むと、まるで水面はコンクリートのような硬さになると言うが……
まぁ、この高さなら大丈夫だろう……多分)

【池上 燐介:籐堂院と共にビルから脱出して、水上公園の池に飛び込む】
【『No.12』重松、『No.14』南条、『No.15』ケルベロス死亡】

14 :国崎シロウ@代理:2008/08/12(火) 23:49:13 0
前スレ>>241 >>7
(くそっ……何で治らない!この程度の傷、何度も治してきたってのに、
 何で治らないんだっ……!!)

幾ら血を流しても、男の傷は塞がらない。
……いや、塞がってはいるのだ。だが、それは余りに遅々としたものであり、
普段の10分の1にすら満たないものでしかなかった。

(治れ……治ってくれ!!)

祈るように治癒を行う。だが、祈りでは現実は変わらない。
……これは、少し考えてみれば当然の結果であった。
異能の力は精神状態に大きく影響される。
例えば、攻撃系の能力ならば、怒り、憎しみ、恐怖といった感情の振り幅
が大きければ大きい程、破壊力に補正が働く。
だが、他者への治癒を行う力は特殊で、攻撃系統とは逆に、
精神が安定している状態が能力のピークであり、精神が不安定になれば
その効果は著しく減衰してしまうというケースが多いのだ。

ならばこそ、まともに力が働かない。
無論、国崎もその事は知っている。だから、精神を安定を図る為に
何とか落ち着こうとしていたのだが……

>「だいじょうぶですかーーー!!!薬とか要りますかーーーーーーー!?」
>「再度聞く!何者だ!そして、喋れるのか!」

一度目に聞こえた声が意識を外界へと強制的に向け
二度目に聞こえてきた声が、その努力を容赦なく叩き潰した。

「……廻間、か?」
驚愕。振り向き、思わず声を出してしまった。
精神の安定を図っていた故に、聞こえた――聞こえてしまった声は、
聞き覚えがある。それは、先日出会った少年。
自身の正体を晒すまいとした一人、廻間のものであった。

――――ドクン
心臓が一際大きく鳴る。
それは、日常が壊れていく音か。
国崎シロウが積み上げてきた10年以上の日常は、此処数日で、
砂上の楼閣の如く、急速に瓦解を始めている。
何人もの人間に正体を知られ、正体を明かすまいとした少年に異形の姿を見られ、
更に、一般人に攻撃を仕掛けるという人間としてあるまじき行為までとった。

だが、決定的だったのは多分この時だったのだろう。
今まで続かせてきた『国崎シロウ』に、欠損が生じたのは。

【国崎:廻間に返答を返し、更に正面から向き合ってしまう。
    外観が異形とはいえ、向き合った事でその正体はバレるだろう。
    一般人は見た目はあまり回復はしていないが、瀕死→重症にはなった】

15 :籐堂院瑞穂 ◆FleR8jlnN6 :2008/08/14(木) 03:07:56 0
>>6
「お前……結構重いのな。刀のせいか……?」

爆発が起こる数秒前にビルから飛び出し、池上の放つ凍気によって空中を進んでいるときそんな事を言われた。

「失礼な人だな、君は。
デリカシーは無いのか、仮にも私は女なのだぞ?」

結構な速度で進んでいるせいか、こちらの声が聞こえなかったようで池上は黙っている。
すると眼下に大きな池を持つ公園が見えてきた。
この池を狙って飛んできたのか、あの状況でここまで考えられるとは流石としか言いようがないな。
池上は凍気の発射角度を変え、池に近づいていくと凍気の放出を止めた。
当然私達の体は重力に引かれ落下する、大きな音と共に体に衝撃が走る。
あまり目立ちたくないので急いで池からあがろうとするが、そこで池上の様子がおかしいことに気付いた。
泳ぎにくそうなのだ、右手だけ使って水をかき分けるようにして進んでいるといった方が正しいか。
さっきの戦いで負傷したのだろう、私は池上を担ぎ上げ池からあがった。
突然上から人が降ってきただけあって周りの人は皆、私達に注目しているみたいだ。
このバッグは防水されているみたいなので、中の携帯電話と現金は無事だろう、私は手早く刀を仕舞うと池上の方に向き直る。
よく見てみると左腕にギブスを付けている、怪我しているのに無茶をさせてしまったな。

「さっきは助かった、ありがとう。
その左腕では私はさぞかし重かっただろう?
それと、ここでは周囲の眼が痛い、着替えも兼ねて場所を変えよう。
少し話しないか?コーヒーの一杯くらいは奢るぞ?」
「俺もお前の目的とか色々聞きたいからな、情報交換といこうぜ」

私は何故池上があの場所を狙ったのかが気になる、そして何故あの場所に『機関』の人物が居る事を知っていたのか。
『機関』に内通者が居るのか、それとも他にあるのか、何にせよ池上は何かを知っているはずだ。

【籐堂院瑞穂:池上を話に誘う】

16 :池上 燐介 ◆qqu0tZFsYU :2008/08/15(金) 02:51:47 0
>>15
調度池の中央に飛び込んだ俺は、籐堂院に担がれる形で岸辺へとあがった。
朝からの連戦、そしてビルからの脱出に伴い膨大な量の凍気を一気に消費したせいか、
俺は息を切らしていた。
額から池の水に混じって汗が滴り落ちているのが分かる。
やはり、少々無理をしてしまったようだ。
籐堂院は膝をつきながら肩で息をする俺に顔を向けると、話しかけてきた。

>「さっきは助かった、ありがとう。
>その左腕では私はさぞかし重かっただろう?
>それと、ここでは周囲の眼が痛い、着替えも兼ねて場所を変えよう。
>少し話しないか?コーヒーの一杯くらいは奢るぞ?」
>「俺もお前の目的とか色々聞きたいからな、情報交換といこうぜ」
籐堂院は俺の左腕の負傷に気がついていたようだ。
まぁ、だからこそ俺をわざわざ水面から引き上げてくれたのだろうが。
俺はふらりと立ち上がり、返答した。

「確かにこちらも聞きたいことがないわけでもない。……それにこちらは借りを返しただけでなく、
空中遊泳と水面落下のどの遊園地でも体験できないアトラクションを体験させたんだ。
これから何かを奢ってもらわなきゃ割に合わん」

俺は先程まで自分のいた、もくもくと黒煙をあげているビルに視線を向けた。
あのビルからここまで500……600メートルはあるだろうか。
良くもまぁここまで上手く飛んでこれたものだ。

あの時俺は、着地場所は人目につかない森の中だととっさに判断した。
そして上手い具合にビルの中から緑の地相が目についたことでそこへ向かっただけなのだが、
そこがまさか貳名水上公園円だったとは流石に思わなかった。
もっとも、池がなければ降下と着地には先程以上に高度な技術が要求されただろう。
もしかしたら余計な怪我を自らの体に増やしていたかもしれない。
今回は……いや、今回も自らの運に助けられた感じがする。

「……岩城の時といい、俺の運もまだまだ捨てたもんじゃないか」

俺は独り言のようにボソリと呟いた。
そして俺は水を吸って重みの増した清掃員の服を脱ぎ始めた。
清掃員の服の下から現れたのは、白のワイシャツに黒いズボン。朝から来ていた俺の私服だ。
周囲に人がいる状況ではかなり目につく行動だが、一度池に飛び込んで注目を集めた身だ。
今更コソコソとしても手遅れであろう。

「行き先はお前に任せる」

清掃服を脱ぎ捨てた俺は、額を流れる水や汗を拭いながらそう言った。

【池上 燐介:籐堂院の話に乗ることを決める】

17 :籐堂院瑞穂 ◆FleR8jlnN6 :2008/08/18(月) 00:04:47 0
>>15
「確かにこちらも聞きたいことがないわけでもない。……それにこちらは借りを返しただけでなく、
空中遊泳と水面落下のどの遊園地でも体験できないアトラクションを体験させたんだ。
これから何かを奢ってもらわなきゃ割に合わん」

池上はさっきの爆発で黒煙をあげているビルを見てから、池に目を移すと何か呟き、服を脱ぎ始めた。
そういえば私の服も随分濡れている、着替えた方が良さそうだな。
池上ならそこまで問題じゃないが、私がここで脱ぐのはいささかまずいだろう。

「行き先はお前に任せる」
「分かった。
では私も着替えてくる、少し待っていてくれ」

そう言って森の中に入ると、今朝洗濯した服を手に取る、まだ少し湿ってはいるが今よりは断然ましだろう。
私は手早く着替えを済まし、また帽子を被る、少し下着が濡れているのが気持ち悪いが我慢しよう。
今着ているのは白のワイシャツに黒のズボンという質素な服装だ、師匠は色々と文句を言ってきたが、私は結構気に入っている。
池上の所に戻ると、周囲にいた人は既に興味を失ったのか、誰一人として残っていなかった。

「待たせたな、では行こうか。
場所は近くの喫茶店でいいだろう、味もそこそこな良い場所だ」

そして、池上を案内したのは公園のすぐそばにあるこぢんまりとした喫茶店。
内装はアンティーク風の家具を使っていて、ウェイターとウェイトレスの制服も質素ながら雰囲気に合っていて中々良い。
何故こんな場所を知っているかというと、この店は私が過去にバイトしていた店なのだ。
元々笑顔が苦手で愛想が無い私は客の受けが悪く、ある日の客との口論をきっかけに自分から辞めた。
店に入ると扉の上部に取り付けられているベルが鳴り、私達の訪問を店に告げる。

「いらっしゃいませ、って瑞穂ちゃん?久しぶりっ」
「お久しぶりです、今日は彼と仕事の話をしに来たのであまり話は出来ないのですよ」

私は知り合いにウェイトレスに手を握られたまま池上の方に振り返ると、池上は軽く頭を下げた。
池上の濡れた服装を少し疑問に思ったようだが何か聞いてくることは無かった。

「つれないな〜、瑞穂ちゃん。
でもお仕事の事なら仕方ないよね、あと仕事先見つかって良かったね。
おっと、長話は駄目だったね、席はこちらです」

今、席に案内してもらっているこの人にはここの仕事を辞めてからも随分世話になった、物腰も柔らかくて上品で私の理想の女性だ。
私達は席に着きケーキにコーヒーが付くセットを頼むと、ようやく話を始める。

「いきなりで悪いが聞かせてもらうぞ。
何故君は『機関』と戦っている?それと、あの場所に『機関』の人物が居る事を知っていたのは何故だ?
答えたくないことは無理にとは言わないが後者の質問には出来れば答えてほしい」

【籐堂院瑞穂:喫茶店に着き、池上に質問する】

18 :廻間 統時 ◆7VdkilIYF. :2008/08/18(月) 23:30:46 0
>>14
人型の生物の正体は、俺を驚かせるには十分すぎるものだった。
正体は恐らく…声からして最近出入りした薬局の主である国崎。
見れば衣服も国崎の着用していた白衣に似ている…確固たる証拠を得たわけではないが、恐らく間違いない。

「……確かに俺は廻間だ。俺の名前を知っているアンタは……声と格好からして国崎だな。
 そうか、アンタも能力者……分類するなら変身系といったところか」

国崎が同じ能力者だったとはな。
俺は同じ異質の能力を持つもの同士のためか、妙な親近感を覚えた。

「しかし、アンタは何をやっている?その男に血を流し込んだりなどして」

俺は血を流し込まれている男を見下ろした。
漆黒の心が体内を支配している今の俺の目は、人ではなく物を見るかのように見えたかもしれない。

「まあアンタがその男に危害を加えぬと言うのならば、文句を言うつもりはない」

紅い月を鞘に収める。
そして、自分から話を切り出した。

「……あの男、何者だ?仲間がいた事、そして格好からしてただ者ではなさそうだが」

車に乗り込み、薄ら笑いを浮かべながらこの場から去ったあの男……
発言したとおり、ただ者ではなかろう。
男が乗り込んだ車はリムジン、説明する必要もない高級車の代表格だ。
それにあの逃げるときの周到さ……まるでリムジンが最初からあの場に存在したかのようだ……
俺の思考が凄まじい勢いで脳裏を駆けめぐる。そんな俺の思考を、一つの声が遮った。

「返事しなさいよー!!」
「……ぬ、すまん国崎。連れが呼んでいるので俺は下に降りる」

返事を聞くことなく、俺は下に飛び降りた。

「いきなり何だ」
「なんで呼びかけてるのに返事しないの?」
「……すまんな、少し考え事をしていた」

ルナは目を細め、非難の感情を俺にぶつけてくる……まずい、明らかに怒っている。
これ以上怒らせたら何をされるか分かったものではない、そう判断した俺は素直に謝ることにした。

「まあそれはいいとして、返事は来たの?」

表情を変え、質問を俺にぶつけてくる。先ほどの怒りはどこへ消えたのやら。

「返事は来た。その上、俺の知り合いだった」
「あらそう。それじゃあとで紹介してちょうだい」

ルナの態度がやけに淡白になったような気がする。
……まさかまだ怒ってるんじゃあるまいな……まあ、謝ったからこれ以上ひどくなるという事はないだろう。
それより、これからどうするか?あの車に乗った男を追うか、それとも当初の目的どおり店内に突入するか。
国崎と共に行動するというのもありか。

「これからどうする。沙羅の意見を聞きたい」

俺は沙羅の意見も取り入れる事にした。
今は俺一人で行動しているわけではないからな。

【廻間:これからどうするか沙羅に意見を問う。
     もし返事が無いようなら、独自で判断し行動する】

19 :恋島達哉 ◆KmVFX58O0o :2008/08/19(火) 00:16:58 0
>>18
―――はっ、いつの間にか視界がぼやけていた。頭がぼんやりと熱を帯びている。参ったな・・・今度は発熱か?
自己流で巻いた包帯からは先ほどのような慌しく流れていないが、細くひたひたと血が流れている
なまじ意識があることが幸か不幸か。意外と人間ってのはしぶといものらしい。・・・ここ数日で俺の体が丈夫になっただけか

気づけば路上に転がっていた男と、その男を見下げ咆哮を鳴らした化け物の姿が視界から消えていた
生々しい血痕の跡が地面を濡らしている。・・・もう少し近づいた方がいいかな。視界を覚まさなければ・・・
グッと目を閉じパッと開ける。・・・そこには何故か頭上を見上げている神野さんが居た。俺には気づいてないみたいだ
・・・俺は足音を潜めて神野さんの数メートル背後に忍び寄った。なんか声を掛けづらい。色々と

しかしどうするべきか・・・普通に病院に行きたい気分だがこんな状況下じゃ何と説明すれば良いのか
かといって警察を呼べばもっと事態が混乱しそうだ。けどここでぼーっとしてても痛いだけだしな・・・
法を介さず俺の怪我も治せて、尚且つ安全な場所に運んで・・・あぁ、やっぱ救急車呼ぶしかねえか

っと、どこからか青年が神野さんの目の前に降り立った。着地音が聞こえない・・・すげえ
忍者か・・・何かかな・・・?いかんいかん危ない危ない・・・また意識が朦朧としてきた
――神野さんと話している彼は――誰なんだ? 神野さんの友人? にしては妙な距離感を感じる
・・・はぁ・・・はぁ・・・何だろう、上手く表現できない。頭が燃えるみてーに・・・熱い

そうだ・・・神野さんに大丈夫だって事・・・伝えなきゃ・・・な
俺はぼんやりと朦朧とフラフラする頭を必死で押さえ込み、神野さんと神野さんと話している青年へと俺は足を進めた
ふと、腹と足から血を流している男が近寄ってきたら間違いなく不審者扱いされるだろうなと思いながらも、止める事はしない
――そうだ、俺は謝りたいんだ。あれほど見栄を張ったのに、厄介事に巻き込ませてしまった事に

だから・・・俺の目線が、神野さんと話している青年と合う。――君は

――理解する。なるほど・・・そうか・・・なら・・・

「・・・神野さんを守ってくれたんだな。ありが、と」

ブラックアウト。俺の意識は完全に――切れた
【現在地:商店街】
【廻間に声を掛けて再び失神。負傷+疲労から高熱を発症】

20 :池上 燐介 ◆qqu0tZFsYU :2008/08/19(火) 19:59:13 0
>>17
籐堂院の案内により着いた先、
そこは貳名水上公園のすぐ近くにある小さな喫茶店であった。
店に入るとすぐにウェイトレスが姿を現し、籐堂院と軽く挨拶を交わし始める。
籐堂院とそのウェイトレスの口振りからすると、どうやら互いに顔見知りであるようだが、
まぁそんなことは別に気にする必要はない。

案内された席に座ると、俺達は適当に注文を済ませた。
そして注文した品が来るまでの間に、まず籐堂院が俺に質問を始めた。

>「いきなりで悪いが聞かせてもらうぞ。
>何故君は『機関』と戦っている?それと、あの場所に『機関』の人物が居る事を知っていたのは何故だ?
>答えたくないことは無理にとは言わないが後者の質問には出来れば答えてほしい」
「……一言で言えば、気に入らんからさ。人をゲームの駒のように弄ぶ、機関の人間の存在がな。
戦う理由はそれだ。
そして……何故俺が機関の人間の居場所を知ることができたのか。
それは機関の元幹部であるという『長束誠一郎』と名乗った男の協力があったからさ」

俺は、胸ポケットの中に折りたたんであった一枚の紙を手に取った。
しかし水に濡れていた為、敢えて中を広げて見せることはしなかった。

「そいつは現在機関のNo.1の座に着いている男とイザコザを抱えているようでな。
今は猫の手でも借りたいという状況なのか、奴の方から協力を申し出たくらいだ」

そう言い、俺は再び紙を胸ポケットにしまいこむと、今度は自分から質問を切り出した。

「……先程のあのビルで、お前の持つ刀と重松や南条らのやりとりを見て分かったが、
その刀は……いや、その刀に封じられている『籐堂院神」という人物の魂とでも言った方がいいか。
その人物は生前、機関と何らかの関わりを持っていたんだろう?
そこで俺がお前達に聞いておきたいことは二つ。一つ目、お前達は一体何者か。
二つ目、お前達の目的は何か、だ」

そう聞いたところで、先程注文したケーキとコーヒーがテーブルに到着した。
運んできたウェイトレスは、笑みも見せずに向かい合う俺と籐堂院の雰囲気に
何か重々しいものを感じたのか、テーブルに品を並び終えるとそそくさと厨房奥へ消えていった。

【池上 燐介:質問に答えると、逆に籐堂院に質問をし返す】

21 :籐堂院瑞穂 ◆FleR8jlnN6 :2008/08/21(木) 01:25:10 0
>>17
「……一言で言えば、気に入らんからさ。人をゲームの駒のように弄ぶ、機関の人間の存在がな。
戦う理由はそれだ。
そして……何故俺が機関の人間の居場所を知ることができたのか。
それは機関の元幹部であるという『長束誠一郎』と名乗った男の協力があったからさ」
「そいつは現在機関のNo.1の座に着いている男とイザコザを抱えているようでな。
今は猫の手でも借りたいという状況なのか、奴の方から協力を申し出たくらいだ」

池上は先ほどの私の質問にそう答えると胸ポケットから一枚の紙を取り出した、池上の口ぶりからしてその紙に『機関』の要人の居場所が書いてあるみたいだ。
そういえば桐北も長束に呼び出されたと言っていたな、池上もその場に居たということか。
長束が『機関』に反旗を翻し、有能そうな異能力者を味方につけようとした。
少し腑に落ちない点もあるが、それは池上の知るところではなさそうだから聞いても意味はないだろう。

「……先程のあのビルで、お前の持つ刀と重松や南条らのやりとりを見て分かったが、
その刀は……いや、その刀に封じられている『籐堂院神」という人物の魂とでも言った方がいいか。
その人物は生前、機関と何らかの関わりを持っていたんだろう?
そこで俺がお前達に聞いておきたいことは二つ。一つ目、お前達は一体何者か。
二つ目、お前達の目的は何か、だ」

池上は紙をまた胸ポケットに仕舞うと私に向き合い、問いかけてきた。
そこで頼んでおいたケーキセットがテーブルに置かれた、仕事の話の最中だと信じているのだろう、それが済むとウェイトレスはそそくさと立ち去った。

「私の目的は」
「俺の目的は」
『復讐だ』

私と師匠の声が重なる、公共の場ではあまり喋って欲しくないのだが、今は客も少ないみたいだし大丈夫だろう。

「そうだな、私達は過去に『機関』に対抗するための組織に所属していたのだ。
師匠はそのリーダーだったのだ、あの組織は『機関』に対抗している勢力の中で最も規模が大きく、力があった。
だから、師匠の『私と私の世界』の二つ名を持つ籐堂院神の名前は『機関』内では相当有名なものになったのだ。
でも師匠がこうなってしまったから、数年前に潰された。
それだけだ、良い線は行っていたのだが最後の最後で詰めを誤ってしまった」

そこで一息つくと今度は師匠が喋り始める。
私はコーヒーカップの持ち手に指を通し、口元まで持って行き一口だけ飲む。

「一言言っておくが、お前一人じゃ『機関』には手も足も出ない。
この前金剛にこっぴどくやられただろ?
『機関』のファーストナンバーにはあんなのがごろごろ居るんだ。
だから精々気を付けるんだな、正攻法じゃ勝てないぜ」
「師匠はこんな事言っているが、実際の所私達は君に味方について欲しいだけなのだ。
お互い最終的な目的は同じなのだ、手分けするなりなんなりして倒していかないか。
今ここには『機関』のファーストナンバーやセカンドナンバーが集まってきている、一人じゃ手に余ると思うぞ?」

この話は池上にとても悪くないはず。
しかし、いまいち掴み所のない池上の事だ、何と答えるかは予想できない。
どちらにせよ敵にはだけは回したくない人物だと思う。

【籐堂院瑞穂:池上に協力を要請】

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